エアプタシンおじさん   作:てとるマン

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初投稿です。


疑念とエアプおじさん

 

 

 

 やぁみんな、タシンおじさんだよ。

 

 

 

 

 私が作った無骨なネックレスを送ったら思ったより好評で嬉しかったおじさんさ。

 

 

 

 

 さて今日は良い知らせと悪い知らせの二つがある。

 

 

 

 私は良い事を知った方が後の悪い事に対してダメージ少なく感じるタイプの人間の為、先に良い知らせからするとしよう。

 

 

 

 

 何とナルとイタの間に子供が出来たそうだ。

 

 

 

 

 実に喜ばしい事で妊娠して三ヶ月目といった所だと思う・・・その子供がナタであるかは私には分からんが。

 

 

 

 

 

 では悪い知らせといこう・・・イタが倒れたのだ。

 

 

 

 

 どうやら身体が少し弱っているらしく、日常生活は何とか送れるようだがナルがつきっきりなるぐらいには心配な状況で身重な身でもある為、余計に不安になるのも無理はない。

 

 

 

 妊娠した為に一時的に体力が落ちているだけか・・・もしくは何か病気にかかったかは不明だ。

 私の知識では病気の治療は専門外・・・里には一応薬師はいるが、根本的な治療を行うには今度訪れるであろう耳の方の薬草を頼るしかないのが歯痒い・・・

 

 

 

 さて、そのような状況下で良くも悪くもナルによる監視が緩んだ為、私ある行動をする事にした・・・深層への安全なルートの選定とアルシュベルドの捜索及び研究である。

 

 

 

 

 深層へのルートに関しては実は以前よりある程度

の目星を付けていた・・・何故ならこの付近で障害になりそうなのは、現在この辺を縄張りにしているらしい[護竜リオレウス]と複数の[護竜セクレト]のみだ。

 

 

 

 

 リオレウスに関しては余り開けた場所を通らず、奴の巣に近づかならければ問題はない・・・私の場合はセクレトの群れの方が危険度が高いが、こいつらも私が持つ反竜乳結晶・・・長いな、これからは反晶とでも呼ぼうか、反晶をばら撒けば奴らはこれを嫌がり逃げ出すので私に危害を加えるモンスターは出てこない筈だ・・・

 

 

 

 

 

 ◯

 

 

 

 

 

 

 探索を開始して数時間が警戒したが思いの外、順調に進むので拍子抜けもいいとこだ。

 

 

 

 無論、徘徊する[護竜セクレト]に遭遇する事が何度かあったが、私が奴らの前で反晶をばら撒けば悲鳴の如き鳴き声を上げ散っていくのである。

 

 

 

 

 そうやって私は探索していくと護竜を内包した繭がある場所まで到達し、その中で幾つか中身が空になっている繭を見つけた。

 

 

 

 

 恐らく、私を襲ったあのドシャグマと現在この付近を縄張りにしているリオレウスの物だとは思うが・・・[護龍ゾ・シア]の件もある為、繭の調査をしておいた方がいいだろう。

 

 

 

 

 だか先に今回の目的であるアルシュベルドの捜索だ・・・もう少し深い層にいるのか? 

 私はそう疑問に思いつつ、更に深い層へと足を踏み入れる。

 

 

 

 

 

「・・・見つけた。」

 

 

 

 

 

 私はゆっくりとだが確実に、その目的の物・・・モンスターが入っている繭へと近づき手を伸ばす。

 

 

 

 

「初めましてだな・・・アルシュベルド・・・」

 

 

 

 

 私はこの日、この世界に転生して初めてアルシュベルド・・・嫌、[護竜アルシュベルド]に遭遇したのであった。

 

 

 

 

 

  ◯

 

 

 

 

 いや実に気分がいい。

 

 

 

 

「ははっ!!こんな事ならばもっと早く行動を起こしていても良かったぞ!!」

 

 

 

 

 何故私がこれほど高揚しているかと言えば、現在の状況は私にとってとても都合の良い状況であると理解出来たからである。

 

 

 

先ず、懸念点の一つであったアルシュベルドであるが、未だ繭の中で眠っている事を確認出来た・・・これは研究を進める上で最高の状態だった為、この状況だけでも喜ばしい事だが更に私の計画の上で都合の良い出来事があった・・・それはゾ・シアがまだ龍灯に取り憑いていない事が判明したのだ。

 

 

 

 これにより私の計画に対して時間的な猶予が発生した事により私の研究が完遂する可能性が上がったのだ、これを喜ばずにはいられない。

 

 

 

 

 だがそうなると一つの疑問が生まれた。それはあのドシャグマとリオレウスは十分なエネルギーを竜灯から供給されているにも関わらず、繭から外に出て活動を始めたかだ。

 

 

 

 

 その疑問が解決したのはあの2匹が眠っていたであろう繭を調査した時である。

 

 

 

「これは・・・損傷・・・しているのか?」

 

 

 

 里の資料に書かれていた事が正しいとするならば、護竜へと直接エネルギーを送る管・・・と言うべき機構がどうやら破壊されている事が分かったのだ。

 

 

 

 最初は何者かの陰謀により破壊されたのかと私は警戒したが・・・付近の地形の状況なども調べた私はある現象が原因では無いかと疑った。

 

 

 

 

「まさか、地震か?」

 

 

 

 実は私があのドシャグマと遭遇する数日前に小さな揺れを感じたのだ。

 

 

 それ程大きな揺れでも無かった為に気にも止めなかったのだが・・・恐らく、この深層の方が震源が近かったのだろう・・・付近の繭や地形にも地震による損傷を確認出来たのだ。

 

 

 だか、繭に関しては件の2匹の繭以外にはエネルギーの管に損傷が少なかった為、護竜達が今すぐ目覚めると言う事態は回避できたようである。

 

 

 

「ふむ・・・状況はいいが毎回道具を持って里とこの場所の往復キツイしなぁ・・・それなら、この付近に研究する為の場所を設営しても良いかもなしれん。」

 

 

 

 私は思考の海に浸かりつつ、良い設営場所がないか探し始めたのであった。

 

 

 

 

 

  ◯

 

 

 

 

「どうだい?調子は?」

 

 

「・・・そうね、少し楽になったわ。」

 

 

 

 

 探索を終え幾日かたったある日、耳の方が来られイタに処方する薬草を手に入れた私は薬草とアオキノコを使った回復薬を調合し、イタに与えてみたが・・・余り効果は出ていない様である・・・

 

 

 

 

「すまない・・・俺に医学の知識があれば・・・」

 

 

 

「気にしないで、貴方のお陰で元気になってきた所よ。」

 

 

 嘘だ!!と私は反射的に言いそうだった言葉を呑み込み、どう返したら良いか分からずに沈黙が私とイタと間に流れる・・・

 

 

 

「・・・ふふっ、これじゃあの時とあべこべね。」

 

 

 

 そんな沈黙を破ったのは少し破顔しながら私には心当たりのない事を言うイタの方であった。

 

 

 

 「・・・何のことだい?」

 

 

 

少しの間考え、やはり心当たりのない私は彼女に質問をしてみるが・・・

 

 

 

 

「覚えていない!?信じられない!!私が一生懸命に看病したのに・・・」

 

 

 

イタの言葉聞いた後も私は必死に思い出そうとするが、生まれてこの方一度も寝たきりになる程の病気や怪我などをした事がない為、私は答えを返せないでいるとイタがしょうがない・・・と言わんばかりの表情をし、語り始めた。

 

 

 

「そうね・・・まだ私達が15歳くらいだった時かしら・・・貴方、大怪我したじゃない?しかも、怪我をしたせいかヤサグレちゃって・・・お母さんだけじゃ心配だったから私が看病手伝ったのよ。」

 

 

 

イタがこれで思い出したかしら?と言いたげな表情を浮かべる。

 

 

 私は頭から煙でも出でいるのではないかという程、昔の記憶を探るが全く出でこない・・・もしかしたら、私が転生する前の出来事を話しているのかも知れないな・・・ならばもう少しイタから聞き出してみるか・・・

 

 

 

 

「そうか、それはすまなかったな・・・因みに俺は何でそんな怪我をしたか覚えてるか?それに確か15歳の時には、俺は既に一人暮らしだった筈だが・・・母親とは君の母親だったか?」

 

 

 

 

 さて、どういった答えが返ってくるか・・・と少し身構える私は目を閉じてイタの言葉を待つ・・・しかし、1分・・・2分と待つが中々言葉を発しないイタに業を煮やした私は目を開けるが。

 

 

 

 

 私の視界に入ったのどの様な言葉を発すれば良いか困惑しているイタの姿であった。

 

 

 

 

 

「・・・えっ、だって貴方が大怪我をしたのは・・・どうして、思い出せない?それに確かに貴方は一人暮らしだった・・・いや違う!!違わない?」

 

 

 

 

半ば半狂乱の様に言葉を捲し立て始めたイタを私は何とか落ち着かせようと私はイタに寄り添い背中をさすりつつ、声を掛ける。

 

 

 

「どっ、どうしたんだ!?すまない、俺が悪かった!!覚えてないなら良いんだ、無理に思い出す必要はない!!」

 

 

 

 

 私は必死に彼女を宥め落ち着かせるよう声をかけ続けた。それから少しづつ彼女が落ち着き取り戻し・・・元に戻ったのは10分は経過して後だと思われる。

 

 

 

「ごめんなさい・・・私・・・何を言っていたのかしら・・・きっと疲れてるのね、少し・・・眠るわ。」

 

 

 

彼女はそう言いながら横になり直ぐに寝息を立て始めた・・・しかしだ・・・

 

 

 

「なにか・・・私は大切な事を忘れているのか・・・?」

 

 

 

 私の疑問には誰も答えてなどくれなかった。

 

 




そういえば説明していなかったですが、主人公が亡くなったタイミングは上位に入ってクック先生を狩る辺り迄で、それ以降のクエスト・・・歴戦個体やアンジャナフが出て来るクエストはプレイしていません。
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