【完結】TSセミナー庶務(淫夢厨)   作:むにゃ枕

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02.主人公の名前、そのうちミチルって誤記しそう

 私は廃墟マニアじゃないので、廃墟に来ても別にワクワクはしない。これはトリビアなんだけれど、廃墟に落ちている下着は、そういうマニアが捨てに来たものだ。ヤンキーがいたりするので、廃墟は危ない。床が抜けたり天井が落ちてきたりするリスクをとってまで、廃虚探索なんかしたくない。

 

「くぅー疲れました。これにて完結です」

「完結じゃないって! まだ私たちの物語は始まったばっかりなの!」

「帰ってオナニーでもするか。自慰バイブルはエッチだったね」

「エッチなのはダメ! 死刑! じゃなくて! まだ帰らないから!」

「"もしかして、ミテルは廃虚が苦手?"」

 

 先生の発言に、私は固まってしまう。いや、ほら。人には苦手なものが有るんですよ。廃虚にいるヤンキーとか怖いじゃん。C&Cのネルさんとか苦手だわ。

 前世のせいか、痛いのも争いも苦手なんだよね。

 

「……苦手です。怖〜い」

「"くっつかれると、危ないよ"」

「先生って薄情なんですね」

 

 先生の腰に、私の腰をぶつけようとしていたら、ロボットが出現した。先生はホッとした表情を浮かべていた。えっちごっこをしようとしただけなのに……

 ロボット如き、このミレニアムセミナー庶務の敵ではない! 愛銃である銃剣付きショットガン、邪剣夜を構える。

 

「邪剣夜。行きましょうね」

「"みんな、ミテルを援護して"」

 

 私の戦法は近づいてショットガンでぶっ放す。もしくは銃剣でぶっ刺す。単純明快だ。

 

「動くと当たらないだろ!」

 

 ロボットをぶっ壊す。やべ。ヘイトが全部こっちに向いた。

 

「痛いッ!! 痛いんだよ!」

 

 弾がバチクソ当たっている。痛い。痛くなければ覚えませぬなので、モーマンタイ。ロボをバチボコに倒したが、次々湧いてくる。ヤバい。

 

「"みんな工場に逃げ込むよ"」

 

 先生の指揮で、目的のG.bibleがある工場へと潜り込む。この女先生、デカい胸が揺れててエロいな。空力特性に優れたフォルムをしている自分と比べてしまう。

 幼少期の私については知らない。中学の時に色々有って、私が生えた感じだ。辛い時には例のアレが1番だよね。

 

「先生、おっぱい痛くないの?」

「"…………ちょっと、痛い"」

 

 ロボットくんは、工場内部に押し寄せて来なかったのでセーフだ。天井にカメラが有るようなので、ショットガンで潰す。

 

「ぬわーっ!?」

「"床が!?"」

 

 よくわからないまま床が抜けた。落ちた先はそれほど高さは無かった。咄嗟に私を庇った先生の顔が私の股の下にあった。そうだね顔面騎乗位だね。

 私もふらついた振りをして、先生の股間に顔を埋めようとした。69だ。ゲヘナには便利屋69という風俗店があるらしい。行ってみたい。

 

「ちょ、ちょっとミテル何してるの!! 先生がミテルのお尻で潰れちゃう!」

「あっ、そっかぁ」

 

 モモイの邪魔が入ったので、先生の顔面からどいた。先生の髪が乱れていて、セクシー! エロい!

 

「"息が止まるかと思った"」

「先生、もう私お嫁に行けません。先生のお嫁さんになります」

「"ごめんね。咄嗟に庇おうと思ったら変な体勢になっちゃった"」

「……私と結婚を誓ったのは嘘だったんですか?」

「"誓ってないよ"」

 

 先生と漫才をしていたら、モモミドが何かを発見したらしい。視線の先にあったのは全裸の美少女だ。髪が僅かに隆起した胸を覆い、微かに覗いた桜色を隠している。

 

「ふーん。エッチじゃん」

「うわっ、最低」

「今の発言は人としてダメだよ」

「"もしかしたら怪我をしているのかも"」

 

 みんなから非難されたんだが……脳内が淫夢に犯されているせいで、私の常識がおかしくなっているのか…? いや、美少女が全裸で寝てたらエロいと思うんだけど。

 コイツら、人のこと銃でガンガン撃つくせに、常識人ぶりやがって…!

 

「ミテルは変なことしそうだから、外を見張ってて」

「ん、おかのした」

 

 上に取り残されたユズとやり取りをしていると、全裸美少女が服を着ていた。彼シャツっぽいのと、上着を腰で巻いた感じ。ちょっと面積が足りなかったのか、パンツが隙間からチラチラ見えててエッチだ。

 ミドリの愛用してる綿素材の猫パンツを履かせたらしい。ユウカの勝負下着とは大違いだ。

 

 途中ロボットに追われながら、私たちはなんとか廃墟を脱出した。AL-1Sと表記されていた元全裸美少女は、モモイによってアリスと名付けられた。

 学校で、色々な身体テストなどを行った結果、アリスがパワー系記憶喪失美少女アンドロイドだと判明した。なるほど。属性が多い。

 

 ジョン・ロックが唱えた白紙論というものがある。生まれたての赤ん坊は真っ白な存在で、経験により色が付いていくという話だ。タブラ・ラサとも言う。

 人間は、遺伝と環境によってその人が成り立つ。では、限りなく人に近いアンドロイドであるアリスはどうなのだろうか。ゲーム開発部という環境が、アリスを上手く育てられるのかは分からない。

 

「……ミテル。もしかしてアリスに変なもの見せようとしてる?」

「まさか。何も知らない子どもに見せるものじゃないよ。知らなければそれで良い存在だ」

「じゃあ、手に持ってるソレはなんなの?」

「映画だよ。アリスと映画を観たいと思って持ってきたんだ」

 

 モモイとミドリの顔に、釈然としないと書かれていた。アリスを淫夢漬けにしても良い。その結果、アイスティーを飲ませてくる私よりも力の強い淫夢ロボが爆誕してしまう。普通に怖い。

 そうなるよりも、ロードムービーとか見た方が良い。人間としての情緒を身に着けて、美しいものを見てから汚いものを観たほうが良い。

 

「……ミテル、変なものでも食べた?」

「食べてないよ! 私をなんだと思っているんだ!」

「だって、いつも言動がキモいのに、今日はマトモじゃん」

「否定は出来ないな」

「そういえばさ、なんでいつも変な言動をしてるの?」

「んー。内緒。話すと長くなるし面倒くさいから」

「えー。ケチー」

 

 アリスと映画を観て、軽く会話をした。彼女はマトモだった。リオ会長が懸念しているようなモノではないように思えた。

 

「コユキさん。あの廃墟に眠る奴の情報ってまだ掘れる?」

「当たり前だよなぁ?」

「おっ、そうだな」

「はっ!? 今の発言はなし。私はあんなモノ好きじゃないから!」

 

 コユキの口から語録が飛び出した。なんてことだもう助からないゾ♡ コユキが淫夢にハマったのだ。うれしい。

 

「コユキ。例のアレの良さが分かったんだ?」

「ち、違うから。監禁されて余りにも暇だったから、ついお前に渡されたタブレットで見ちゃっただけだから」

「それ、ハマってるって言うんだよ」

「うわー。うそだーー」

 

 自己嫌悪に襲われたのか、コユキがゴロゴロ転がっている。落ちるところまで落ちたな。向こうとインターネットが繋がる理由はよくわからない。神秘ってスゲーって感じ。

 コユキとニコニコ動画を観ていたら、ユウカが入ってきた。明らかに機嫌が悪い。

 

「ゲーム開発部が、また、あの廃墟に行ったわ。先生も一緒。ミテル、何か吹き込んだんじゃないの?」

「まさか。ゲーム開発部は究極のオナニーのための自慰バイブルを探しにあの廃墟に向かったんだ」

 

 私の嘘にユウカの頰が赤くなる。騙されてやんの。なんだよ自慰バイブルって。そんなバカなモノが有るわけないだろう。   

 

「相変わらず破廉恥よね。もう良いわ」

 

 照れからか、プンスコゲージが下がっている。手を振って見送った。

 

「ユウカ先輩。それってミテルの嘘ですよ」

 

 コユキ、余計なことを…! 私はコユキの失言のせいで、彼女と2人まとめてお説教を食らった。正座したせいで、フトモモがユウカになりそうだった。

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