Blue Archive SCHALE! Former Trio   作:只のナギサ推し

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SCHALE!Dust Sans描けたので載せときます。


【挿絵表示】


今回かなりなげぇんじゃねぇの?
アビドス、遂に過去を知る…

ここで?って思ったでしょ?オレはここで出すぜ。


第20話 過去と時間軸

「おい ニンゲン」

 

最初に発した言葉がそれだった。なんとなく、今日は"何かがある"と思って気を引き締めていた。

絶対に開くことのないと思っていた遺跡の扉から1人のニンゲンが出てきた。弟の作った橋の前で立ち止まったニンゲンに、背後から話しかける。

 

「はじめて あうのに あいさつも なしか?」

 

「こっちをむいて あくしゅ しろ」

 

恐る恐る振り返ったニンゲンと手を交わした途端。

 

 

ブウゥ!!プゥゥゥゥゥ…

 

 

下品な音が雪が降り積もる森の中に響き渡った。

 

「ハハ…ひっかかったな。てに ブーブークッションを しかけといたんだ」

 

ニンゲンは唖然としてる様子だったな。

 

「オイラは サンズ。みての とおり スケルトンさ」

 

それが、ニンゲンとの初めての解釈だった。

 

「もし このドアから ニンゲンが でてくることが あったら」

 

「ひとつ やくそくして ほしいの」

 

「どうか そのニンゲンを まもってあげて」

 

オレの役目はニンゲンを守ること。いつも扉越しにダジャレを披露し合ってるおばさん、トリエルとの約束だった。

オレは約束は嫌いなんだけどな。

 

「オイラの おとうとは すじがねいりの ニンゲンハンターだからな? きをつけろよ」

 

橋を渡り、ニンゲンにそう警告した後、ニンゲンを丁度良い形のランプに隠れさせ、それと同時に前方から騒がしい足音を立てながら長身のスケルトンが走ってくる。

 

「よう パピルス」

 

「よう!!…ではぬぁぁいッ!!」

 

やってきたのはオレの弟、パピルス

ロイヤルガードの隊長を目指して日々努力している、オレ達にとって星みたいな存在さ。

 

「兄ちゃん!!あ、あ、あ、あ…!!あれって…!!」

 

「ひょっとしてッ!!ニンゲン?」

 

「ああ。そうだぜ?」

 

パピルスはニンゲンを見つけると物凄く興奮していた。兄であるオレからしたら、微笑ましい光景だったなぁ…

それからもニンゲンは数多くのモンスターと出会った。どいつもコイツも個性豊かで愉快な奴らで…今に至るまで忘れた事など、一度も無い。

 

「モンスターの ケツイのつよさ…おもいしらせてやる!!」

 

ロイヤルガードの隊長、アンダイン

 

「アツい バトル…アツい ゆうじょう…ぜんぶ みてたよ!!」

 

王国直属の研究者、アルフィー

 

「それでは さっそく おむかえしましょう!!こんやの ステキな かいとうしゃです!!」

 

アルフィーによって作られたエンターテイメントロボット、メタトン

 

「こんな日は おにごっこでもして あそびたいねえ…」

 

全てのモンスターを統べる心優しき王、アズゴア。皆いい奴だった。

パピルスと友達になり、アンダインともお互いを傷つけずに戦いを終わらせたニンゲンならきっと平和的な解決をしてくれると思っていた。

だけどニンゲンの目的は地上へ戻る事、地上に戻る為にはモンスターを閉じ込める為に張られたバリアを破るのに人間のタマシイとモンスターのタマシイ、それぞれ一つずつ必要となる……つまりだ。必然的にどちらかは死ぬ運命にあった。

結果はニンゲンの勝利。誰にも見送られる事無く地上へ帰還し、城に保管されていた六つの人間のタマシイも行方知れずになった。

 

「あのニンゲンだけは ぜったいにゆるさん!!なんねん、なんじゅうねんかかろうとも みつけだして ころしてやる!」

 

最初にオレの居た世界が辿った結末はアンダインが新たなる王に即位するもの、Nルート(中途半端な結末)だった。本来女王になる筈のトリエルは追放され遺跡に逆戻り、地下世界の人間共に対する憎しみはより明確なものとなった。

どちらにせよ、唯一の希望だったニンゲンのタマシイは消え失せたんだ。今は大丈夫と見せかけているだけでお先は真っ暗だな、と思ってたんだが…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「よう ニンゲン」

 

ニンゲンが戻ってきた……いや、これまでの出来事を無かった事にして戻って来たんだ。"リセット"でな。

オレは、研究によってリセットの存在を知覚出来るようになったんだ。時間の流れが滅茶苦茶に飛んで、止まって、また動いて…そんな常識外れの事がオレの居た世界じゃ起きてたんだ。

まぁそんな事を知って大真面目に生きていけだなんて、無理に決まってんだろ?何をやっても、結局は全てゼロになっちまうんだからな。怠け者な性格になったのも、元を辿ればこれが原因だと思う…でも戻ってきたニンゲンのした事は…

 

「それがゆうじょうって もんだろ?」

 

前の時間軸では敵対したアンダインと和解したかと、思えば友達になって。

 

「でもね ころんだら てを さしのべてくれる ともだちがいるって…」

 

「そうわかってるだけで もう こわくないって きづいたんだ」

 

心に深い闇を抱えていたアルフィーを救って…

 

ニンゲン…いや、フリスクは自分ではなく皆を救おうと戻ってきたんだ。

どれだけ辛くて、苦しい思いをしようとフリスクはオレ達モンスターの事だけを考えていた。皆を"救う"というケツイは、死を超越した存在にすら勝り…

 

「まあ…」

 

「みんな ごらん…うつくしいだろう?」

 

「すごい…テレビで みるより ぜんぜんきれい…」

 

「フリスク おまえはこんな きれいなところに すんでるのか!?」

 

「ねえ兄ちゃん…あのでっかい ボールはなに?」

 

「あれは"たいよう"って いうんだ」

 

オレ達モンスターは遂に、地上に解き放たれた。本当に嬉しかったよ。地上に出るなんて無理だと思ってたから。

長年モンスター達の間で言い伝えられてきた「地上を見し"天使"が舞い降り我らを解き放たん」という予言…きっと、それはフリスクの事を指していたんだなって思った。

 

その時間軸は、皆が地上に出て、誰も死なないPルート(幸せな結末)だった。

フリスクには感謝しかない。これから、皆で幸せに暮らせるんだから…

 

 

 

 

そう思っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ん?」

 

 

 

オレは地下世界の自宅で寝ていた。どういった訳か、就寝前の記憶がこれっぽっちも思い出せなかったんだ。

リセットの影響だと思うだろ?その通りだ、でもこの時行われたリセットはただのリセットじゃない。

"本当のリセット"と。オレ達はそう呼んでる。リセットを知覚しているオレ達ですら、認識出来ない程の大きな力が発動し、それまでの出来事が、例外無く全て"無かった"事になる。

 

「兄ちゃんッ!!いつまでねてるのッ!?きょうもみはりのしごとをするんでしょッ!!」

 

「へいへい、わかってるよ」

 

認識は出来なかったが、何か違和感はあった。だがその違和感が一体何処から来ているのかまでは分からなかったな。

このまま悩んでいてもキリが無いと思い、遺跡の前へと向かった。最初と同じく、何となく"今日は何かがある"と思いながら。

 

「おい ニンゲン」

 

遺跡の扉から姿を現したニンゲンの背後から話しかける。予告も無しに後ろから声を掛けられれば何かしらの反応はする筈なのに、なぜかそいつは動じなかった。

まるで元から全て分かってるかのように。

 

「はじめて あうのに あいさつも なしか?」

 

「こっちをむいて あくしゅ しろ」

 

オレが言葉を紡ぎ終える前にニンゲンは振り返る。

未来を予知してるようで気味が悪いだろ?

ニンゲンはブーブークッションを握っても、パピルスと会っても、パピルスの作ったパズルを見ても目ぼしい反応は見せなかった…それよりも気になったのが…

 

(……塵が付着してる)

 

ニンゲンの衣服は所々が塵で塗れていた…塵、即ちモンスターを殺したという事。故意で殺してしまったのなら…まだ分かる。モンスターはニンゲンよりも遥かに強い。正当防衛だと、オレは思った。

まぁ、それならどれだけ良かった事か。衣服に付着している塵の量は明確な意思を持って殺してきたと分かるものだった。

それからはまぁ、酷いものだった。目に映るモンスターを手当たり次第に殺し、雪が降り頻る世界はいつの間にか灰色の世界と化していた。

 

トリエルも、アンダインも、アルフィーも、メタトンも、そしてオレの弟も。

 

 

 

みんな殺された。

 

 

 

そして遂に、オレの番が来た。

最後の回廊にて、オレはニンゲンを待ち構える。

 

 

「よう」

 

「いそがしそうで なによりだな?」

 

「………」

 

「おまえに ききたいことが ある」

 

「すくいようのない あくとうでも かわれると おもうか?」

 

「どりょく さえすれば だれでも いいひとに なれると おもうか?」

 

「まあいい」

 

「しつもんを かえよう」

 

 

「おまえ サイアクな めにあわされたいか?」

 

 

「それいじょう ちかづくと」

 

「こころの そこから こうかい することになるぜ?」

 

そう警告しても、聞こえてくるのはニンゲンの足音のみ。

 

「しかたないな」

 

「ゴメンよ おばさん」

 

「だから やくそくは キライなんだ」

 

ニンゲンは臨戦態勢に入る。対するオレは、ポッケに手を突っ込んだまま。

 

 

「きょうは ステキな 日だ」

 

 

「はなが さいてる」

 

 

「ことりたちも さえずってる」

 

 

「こんな日には おまえみたいな ヤツは」

 

 

 

 

「じごくでもえてしまえばいい」

 

 

 

 

そう告げた瞬間、オレはニンゲンに容赦ない猛攻を加える。

ニンゲンも最初は何が起こったのか分からない状態だったようで、一瞬にしてソイツのソウルは砕けた。

まぁそんなのでヤツが諦めるわけもなく…

 

「ハハ… いつも おもってたんだ…」

 

「なんで みんな さいしょに ひっさつわざを つかわないんだろうって」

 

セーブしたデータをロードして、何度も回廊に現れる。

何十回だったか?だんだんとヤツの動きが洗練されてるように見えた。攻撃パターンを覚えてきたんだ。

 

「おまえ ホントにぶきを ふりまわすの すきだな」

 

オレはもう体力がない状態だった。このままでは殺されると思ってな、ならターンを譲らなければ良いと、半ば強引な手段で行動を封じたが…

 

「おっと、そうはとんやがーーー」

 

 

9999999

 

 

オレは遂に、凶刃の餌食となった。不意打ちを確実に避けたと思っていたのに、気づけばオレの体には大きな切り傷が付けられていた。

 

「んじゃ…グリルビーズにでも いくかな」

 

「パピルス おまえも はらへってるか?」

 

塵になる直前、オレは居ないはずの弟に話しかける。走馬灯でも、見てたんだろう。

そうしてオレは、塵となった。今度は全員が殺されたGルート(最悪な結末)だった。

まぁやっと解放されるんだと、そう思っていたのに…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……はっ?」

 

 

オレはまた、自宅で寝ていた。意味が分からなかった。さっきまでの出来事は何だ?夢でも見ていたのか?と混乱していると。

 

「兄ちゃんッ!!いつまでねてるのッ!?きょうもみはりのしごとをするんでしょッ!」

 

自室にパピルスが駆け込んできた。

 

「そうだな。いそいでみじたくするぜ」

 

考えても仕方ないと思い、オレは身支度をして遺跡に向かう。

まさか、とは思ってたがな。

 

「よう ニンゲン」

 

やってきた。全く同じタイミングで人間が遺跡の扉から現れ、橋の前で立ち止まる…オマケに塵も付着してやがる。

その時から理解した。あの出来事は夢なんかじゃない、現実だと。ニンゲン…いや、"Prayer"はリセットし、また殺戮の道を歩み始めた。

 

殺されて、戻されて。そんなことが少なくとも300回以上は続いたか?もう殺されすぎて覚えていない。

もうずっと、このまま殺され続けるのかと、もう諦めていた。

 

でも、ある時間軸でとある変化が起こった。

 

 

「……これ…は…」

 

 

オレの頭の中に急激に流れ込む記憶。そうさ、思い出しちまったんだよ。

今までの経験を。

時間軸の記憶を。

その時、オレは理解してしまった。この世界が"ゲーム"の世界であるということを。

オレ達は所詮、"プログラミング"に縛られた存在であることを。

 

 

 

「オレ…は……」

 

 

 

その時からか?オレが少しおかしくなったのは。

でも、だからといって諦めようとしたわけでは無かった。

本来ゲームで起こることの無いことが起こったんだ。つまり、半分プログラミングから外れたようなもの。本来できないようことが出来るようになっていた。

 

そこでオレは、色々な方法を使ってPrayerを止めようとした。

 

 

雨の中で最後の慈悲を与えたり

Undertale Conceptualized Neutral Run(Tears In The Rain)

 

Karmaを使って天罰を下そうとしたり

Undertale:Karma's a Bitch

 

アズゴア達と協力してPrayerを倒そうとしたし

Undertale The Last Stand

 

6つのニンゲンのソウルを取り込んだりもした

Ultra Sans

 

でも、結局全て失敗に終わった。

オレは焦った。焦って焦って焦って、コレ以上方法はないんじゃないかとも思った。

1つ考えはあった。だけど、それは絶対にしちゃ駄目だと、固く誓っていたのに…

 

「みんなを…殺して…LVを上げれば…」

 

それはモンスターを殺害し、EXPを集めLVを上げると言うものだった。

いくらPrayerを止める為とは言え、アイツと同じ事をするのは駄目だと思ってたんだが…

焦って空回りして…オレは遂に、その禁断の策に手を染めてしまった。

 

「オレが…今から、このおばさんを…」

 

Prayerからおもちゃのナイフを奪い、最初に狙った標的はトリエルだった。

 

「大丈夫?息が荒いわよ?」

 

「安心して?ここは安全だから。パイでも食べて落ち着きましょう?」

 

「……そ、そうだな…」

 

おばさんが背を向ける。今しかチャンスはないと思い、オレは…

 

 

9999999

 

 

おばさんを切った。

 

 

「そんな…貴方が…殺人鬼だったのね…」

 

そう言い残し、おばさんは塵へと化した。

 

「………へへ…」

 

オレはフードを深くかぶり、次の獲物を探した。

 

(弟だけは、殺さない)

 

そう決めていたのに…

 

(でも…Prayerに殺されるよりかは…オレが、殺した方が…パピルスも、幸せなんじゃ…)

 

この時点で、オレはもうほぼ狂ってる状態だった。

 

スノーフルにつき、Prayerが来る前に住民を殺害していく。

最初は苦しかった。なんでこんな事しなきゃいけないんだって…

 

そして遂に、弟の番が来た。

 

(嫌だ…殺したくない…)

 

「兄ちゃん!!話を聞いて!!」

 

オレはパピルスに骨を突き刺す。視界が涙で滲む。

 

「違うんだ…パピルス…」

 

「これでいいんだ…良いはずなんだ…」

 

「兄ちゃん!!まだ大丈夫だよ。ニンゲンと話し合おう!!」

 

「違う…違うんだ、意味ないんだ…」

 

オレは泣きながらも、パピルスにブラスターを打ち込む。

 

「兄ちゃんッ!!」

 

もう1度打ち込む。

 

「やめてッ!!」

 

更に打ち込む。

 

パピルスはもう塵になりかけていた。

だが、その瞳には確かな決意が宿っていた。

 

「分かった」

 

「これで兄ちゃんが幸せになれるんだったら、オレ様は覚悟ができてるぞ!!」

 

「ッ!!これで…みんな…幸せに…!!」

 

 

オレは弟を殺した。

そこには、パピルスのスカーフだけが、残っていた。

 

 

「違うんだ…違うんだ。パピルス…」

 

「なんでなんだ…」

 

「オレは…みんなを守りたかっただけなのに…」

 

 

(なんで、守るために…殺さないと…いけ、ないんだ…?)

 

 

「アイツだ…」

 

 

「アイツのせいだ!!」

 

 

「アイツが虐殺をしたからこんな事をしなくちゃいけなくなったんだ!!」

 

 

「アイツがいなければ誰も殺されずに済んだんだ!!」

 

 

「アイツがオレにこんな事させたんだ!!」

 

 

「アイツの…せいで…」

 

そうだ。

アイツのせいだ。

アイツが…アイツがオレにこんな事を…

 

 

アイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいだアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいでアイツのせいで

 

 

「heh…heh heh…」

 

 

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

 

 

オレは笑った。笑って笑って笑いまくった。

受け入れたくなかったから?それとも、狂ってまで楽になろうとしたから?

まぁ、正解は分からない。

 

 

 

「あぁ…実に、愉快だ…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そこからは淡々とモンスターを殺していった。もう何とも思わなくなっていた。

その時から、俺の世界はUNDERTALEから派生した、"Dusttale"へと、変わった。

俺の世界は、UNDERTALEの世界で、「もし、こんな事が起こったら?」「もし、キャラクターがこうだったら?」といった、もしもの世界の1つだった。ULBとInsanityの世界も同じだ。オレ達はそれを"Alternate Universe(もう1つの世界)"。略して"AU"と呼んでいる。

 

まぁそんな話は終わりにして。

遂に、Prayerと対峙する時が来た。

 

 

「最悪な時間を過ごそうぜ!!」

 

 

オレはそう言い、Prayerを殺しに掛かった。

最初こそは優勢だったが、次第に追い詰められていることに気づいた。ケツイを抱いてる状態なのにな。

 

そして遂に、オレに攻撃が当たった。

 

「………」

 

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

 

「あぁ、面白い」

 

「今回はお前の勝ちだ」

 

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

 

「お前を倒す為に沢山のモンスターを倒したつもりだったが」

 

「オレはお前を過小評価していたみたいだな」

 

「まぁ、それでもいいか…」

 

「役目は、果たせたしな」

 

「なんだ?何がそんなに面白いって?」

 

Prayerの言う通り、オレはなぜか面白がっていた。

 

「お前がまたリセットしたとしても」

 

「オレは覚えてる」

 

「ただ、それだけの事だぜ」

 

「今回学んだことを生かして」

 

「次こそお前を止める」

 

「今度はアンダインを殺すことも出来るかもな?」

 

「それじゃ、また会おうぜ」

 

そう言い残し、オレの身体は塵になっていく。

しかし…

 

「なんだ?その顔は…」

 

Prayerが変な顔をしてると思ったら…

 

「ッ!!まて、お前、何をした?」

 

なにか違和感を感じたというか、何かが欠けたというか…

遺跡で何があった?おばさんは?弟はどこだ?

 

「いや、そうか…」

 

オレはとあることに気づいた。

 

「消したんだな。記憶を…」

 

Prayerはオレの記憶を消した。オレは、また別のループにハマっちまったんだ。

 

「最後に聞く…」

 

「これで…何回目だ?」

 

オレは死に際にそう聞く。

 

ーーー回目だよ。塵で汚れた殺人鬼さん?」

 

それを最後に、オレの意識は消えた。

そこからは、同じ展開さ。

おばさんや弟、他の皆を殺してLVを上げる。

いつしか、オレは本来の目的を忘れていた。

そんなある時、変化が生じた。

 

Dust「ッ!!どこだここ…」

 

???「なぁ、見間違えじゃなけりゃオレがいるんだけど…」

 

Dust「は?」

 

???「えまって?お前誰?」

 

別の時間軸のオレと出会った。片方は目から黒い涙のようなものが流れており、もう1人は右上の頭部が割れていた。

彼らはそれぞれ"Killer"、"Horror"と名乗った。

なんやかんやあり、その2人と協力することになったのだが…

 

Dust「嘘だろ…」

 

Killer「Horror…?」

 

Horrorが消滅した。殺されたのではなく、削除(DELETE)されたのだ。

本来起こらないことが起こったのか、世界が崩壊していき、オレは自分の世界に強制送還された。

 

それから…

 

Dust「誰だお前…」

 

???「へへ…活きの良い奴がいるじゃねぇか…」

 

狂ったSans、Insanityとの戦闘。

 

Dust「おい、今は休戦だ」

 

Insanity「チッ…しょうがねぇ…このニンゲンの次はお前だ」

 

そいつとの共闘。

 

まぁ色々あったな、ありすぎた。

話を戻すが。

オレは正直、疲れたんだよ。

結局どうすることもできない事を、どうにかしようとした。その結果、オレは取り返しのつかないことをした。

1つの選択を間違えたせいで、オレは皆を不幸にしてしまったんだ。

そして、自分でさえも。

正直、果たしてオレなんかが生きてていいのか?なんて思ったこともあった。だけど…

 

ULB「大丈夫だ。アンタなら変われる。オイラはそう信じてる」

 

Insanity「俺でさえ変われたんだからな」 

 

2人と出会って、オレは変われた。本来の目的を思い出した。

今は、過去に行ってきたことを償うと誓っている。その為に、先生ってのにもなったのかもな。

天国に行こうとは思わない。

だけど、せめて死んだ時に、皆にちゃんと謝れるようにはなりたい。

今のままじゃ、オレは皆とまともに話せないだろうからな…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Dust「……これが本来の姿のオレ達の過去」

 

Dust「そして、オレ。Dusttale、Dust Sansの話だ」

 

ホシノ「………」

 

話を聞いたホシノは唖然としていた。まぁ当然か。

こんな信憑性の欠片もない話、真に受ける奴なんていないだろう。

 

ULB「それはそうと」

 

ULB「アンタらいつまでいるんだ?」

 

ホシノ「え?」

 

Insanity「えい」

 

『うわぁ!!?』

 

ULBに言われ、Insanityに押されて出てきたのは対策委員会の皆。

 

ホシノ「み、皆いつの間にいたの!?」

 

シロコ「ん、見つかった」

 

アヤネ「す、すみません盗み聞きしてしまって!!」

 

Dust「いや別いいよ。ホシノの事はどうせ話すつもりだったし、オレ達の事もいつか話すだろうとは思ったてたから」

 

まぁ聞かれていたからってあまり焦りはないな。だってこれオレの罪だし。

 

セリカ「ち、ちなみにいつから気付いてたの?」

 

Dust「まぁうっすら?」

 

ULB「途中からだったけど、気づいたらあ、いるな。ってかんじ」

 

ノノミ「そ…そうだったんですね…」

 

そこでオレ達はある質問をする。

 

Dust「今の話を聞いてどう思った?オレの事、ひどいヤツだって思ったか?」

 

『………』

 

皆黙り込んでしまう。まぁ当たり前か…

すると、ノノミが口を開く。

 

ノノミ「辛かったん…ですね」

 

Dust「………」

 

ノノミ「私は、何回も殺されるというのが、分かりません。ですが、そのような経験をしては、狂ってしまうのも分かります」

 

セリカ「最初聞いた時は、驚きとか色々あったけど…でも、先生達も苦労したって事は凄い伝わってきた。今の私達と、似たような環境に置かれてたんだなって」

 

ULB「まぁ、そうだな」

 

Dust「だから、アンタらの気持ちは凄い分かるんだ」

 

アヤネ「大丈夫です。どんな理由があろうと、恩人である先生方を嫌うことは絶対ありません」

 

シロコ「うん。先生はいい人。私達が保証する。取り敢えずPrayerぶん殴りたくなってきた」

 

セリカ「ほんとそれ。クズみたいなやつじゃない」

 

Dust「実際クズだからな。アイツ」

 

ホシノ「先生は悪くないよ。いや、悪いところもあるのかもしれないけど…それでも、私達の為に体張ってくれてるんだもん。そんな人達を一瞬で嫌いになんか、ならないよ」

 

Dust「へへ…そうか」

 

Dust「ありがとな。皆」

 

まさか、皆オレの事嫌いにならないでくれるとは、いい生徒がいたもんだ。

 

ホシノ「それよりも、先生。なんか…私、大切な事に気付いたと言うか…先生の言いたいこと、分かった」

 

Dust「そうか。分かってくれたらなによりだ」

 

Dust「もし、アンタがカイザーのとこに行ったら、アビドスはどうなるか。アビドスの皆はどう思うか。そこら辺を考えてくれるだけでよかった」

 

Dust「もしかしたら、ホシノがいなくなったアビドスがカイザーに支配されるかもしれない。命令でホシノがアビドスを滅ぼさないといけなくなるかもしれない」

 

Dust「守りたいものを守るために犠牲になって。それが最終的に、かえって守りたいものを壊す原因になる。そんなことが起こる可能性があるからな」

 

ホシノ「うん…分かった。決めた、洗い浚い話すよ」

 

どうやらオレ達の想いが、言いたいことが伝わったようだ。そして彼女は、文字通り全てを話した。

なんでも2年前からとある人物にある取引を持ちかけられていたらしく、あまりにも怪しすぎるので断っていたのだが、もしその取引に応じるというのならば、アビドスの借金の全額を負担する、とも言っていたのだとか。

 

ホシノ「正直、最高の内容だった。私1人が犠牲になるだけで、アビドスを救えるんだって。だから、学校をやめた後、その取引に乗ろうとしてた」

 

ノノミ「ホシノ先輩…」

 

ホシノ「でも、先生達の話を聞いて、気付かされたよ。確かに、そういうリスクもあるし、なにより可愛い後輩ちゃんを置いてく訳にはいかないからねー」

 

ホシノ「もうその取引に乗るつもりはないよ。これ、捨てちゃおっか」

 

そういい、退部届をビリビリと破り、ゴミ箱に捨てた。

 

ULB「へへ。考えを改めてくれてよかったよ」

 

Insanity「ちなみにだが、いつぐらいから聞いてた?」

 

シロコ「ん、皆で先輩が怪しいからもう1回学校に戻ろうってはなして、学校について先輩を探してたら、なんか先生が先輩と話してたからこっそり聞いてたら、想像以上にえげつない事話してたからビックリした」

 

アヤネ「確かGルートという話をしてたところだと思います」

 

Insanity「そうか」

 

そういい、ホシノに目配せをする。彼女はどこか安心しているようだった。

まぁ多分彼女(ユメ)の事だろう。

 

ULB「それじゃ、今日はもう遅いから解散ということで」

 

Insanity「皆明日なー」

 

『はーい』

 

そう言って、皆は帰っていった。

ホシノ以外。

 

ULB「ユメの事、聞かれてなくてホッとしてるのか?」

 

ホシノ「まぁ…そう、だね」

 

Insanity「そう深く考えるなよ?ずっと苦しいままなのはお前だから?」

 

ホシノ「うん。分かった」

 

ホシノ「詳しい事は、また今度話すね。流石に脳がパンクしそうだよ〜」

 

Dust「そうか、分かった」

 

Dust「それはそれとして、オレ達は今からその取引たるものを持ちかけてきた奴の所に行ってくる。ホシノ、場所教えてくれないか?」

 

ホシノ「え!?い、今から行くの!?」

 

Insanity「YES」

 

ホシノ「え…えぇ…」

 

ホシノは困惑していた。まぁもう夜だしな。

まぁそう言うわけでホシノに場所を教えてもらったんだが。

なんでもソイツはゲマトリアという組織に所属してる奴らしく、かなり不気味な見た目をしていたらしい。「先生達とたまに一緒にいるGasterさんに凄い似てる」って言ってた。そんなに?

そいつのことは"黒服"と呼んでいるらしい。

 

Dust「じゃぁなホシノ。また明日」

 

ホシノ「うん。また明日」

 

そうして、オレ達はホシノと別れ、黒服の所に向かった。




結構綺麗にまとまったかな?
それはそれとして、出てきたAUすべて答えれたら物知りですね!!まぁ1つ分かりにくいのあるけど…

黒服、何かとGasterに似てるからねぇ…

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