おかんに呼ばれてリビング行ったら連邦生徒会長居たんだが   作:月山 白影

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日常の亀裂(2)

 

 サキ『準備は終わった。頼んだぞ、モエ』

 モエ『いいんだよね?本当にやっちゃっていいんだよね?はぁ、はぁ……』

 

モエは興奮気味サキに言った

 

 サキ『ここまで来たんだ、逃げるという選択肢は無い』

 サキ『さあ、思う存分やるがいい!』

 モエ『じゃあ遠慮なく……』

 モエ『ファイアーーー!!』

 

ボオォォォォ!と勢い良く火が放射器から吐かれる

 

 商店の主人『うわ……!巨大なスズメバチの巣が、あっという間に焼き尽くされた……』

 

火の的となったのは巨大なスズメバチの巣だった

そして、火の的となった蜂の巣はあっという間に焼き尽くされた

 

 商店の主人『うわ……!巨大スズメバチの巣が、あっという間に焼き尽くされた……』

 商店の主人『ありがとうございます!倉庫で蜂の巣を見つけた時、本当にどうしようかと……』

 ミヤコ『いえ、市民を脅かす危険の排除もSRTの責務ですから』

 サキ『ああ。スズメバチの巣を下手に民間人が触ったら、怪我するもしれない』

 サキ『スズメバチは神経毒を持っているからな。万全の準備をして、一気に燃やしてしまうのが得策だ』

 モエ『なになに、もう終わり?』

 モエ『巨大スズメバチの巣があるって聞いたから、1時間くらいは燃やせると思ったのに……残念』

 ミユ『い、1時間以上燃やせるハチの巣なんて……考えたくないぃ……』

 商店の主人『以前は業者を呼んだり、消防署にお願いしていましたが……』

 商店の主人『小ウサギタウンの再開発が決まってからは、役所やインフラも全部なくなってしまって……なので、ある程度は自分たちで解決するしかないんです』

 商店の主人『ですが、やはり困る事が多くて……我々も潮時かなと……』

 ミヤコ『……』

 ミヤコ『……また困ったことがあった時は、公園にいらしてください』

 ミヤコ『SRTの隊員として、市民のためでしたらいつでも協力いたします』

 商店の主人『それは……頼もしいですね』

 商店の主人『すみません、助けていただいたのにお礼をすっかり忘れてました』

 ミヤコ『いえ、私たちは当然のことをしたまでです――』

 商店の主人『どうぞ。うちの店の焼き鳥パックです』

 商店の主人『今はあまりお客さんも来なくなってしまいましたが……少し前までそこそこお客さんが来ていたので、味の保証はいたします』

 ミヤコ『……チルドの焼き鳥パック……それも新鮮なネギが入った……』

 サキ『賞味期限も切れてなければ、状態も良い……』

 ミユ『私たちにこれを……無料で……?』

 商店の主人『あ、あれ?何か問題でもありましたか……?』

 商店の主人『焼き鳥が苦手でしたら――』

 一同『『ありがとうございます!!』』

 

 

 

 

 │子ウサギ公園

 

 ミユ『美味しい……!』

 サキ『うむ……今回のはうまく焼けたな。しっかり炭火の味がする』 

 モエ『ふふっ、火の扱いは私の専門だからね!』

 モエ『うーん、ちょっと火が弱いかな。薪足そっか?』

 ミヤコ『新鮮なネギの香りと鶏肉の脂が、本当によく合いますね』

 モエ『特にこのカリカリに焼けた皮……ジューシーで最高!』

 サキ『ふぅ……こんな新鮮なご飯は、いつぶりだろうか……』

 ミユ『さ、最近は……塩漬け肉の缶詰ばっかりだったから……』

 モエ『どうせ冷蔵庫も無いし、貰ったお肉全部焼いちゃおっか!』

 ミヤコ『……平和ですね』

 サキ『ああ。この焚き火を眺めてると、まるでキャンプにでも来たみたいだ』

 ミユ『ふふっ……そう思うと、なんだか楽しい』

 ミヤコ『最近はヴァルキューレも連邦生徒会も静かですし……』

 ミヤコ『シャーレの先生からも、連絡がありませんね』

 モエ『ま、連絡してきても出る気はないけどね』

 サキ『ま、まぁ……私たちは先生なんか居なくてもやっていけるからな』

 ミユ『で、でも、たまには連絡ほしいかも……』

 ミヤコ『……キヴォトスの生徒にとって、何も無いのはいいことだと思います』

 サキ『それはそうだが、やはり私たちには……』

 ミユ『うん……』

 モエ『あ、そうだ。前にもらったサイダー、飲む?』

 モエ『冷蔵庫が無いから噴水に入れておいたんだけど……今ならすっごく冷えてると思うし!』

 サキ『それって、前に不良を追い払った時にソラからもらったヤツか?』

 サキ『久々の炭酸飲料だから「大事な日に飲む」と言ってた記憶があるんだが……』

 モエ『だから、今日こそ飲むべきでしょ!こんな美味しい焼き鳥を食べられる日、そうそうないよ?』

 モエ『今日は宴だよ!よーし!こうなったら、取っておいたキノコも焼いちゃえー!』

 サキ『……そうだな。では早速持ってくるとしよう』

 ミユ『わ、私も行くー!』

 

サキとモエは歩き出し、それを追うようにミユは小走りで追いつく

 

 

 

 

 

 

 

 │防衛室・オフィス

 

 

ピロピロ、ピロピロと通信音が鳴る

 

 カヤ『こっちの通信が鳴るとは……』

 カヤ『……』

 

カヤは電話を取る

 

 カヤ『……どうぞ』

 カヤ『……』

 カヤ『……そうですか、分かりました』

 カヤ『……いよいよ、始まるのですね』

 

 

 

 │ゲマトリア・会議室

 

 

 黒服『……』

 マエストロ『――「色彩」がこちらに向かっている……?』

 ベアトリーチェ『ええ。そうしたら「シャーレ」も、「名もなき神」も、「箱舟」も、「生命産物の成れの果て」も全て消え失せる。いかがでしょうか?これが最も確実な、方法かと。』 

 黒服『最初の3つは消えるでしょうが、「生命産物の成れの果て」は消えません』

 ベアトリーチェ『なぜ、そんな確証のないことを……?』

 黒服『彼と彼女のどちらかが生きていれば片方も生き返るのです。』

 黒服『こちらを』

 

黒服はそういい、書類を何枚か出す

 

 ベアトリーチェ『これは……?』

 黒服『「生命産物の成れの果て」の実験書類です』

 

 

 

書類内容

 

実■その3:魂の分■を試■る

結果:失■

白影と■影の魂は白影■黒影の■が半分で1つとなっており、元■白影と黒■とは半分違うDN■であった。そ■ため、分離は■可能であった。そして、■たにも■1つ分かっ■ことがある。午■2時1■分■7秒に■影が月を見た時、元の白影■なった。そして、月は■月で■ったことから、白影は■月の日の午■2時1■分■7秒に元の■影に戻ると推測する。■して、外の景色は■と山が見■たため、白影の■字を月山と■名。

 

実験その■:殺■

■果:失敗

白影■殺害に成功したが、黒■がすぐに切り替わり、研究員■名ほど殺害された。黒影の■害■法は首絞めの窒息死の1■だけだった。我々は■影の苗字を■死斈と命名し、1■日程観察し■みた。

観察日数■日■

観■日数2日目:■変

個■名縊■斈黒影から白影■突如切り替わり、元に戻っ■

 

書類内容を全て読み終えたベアトリーチェは青ざめる

 

 ベアトリーチェ『なるほど……この欠けた部分が気になりますね』

 黒服『私も気になり、研究所をくまなく探しましたがそれらしきものは1つも……』

 マエストロ『話を戻そう。こちらに「色彩」が向かっているとさっきベアトリーチェは言った。その場合、「色彩」はこのキヴォトスをも消し去るだろうな』

 ゴルコンダ『……マダムは、わたくし達の探究を台無しにするおつもりで?』

 ベアトリーチェ『ええ、探究など、どうなっても構いません。私が本当に求めていたものは、別のものだということに気がついたのです。』

 黒服『……』

 ベアトリーチェ『一部ではありましたが、儀式を通じて「色彩」と接触した際に、私が本当に求めているとこを悟ったのです。』

 ベアトリーチェ『為すべきこと……それは、くだらない実験や探求ではない。そう……偉大なる存在になるためには――』

 ベアトリーチェ『世界の滅亡と、創成の権限を所有しなくては……そう、「破壊」し、「創造」する絶対者になるのです。これこそが唯一の万策』

 ベアトリーチェ『解釈されず、理解されず、疎通されず――ただ到来するだけの不吉な光。目的も疎通もできない不可解な観念……ああ、そう――それこそが、あの、先生を消し去る方法……』

 マエストロ『何という体たらく。理性を失ったか、ベアトリーチェ』

 黒服『……そうですか、マダム。あなたは自分の憎悪に飲み込まれてしまったのですね……とても残念です』

 黒服『ゲマトリアは探求者であり、求道者……狂気こそ、我々が打破すべき宿敵なのですが……ベアトリーチェ、あなたはゲマトリアの資格を失いました』

 ベアトリーチェ『口を慎みなさい……私には、「色彩」の力が宿っているのですよ?』

 ベアトリーチェ『あなた方があれほど恐れていた、狂気の力が――』

 黒服『そのようですね。ゴルコンダ、彼女を送り届けてください』

 ゴルコンダ『はい――楽しい時間でしたよ、マダム』

 ベアトリーチェ『……!?』

 ベアトリーチェ『……くっ、ぐあぁぁああーー!?

 黒服『ふむ、ヘイロー破壊の爆弾より確実なようですね』

 ゴルコンダ『ええ、神秘は解析できないからこそ「神秘」ですが、彼女は分かりやすい存在ですので』

 ベアトリーチェ『ああぁぁぁああああっ!!!

 黒服『我々に「色彩」への対抗手段が無いと思っていたのですか?……あなたが「色彩」と接触したと聞いた時から準備しておりましたよ』

 デカルコマニー『そういうこったぁ!!!

 マエストロ『貴下とは異なる世界観を持っているがゆえに、何かと衝突が多かったな。だが、貴下の野望には敬意を表そう、ベアトリーチェ』

 ベアトリーチェ『―――――――!!』

 黒服『……』

 ゴルコンダ『残念です。神たらんと声を上げるエキストラは、いずれこうなる運命にあることを知らなかったのでしょうか?嗚呼、彼女に詩歌をへの造詣があったのなら……』

 マエストロ『狂気に染まった彼女が、果たしてどのような怪物へと変貌を遂げるのか――気になってはいたが……このままではさらなる厄災に転じていただろう』

 黒服『また席が空いてしまいましたね。次の人員については、後ほど議論するといたしましょう』

 黒服『それでは次の議題を――』

 マエストロ『……』

 ゴルコンダ『……』

 

 

                  To Be Continued...




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