神話とかが好きなので、もしかしたら同系統のものが好きな人には気に入って貰えるかもしれません。
文章が苦手な素人が書くものですが、それでも興味を持ってくれるという方は是非読んでみてくれると嬉しいです。:-)
多分最初の方は短い文章が多くなると思いますが、そのうち長くしていきたいと思います。
エリシアに辿り着いてすぐ、少年は図書館に向かった。そこが目的地だったというわけではないが、図書館は非常によく目立った。何より非常に大きいのだ。
(ここになら、探している情報があるかも?)
彼がそう思うのも、もっともだ。
しかし、予想以上だった。
(……これが、全部図書館?)
「世界の記憶」とも呼ばれるその図書館は、大きさにして小さな島一つ分ほどの大きさがある。さらに本棚の高さは巨大な壁のようだった。
一つのジャンルだけでも膨大な数の図書がある。さらに過去の新聞記事、それもエリシアだけでなく世界各地のものや、事件記録のアーカイブまであるらしい。ここまで来ると、逆に何をすべきか分からず途方に暮れてしまうほどだった。
(…ひとまず、散策してみようかな。)
などと、まるで森の中にでもきたような考えを抱いた。
彼―花房蓮は非常に身軽な身体をもつ少年だった。そんな彼が移動する手段……
何を思ったか、彼は巨大な本棚の上に飛び乗ったかと思えば、その上をムササビのように飛んで移動を始めた。
向こう側が暗く見えるほど、図書館は広かった。どれだけ移動しても、先が見える気がしない。彼は気になる場所で下に飛び降りて暫く眺めたりしながら、移動を続けた。
そんな時だった。
「……ねぇ、何をしてるの?」
「…!!」
本棚の下から一人の少女が声をかけてきた。
「…図書館では静かに。という以前の問題ね?本棚にのぼってる人なんて初めて見たわ。どうやって登ったの?」
「ご、ごめんなさい。あまりに広いから見渡してみたくなって。本棚へは飛び乗りました。」
「…飛び………???」
本棚は大体5メートル近くあった。魔法使いが魔法で取る前提の高さと言えるだろう。見渡しても、はしごのようなものはない。
少女は何か言いたいことがある様子だったが、飛び乗ったという事実が気になりすぎて、注意とかそういう事はどうでもよくなってしまったようだ。
「…あなた、魔法使いではないわよね。魔力とか感じないし…」
「一応、陰陽道とかは勉強中ですけど…」
陰陽道、という言葉を聞いて少女は興味深そうに目を開いた。
「陰陽道、ということは大令の出身なの?」
「はい。今日エリシアに来たばかりで…」
本棚に飛び乗って動き回っていたとは思えないほど、大人しくて真面目そうな少年だった。
「……まあいいわ。さっきみたいな事はもうしないで。…それと、聞きたいことが山ほどあるの。よかったら、名前教えてもらえないかしら?」
「名前……」
少年は少し改まった様子で答える。
「…花房、蓮といいます。花房が姓で、蓮が名前。…失礼ですが、貴女の名前は?」
少女は彼の問いかけにそっけなく答えた。
「…私は、サラ。サラ・アストラス。」
……というわけで、自創作の主人公、花房蓮の登場でした。世界観とかまだ全然できてないな…
というかまあまあヤバイ奴っぽくなってしまった感ある???