貞操逆転って何ですか?   作:永遠のスランプ

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男は幾度も泣いて強くなる

 

「行って来るけど、お兄さん外には出ないでね」

 

「本当ですよ。家の中でじっとしていてください」

 

『分かった。大丈夫だって、ほら安心して学校行ってきな。遅刻するぞ』

 

二人は高校生なので学校がある。春休みが終わり、新しい学年になるのも変わらないらしくソワソワしながら家を出て行った。

 

さて、行ったな?

 

『っしゃあ!!!!!』

 

あ、そうだ。言ってなかった気がするが、ここは二人の実家だ。親が仕事で居ないから勝手に住んでて良いよって言う言葉に甘えてる。多分いつか出くわすだろうから娘さんにお世話になっていますって伝えようと思っている。

 

そんな事より!今は一人になれた事が何より嬉しい。だってこの世界に来てからずっと待たせていた相棒がいたんだ。きっと相棒も泣いて喜ぶだろう。

 

事前にこの世界のエ⚫︎動画サイトについては検索済み、勿論ブックマークにしっかり登録しておいたからどこかへ消える心配も無い。楽しみの一つとして、どんなモノがあるのかとかは調べてなかったけど別に良いだろ。

 

これから待っているだろう素晴らしい世界に大きく期待を膨らませながら、サイトを開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オホォオオオオオオ!!!!

 

電車内に響くのは男が快楽の海に溺れ、情けない声を出す最高に唆る音。その音が、電車内の揺れと合わさり(マリアージュし)まるでその場で腰を打ち付けあってるかの様な高揚感を彼女に与えてくれる。

 

やはり、男が快楽に負ける音はクラシックのオーケストラにも負けないぐらいの音楽だ。と女は音楽界に一石を投じる発言を心の中で思い、微笑んだ。

 

《次は──》

 

そこで女が降りる予定の駅名が流れた。そこで、女は漸く自分がワイヤレスイヤホンの接続出来てない事に気付いた。が、そんな些細な出来事は気にしない。

 

そのまま素知らぬ顔をして、電車を降りて改札を通り過ぎ学校へ向かう。今度はしっかりBluetoothを接続し、愉しむ。

 

彼女が歩く姿を見て、他の生徒達が騒ぎ出す。

 

「生徒会長、今日もカッコいい……」

 

「凛とした姿勢で、いつも耳にしているイヤホンには何を聞いているのかしら」

 

「あの姿で私はご飯が三杯はイケるわね」

 

そんな声を聴きながら、生徒会長はボソッと誰にも聞こえない程度の声で呟いた。

 

『あぁ、やっばり一番は、ふたなりか、女装物の男の痴漢か?いや、ファンタジー物にはなるがTS物も外せないだろう』

 

彼女は自分の噂を聞きながら、ASMRを聞く。それが装蹄虐天高校生徒会長である彼女の朝のルーティンだった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

『俺は……"よ"わ"い"!!!』

 

俺は泣いた。全ては自分が悪いのだとは分かっていても涙は止まらなかった。どうやらこの世界のAVは女性用が主らしい。そりゃあそうだ、男が少ないのに男の物を沢山作る理由は無い。そんな事など分かっていた筈なのに……。

 

いきなり男が快楽に堕ちる姿を見せられて、精神がバグってしまった。

今日はもう寝よう。

 





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