本日の投稿は以上です
次話は明日17時の予定です
ナルハタノハハの視線がこちらに向く
それと同時に...
「! キィ!」
地面から撃龍槍が飛び出してくる
こんな攻撃、ゲームじゃなかった!
避けた先に次々と撃龍槍が地面を割り飛び出してくる
近づけさせないつもりか...!
ならば......!
「キィ!」
私は地底の隅を移動し、ハンターと挟み込む形になるようにする
「了解!」
私の意をくんだのか、ハンターはこちらを向いて死角となった場所から攻撃をする
ーーーーーー!!!
ナルハタノハハは悲鳴を上げ、口に電気を充填し始める
そして、ぐるりと身体を回転させ、薙ぎ払う......
「! キィ......!」
「うわぁ!」
尻尾によって私が、ビームによってハンターが壁に叩きつけられた
「キィ...」
思ったよりも重い一撃、対策していなきゃ今の一撃で終わっていた...!
「ニャ! ニャー達も行くニャ!」
コノハとハクが剣を構えるのを見たナルハタノハハは真下に向かって圧縮された電気を放つ
! 大技?! 避けれない...!
しかし、爆発は起きず、拍子抜けしたとたん
「ニャ?!」
「?! ワン!」
コノハとハクの持つ剣、いや、私とハンターの持つ剣まで中心へと引き寄せられる
「! みんな、武器を放すんだ!」
あろうことか、ナルハタノハハは磁力をもってして私たちの攻撃手段を減らした
「ニャー サポート手段が減っちゃったのニャ...」
私は袋の中の「フラッシュグレネード」を取り出す
それは磁力に引っ張られ中央に行き、そして
カッッッ!
ドオォン!
ーー?! ーーーーーー!!!
激しい光と音に飲み込まれ、ナルハタノハハは地面に墜ちる
「キィ!」
今だ!
私は駆け、地面に刺さったコウリュウノキバを両手で持ち、振り上げる
狙うは首...!
ゲームと違い、現実の世界ならば、急所に攻撃することで倒せると踏んだ
しかし
ギリリリリッ!!
ナルハタノハハがとっさに出した撃龍槍に阻まれる
「キイィィィ!」
一体いくつ撃龍槍が埋まっているんだ?!
ナルハタノハハはその撃龍槍を咥え、それを軸に尻尾で薙ぎ払う
さっきはくらった攻撃だが、二度はくらわない...!
私は跳んで、ハンターたちは伏せることで回避
と思わせて、ナルハタノハハは撃龍槍を引っこ抜き、私に投げつける
「キィ......!」
「ヒスイ!」
何とかコウリュウノキバで防ぐも防いだのは古龍が投げつけた撃龍槍
コウリュウノキバは力負けし、砕けてしまう
忍傘【屠竜】も中心に転がっているが、ボロボロになっている
私の袋の中身もバフと回復アイテムはあれど、攻撃手段はない
ハンターも無手、万事休すかと思ったその時...!
ずどおぉぉぉん!!
ナルハタノハハの身体に鬼火が走る...!
「キィ!」
「マガイマガド! 生きてたのニャ!」
ーーーーーー!!!
ナルハタノハハは怒り、マガイマガドに食らいつく
マガイマガドは抵抗するも、先ほどの一撃に力を籠めすぎたのか、どんどん弱ってきている
私はそれを見ているしかないのか...?
そんな私の視界の角に撃龍槍が映る
私はそれをつかみ、ナルハタノハハに突撃
それに気づいたナルハタノハハが何かする前に
ズドンッ!
槍を叩き込んだ
そのまま宙に浮くナルハタノハハの頭部に向かって槍で切り裂く
ーーーーーー......
ナルハタノハハは目がグルンと上を向き、浮力を失い再び地に墜ちた
ナルハタノハハは二度と動くことはなかった......
ーーーーーーーーーー
「ヒスイ! 大丈夫か!」
「ニャ?! やったのニャ?! あっ! 今のフラグってやつニャ!!」
「ワン!」
とどめを刺し、慢心しきった私にハンター達が駆けよってくる
私は...
グオォォォ!!
「!」
ハンター達より先に、マガイマガドが私の後ろに立つ
しまった、すっかり油断していた
慢心の権化にはなるまいとしていたのに...!
私の後ろに立ったマガイマガドはこちらを見る
不思議とそこには殺意も敵意も無かった
そして
グオォ......
どすん
その場に崩れ落ちた
目は閉じ、口は開いていたが、呼吸音は聞こえなかった
「ニャー マガイマガドも倒れたのニャ 良かったのニャ」
「きっと、マガイマガドもこのナルハタタヒメの異常性を知って対抗しようとしたんだろうね」
「ニャ? 何でニャ?」
「多分、マガイマガドの種にとって危険だと思った個体だったんだろうね。だから力を求めた。来たる戦いに備えるために...」
「キィ...」
「そう考えると仲間だったのニャ?」
「この戦いではそうかもね。でも、そのために自然のバランスを乱したのは良くなかった。そういった面で見ると、場合によって味方にも敵にもなり得る個体だったね」
百竜の淵源ナルハタタヒメの討伐はイレギュラーがありつつも達成できた
非道を歩むマガイマガドも息絶えた
これから自然は元のバランスに戻っていくだろう
とりあえず今は......
「キィ」
「そうだね、帰ろうか」
カムラの里に...!
次回、ラストです