ドラゴンボールP~もしも悟飯が勉強をおろそかにしたら~   作:タマP

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困惑

悟飯が、機械語とプログラミングの教科書を読み始めてから、三日が経過した。

 

18号「どうだい調子は?」

孫悟飯「18号さん! つい夢中になってしまい、一昨日読み終えました。さらに読み返して、大まかな事は分かってきたと思います」

18号「それは本当かい!? じゃあ、ここの練習問題を解いてみな」

孫悟飯「あ、もうこの本にある練習問題は、全問正解できました」

18号「予想以上の成長速度だね……。コイツを持って来て、正解だったよ」

 

そう言うと、前回プログラミングの教科書を入れてきたバッグを、軽くポンポンと叩いた。

 

孫悟飯「その中に入っている物は、一体何ですか?」

18号「コイツはタブレットと言ってね。実際に機械を操作したり、中身のプログラムを見たり、書き換えたりできるもんだ。なあ孫悟飯、あんた取引をしないか?」

孫悟飯「えっ!? 魔界の薬とかをですか?」

18号「そうじゃない! もしあんたが、私らの体内にある爆弾を取り除くことができたら、教科書代の1800ゼニーはチャラにしてやるよ」

孫悟飯「僕が、18号さんの手術をするという事ですか!?」

 

少年が、見当違いの妄想を始めてしまう可能性を懸念し、即効で否定する18号。

 

18号「違うっ! レッドリボン軍の研究所に同行して、私らがメインコンピュータとコードを接続した後、あんたがプログラムを書き換えるのさ」

孫悟飯「そんな大役を僕が……。すみません。間違わずにできる自信がありません」

18号「安心しな。確かに、コンピュータの中身は繊細だ。一つ誤った数値を入力しただけで、正常に動作しなくなるなんて事はザラだ」

孫悟飯「だったら尚更……」

18号「でも一夜にしてこの本の内容を理解し、超難問まで解き明かしていたあんたなら、できない事はないはずだよ」

孫悟飯「しかし敵とはいえ、恩もある二人を、そんな危険な目に遭わせるだなんて……」

18号「私らが、なんで組織の言いなりに動いてるか分かる?」

孫悟飯「えっ? ……それは、目的が一緒だからとか、強いボスに命令されてるからとか?」

18号「どっちも違うね」

孫悟飯「あっ! まさか、その爆弾を植え付けたのって……」

18号「そういう所だけは察しが良くて助かるよ! そう……爆弾はボスが持つコントローラで起爆できて、しかも同じく人造人間である奴のコアと、一蓮托生のシステムになってるのさ」

孫悟飯「僕には分からなかった……そんな背景があったのですね」

18号「ああ。だから、あんたがこの取引を拒否したところで、私らが危険である事に変わりはない。奴を殺すこともできず、永遠に命令に従わなきゃならない」

 

別の意味で衝撃的な提案すぎて、麻痺していた悟飯の感覚が、改めて正常に戻った。

体の中に爆弾を抱えて生きている人間がいるなんて、あってはならない事実であること。

それが、どれだけ不安で恐ろしい気持ちなのかを考えると、自ずと決意は固まっていた。

 

18号「それに私らは元人間で、ほとんどの生命活動を、本来の内臓に任せてるんだ。最悪、機械部位が機能しなくなったくらいなら、戦闘力は人並みに落ちても、死ぬ事はないはずさ」

孫悟飯「そうですか……。分かりました! そこまで信頼してくれるというなら、やってみます!」

18号「そうかい! それは助かるよ! このタブレットには、私らの機械部分のデータが入ってる。さすがにこれは、貸すことしかできないけど……」

孫悟飯「なるべく早く、読み解いてみせます!」

18号「焦るたぁないよ。ボスには私から、上手く言っておくから」

孫悟飯「はい! ではまた後日」

18号「またな」

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