ウマ娘の発育と、トレーナーについて   作:hk33

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揺れる思い

 

 

 

 

 

 快晴。

 まさしくトレーニング日和と言える今日、チームとして初めてのトレーニングを行う。

 とは言ってもそんなに本格的なトレーニングをする予定は無く、スカーレットの走りを確認するのが主だ。

 

「トレーナーさんは、どうしてサングラスなんか着けてるんですか?」

 

「ん?ああ、これは──」

 

 さて、どう説明したものか。

 サングラスを着ける理由は単純明快。ウマ娘が走ることによって高確率で発生する現象──乳揺れ──に、無抵抗で挑むのはマズイと判断したからなのだが、これをそのまま伝えるのは流石にセクハラが過ぎる。

 

 なんて言おう……。

 

「初めて私のご指導をなさる時からこのような格好ですので、お気になさらず」

 

「へー、そうなんですか」

 

 なにか言いたげな表情を向けてくるスカーレット。

 それに応えられず苦笑しながら逃れるように視線を下に向けると、なにやらご満悦そうな表情をするルビー。

 しっぽも持ち上がって、よっぽど調子が良いのだろう。

 頼もしい限りだ。

 

「それじゃあルビー。お願いできるか?」

 

「はい。『華麗なる一族』として、そして『アンタレス』のリーダーとして、相応しい走りをお見せします」

 

 軽い足取りでスタート位置に向かうルビー。

 開始の合図を送れば、素晴らしいスタートを切りあっという間にターフを駆けていく。

 

 やはりルビーの走りには安心感がある。

 サングラスを外し、その素晴らしい走りを眺める。

 

「やっぱりスゴいわね、ルビー先輩……ってアンタ、サングラス外してるじゃない!?」

 

「ああ、ルビーを見るときは基本的に外してるよ。ルビーは…………安心感があるからさ」

 

「安心感?確かに、ペース配分も完璧でフォームもスゴいキレイだけど……」

 

 もちろんそれらも素晴らしいが、どちらも今の俺に安心感をもたらす要素ではない。

 俺の言う安心感。

 

 ──ルビーは揺れない。

 

 決して、ルビーの胸が極端に小さいわけではない。体格から考えたら充分以上はあるだろう。

 しかし、目に見えて揺れるサイズではない。

 これが俺が安心してルビーを見ていられる理由。

 ルビーにとって不本意かもしれないが、不甲斐ない俺をどうか許して欲しい──

 

「アタシの時もサングラス外しなさいよ」

 

「え、いやスカーレットこれには──」

 

「ただいま戻りました」

 

「お疲れさまです!ルビー先輩!」

 

 ルビーに駆け寄り、さっそく感想を述べていくスカーレット。言い訳は聞いてくれないらしい。

 タオルとドリンクを持ち、俺もルビーの傍に向かおうとすると会話を止めこちらに顔を向ける二人。

 圧が強い。

 

「えっと、お疲れさま。相変わらず素晴らしい走りだったよ」

 

「……ええ、しかし後半少々ペースを乱しました」

 

「わかった。後で確認しよう」

 

「はい」

 

 スカーレットが言っていた通り、ペースもフォームもいつもと変わらなかったように見えたけれど。走った本人が言っているのだ、確認するに越したことはないだろう。

 

 さて、問題はスカーレットの方だ。

 俺は彼女の暴力的なまでの胸囲を、サングラスというフィルターを失くし耐えられるのだろうか。

 当の本人はこちらに威圧的な笑みを浮かべた後、小走りでスタート位置へと向かっていく。

 

 ひっっっっっじょうに困った。

 

 この数年、ルビー以外のウマ娘を見るときはサングラスを着用していた。いわば、俺の目はルビー以外に慣れていないのだ。

 そんなところにスカーレットのような刺激を与えてしまったら、アナフィラキシーでも起こしてしまうんじゃないか。

 

 準備を終えたスカーレットを確認し、俺も意を決してスタートの合図をスカーレットに送る。

 

 ルビーの洗練されたスタートとは違う。荒々しく、その恵まれた体躯を活かした豪快なスタートダッシュ。

 今後のスカーレットの可能性を感じさせる走りに負けず劣らず豪快に揺れる──胸。

 

 俺は!

 俺はトレーナーなのに!胸ばかりを注視してしまう!

 なんて最低なヤツだ……。

 

 しかし、担当ウマ娘の願いを無下にするには……。

 

 そうだ!

 

「ルビー!申し訳ないが、俺を振ってくれないか!」

 

「……振る?トレーナーさん、なにを言って──」

 

「頼む!ルビーにしか頼めないんだ!俺をスカーレットの走るペースに合わせて、上下に振ってくれ!」

 

 理屈は簡単。

 スカーレットの乳揺れに気がとられるのなら、俺も一緒になって動けばいい。

 この場には同じウマ娘のルビーもいるのだ、頼らない手はない。

 

「──分かりました。トレーナーさんが仰るのなら、何か深い意義が有ってのことなのでしょう」

 

「ああ、頼む」

 

 俺の腿あたりに両腕を回し、がっしりと抱え込むルビー。

 流石はウマ娘だ、かなり安定している。

 

「それじゃあ、ルビー」

 

「──はい。スゥ──ハアアアアアア!!」

 

「うおああああああああああ!!!???」

 

 スゴい!乳揺れが気にならないなんてモンじゃない!

 

 この世の全てがどうでもよくなるような。

 とにかく生きることを目的としていた、原初の頃に戻るかのような──

 

「ちょっと!ちょっと!ルビー先輩!ストップ!」

 

「え──」

 

「死にかけてますよ!トレーナー!」

 

 揺れが止まる。浮遊感が消え、身体に重力が戻ってくる。

 この腹の底から湧いてくる感情は、そう──吐き気。

 

「ルビー!スカーレット!離れ──おえええええええ」

 

「きゃああああ!?」

 

 意識が……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、数時間後。

 

 ゲロまみれになった俺を担いで運んでくれたスカーレット。

 俺の気絶している間に掃除をしてくれたルビー。

 この二人には感謝と謝罪、埋め合わせの約束をして、なんとか許しをもらった。

 

 理事長とたづなさんにはことの顛末を説明した結果、始末書と反省文の提出で許してもらえることとなった。

 

 

 

 なお、サングラスの着用はルビー、スカーレット二人の要望により許されなかった……。

 

 

 





 そうはならんやろ。
 ということで、一話からわかってたと思いますが、変なトレーナーですね。
 皆さんは、こんな経験あるんでしょうか。
 僕は無いです。


 そして、前話を見てお気に入りしてくださった方、ありがとうございます。
 まさか、百件を越えるなんて思ってもみませんでした。

 今後も、自分なりのペースで投稿させていただくので、あまり期待しすぎないでお待ちいただけると幸いです。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 ※サングラスに、乳揺れフィルター機能が本当にあるかは不明です。

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  • おっぱい
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  • 貧乳こそステータスだ!
  • トレーナーの尻
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