おかんに呼ばれてリビング行ったら連邦生徒会長居たんだが 作:月山 白影
連邦生徒会から各学園の自治区に対し、非常対策委員会への出席依頼が届けられた
アビドス高校の反応
アヤネ『これは……』
セリカ『アヤネちゃんどうしたの?』
トリニティ総合学園の反応
シスターフッドの生徒A『サクラコ様……』
サクラコ『……連邦生徒会から、ですね』
ミネ『……』
ナギサ『……連邦生徒会が、非常対策委員会の設立を宣言しました』
セイア『先生が、連邦生徒会に夢のことを伝えたとは聞いていたが……』
ナギサ『えぇ。ですが、それだけで連邦生徒会が動くほどの事態にならないはず……。何か他の事情があるのかもしれませんね……』
ナギサ『私は……生徒会長のいない連邦生徒会を信頼しておりません。代行の七神リンさんは無害な方ですが……だからこそ、信用できないのです』
セイア『連邦生徒会は今、嵐の中にいるも同然。いずれにせよ、行く末を先生と話し合う必要がある』
セイア『其れがこの機であると考えるのなら――断る必要も無いだろう』
セイア『……先生が一緒なら、どうとでもなるはずだ』
ナギサ『ですが、委員会のリストには……
ナギサ『彼らが一堂に会して、きちんとした議論が進められるのかすら……戦争が起きないだけでも奇跡のような――』
誰かがナギサの言葉を遮るように会話に入ってきた
ミカ『あっ、ナギちゃん、セイアちゃん!ここで何してるの?』
会話に入ってきたのは聖園ミカだった
ナギサ『ミ、ミカさん……』
ミカ『わぁ、何これ!非常対策委員会?しかも、ティーパーティーは全員参加?』
ミカ『どうしちゃったのさこれ?というか、私も行かなきゃな雰囲気?あっ、久しぶりのお出かけに――』
ミカ『へぇ……ゲヘナも来るんだ?あの万魔殿が』
セイア『……』
ナギサ『ミカさん……お願いですから……』
ミカ『えっ?なになにナギちゃん?トラブルなんか起こさないよ?心配しないでよね☆』
ミカ『先生もいるのに、そんなことするわけないじゃん、ね?』
ミカ『えっ、てか白君も来るじゃん!』
セイア『多分白影は来ないと思うが……』
ミカ『どうして?』
セイア『多分面倒くさがって行かないだろう』
ミカ『えーー……?』
万魔殿の反応
イロハ『……』
イロハ『はぁ……また面倒なものが……』
マコト『そうだ!そうなのだ!ついに、この時が来たのだぞイロハ!』
イロハ『えっと、何の話ですか……?』
マコト『連邦生徒会とシャーレ両方に、私たち
マコト『既に、風紀委員への連絡は差し止めている!キキキッ……やつら無しで、私たちの計画を始めるのだ!』
イロハ『……何の計画なのか、先に教えてほしいですマコト先輩』
イロハ『あと、連邦生徒会が私たちとトリニティを同じ空間にはしないと思います。話の進行自体が危うくなりますし』
イロハ『まぁ、先生も来ると仰ってましたし、なんとかなるとは思いますが……』
どこかの学園
薄暗い部屋の中、スマホが通知音と共に光る
……未読メッセージが51.234件あります。
……未読メッセージが51.235件あります。
スマホは暗くなり、再び部屋は暗くなる
玄龍門の反応
玄龍門の生徒『門主様!こちらを……』
???『声を落とせ――既に目は通してある』
玄龍門の生徒『は、はい……!』
???『妾が干渉する場ではないが、様子は見ておかねばな』
陰陽部の反応
カホ『……珍しいですね。私たちのような辺境の自治区にまで、連絡が来るなんて』
ニヤ『にゃはは、最近、連絡が増えた気がしな〜い?』
カホ『……喜ばしいことではありませんよ、ニヤ様』
ニヤ『それもそうねぇ、にゃははは』
ニヤ『――百花繚乱がいたら全部押し付けられたんだけど』
レッドウィンターの反応
工務部員A『最近、会長の姿が見えないけど、何かあったの?』
工務部員B『知らないの?先週クーデターがあったから、雪山に逃げてったよ』
工務部員A『また?今度は誰?』
工務部員B『え?知らなーい。クーデターだって一回や二回じゃないし』
工務部員A『たしかに。今回は何日後に帰ってくるんだろ』
先生の反応
アロナ『先生、連邦生徒会からメールが届きました。』
アロナ『行政官のリンさんが、主要自治区の代表生徒を招集するそうです』
アロナ『むむ!リンさんから、先生宛の添付データもありますね……』
アロナ『キヴォトス全域で、超高濃度のエネルギー体が観測されたそうです』
アロナ『でも実際のところ、目視での確認はできず……』
アロナ『各自治区が協力し合って、この現象の原因と正体を突き止めるのが、今回の招集理由だそうです!』
アロナ『色々な自治区の生徒が集まる分、意見の整理が難しいと判断したため、先生の力を借りたいとの事です!』
先生『まとめてくれてありがとう、アロナ』
アロナ『はい!まもなく連邦生徒会側が手配した車が来るようです!サンクトゥムタワーまでの警護をしてくださるとか!』
アロナ『私は引き続き、リンさんから頂いた情報を調べてみますね』
アロナ『何かまた判明した情報があったら、お話しますね!』
先生『うん、お願い』
ヴァルキューレの生徒A『お迎えに上がりました、先生』
ヴァルキューレの生徒B『ここから先は、連邦生徒会の本部であるサンクトゥムタワーまで私たちが警護いたします』
先生『ヴァルキューレが?』
ヴァルキューレの生徒A『はい。シャーレの非常ヘリポートにヘリを用意しております』
ヴァルキューレの生徒A『こちらです、参りましょう』
先生はヘリに乗る
ヘリは空へと高く飛び上がる
先生『移動で戦術輸送ヘリを使うなんて、なんだか豪華だね』
ヴァルキューレの生徒B『……ええ、警察学校ですので』
ヴァルキューレの生徒B『財政には余裕のある方ですから』
先生『………………?』
キリノ『そもそもどうやらヴァルキューレ全体として、財政状況が良くないそうで……弾丸の補充にも一苦労です』
キリノ『何だかこのままでは、ヴァルキューレ警察学校の武装がまるで貧弱みたいに見えてしまいそうです』
先生『君たちは誰?ヴァルキューレの生徒じゃ、ないよね?』
ヴァルキューレの生徒A『……』
ヴァルキューレの生徒B『……』
ヘリの奥からロボット兵がぞろぞろと出てくる
先生『………!!カイザーPMC……!!』
PMC兵士A『勘がいいじゃないか先生。だが、少し気づくのが遅かったがな』
PMC兵士B『シャーレの先生を確保しました』
???『ご苦労。では、引き続き計画を進める』
カヤ『ふふっ……いかがでしょう、ジェネラル。任務は成功しましたか?』
ジェネラル『……あぁ、無事確保した』
カヤ『流石ですね』
カヤ『先生を失った非常対策委員会は瓦解……リン行政官の権威は、地に落ちることでしょう』
カヤ『これで、シャーレ解体という私たちの目標にまた一歩――』
カヤ『……?』
カヤは突然至近距離で撃たれる
カヤ『くっ……うっ……!?』
ジェネラル『……それは君の目標だろう?防衛室長』
ジェネラル『我々は最初から君の正義に興味は無い。むしろ、シャーレを解体する計画をそのまま進められては困る』
ジェネラル『少し前に計画が変わったのでな』
ジェネラル『プレジデント、私です』
???『あぁ。将軍、計画はうまくいってるか?』
ジェネラル『はい、滞りなく』
プレジデント『あぁそうだ。砂漠でオーパーツを見つけることができたからな。連邦生徒会の武力――あの防衛室と手を組む必要も無くなった』
プレジデント『ゲマトリアとの連携すら不要だ。アレが我々の手にある以上、独断で動いても問題は無いだろう』
プレジデント『君たちが連邦生徒会を掌握すれば、こちらでサンクトゥムタワーの行政制御権を確保しよう』
プレジデント『そうすれば、このキヴォトスの行政権限は連邦生徒会ではなく――我々カイザーコーポレーションに移ることになる』
プレジデント『……あぁ、心配するな。問題無い』
ジェネラル『……分かりました』
ジェネラル『目標地点で、非常対策対策委員会が終了するまで待機。連邦生徒会が無防備になった隙を狙って、突入する』
ジェネラル『ターゲットは、連邦生徒会の行政官、及び委員長だ。委員長は全員確保する必要は無い……ただし、行政官だけは必ず確保しろ』
カイザーの特殊部隊員A『分かりました』
カイザーの特殊部隊員B『防衛室長はいかがしましょう?』
ジェネラル『PMC本部の監獄に移送しろ。そこなら彼女の私兵にも見つからないだろう』
ジェネラル『先生と防衛室長の不在――非常対策委員会はすぐに瓦解する。我々が連邦生徒会を掌握し、プレジデントがサンクトゥムタワーの行政制御権を確保すれば……D.U.に戒厳令が下されるだろう』
ジェネラル『そうすれば、計画の第2段階に移行できる』
PMC兵士A『ジェネラル、先生はいかがしますか?』
ジェネラル『その時が来るまで、誰にも行方が分からないように閉じ込めておけ。あとは……余計な真似をしないように脚でも一発撃っておけ』
PMC兵士A『イエッサー!』
先生(銃口が……!)
銃口が先生の脚に向く
そして、パンッと銃声がする
アビドスにて
セリカはシロコとの通話でシロコを急かす
セリカ『シロコ先輩、早く!』
ホシノ『シロコちゃ〜ん、早く出発しないと遅れちゃうよ』
シロコ『もう着く。今、最高速度で向かってる』
ノノミ『は〜い。でも、事故に遭ったら危ないから自転車に乗りながらの通話は禁止です』
シロコ『ん、分かった。じゃあ後で』
シロコは通話をやめた
アヤネ『あはは……何度申し入れをしても音沙汰がなかった、あの連邦生徒会が……ついに、ですね……』
ホシノ『そうだねぇ……。昔、あまりにも頭にきて、連邦生徒会を襲撃しようと考えたこともあったなぁ〜』
セリカ『連邦生徒会を……?いくらホシノ先輩でも、それは無理じゃ……』
ホシノ『今はもう無理だよ〜。身体も痛いし、昔みたいに動けなくなっちゃって……おじさんが若かった頃の話ね』
アヤネ『あはは……年の差、あまりないんですけどね……』
ノノミ『ホシノ先輩の頃とは状況が変わりましたからね。今は先生もいますし』
ホシノ『おじさんさ〜、なんだか最近昔のことを思い出すんだよ。シロコちゃんに初めて会った時とか、ノノミちゃんが急に訪ねて来た時とか……』
セリカ『急に何言い出すのよ。本当に年寄りみたいな事を……』
アヤネ『シロコ先輩と初めて会った時、ですか?私、その話初めて聞きます。どんな感じだったんですか?』
ホシノ『あれ、話したことなかったっけ?』
ホシノ『シロコちゃん、初めて会った時は完全に野良猫みたいな感じでさ〜。ノノミちゃんとおじさんで、シロコちゃんを捕獲するのにどれだけ苦労したことか……』
セリカ『なんで捕獲なのよ……』
ノノミ『ホシノ先輩、この話は……』
ホシノ『別に隠す必要もないんじゃない?』
セリカ『?』
アヤネ『?』
ノノミ『そうですが……その……シロコちゃん、アビドスに来る前の記憶が無いんです』
アヤネ『えっ?記憶喪失?』
セリカ『何それ、映画みたいな話じゃん!?』
ノノミ『それは……』
突然シロコとの通話が繋がる
シロコ『……何か、ヘン』
セリカ『えっ……?』
アヤネ『シロコ先輩……?』
シロコ『……今まで見たことないくらい、PMCがたくさんいる』
シロコ『トラックにタンク、兵士……みんな同じ方角に向かってる』
シロコ『あっちは……アビドス砂漠……』
シロコ『ちょっと、見に行ってくる』
アヤネ『し、シロコ先輩……!?』
セリカ『なっ、何言ってんの!一人じゃ危ないでしょ!』
ホシノ『……シロコちゃん、危ないから帰っておいで』
シロコ『ん、危険なことはしない。遠くからちょっと見てくるだけ。すぐ戻る』
シロコ『もしかしたら……今この状況は、先生が私たちを呼んだ事と、関係あるのかも』
アヤネ『せ、先輩……』
シロコ『……ん?今、地面が……………地震……?』
シロコ『……不思議な光が見える……黒……いや、虹……?』
ホシノ『……!!』
突然赤い光が皆を襲う
アヤネ『……!!?』
先生『………!!!』
PMC兵士A『……ん?』
PMC兵士が放った弾丸は先生の脚に当たらなかった
PMC兵士B『何をモタモタしてるんだ、その距離すら当てられないのか?』
PMC兵士A『あ、あれ……?銃身が……曲がった……?』
PMC兵士A『クソッ!こうして銃口を直接当てちまえば……』
先生の脚に銃口がピッタリと付く
PMC兵士は引き金を引く
しかし、弾は出てこない
PMC兵士A『……は、発射不良?い、一体どういうことだ!?』
PMC兵士B『このバカ!私がやる!』
PMC兵士A『ま、待て!殺すのはダメだって、ジェネラルから……』
PMC兵士は構わず撃つ
PMC兵士A『……』
PMC兵士B『……』
先生『…………』
PMC兵士A『あ、ありえない。どうして一発も……?い、一体何が……!?』
アロナ『私がいる限り、先生を傷つけることはできません!』
アロナ『先生の安全は、この私――シッテムの箱のOSであるスーパーアロナが守ってますから!』
アロナ『先生!この隙に早く……!!』
アロナ『……え?』
アロナ『これは……』
アロナ『何かが……近づいてきます……』
一瞬だけ空間が赤くなり、ヘリが揺れる
PMC兵士A『な、なんだ今のは……!?』
PMC兵士B『地震か……?』
突然シッテムの箱の電源が落ちる
先生(シッテムの箱の電源が……?アロナ……!?)
PMC兵士が先生に頭突きをする
先生(あ、頭が……)
先生は倒れる
PMC兵士A『チッ……とにかく逃げられないようにすればいいんだろ。その辺に転がしておけ』
PMC兵士A『急いで目標地点に移送するぞ』
アヤネ『……!!』
ノノミ『こ、ここからでも感じられます!』
シロコ『これは……この色……』
ホシノ『シロコちゃん!!危ないから早く帰っておいで!』
ホシノが大きな声で言う
シロコの目の前には仮面をした謎の大きな人が居た
シロコとの通話が切れる
急いでノノミはシロコに電話を掛ける
ノノミ『シロコちゃん、電話に出てください……シロコちゃん!』
ホシノ『……』
ノノミ『……ダメです、出ません……』
セリカ『ちょっと……シロコ先輩一体何してるのよ!!』
アヤネ『あ……あう……えっと、こういう時、一体どうすれば……』
ノノミ『……アヤネちゃんは先生に連絡してください!助けを求めましょう!』
アヤネ『は、はい……!先生に連絡、先生に……』
先生に電話を掛けるも返ってくるのはツーツーツーと言う静かな音だけ
アヤネ『ダメです、先生も……連絡が、取れません……』
ホシノ『……』
セリカ『せ、先生まで……!?ど、どうして……』
ノノミ『あっ、出た……!?し、シロコちゃん、どこにいるんですか?』
アヤネ『シロコ先輩!?』
セリカ『先輩、聞こえてるなら答えて!ねぇ、大丈夫なの!?一体どうしたの!?』
ノノミ『シロコちゃん?答えてくださいシロコちゃん、いったい何が……!』
シロコの返事は返ってこず、通話は切れる
セリカ『また、切れた……?』
ノノミ『…………し、シロコちゃん――!!』
???『……あちらとはどのように……』
???『戒厳令が……しかし、連邦生徒会は……』
???『……ヴァルキューレは……』
???『ジェネラルから連絡……あとは……』
先生『…………』
先生は目を開ける
先生(シッテムの箱が見当たらない……持って行かれてしまったのだろうか)
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士『……まだ待機中だ。あの箱、ハッキングどころか電源すら入らないと聞いた』
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士『本社のデータセンターが接続を試したところ、8社がシャットダウンしたらしい』
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士『残された手段は、あの先生だけか』
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士『……あ?今、銃声が聞こえなかったか?』
PMC兵士『銃声?』
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士『おい、上だ!』
???『はぁ……はぁ……』
???『ご無事ですか?先生』
先生(この声は……)
カンナ『ご無事で何よりです。ここを見つけるのにかなり苦労しましたが……諦めなくてよかった』
先生『カンナ……!?』
カンナ『――あぁ。私のような三流悪党のことを、覚えていてくださりましたか』
カンナ『今開けますので少々お待ちを……ゴホッ、ゴホッ』
カンナ『……くっ』
先生『カンナ、その傷は……』
カンナ『これは……大したものではありません、お気になさらず』
カンナが檻の扉を開ける
カンナ『はぁ、ふぅ……さぁ、お手をどうぞ』
先生は檻から出る
カンナ『聞きたいことは色々とあると思いますが、まずはここから出るのが最優先です』
カンナ『私の後に続いてください』
先生はカンナの後について行く
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士A『なっ、何だ!?』
ヴァルキューレに偽装したPMC兵士B『ぐはっ!?』
カンナ『こいつらは、ヴァルキューレの生徒に変装したPMC兵です……ゴホッ、ゴホッ』
先生『そうだね。私もさっき知ったところ……ここは……?』
カンナ『D.U.に位置した、ヴァルキューレ第3分校です。予算の都合で新入生合宿に使われていた建物ですが……』
カンナ『いつの間にか、カイザーの手に渡っていたようです』
先生『カイザー……』
カンナ『おそらく、ヴァルキューレ内部に協力者がいるのでしょう』
カンナ『カイザーがどこまでヴァルキューレに魔の手を伸ばしているのか、私にも分かりかねますが……』
カンナ『原因の一端は、私のような堕落した警察が居たからでもありましょう』
先生『……カンナ』
カンナ『……信号を送ったので、あとは裏門に向かうだけです』
カンナ『封鎖されたD.U.から脱出できるルートをご用意しました』
先生『封鎖……脱出……?一体何があったの?』
カンナ『……行きましょう』
カンナは先生の質問を無視して歩き出し、それに先生はついて行く
カンナ『これは……ここで落ち合う予定でしたが、もう警備が強化されていますね……』
PMC兵士A『誰だ!!』
PMC兵士B『こっちだ、撃て!!』
カンナ『くっ……!先生、危険です!』
銃弾がカンナを襲う
先生『カンナ!!』
PMC兵士が撃たれる
PMC兵士A『ぐはっ!?』
PMC兵士B『援軍が……まだ……いたとは……』
PMC兵士は倒れる
キリノ『先生!大丈夫ですか!?』
フブキ『うぅ……らしくない事しちゃった、どうしてこんなことに……』
先生『キリノ!フブキ!!生活安全局、来てくれたんだ!』
カンナ『はぁ……はぁ……なんとか、間に合ったか』
キリノ『み、見ました!?本官の完璧でパーフェクトな射撃――あれ、カンナ公安局長!?』
フブキ『あちゃー、だいぶ痛そうだね……大丈夫?』
カンナ『気にするな。お前らの荷物になるつもりは無い。退路でも確保しておけ』
キリノ『分かりました!では先生、本官とフブキの後に続いてください!』
フブキ『敵にはまだバレてないみたいだし、狂犬――いや、カンナ局長も気を付けてついてきてね』
キリノ『すごい警戒態勢です……うぅ』
カンナ『はぁ……はぁ……ちょっと、まて……』
フブキ『キリノ、局長かまちょっと辛そう。少しスピードを落とそう』
キリノ『あっ、し、失礼しました!』
フブキ『休憩しよっか。あっちの建物に入ろう』
キリノ『はい、行きましょう』
│射撃訓練場
キリノ『ここなら安全かと』
フブキ『でも時間が無いね。休んだらすぐに移動しないと』
カンナ『ここは……はぁ……はぁ……』
キリノ『カンナ局長……』
フブキ『何で似合わないことなんかしたのさ。公安局長らしく取り調べでもしてればよかったのに……わざわざこんなとこまで来てさぁ……』
カンナ『責任を、転嫁するわけにはいかなかった……』
キリノ『……』
フブキ『ま、そんな事だろうとは思ったけど』
カンナ『利害関係が複雑に絡み合った、この状況下で……部下に、規律を無視してついてこいと……言えるわけがないだろう』
先生『私がいない間に、一体何があったの?』
キリノ『……』
フブキ『それは……』
カンナ『……6時間前、カイザーPMCが連邦生徒会を襲撃しました』
カンナ『カイザーPMCを指揮する高位指揮官……通称「ジェネラル」は、行政委員会を解散させ、サンクトゥムタワーを掌握。D.U.全域に戒厳令を敷きました』
カンナ『D.U.を行き来する交通網・通信網は全て遮断され、ヴァルキューレを含む他の機関も行政権を失い、命令を待っている状態となり……』
カンナ『現在のD.U.の治安は、戒厳令を通じてPMCが掌握しています』
カンナ『私が、こうして先生を連れ出してカイザーPMCに敵対している今の状態は、組織の命令に背いているも同然という事です』
カンナ『生活安全局の生徒は治安維持の組織ではないため、「偶然鉢合わせた上官の命令に従った」と言えば、責任を問われることはないでしょう』
キリノ『ほ、本官はそんなこと気にしません!正義のためには、この程度――』
カンナ『お前らが居なくなったら、キヴォトスの交通整理は?生活に困った市民はどうなる?』
カンナ『各々が持つ能力や立場が異なる以上、負うべき責任もまた、違う』
カンナ『私の任務にお前らを巻き込んだことは……後で改めて詫びさせてくれ』
フブキ『……ま、私はマスタードーナッツのグレーズド・ドーナッツをひと箱で十分かな』
カンナ『ドーナッツなら好きなだけ持っていくといい。公安局のオフィスに山ほどある』
カンナ『本題に戻ります。先生が行方不明になってからの事ですが――』
カンナ『行政官が「非常対策委員会」を設立。各自治区の代表を招集したことは既にご存じだと思います』
カンナ『そこに先生も出席される予定でした』
カンナ『しかし直後……シャーレから出発したはずの先生の行方が分からなくなり…』
リン『どうですか?』
モモカ『ダメ。どこにも見当たらない』
リン『……』
アユム『リン先輩……』
リン『……分かりました。モモカは引き続き先生の行方を追ってください。手段は問いません。必ず、見つけてください』
モモカ『分かった〜。やってみるね……』
リン『非常対策委員会の招集を取りやめる事はできませんので、予定通り進めます』
アユム『先輩……防衛室のカヤさんとも、連絡が取れません……』
アユム『……アビドスは急用で欠席とのことです。ミレニアムのリオさんからも返事は無く……』
アユム『シャーレの先生が出席すると聞いて招集に応じた方もいるというのに……このままでは……』
リン『……』
カンナ『先生不在のまま、非常対策委員会は設立させるも――』
リン『……以上が、キヴォトス全域に出現した、超高濃度エネルギー体現象の全貌です』
リン『アビドス砂漠、D.U.近郊の廃墟化した遊園地、ミレニアム郊外の閉鎖地域、トリニティとゲヘナの境界付近、ミレニアム近郊の新しい都市……そしてD.U.のサンクトゥムタワー』
リン『この現象を解明するためには、各自治区の協力が必要不可欠です。何卒ご協力のほど、よろしくお願いします』
サクラコ『その前に一つ。先生はどちらにいらっしゃるのでしょうか?「シャーレ」も、この非常対策委員会に参加すると伺ったのですが』
リン『そ、それは……』
サクラコ『本件以上に急を要する案件で、「シャーレ」と話し合わなくてはなりません』
ミネ『急を要する案件……サクラコさん、それはどのような?』
サクラコ『それは……ここでお話するには、少し……』
ミネ『シスターフッドは、まだ何か私たちに隠し立てしている事があるということですか!』
セイア『私たちも、先生に伝えたいことがある。本件と密接に関係することだ』
ミカ『あの子、寝てるけど大丈夫?セイアちゃんが発言してるのに、眠くなることなんてある?』
イロハ『マコト先輩、起きてください……今、みんな先輩に注目してます……』
マコト『キキキッ……寝ているわけではない。子守歌未満の騒ぎが不愉快だっただけだ』
イブキ『ねぇ〜、これいつ終わるの?イブキ、朝ごはん食べてないし、お腹すいた……』
ミカと白影が立ちがある
ミカ『へぇ、子守歌……?じゃあ私がもっと深い眠りに――』
白影「おい、てめぇ。セイア様の発言を子守歌だぁ?その無駄に本数の多い角もぎ取ってその薄汚ぇ目ん玉に刺したろうか?あぁ?」
セイア『ミカ、白影、座ってくれ』
ミカ『あははっ、これは椅子を引こうとしただけ☆』
白影「セイア様、これはちょっと体を伸ばそうとしただけです」
サクラコ『お待ちください、まだお返事が聞けておりません。先生はどちらにいらっしゃるのですか?』
マコト『聞いても無駄だ。どうせ連邦生徒会匿っているんだろう!つまり、この会は意味が無いってことだ!』
マコト『これは連邦生徒会の陰謀だ!この程度の目論見も見抜けず、学園の頂点に君臨する者と言えるのか?キキキッ』
イロハ『ああもう、先輩が余計なこと言うから、事態がややこしく……』
リン『皆さん……お静かに願います。先生の行方は、私たちも現在探している最中です』
ミネ『行方を探している……?先生が姿を消したということでしょうか』
マコト『これ以上の議論は無意味。相手がシャーレならばまだしも、連邦生徒会と話すことなんぞ無い。イロハ、イブキ、サツキ!帰るぞ!』
イロハ『えっ?ま、待ってください……!』
ミネ『……たしかにこの状況、不審な点が少なくなりません』
ナギサ『そうですねり私たちの方でも現状を分析しましょうか、セイアさん、ミカさん』
セイア『……これは、どうにも協力できる状況ではなさそうだね』
リン『……』
チェリノ『待て!プリンが無いじゃないかプリンが!おいらがわざわざこんな所まで出向いたというのに!』
親衛隊『会長、学園から緊急連絡が』
チェリノ『……なにっ、クーデターだと!?おいらが席を外している間に!』
チェリノ『今度は「真冬の乾布摩擦連盟」?そんな連盟なんてあったか……?まぁいい!トモエ、帰るぞ!クーデターの鎮圧だ!』
アユム『……はぁ、なかなかそう簡単にはいきませんね……』
モモカ『これ、いつまでやるの……?』
リン『……次の会議はどちらの学園でしょう?』
連邦生徒会の行政官『はい、次は――』
アオイ『――次は無いわ』
アオイが言葉を遮り、言う
モモカ『!!』
アユム『ざ、財務室長……!』
リン『アオイ……』
アオイ『防衛室長が行方不明になったの。この「非常対策委員会」によって、誰よりも権限が侵害される者が……よりにもよってこのタイミングで』
リン『それは……』
アオイ『そして、シャーレの先生まで行方不明に。ねぇ……偶然にしては出来過ぎていると思わない?』
リン『……』
アオイ『SRTの解体後に生まれた空白を、PMCで埋め合わせようとしたことも確認したわ。無記名てま取引されていたけれど、帳簿から追跡すればすぐに分かる』
アオイ『私設企業に連邦生徒会の権力を分け与える計画……これがあなたの狙いなのかしら?』
リン『……』
アオイ『リン行政官――あなたが裏で糸を引いていたの?どこから、あなたの計画だったのかしら。SRTの解散?シャーレの樹立?それとも――』
アオイ『――連邦生徒会長の失踪?』
リン『私は……』
アオイ『ごめんなさい、リン先輩。――ここまでにしましょう』
アユム『そ、それは……』
アオイ『あなたの不信任決議案よ。行政委員会の過半数である6人が、リン行政官の不信任に同意したわ』
リン『……!』
アオイ『こっちは正式に発効された命令書。先輩の行政命令は、再信任投票があるまで、すべて停止される事になる』
モモカ『リン先輩の不信任決議案が可決……?おやおや、これは穏やかじゃないねぇ……』
アユム『そ、そんな……リン先輩は行政官であると同時に、生徒会長代行なんですよ……!リン先輩の権限が停止されたら――』
リン『連邦生徒会は麻痺するでしょう――生徒会長が失踪した直後のように』
アオイ『……あなたの暴走を止めるためには、仕方ないじゃない』
アオイ『少なくとも、先生や防衛室長を見つけるまではこうするしかないわ』
リン『……』
アオイ『……詳細はまた明日話しましょう。室長全員を招集するつもりなので』
アオイ『今日はもう休んでください、リン先輩。――明日は長い一日になるでしょうから』
リン『……』
アオイ『そこの行政官も、ぼうっとしてないで動きなさい!』
連邦生徒会の行政員A『……はっ、はい!』
連邦生徒会の行政員B『い、行くよ……!』
行政員達は部屋を足早に出ていった
アオイ『モモカ、アユム。あなた達も帰りなさい。これは行政命令よ』
アユム『……そ、そんな』
モモカ『うー……ええっと……』
リン『……私でしたら大丈夫です。二人を巻き込んでしまってごめんなさい』
アユム『あの……で、では……明日は早く来ますからね、先輩……!』
モモカ『はぁ……本当、この雰囲気しんどいなぁ……』
リン『……また明日、改めて話しましょう。アオイ』
アオイ『……』
アオイは部屋を出ていった
部屋にはリン以外誰も居らず、ただ、静寂が部屋を占める
その静寂も、部屋に入ってきたPMC兵士で消える
リン『……!?な、何者ですか……!』
ジェネラル『これはこれは。思ったよりとんとん拍子に進んだな。こんなにガラガラの連邦生徒会だなんて』
ジェネラル『最悪、あの「狐」との遭遇も想定していたのだが……まぁ、それでも結果に影響は無かっただろうが』
ジェネラル『ここにいるのは、行政官とそこの男二人か』
リン『男……?』
リンは周りを見渡すと、静かに座っていた白影が居た
リン『白影さん…?』
白影「帰っても大じょ――」
ジェネラル『――帰らすわけには行かない』
白影(ですよね〜……)
ジェネラル『……よりによって、首席行政官とはな』
ジェネラル『あぁ、無駄な抵抗はよせ。通信網と警報装置は全て処理済みだ』
白影(やるしかねぇか…?こんな展開……覚えてねぇのじゃ……ストーリーもっと真面目に見とけばよかったのじゃ……)
リン『っ……!』
ジェネラル『これより、連邦生徒会の全権限は、我々カイザーコーポレーションが引き継がせてもらおう』
ジェネラル『サンクトゥムタワーの方はどうだ?』
PMC兵士『コントロールを確保しました!』
ジェネラル『いいだろう、プレジデントに繋げろ』
プレジデント『コホン。首尾は上々だな。こちらの通勤確認も終わった。だが、権限掌握には少々時間が掛かりそうだ』
プレジデント『まずは、D.U.全域に戒厳令を公布するとしよう』
ジェネラル『これよりD.U.を行き来する全ての通信・交通・物流はシャットダウンされる。それと同時に、行政機関も全て停止だ』
ジェネラル『外部からはこのD.U.で何が起きたか分からないように……そして――』
リン『カイザーコーポレーション、一体何を企んでいるのですか?』
プレジデント『サンクトゥムタワーを掌握するのだよ』
リン『……!』
プレジデント『……超古代兵器な手に入ったものでね。サンクトゥムタワーの力が必要になった、というわけさ』
プレジデント『そして、そこの生命産物の成れの果てが新たに必要ということも分かった』
リン『生命産物……?』
プレジデント『そいつは超古代兵器の電源を入れる役割がある。そいつと超古代兵器は「電源の共鳴」というのがある』
プレジデント『ただし、「電源の共鳴」とはそいつが超古代兵器に触れる必要がある』
プレジデント『だから、そこの生命産物とサンクトゥムタワーの権限を掌握、捕獲するのだよ』
(回想終了)
先生『カイザーコーポ―レーションが……』
カンナ『室長は散り散りになり、連邦生徒会は事実上解散、連絡も途絶えました……今のサンクトゥムタワーの様子は誰にも分からない状態です』
キリノ『うぅっ……こんな状況で、出勤できないなんてあんまりです……』
フブキ『うわぁ……面倒な事になってる……』
PMC兵士A『おい、ドアが開いてるぞ!』
PMC兵士B『調べろ!』
フブキ『ゲッ…PMCの奴らがこっちに来る。急がないと』
キリノ『い、行きましょう!』
カンナ『……くっ』
先生『カンナ、傷が……』
カンナが膝をつく
カンナ『……私はここまでです、先生』
先生『……!?』
キリノ『ど、どうしてそんなことを……!』
フブキ『ちょっと、何言ってんの!?』
カンナ『ふっ……ここは変わっていませんね……新入生合宿の時の姿そのものだ……』
カンナ『あの頃の私は、正義の味方であろうと夢を見ていたものですが……どうやら、変わってしまったのは私だけのようです』
カンナ『生活安全局には……世話になったな』
キリノ『カンナ局長……』
フブキ『ちょ、ちょっと……こういう雰囲気、嫌なんだけど』
カンナ『この建物を出て少し進むとD.U.外部に向かう高速鉄道駅に出ます。「子ウサギ公園」の近郊なので、先生もおそらくご存知かと……その後――』
カンナ『――っと、忘れるところでした。こちら、押収されていた先生の所持品の……』
カンナ『タブレットPCとスマートフォンです、どうぞ』
カンナはシッテムの箱とスマートフォンを先生に渡す
先生『シッテムの箱……これをどうやって?』
カンナ『……ヴァルキューレ内部の極秘情報を収集し……先生の居場所と……この機器が置いてある場所を突き止めました……』
カンナ『現在……カイザーコーポレーションは連邦生徒会を襲撃し、サンクトゥムタワーの行政制御権を奪取しました……』
カンナ『このままでは、この都市は……かつてないほどの混乱に陥るでしょう……』
カンナ『これが現実だと妥協し、腐敗しきった警官の私にできる、最大限の抵抗でした……先生の教えがなかったら……私はまた、踏み出せずに終わっていたでしょう』
カンナ『先生。ヴァルキューレの者が皆、私のような人間というわけではありません』
カンナ『今もなお、正義のためには闘う人が……まだまだいるはず。この二人のように……』
キリノ『……』
フブキ『……』
先生『そんな事はない。カンナだって、立派な警官だよ。ちゃんと自分の信念に従って、諦めずに行動しているからね』
カンナ『……』
先生『それに、これがあればもう大丈夫。なんとかなると思う』
カンナ『……?』
キリノ『先生……?』
フブキ『ん?それ、大事な物なの?』
先生『……我々は望む、七つの嘆きを。……我々は覚えている、ジェリコの古則を』
シッテムの箱が応答するように起動する
アロナ『先生!!うわぁぁああん!!!』
アロナ『ご無事でしたか!?心配したんですよ!急に電源も消えてしまって、本当にビックリして……!』
アロナ『しかも今、大変なことになっていて……!』
先生『うん、知ってるよ。アロナが無事でよかった』
アロナ『ぐすっ……はい。私は大丈夫です、先生……』
先生『それじゃもう一度、指揮を始めよっか』
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招集された白影の反応
白影「なんで俺が招集されるのじゃ……」
白影「マジでなんかのバグじゃろ……」
白影「まぁ、先生とセイア様が行くのなら俺も行くのじゃ」
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全部やってから取れやカス
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やったら取っても意味ねぇだろバカタレが