ドラゴンボールP~もしも悟飯が勉強をおろそかにしたら~   作:タマP

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挫折

剣の刃を力一杯に抑えつけてくる17号。その攻撃を必死に耐える悟飯。

 

孫悟飯「うっ、うがっ」

17号「フッフッフ。孫悟飯、貴様もそろそろお終いなんじゃないか?」

孫悟飯「クッ……」

17号「ハッハッハ。やせ我慢はやめろよ。もうその人差し指一本じゃ、もたないぞ」

孫悟飯「そ、そんなこと、言われなくたって分かってるさ! でもっ!」

17号「そうだよなぁ。使えないよな他の指はぁ。師匠との大事な約束だもんなあ!」

孫悟飯「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

17号「フンッ! 面白くもなんともない。もはや、遊ぶ価値すらないか」

 

軽く、剣を鞘に戻す17号。

 

孫悟飯「そんなこと、分かってるさ。敵とはいえ、いざ図星を突かれると……痛いな」

17号「さてと、帰るか。帰って漫画でも読んでいた方が、よっぽど有意義だ」

孫悟飯「ま、待てっ! 僕はまだ、やれるんだ!」

17号「無視無視」

孫悟飯「帰ってしまった。僕はなんて非力なんだ。もっと……もっと強くならなきゃ!」

 

新たな決意を胸にする悟飯を、高台から見下ろす、17号とは別のシルエットが浮かぶ。

 

★★★★★★★

 

17号「今日こそ粉々に切り刻んでやる。貴様の心をな!」

孫悟飯「僕だってやられはしない! あれから、人差し指を鍛えまくったんだ」

17号「忘れてもらっちゃあ困るな。俺の方も強くなっていることを!」

 

キンッ! キンッ! カキーンッ!

 

孫悟飯(うっ、17号の言葉は伊達じゃない。確実に前回より腕を上げている)

 

17号「さあて、いつもの状況まで追い詰めたぞ。果たして今日は、耐えられるかな?」

孫悟飯「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

17号「おっ! 本当に今日は、もうダメなんじゃないか?」

 

孫悟飯(17号の言う通り。もう人差し指一本じゃ、耐えきれない!)

 

そっと、中指を添え足してしまう悟飯。

 

孫悟飯「や、やってしまった。痛みに耐えかねて……」

17号「フ、フハハハハ! ついに、ついに使ってしまったなぁ孫悟飯! 師匠との大事な約束、守れなかったなー!」

孫悟飯「う。ぼ、僕は……」

17号「俺の完全勝利だ! 完全に貴様の心を折ってやった!」

孫悟飯「僕は、一体……どうしたら良いのでしょう?」

17号「は? お前、敵の俺にテメェの生きざま尋ねてやがるのか? 甘ちゃんなんてもんじゃないな。そんなの自分で考えろ! 俺は貴様の子守りをしていられるほど、暇じゃない」

 

ふと、弱い悟飯の心に言葉がよぎる。

バレさえしなければ。なかったことにしてしまえば、良いのではないかと。

 

17号「じゃあ俺は帰るぜ。もう会うこともないかもな。遊ぶ価値すらない悟飯君よ。ハーハッハ!」

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