「ハンターもヒスイも強化され、次の百竜夜行も安心だな」
「本当よね、この子もこんなに頼りがいがあったなんて、想像以上だわ」
「最初はあんなに小さかったのに、時が過ぎるのは早いなぁ」
「あら?お爺ちゃんみたいなこと言うわね」
「「「はははっ」」」
「わ、笑うなよ!」
闘技場からどうもこんにちは、ヒスイです。
この感じ、マガイマガドに関してかん口令がしかれたようで、里の皆から聞いたことはない
それとも、マガイマガドをそこまで、危機と感じていないのか...
その考えは危険だからやめて欲しいのだが
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そのころ、集会所
「つまり、マガイマガドは百竜夜行をえさ場ととらえていると...?」
「うむ、百竜夜行はモンスターが集まる格好の場。力をつけようとするマガイマガドにとってこれ以上の場所はない」
「それでは次の百竜夜行にも...」
「マガイマガドは来るであろうな」
「そんなっ」
「里長、どうすればいいのでしょう」
「考えがある」
「なんだ、ハモン、言ってみぃ」
「より強力なえさのニオイを発生させ、そちらに誘導するというのは、どうだ」
「ふむ、詳しく頼む」
まず、百竜夜行の前兆が発生した際、大社跡にマガイマガドを誘導する
そこで、マガイマガドを狩猟
その後、狩猟を終えた者達は百竜夜行防衛に合流
百竜夜行を抑える
「狩猟に行く者たちだが、ヒスイがいることが前提になってくると思う」
「なぜでしょう?実力があるのは確かですが、何も前提までとはいかないかと」
「マガイマガドを誘導するのに強力なニオイが必要と言ったな」
「はい、それが...」
「そうか、ビシュテンゴの袋ゲコね」
「熟成が進み、強烈なニオイを発生させるため、人が食すことはできぬが、そうかマガイマガドを誘導するには良い手だな」
「あの、一つよろしいでしょうか」
「どうしたミノト、遠慮せず言いたいことを言う場だ。気にせず発言せよ」
「ヒスイの袋のことです。袋から食べ物などを取り出して食べる場面に遭遇したことがありますがそんな過激なニオイ、しなかったのです」
「確かにそうね。よく干しキノコを食べることがあるのだけれど、ニオイを感じたことはありませんね」
「ふむ、もしかすると、生後間もないことか、毎日のように水浴びをすることから野生の個体に比べ清潔で、熟成が進み辛いのかもしれぬな」
「となると、ヒスイには頼めなくなりますな」
「ならば、通常の野生の個体の袋を活用せねばなりませぬな」
「ビシュテンゴの狩猟、ですか」
「別個体と分かっていても辛いですね」
「僕が行こうか、愛弟子にも酷であろうし」
「いや、いずれ通る道であろう、猛き炎に依頼すべきだ」
「里長...」
「それに猛き炎は強い、それは心身ともにだ。なに、心配することはない」
「......分かりました」
「では、我らがハンターにそう依頼します」