貞操逆転って何ですか?   作:永遠のスランプ

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カモがネギを背負って鍋に入ってた

 

「うーん」

 

当たり前の通学路、いつも通りの通り道。ドアを開けていざ歩けばドキドキもワクワクもせず、通り慣れた道を当たり前の様に歩く。

 

新学期とは言え、言ってしまえば大人の事情で区切っただけの事で何も変わらない。小説や漫画の新しい章の方がよっぽどワクワクすると思っていた私は間違っていたらしい。

 

だって。

 

「見て、サナ!人が虫の様だ」

 

まるで何処かの映画のワンシーンの様にユナが言った。確かに、此処は通学路で人が多いのは当たり前なのだけれど、異常に人が多く固まっていたこの数は異常だ。まるで石をひっくり返したらいる虫の様に多かった。

 

「何故ですかね」

 

今日は始業式をやった後にSHRをして、すぐ帰宅。生徒会の仕事も特に無かったので、速攻家に帰ろうと思っていたその帰り道なのだざ、何故だかすごく気になる。後、凄く嫌な予感がする。

 

「取り敢えず、さっさと家に帰りましょう。あの天然お馬鹿さんが心配です」

 

「さすがに家の中で大人しくしてるでしょ。治安を守る女が痴女ってたんだから」

 

略せば同じだなと思いながら、私達はその軍団を横切る。ユナがとても気になる顔をしていたが、知らないフリをする。

 

近づいてみると分かったが、女達は全員一心不乱にスマホを覗いていた。まるでそのままスマホの中に入ってしまうんじゃないかと思うぐらいスマホを見つめて、女達は頬を赤らめ息を乱していた。

 

チラッと通りすがりにスマホを盗み見すると。

 

『沢山見てくれてありがとうございます!いやぁ、初配信なんで、人が来るか心配だったんですけど。いっぱい来てくれて嬉しいです本当にありがとうございます!』

 

『あ、コメントとかも拾った方が良いのかな。その方が配信者っぽいし、えーっと?"住所何処ですか?"流石にこれはダメですね。ごめんなさい、ナイショですね。ナイショ。地球のどこかで許して下さい。次、えーっと?何で"動画撮影を始めたんですか?"最近色々あってですね。ちょっとストレス発散をしようと思って動画を見ようと思ったんですよ。そしたら、僕の見たい動画が無くてですね。作って欲しいんですけど、僕みたいな男が一人作れ!ってワガママ言ったところでうるせーってなると思うんで。配信者としてちょっと有名になれば、僕の意見も通るかななんて言う事もあります』

 

見知った男が半裸で人参を短冊切りにしながら、配信をしていた。

 

「何やってんだコイツ。馬鹿か?馬鹿だ」

 

「全然学ばないね」

 

思ってたより最悪な状況になっていたから、人を掻き分け速やかに家へと戻る。

 

「あー手遅れか」

 

家の前には既に住所を特定した変態達が集まり息を弾ませ、今にも鍵を開けようとしている最中だった。最早このまま放置して自分の身で分からせた方が己の為なんじゃないかなとも思ったけど男性に対してする仕打ちじゃないなと考えを改め、さっさと片付けた。

 

「どうすれば分かって貰えるんですかね」

 

「何度も何度も分かるまで説明するしかないんじゃない?」

 

これから起こる出来事にため息をつきながら、我が家へ入った。

 

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