ウマ娘の発育と、トレーナーについて   作:hk33

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バイオハザード

 

 

 

 

 昼間も上着が必須になってきた、今日この頃。

 中央トレセン学園は、近頃浮かれた空気に包まれていた。

 

「ハロウィンか~」

 

 イベント好きのウマ娘たちが主催する仮装パーティー。

 毎年行われているそれに、俺とルビーは一度も参加したことがない。

 

 まぁ、ルビーの性格を考えたら当たり前なんだけど……。

 学生時代に勉強ばかりやっていた身としては、興味があったりなかったり。

 

 とはいえ、本人にも確認を取らないとな。今年はスカーレットとカレンも居るし。

 

 ガラリとトレーナー室の扉を開ける。

 と、そこにいるのは……

 

「ばぁ、カレンゾンビだぞ~☆」

 

「おぎゃー!?」

 

 突然目の前に現れたナニカに押し倒され、俺は尻餅をついた。

 

「いってぇ~……って、カレン?その格好は……?」

 

「えへへ~、カワイイゾンビナースだよ♪お兄ちゃん♪」

 

「ちょっとカレン!なにやってるのよ!」

 

「スカーレット?」

 

 お腹に抱きついているカレンから視線を外し、トレーナー室の中を改めて見ると、スカーレットがルビーにメイクを施されている最中だった。

 

「三人とも、その格好は……?」

 

「見てわかるでしょ~、ハロウィンの予行演習だよ!」

 

「予行演習?」

 

「それぞれメイクの練習してるのよ。ワタシがカレンにやって、カレンがルビー先輩に、それでルビー先輩がワタシにって」

 

 なるほど、それでルビーはあんなに真剣な顔でスカーレットにメイクをしているのか。

 まるで、レース前のような空気を纏っている。

 

「それにしてもその衣装、なんというか……」

 

 かなり際どいな……

 太股も胸元も、かなりの露出だ。

 スカーレットは特に不味い。安物のコスプレ衣装では、とても心配なパツパツ具合だ。

 これ以上見続けるのは危険。刺激物から視線を外し、ぶーぶー言っているカレンをどかして立ち上がる。

 

「それにしても、よくルビーも参加するって言ったな」

 

「ふふっ、それは~カレンの交渉力☆の見せどころっ♪」

 

 カレンは微笑み、ウィンクするとスカーレットたちの方へ歩いていく。

 どうやらメイクが終わったらしい。

 

「ありがとうございます!ルビー先輩!」

 

「いえ、此方の練習に付き合っていただきありがとう御座いました」

 

 互いに礼をしあっている二人も、なんだか普段と違って浮かれているように見える。

 ……それにしても、カレンがルビーに持ちかけた交渉とは一体なんなんだろうか……? 

 

「それじゃあ、お兄ちゃん♪お兄ちゃんも座ろっか♪」

 

「え」

 

 グイグイと背中を押してくるカレンに逆らえず、座らせられる。

 席に着いた俺を待っていたのは、怪しい顔をして化粧品を手に俺を取り囲む三人だった。

 

「いやいやいや!急にナニ!?」

 

「ルビー先輩が、お兄ちゃんも一緒に来て欲しいんだって♪」

 

「チームとして参加するのですから、トレーナーさんの参加を望むのは当然のことです」

 

「さあ、大人しくメイクされなさい!」

 

「ちょっと待って!何のコスプレか教えて!」

 

 どうやら、俺の言葉ではもう止まってくれないらしい。

 三人のウマ娘に勝てる筈もなく、俺は身ぐるみを剥がされるのであった……。

 

 

 

 

「って、このコスプレかい!」

 

「あははははっ!全然似合ってないわねっ!」

 

「え~、カレンはカワイイと思うけどな~」

 

「……!……!」

 

 スカーレットたちと全く同じメイクとコスプレをさせられた俺は、今では立派なゾンビナース。

 スカーレットには大ウケ、カレンはお気に召し、ルビーは何か興奮してる。

 

「まさか、当日でもこの格好しろって言わないよな?」

 

「ふふふ……んんっ、大丈夫よ。流石に他の衣装も用意してあるから」

 

「お兄ちゃんもゾンビナースで行こうよ~」

 

「絶対やだ」

 

「……!……!」

 

 ……ルビーは何でこんなに興奮してるんだ。今までルビーと付き合ってきて、感じたことのない悪寒を感じるんだが……。

 

「……そろそろ着替えていい?」

 

「ダメだよっ、お兄ちゃん。ルビー先輩との約束があるから」

 

「約束って、さっき言ってた……?」

 

「──お写真を、撮らせて頂けませんか」

 

「写真って俺の!?」

 

「コスプレに撮影会は付き物だと伺いましたので」

 

 ルビーはどこから取り出したのか、とんでもなく値の張りそうな物々しいカメラを手に、こちらを見詰めてくる。

 

「ちょっとくらい良いじゃない。観念しなさいよ」

 

「トレーナーさん……」

 

「お兄ちゃん……」

 

「──はぁ、分かったよ。けど、絶対に他の人に見せたらダメだからな!」

 

「ありがとう御座います。それではセッティングを」

 

「セッティング?」

 

 ガララとトレーナー室の扉が開き、入ってきたのは大量の黒服さんたち!? 

 瞬く間にトレーナー室の内装が変わっていき、黒服さんたちは出ていった。

 

「──さぁ、準備は整いました。此方へとお願い致します、トレーナーさん」

 

 俺も色んなルビーを見てきたと思っていたのに、こんな目の色をしたルビーは初めてだ。

 カレンとスカーレットは先ほどの黒服さんたちに圧倒されたのか、未だにポカンとしてしまっている。

 

 やるしかない──

 

「それでは、此方のポーズをお願い致します」

 

「えっ」

 

「──撮影を始めさせて頂きます」

 

「ちょっ」

 

 どう考えても、成人男性がやるようなポーズじゃないものを提示され思わず絶句してしまったが、そんな俺を気にせず撮影が進む。

 次々と提示されていくポーズを羞恥を感じながらこなそうとする俺は、皆からどう見えているのだろう。

 あとスカーレットが笑ってるのと、カレンもスマホで撮ってるの見えてるからな! 

 

「あの、ルビー?」

 

「……!……!」

 

「……ルビー?」

 

「……!……!」

 

「せめて、何か言ってくれよぉ……!」

 

「……!……!」

 

 返事はない。ただ、バシバシと尻尾を叩き付ける音が返ってくる。

 ……どんどんローアングルになってない? 

 

「──満足致しました。ありがとう御座いましたトレーナーさん」

 

「それなら……良かった……」

 

 羞恥心と普段することのないポーズを繰り返したせいで、息も絶え絶え。

 格好を気にする余裕もなく、床に座り込む。

 

「ワタシにも見せて下さい!ルビー先輩!」

 

「カレンもカレンも~☆」

 

「──えぇ、勿論。私の写真の腕前は未だ未だ不出来ですが、この素晴らしいトレーナーさんの姿は大画面に写すべきです」

 

 和気あいあいと話す三人。

 どうやらルビーの家のシアターで俺の写真の鑑賞会を行うらしい。

 

 …………………。

 

 もうコスプレなんてこりごりだよ~!! 

 

 

 





 ゾンビは感染するもの
 ということで、シーズンネタのハロウィン回です。
 ルビーがどんどんトンチキお嬢様になっていってしまっているのは、気のせいじゃないでしょう。
 ルビーファンの皆さまお許し下さい。

 前回、お気に入りをしてくれた方々ありがとう御座います。

 それでは今回も最後まで読んで頂きありがとう御座いました!

貴方がこの小説に求めるものは?

  • おっぱい
  • トレーナーの奇行
  • ウマ娘の奇行
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  • 物語性
  • 貧乳こそステータスだ!
  • トレーナーの尻
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