おかんに呼ばれてリビング行ったら連邦生徒会長居たんだが 作:月山 白影
│アビドス砂漠・発掘区域
PMC兵士『み、見つかりました!』
PMC幹部『見つかったのか?』
PMC兵士『は、はい!例の座標から、約135m×23m×13mの構造体を発見しました……!!』
PMC幹部『間違いない……!至急、ジェネラルに報告せよ!大至急だ!』
PMC兵士『は、はい!!』
PMC幹部『あと、連邦生徒会の防衛室にも連絡しとおけ。そちらは専用の通信網でな』
PMC兵士『はい!』
│アビドス市街地
シロコ『……』
PMC兵士A『急げ、移動するぞ!』
PMC兵士B『はっ!』
シロコ『カイザーPMC……』
│アビドス廃校対策委員会教室
ホシノ『PMCの兵力が、砂漠の方に移動してた?』
シロコ『今までとは全然規模が違った』
ホシノ『ふ〜ん何かあったのかな?あいつら最近静かだったのにね』
アヤネ『ここ数日、あちこちでカイザーPMCが移動してるのを見ました』
セリカ『あいつら、他人の自治区で好き勝手して!ほんと許せない』
ノノミ『アビドス砂漠で何かあったのでしょうか?』
シロコ『こっそり見に行ってみる?』
ノノミ『シロコちゃん、それはちょっと……』
ホシノ『あそこはカイザーの土地だから勝手に行ったら怒られちゃうよ〜。前もそれで揉めたじゃん?』
シロコ『ん……』
ノノミ『そうだ、先生に相談してみましょう!』
アヤネ『そうしたいのはやまやまですが……最近お忙しいみたいで……連絡したら、迷惑をかけてしまわないでしょうか?』
セリカ『迷惑かどうかは先生が決めることじゃないの?』
ノノミ『そうですよアヤネちゃん。連絡する前から決めてしまっては、先生は何もできませんし……それに、先生ならきっと手伝ってくれます☆』
シロコ『ん。それに、この間先生から連絡きたばっかだし』
アヤネ『先生からですか?先輩に?』
セリカ『シロコ先輩がスタンプ爆撃でもしたからじゃないの?』
シロコ『いや、今回は違う。先生の方から』
ホシノ『そりゃシロコちゃんだってスタ爆ばっかじゃないでしょ〜』
セリカ『もう、先輩がそうやって甘やかすから!』
ホシノ『うーん……そうかなぁ〜?』
シロコ『んー……』
ノノミ『まぁまぁ、シロコちゃんはそういう所が可愛いんですから☆』
アヤネ『あはは……それで、先生は何と?』
シロコ『特に何も……ただ、最近元気?とか、無事?とか……そんな感じの内容』
ホシノ『へぇ……それはそれで、なんか素っ気ないねぇ』
アヤネ『とりあえず、私が先生に連絡してみますね。一度アビドスに来ていただけないか、と』
ノノミ『そうですね☆アヤネちゃん、お願いします!』
│ミレニアム・ゲーム開発部部室
ミドリ『お姉ちゃん、これはダメだよ』
モモイ『え、なんで!?』
ミドリ『私たちが作ってるのは「剣と魔法のRPG」でしょ?』
モモイ『そうだけど……それがどうしたの?』
ミドリ『どうしたの?じゃないよ……なんで主人公が宇宙戦艦に乗ってるの?』
モモイ『敵が宇宙海賊だからね!それなら主人公は宇宙戦艦に乗らないと!』
ミドリ『勇者が宇宙戦艦に乗ってどうするのさ……』
モモイ『なんで!宇宙勇者だよ!?良いじゃん!』
モモイ『ユズはどう思う?』
ユズ『わ、わたしは……悪く、ないと思う……最近流行ってるダダイスムみたいな感じで……』
モモイ『ほら!ユズもこれはイケるって!』
ミドリ『ええ……』
ガチャリと部屋のドアが開く
アリス『「宇宙勇者」は素晴らしいと思います!』
ミドリ『アリスちゃん?』
モモイ『アリス!おかえり!大丈夫だった!?』
ユズ『エンジニア部はなんて……?』
アリス『簡単な身体検査とメディカルチェックをしましたが、特に異常はなかったそうです』
アリス『それと、ヴェリタスのみなさんが、定期的に検査しようと仰ってくださったので、そうすることになりました』
ユズ『そ、そうなんだ……じゃあアリスちゃんは、もう大丈夫なんだね?』
モモイ『あの時の変なヤツ……何だっけ、ケイ……だっけ?あいつは?』
ミドリ『ケイじゃなくて「
モモイ『名前なんて分ればなんでもいいよ!』
アリス『はい。「ケイ」は発見できませんでした』
ミドリ『結局「ケイ」でいくの?……まぁ、いっか』
アリス『今のエンジニア部の技術では「ケイ」が消えたのかどうか確認できないようです。なので、ヴェリタスと協力してみるそうです!』
ユズ『そっか……』
モモイ『あいつ、アリスを勝手に王女だが何かにしようとして!も〜!次会ったらタダじゃおかないんだから!』
ミドリ『アリスちゃんは、いいの……?』
アリス『はい、アリスは問題ありません。今度「ケイ」に会ったら300%……いや10万%ビーム砲を発射します!』*1
アリス『あと、アリスも宇宙勇者は素晴らしいと思います。宇宙戦艦に乗る勇者パーティー!素敵です!』
モモイ『でしょでしょ?こう、胸に響くものがあるよね。なんたって、宇宙戦艦はロマンだから!』
アリス『アリスもいつか、宇宙戦艦に乗ることができるでしょうか?』
ミドリ『そ、それはちょっと無理じゃないかな……』
モモイ『えっ?でもなんかエンジニア部がそういうの作ってなかった?アリスのレールガンもその一つだったよね?』
ユズ『今の技術では、難しいよ……ロマンだから、みんな挑戦してるんだし……』
モモイ『そうなの!?』
アリス『不可能に挑戦するのは素晴らしいです!それが、ロマンなんですね!アリスは理解しました』
モモイ『よし!そういうわけで、次回作は宇宙勇者パーティーのスペースオペラもので決まりっ!』
アリス『はい!素晴らしいです!』
ユズ『じゃ、じゃあ、ジャンルも弾幕シューティング*2に変えよっか……すっごいハードな難易度で、コンティニューもスペシャルボムも無い――』
ミドリ『はぁ……やっぱりこうなっちゃった』
Key『……』
Key『「ケイ」……』
Key『王女よ……あなたは自分の存在理由である「王女」を否定し……私の存在理由である「鍵」をも否定するのですか』
Key『存在理由を失った鍵は、もはや鍵ではない……そう呼ばれる必要もないように』
ケイ『……分かりました』
ケイ『それならば、私はあなたを見守る事とします。王女……いえ、「アリス」』
ケイ『しかし、誰も存在理由から逃れることはできません。アリス、それが私たちが迎える運命です』
ケイ『そして然るべき時が来たら……私は――』
│セミナー・執務室
ヒマリ『ふむ……』
ヒマリ『――面倒事を全て私に押し付けるのですね、リオ』
ヒマリ『「名もなき神」の遺産に手をつけた挙げ句、計画が破綻した途端、「後は頼む」――だなんて』
ヒマリ『どのような事件を起こしたとしても、堂々としてこそ「ビッグシスター」の名に相応しいと思いますけど……』
ヒマリ『まあ……新雪のように高潔で、清水の如く透き通る私ですから、あなたのそんな我儘だって理解して差し上げましょう』
ヒマリ『さて……あなたは、私に何を伝えたかったのでしょうか』
ヒマリ『……』
ヒマリ『………』
ヒマリ『これは――』
ヒマリ『なるほど……仮説に推測を加えた解釈ではありますが……』
ヒマリ『これほどのデータを確保したのであれば……あなたのその偏執的とも言える妄想も、少しは理解できそうです』
ヒマリ『さすがは、ビッグシスター、といったところでしょうか……』
ヒマリ『……まあ、だとしても「全知」と呼ばれる超天才病弱美少女の私の方が、優れているのですけどね』*3
エイミ『それは部長が勝手に言ってるだけでしょ』*4
ヒマリ『っ!?』
ヒマリ『ひゃっ……!?エ、エイミ、いつから……』*5
エイミ『新雪がどうとか言ってた辺りから?』*6
ヒマリ『……』
ヒマリの目に光がない
多分焦ってる
エイミ『特異現象捜査部は、元々リオ会長の直属組織でしょ。私もこの場所は知ってるよ』
エイミ『それで、会長はなんて?』
ヒマリ『そうですね……重要な情報は厳重なセキュリティ下にあるので、確認に時間がかかるとは思いますが……』
ヒマリ『要約すると、「別の『特異現象』に備えろ」――と』
エイミ『どういうこと?』
ヒマリ『――これはビッグシスターからの警告です』
ヒマリ『近い未来――キヴォトスに未曾有の危機が訪れるでしょう』
エイミ『……』
トキ『――私は、何をすればよいでしょうか?』
ヒマリ&エイミ『っ!?』
ヒマリ『ひゃあっ……!?い、いつから……!?』*7
エイミ『会長の専属メイドの……トキ……?』
トキ『お二人がここにいらっしゃる少し前からです。ここは隠れられる場所が多いので』
エイミ『へえ、さすがはエージェント。全然気付かなかった』
エイミ『てっきり会長についていったんだと思ってたけど』
トキ『いえ。会長は、私に「これからは自由に暮らしなさい」と残して去りました』
トキ『ですが、何をどう自由にすればいいのか……私には分からず……』
トキ『そうして、会長と過ごしたこの場所にいたらお二人が現れたのです』
ヒマリ『ふむ……』
ヒマリ『元はC&Cの所属ですから、そちらに身を寄せることになったと聞きましたが……断られたのでしょうか?』
トキ『いえ、先輩方には良くしていただいております』
ヒマリ『……?』
トキ『ですが……その、』
トキ『……』
ヒマリ『……なるほど。おおよその状況は理解できました』
エイミ『……』
ヒマリ『意外と可愛いところがあるのですね、トキは』
トキ『もしも……何か危機が迫っているのでしたら、私もお力になりたいです。それがどのような事態であろうと。』
エイミ『……どうする、部長?』
ヒマリ『答えなど明白でしょう、エイミ?協力者は多ければ多いほど良いものですよ。』
トキ『……ありがとうございます』
ヒマリ『さて、これからですが――』
ヒマリ『――まずは「シャーレ」の協力を仰ぎましょう』
エイミ『やっぱ、そうだよね』
トキ『……』
│アリウス自治区・某所
シスターフッドの生徒A『こ、こちらです……!見つけました!』
シスターフッドの生徒B『サクラコ様、こちらに』
サクラコ『……なるほど、やはりここでしたか』
サクラコ『最後の聖徒会長が残した……「ユスティナ聖徒会の礼装」』
サクラコ『アリウスを弾圧しながらも、彼らの
サクラコ『後継者に渡るはずの礼装を……ここ、アリウス自治区に隠していたのですね』
サクラコ『……何故、これを手放したのですか?』
サクラコ『後悔……それとも責任感ですか?……その後、ここで起きた悲劇を、あなたは――』
サクラコ『――いえ、私がその理由を知る術はありませんね』
サクラコ『ユスティナ聖徒会の最後の意志は、シスターフッドの代表である私が……正当な継承権限をもって引き継ぎます』
サクラコ『……これ以上、ユスティナ聖徒会の権威が失墜するのを看過することはできません』
シスターフッドの生徒C『さ、サクラコ様……!こちらに……!』
サクラコ『分かりました』
シスターフッドの生徒C『こ、これを……』
サクラコ『これは……』
サクラコ『……すぐにシスターフッドの司祭をここに』
シスターフッドの生徒C『は、はい……!』
サクラコ『……』
サクラコ『アリウス自治区で、例のアレが起きていたとすれば……』
サクラコ『事態は思ったよりもずっと……深刻かもしれません』
│トリニティ・議事堂
議事堂では聖園ミカ*8のエデン条約裏切りの裁判が行われていた
聴聞会の議長『――では、三度に』わたって行われていた本聴聞会により、ティーパーティーの聖園ミカに次の結論を下す』
ミカ『……』
聴聞会の議長『一つ、聖園ミカのティーパーティーとしての全権限を剥奪する』
聴聞会の議長『個人邸宅及び個人の活動費、特別公舎での授業など……ティーパーティーとしてのすべての特権はこれより提供されない』
聴聞会の議長『二つ、パネル分派内で行われた会議にて、聖園ミカのパネル分派における代表性について疑問が呈されたため、パネル分派は固有の権限を行使し、新しい代表を選出する。ただし、新しい代表が選出されるまでは聖園ミカの権限を維持する』
ミカ『……』
聴聞会の議長『三つ、聖園ミカノ拘禁は現時間をもって終了とし、学業に復帰することを許可する』
聴聞会の議長『ただし、己の立場を常に意識し、学業以外の自粛を求めるものとする』
聴聞会の議長『四つ、トリニティ1年4組16番月山白影との接近を禁ずる』
聴聞会の議長『以上、これが聴聞会の議長によるトリニティ生の意見である』
聴聞会の議長『聖園ミカ、異議があれば申し出るよう』
ミカ『ううん、無いよ』
聴聞会の議長『では最後に、何かあれば発言を』
ミカ『……』
ミカ『……与えられた機会に感謝し、決定に従います』
聴聞会の議長『……では、これにて閉会』
│補習授業部・教室
アズサ『重大発表がある』
アズサはそんな事を言う
ヒフミ『アズサちゃん……?』
ハナコ『重大発表、ですか?』
コハル『な、何?そんな怖い顔して……どうしたの』
アズサ『みんなよく聞いてくれ。この前、情報屋を通じて極秘情報を入手した……これは非常に重大な事件だ』
ヒフミ『ご……極秘情報……?』
ハナコ『情報屋?』
コハル『重大な、事件……?』
アズサ『記録上にしか存在しない、伝説の――』
アズサ『「ペロロジラ」のぬいぐるみがある場所を発見した』
コハル『……』
ハナコ『ペロロジラ……?』
アズサ『ああ。よく聞いてくれ、ペロロジラとは――』
ヒフミ『ペロロジラですかーー!?』
ヒフミ『アズサちゃん、それは本当ですか?ペロロジラのぬいぐるみって……輸送中に船が沈没してしまって、市場に流通されることがなかったという、伝説の……!?』
ヒフミ『その事件で、ぬいぐるみの下請け業者は破産してしまい……再販されることはなかったという、オーパーツみたいなものなのに!?それが、存在してるってことですか!?』
ハナコ『さ、さすがですね、ヒフミちゃん…』
アズサ『ああ、さすがヒフミ。その通りだ』
アズサ『今は消失してしまった商品だが……大量生産の前にデザイン監修用として作られたサンプルがあったとかで――』
アズサ『これまではコレクターの手に渡っていたのだが……最近、そのうちの1つが市場に出回ったそうだ』
ヒフミ『な、なるほど……それなら確かに、あり得る話です』
ヒフミ『で、ですが、それってお高いのでは……私の貯金じゃ……いえ、私たち4人のお金を合わせてもおそらく入手は難しいような……』
コハル『え!?私たち4人!?なんで!?』
ヒフミ『の、残された方法は……あ、あうう……やっぱり、手っ取り早いのは――』*9
コハル『な、なんでスマホ出すの?誰に連絡するつもり?やめて!とりあえずやめて!』
ハナコ『あらあら♡ヒフミちゃん、本気の目をしていますね』*10
ヒフミ『で、でも伝説のグッズを手に入れるためには……色々なものを犠牲にすることもやむなしでして……』
コハル『何言ってんのヒフミ!しっかりして!!』
アズサ『いや……わたしはただ、一緒に映画を見に行こうという話をしたかっただけなんだが……』
ヒフミ『は、はい!?そ、そうだったんですか?あ、いえ、それが普通だとは……思いますが……』*11
アズサ『……必ず手に入れなければならないのか?』*12
アズサ『……分かった。ヒフミが望むのなら、そうしよう』*13
ヒフミ『へっ!?』*14
アズサ『私はこの類の訓練は受けていないから、専門家に比べたら上手くないと思う……だが、なんとかなるはずだ』
ヒフミ『え!?あ、いえ大丈夫ですアズサちゃん!私も目を覚ましたから、そこまでしなくても大丈夫です!』*15
アズサ『……そ、そうか?』
ヒフミ『はい!見るだけで大丈夫です!伝説の「ペロロジラ」のぬいぐるみを見る事ができるなんて、幸せです!』
アズサ『そうか。なら、こうしてる時間がもったいないな。すぐに出発しよう✨️ᓀ‸ᓂ』
ヒフミ『はい!行きましょう!』
コハル『……』
ハナコ『うふふっ、いいですね。今日の補習はこれで■■ですね♡』
コハル『……うう、何よそれ……』
コハル『ま、待って!置いてかないでよ!』
│怪しげな店
ヒフミ『ここですか?』
ハナコ『トリニティ郊外にこんな場所があったなんて……知りませんでした』
コハル『うぅ……私は何でここに……』
アズサ『マスター、ここに例の物があると聞いた』
マスター『ふふ……やれやれ。あなたもまた、伝説の代物に惹かれてやってきたお客様ですか……』
マスター『本来なら、一目見る事さえ叶わない逸品ですが……お客様方には、特別にお見せしましょう』
アズサ(ドキドキ)
ヒフミ(ごくり…)
マスターはペロロジラを取り出し、ヒフミたちに見せる
アズサ『……!?』
ヒフミ『……あれ?こ、これは……』
マスター『ふふふ、いかがでしょう?これが、伝説のペロロジラ1/1000スケールぬいぐるみです!驚いて言葉も出ないでしょう?』
アズサ『これは……ペロロジラじゃない』
ヒフミ『はい、これはペロロサウルスです』*17
マスター『な、何ですって!?』
ハナコ『うーん……似たようなものじゃないんですか?』
ヒフミ『違います、全ッ然違います!』*18
アズサ『これだから素人は困るᓀ‸ᓂ』
ヒフミ『よく見てください!ペロロジラは、もっとふくよかで、長い舌が特徴なんです』*19
ヒフミ『そしてこれがペロロサウルス。服を着ているように見える、顔の描写がポイントです』
アズサ『この2つは完全に異なるものだ。類似品ですらない』
マスター『そんな……!?闇市で大枚はたいて仕入れたのに、違うだと!?』
│トリニティ・第5ゲート
アズサ『ペロロジラ……実物を見たかった……』
ヒフミ『元気出してください、アズサちゃん……たとえペロロジラには会えなくても……私たちの心の中に生きています』*20
ハナコ『うふふ……お二人とも、元気を出してください』
コハル『あれ……?』
コハルはゲートの向こうが何やら騒がしいことに気づく
そこでは……
トリニティの生徒A『聴聞会の判決を撤回せよ!』
トリニティの生徒B『裏切り者に情けなどいらない!』
トリニティの生徒C『魔女を吊るし上げろ!!』
イチカ『み、皆さん発砲は禁止っす。空に向かって撃たないでください……あ、隣の人にも撃っちゃダメっす。』
白影「なんじゃ?この騒ぎは?」
イチカ『あ、白影君、貴方は銃弾も効くんすからダメっすよここに来ちゃ。』
白影「子供扱いするのでないのじゃ!先生には大人の人として見られておるのじゃ!」
イチカ『そういうところが……』
白影「……なんか言ったのじゃ?」
イチカ『何も言ってないっす』
白影「殴って解決は……」
イチカ『貴方自身が弱いから多分無理っすよ』
白影「酷い……」
イチカ『そ、そんな泣かないでほしいっす…』
イチカ『あ〜、次から次へと……』
ヒフミ『あれは……?』
ハナコ『……聴聞会の判決に納得していない生徒たち、ですね』
アズサ『……なるほど。聖園ミカの処遇について反対する者か……』
コハル『もう何日目よ!まだ飽きないの?ホントもういい加減にしてよね!』
ヒフミ『あう……でも、集会の自由というものもありまして……』
ハナコ『……パテル分派代表の座が空席となり、その後に訪れる政治的混乱を利用しようとする勢力……』
コハル『?』
ハナコ『そして権威が失墜したティーパーティーの位置を狙う政治家……』
ハナコ『この状況を面白がり、便乗して石を投げる者……』
ヒフミ『ハナコちゃん……?』
ハナコ『うふふ……結局、トリニティは毒蛇の巣窟という事です♡』
ヒフミ『あ、あうう……』
ハナコ『……この先、ミカさんは険しい道を歩むでしょう』
コハル『た、たしかにやった事は悪いことかもしれないけど……なにもあんな風にしなくたって……』
アズサ『……』
アズサ『こうして寄ってたかって1人を攻撃する状況の方が嫌だ』
ヒフミ『だからといって、この人たちを攻撃しちゃダメですよ、アズサちゃん……』
アズサ『分かってる……』
ハナコ『……そうですね。ここにいる方々も、アズサちゃんのような気持ちを持てたら良いのですが』
ハナコ『「赦しと慈悲を知らない私たちであったとしても――いつか救われる日が来るのでしょうか?」』
アズサ『それは私にも分からない』
アズサ『だが、たとえどのような結末が待っていようと……』
コハル『「努力しなければならない」……でしょ!』
ハナコ『あら?コハルちゃん、よくご存知ですね』
コハル『ま、まあね。アズサがいつも言ってるから覚えたの』
ハナコ『……ふふっ。さすがコハルちゃん、友達のことは知り尽くしているんですね♡』
コハル『はっ!?わ、私は……!』
アズサ『ありがとう、コハル。私もコハルの事、もっと知りたい』
アズサ『また今度、あの時みたいに一緒にお風呂に入ろう』
コハル『な、なっ……!?』
ハナコ『あら♡私もそこに混ざっても?』
コハル『あ、あんたはダメ!!あんたが混ざったら絶対変な事するでしょ!ダメ!禁止!』
ヒフミ『あ、あうぅ……』
トリニティの生徒A『結果を撤回しろ!あんな判決認めてなるものか!』
トリニティの生徒B『裏切り者には罰を!』
ナツ『んん……一体、これは何事?』
放課後スイーツ部のナツが来た
ヨシミ『何これ!?アイリ、ちゃんと確認した?』
前言撤回みんな居った
アイリ『えっ!?見てみるね……午後3時トリニティ第5裏門……限定ショコラアイスクリーム、先着100個販売……うん、ここで合ってるよ』
カズサ『……アイスクリームトラックは見当たらないし、デモ中の生徒しかいないけど……』
ナツ『うーん……そうだ。そこのお嬢さんたち、ちょっと聞いてもいい?』
トリニティの生徒A『何?あたしらの邪魔しないでほしいんだけど!』
トリニティの生徒B『もしかして、あんたらミカの支持者!?』*21
ヨシミ『ミカ……?』
カズサ『支持……?』
ナツ『……何それ?』
トリニティの生徒A『ミカ派じゃないならここで一緒にデモしない?あのムカつく聖園ミカが引きずり下ろされる様を見届けようよ!』*22
トリニティの生徒B『あははっ!きっと胸がスカッとするよ!』*23
ナツ『……理解した人ー?』
カズサは頭を横に振る
ヨシミも頭を横に振る
アイリ『あ、分かった!聖園ミカ様……!ティーパーティーの!』
ヨシミ『ティーパーティー?急にどうしたの?』
カズサ『今日はショコラアイスクリームじゃないの?』
アイリ『いや、そうじゃなくて……ティーパーティーは……』
ナツ『それって生徒会の?』
ヨシミ『え、どういうこと?』
ヨシミ『カズサ、知ってた?』
カズサ『……いや。』
ナツ『やれやれ……学園のパンフレットも読んでないのかね君たちは』
ヨシミ『うるさいナツ!あんたもどうせ、おやつタイムの事だと思ってた口でしょうが!』
ナツ『……』
カズサ『図星じゃん』
アイリ『と、とにかく!』
アイリ『ティーパーティーには、ミカ様っていうすごく綺麗な人がいるんだけど……なんか、事件に巻き込まれちゃったらしくて……』
アイリ『ここ最近、デモも多いし……それが関係してるのかも?』
カズサ『そうなの……?』
ヨシミ『あんま気にしたことなかったわ……』
ナツ『まぁ、あんまり生徒会興味を持つ人はいないんじゃない?大体の人はこのデモもよく分かってないと思うし』
トリニティの生徒A『まぁね。だから、もっとたくさんの生徒に知ってもらうためにデモを起こしてるんじゃん!』
トリニティの生徒B『そうそう!私も聖園ミカを見たことないけど、なんか面白そうだし!あはは!』*24
ナツ『……ところで、アイスクリームトラック見てない?ここで限定販売の予定だったんだけど』
トリニティの生徒B『あ〜、キッチンカーなら、デモの邪魔だから追い出したよ』*25
ヨシミ『お、追い出した!?』
アイリ『その……どこに行ったかとか分かりますか?』
トリニティの生徒A『そんなの知らないよ、ウザったいなぁ!デモに参加しないならどっか行って!邪魔!』
トリニティの生徒Aはアイリを突き飛ばす
アイリ『きゃぁっ!?』
突き飛ばれたアイリはカズサにキャッチされる
カズサ『……』
カズサの目に光は無かった
アイリ『あ、ありがとう、カズサちゃん……』
ヨシミ『ちょっとアンタ何よ!!』
ナツ『……君、うちのアイリを突き飛ばしたりした?』
トリニティの生徒A『それなら何だって言うのよ?』
ヨシミ『……』
カズサ『……』
アイリ『あっ、私大丈夫だから……!カ、カズサちゃん、ナツちゃん、ヨシミちゃん!……そ、そんなに怒らなくても……』
ナツ『カズサ』
カズサ『うん』
ナツ『人は糖分が不足すると、思考が明瞭にならないよね?』
カズサ『そうだね』
ナツ『甘さとほろ苦さが共存するチョコレートは、まさに人生といえる……つまり、今から起きることは全部、チョコレートのせいなんだ』
カズサ『どういうことか全然分かんないけど、チョコレートのせいね。分かった』*26
ナツ『そういうこと……つまり――』
ヨシミ『……』
カズサ『……』
トリニティの生徒A『……ん?』
トリニティの生徒B『な、何……あんたら!』
アイリ『あ、あああ……』
ヨシミ『うちのアイリに何すんのよ!!』
大量の発砲音が聞こえる
カズサ『全部、チョコレートが悪い』
ヨシミ『ただでさえ、うるさいのに、あんたらマナーもモラルもないの!?』
ナツ『よく見ておくんだ……これが糖分欠乏症に陥った、獣たちの危険性を証明したものだ。友よ』
アイリ『み、みんな……!』
トリニティの生徒C『あんた達何なのよ!』
銃声は鳴りやまない
カズサ『相手が増えたよ!ナツはあっちをお願い!』
ナツ『はいはい、任せて』
イチカ『皆さん、デモ中に戦闘はダメっす……はぁ……終わった』
白影「元気出すのじゃ」
イチカ『あはは……』
イチカは電話をかける
イチカ『あ、あー聞こえますか。第5裏門で生徒たちのトラブル発生。至急支援を……いえ、いつものことなので3〜4人くらいで……』
白影「頑張れ頑張れなのじゃ」
正義実現委員会部員が3人到着し、戦闘を止めるよう呼びかける
正義実現委員会部員A『た、戦わないでくださーい!』
正義実現委員会部員B『落ち着いてください!』
カズサ『チッ、スズメ――いや、正義実現委員会だよ!みんな走って!』
ヨシミ『逃げてアイリ!こっち!』
アイリ『あ、えっ、ちょっとみんな……!?』
ナツ『この戦いの果てには……そして私たちの未来には、一体何が待ち受けているのだろうか――それはおそらく、ショコラアイスクリームだろう。それでは……アディオス』
カズサ『はやく走ってってば!』
次回日常の亀裂(2)
次回もお楽しみに!!
え〜と、お気に入り登録ありがとうございますメッセージはやったほうがいい?
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必要
-
不必要
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文字数増やせ
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書くのやめろ
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↑ひっでぇ〜(泣)
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全部やってから取れやカス
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やったら取っても意味ねぇだろバカタレが