【完結】TSセミナー庶務(淫夢厨)   作:むにゃ枕

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04.ブルアカキャラの名字、初見で読めない問題

 やってきましたカジノ! 豪華クルーズ船ゴールデンフリース号は、ミレニアムではない他の学園所有の船である。

 このカジノ船でSランクを獲得すれば、ミレニアムから自由になれる。私は、コユキをそうそそのかして、彼女とカジノ船に来ている。

 

「コユキぃ。私、Sランク、当たっちゃったぁ」

「え!? 嘘! ちょうだい?」

「んー。ダメかな。これは私が使うから」

 

 この船の中だけの限定的な権力だけれども、使い道は有る。例えば悪い大人とのコネクションを構築するための手数料とか。

 コユキは今日もSランクを獲得すべく頑張っていた。私はちょっと暗躍している。マダムとは、良い取引が出来た。私はアリスの中にいる王女を。マダムは、ヘイロー破壊爆弾を譲ってくれるという。

 

 ヘイロー破壊爆弾はチョーカーにしてもらった。送られてきたそれに似た、()()()()()()()()を、コユキの首に掛ける。私の神秘が籠もってるから、それもう外れないよ。

 

「プレゼント? チョーカーか。なんかゴツいけど、まぁ貰っとくよ」

「コユキ、このチョーカーはヘイローを破壊する爆弾なんだ」

「んん? ぴぇぇぇ!? えええ!? これ爆弾なの!? 私死んじゃうのぉぉ!?」

「多分??」

「多分ってなに!!??」

「これが本物かは分からない。偽物かもしれないし、コユキのヘイローが破壊されるかも不明」

「……なんだぁ。良かったぁ。って! なるかぁ! なんで私の首に爆弾を巻いたのぉぉ!!」

「言う事を聞くかなぁって思って」

「聞くよ! だからこれ外してぇ!」

「全部終わったら外れるよ」

 

 コユキは私の友達では有るし、便利な能力を持っている。しかし気まぐれなのだ。鎖が必要だ。ヘイロー破壊爆弾というのは、真っ赤な嘘だけれど、コユキは抜けているので簡単に騙された。

 私の神秘が籠もった外れない呪いのチョーカーだ。殺傷能力は無い。友達に爆弾を巻き付けたくなかったし。

 

「げげっ! あれアスナ先輩じゃん!?」

「あ、本当だ。案外早かったね」

 

 C&Cが、コユキと私を追ってきたらしい。ゲーム開発部も一緒だ。大人しく捕まるとしよう。

 

「爆弾のこと喋ったら爆発させるよ。黙ってて」

 

 私が脅すとコユキは、こくこくと頷いていた。かわいいね。私の目的である悪い大人との取引は完了した。捕まっても問題ない。

 

「コユキ、チケットあげる。ほれ」

「あっ、風が。あーーー。海にぃぃぃ」

 

 泳げないはずのコユキは、チケットを追って海にダイブしていった。

 

「ミテル! 今まで何をしてたの! 心配したんだよ!」

「んー? バカンス? それよりカナヅチのコユキが海に落ちた。このままだと死んじゃう」

「た、大変だ。助けなきゃぁ!」

 

 モモイがバタバタしている間にC&Cがコユキを救助していた。流石C&Cだ。ゲーム開発部とは大違いである。

 

「ミテル、私たち友達だよね!? なんで勝手に居なくなったの?」

「バカンスに行くって言ったじゃん?」

「言ってません! アリスは聞いて居ません」

「ごめん。言ってなかったかも。でも、みんなのためだから」

「友達なら、もっと話してよね。秘密主義も大概にしてよね!」

「ごめんって。もうしないから」

 

 友達に、怒られるのはメンタルに来るなぁ。しんどいぜ。

 

 ゲーム開発部にこってり絞られてからユウカと先生が、私を叱りにきた。先生助けて! 集団ストーカーに襲われてます!

 

「先生、遅かったですね。みんなからすごく怒られましたよ。先生が助けてくれないからです」

「"みんなが、ミテルを心配してたんだよ"」

「先生も心配してくれてました?」

「"もちろん。突然いなくなって本当に心配した"」

「先生は来るのが遅いんです。大人で先生なんだから、あの子を救えたんじゃないんですか?」

「"…………あの子?"」

「そうですよ。こんな残滓じゃなくて、先生が救ってあげれば良かったんですよ」

「"ごめん。何のことだか分からないや"」

「そのうち分かりますよ」

 

 先生にストレスをぶつけたらスッキリした。八つ当たりだ。

 

 セミナー内での私の処遇が決まる日が近付いてきた。セミナーを追放されるかもしれない。調月リオ会長の決定次第である。

 

「リオ会長、エリドゥの建設は順調ですか?」

「……何のことだか分からないわ」

 

 面談で、私がいきなり話を切り出しても、リオ会長は表情を崩さなかった。

 

「コユキに調べて貰ったんです。会長の横領と、資材の動きを」

「そう。何の話だか分からないけれど聞いてあげる」

「合理的じゃないですね。私は、事実を言っているだけですよ」

「事実は、人によって異なるものなの。あなたの主観が混じった時点で、私の認識している事実とは異なるわ。どうぞ、話を続けて頂戴」

 

 リオ会長、面倒くせぇぇ。合理厨なのに、自分の敗北を認めないし、プライドが高い。

 

「貴方は、モモイのゲームガールアドバンスから、G.bibleに偽装されたkeyのデータを抜き出した。ところが、ゲーム部はそれを取り返してしまった。

 本来ならば、keyはセミナーのデータ保管庫でスタンドアロン状態で保存されるはずだった。AL-1Sを単なる天童アリスで終わらせる予定だった」

 

 リオ会長の、眉がピクリと動く。少し苛立っている様子だった。

 

「だったら何だと言うのかしら?」

「Keyを手にしてしまった天童アリスは、危険です。キヴォトスを滅ぼしかねない存在になります。私も会長と同じ考えです。トロッコ問題のスイッチを切り替える存在が必要だと思います」

「ええ。そうよ。貴方の考えに私も賛成するわ」

 

 リオ会長がめっちゃウキウキしてる。適当に推測したが、これが本心だったとは。アリスを排除するなんて、絶対に出来ない。

 輪廻ミテルは、友達を傷付けるくらいなら自分を殺すような性格だった。そうでなければ、前世の残滓である私はここにいない。悪い大人からヘイロー破壊爆弾を貰って正解だったかもしれない。

 

「輪廻ミテル。貴方のセミナー在職を認めます。セミナー庶務として励んでください」

「ついでにコユキもお願いします」

「分かりました。黒崎コユキは会長補佐にします。キヴォトスのために、一緒に頑張りましょう!」

 

 私を仲間だと思ってて痛々しい。節穴なのかその目は……

 

「投稿者美少女糞土方。投稿日11月45日14時。今日は明日が休みなので、しこたま妖怪MAXを飲みながら……」

「コユキ、しっかりして!! 正気を取り戻して!!」

 

 コユキは過剰労働のせいでおかしくなってしまった。ロボと一緒にエリドゥを建設してる。セミナー庶務と会長補佐と言っても、どうして現場監督になってるんだよ!!

 

「ふふ。よく働いているわね。キヴォトスのため、一緒に頑張りましょう!」

「ウッス!」

「そうね。どう言う意味なのそれ?」

「え? 特に意味はないですけど」

「そうなの」

「そうです」

 

 リオ会長は、ちまちまDivi:Sionなるロボを狩っている。これとアリスが接触したらヤバいらしい。

 しかし、リオ会長もみんなも節穴だ。外から来た存在なら目の前に居るのに。私の企てが成功してしまうじゃないか。良心が痛むが仕方ない。

 

 待ってて、もうすぐこの身体を返してあげられるから。

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