次の日になり、僕達は準備を済ませた。規定された場所に到着したところ、アルテミス様とヘルメス様が既ににいた。あれ…あそこにいるのって、イプシロン!?どうしてここにイプシロンいるの!
「おはようございますベル様」
「どうしてイプシロンがここに?」
「実はヘラ様からベル様のサポートを任せれました」
そうなんだ…。イプシロンも来てくれるのは嬉しい。第一級冒険者であるイプシロンも同行するって、それだけやばいことなのかな?それにどうしてワイバーンが4体も居るのかな?突然テンションが高い男の声がした。全員が振り返ると、仮面をつけた男が居た。
「ありがとうガネーシャ」
「ああ!人数分用意したぞヘルメス!!」
『もしかしてガネーシャ・ファミリアの…』
『ああ…オラリオを守るファミリアだな』
この人がガネーシャ様……とても元気な神様だな…。そういえばこのワイバーンは4体あるけど、足りないのでは?
「心配要らないよ、二人組にするからね」
「「「「二人組!?」」」」
「二人組ですか?」
ヘスティア、イプシロン、リリ、ニイナは急いでベルを誘う。二人組になれば自分の好感度を上げられると思い、誘おうしたが出来なかった。ベルはアルテミスと二人組になった。その結果、リリとニイナ、ヴェルフとヘスティア、イプシロンとヘルメスになった。
「ベル君とペアになりたかった……」
「仕方ありませんよヘスティア様」
「うぅぅぅ、ベルさんと中々2人きりになれない…」
「くぅぅぅ、あそこでアレを引けば…」
どうして神様達は落ち込んでるんだろう?僕はアルテミス手を握り、先にアルテミスをワイバーンの背中に乗せ、後から僕も座った。全員乗っており、目的の場所に向けて出発するのだった。
とても気持ちの良い風だ…。こんな気持ち良い風を感じるのは初めてだ。色々なところを見ている。森のところまで来ると、アルテミスの顔が変わった。ベルに下に行くように指示をされ戸惑うが、アルテミスから早くと言われ下の方に向かうと、親子が黒いサソリモンスター達に襲われている。アルテミスは親子を救うため、弓を取り出し矢を撃った。1体目の黒いサソリモンスターを倒した。
「すごい……。」
「まだだ!そのまま回り込んで!」
「はい!」
ベルとアルテミスは回り込む。
「ファイヤ・ボルト!」
何体か倒せたが、数が多すぎるため全てを倒せてない。ベルはファイヤ・ボルトを撃とうとしたが、子供が倒れている為、撃つことが出来ない。アルテミスは下に降りた。親子を守るため、アルテミスは腰にあるナイフを抜き、サソリモンスター達を倒しまくる。黒いサソリモンスターはアルテミスを攻撃した。
「アルテミス様!?」
アルテミスを助けるため、ベルもワイバーンを降りる。黒いサソリモンスター達は襲いかかる。ベルは昨日抜いた槍を使い、サソリモンスター達に当てた。強力な威力だったのか、モンスター達は全滅した。
「この槍って…」
「ベル君!アルテミス!無事かい!!」
ヘスティア達が遅れて来た。ベル達が居ないことに気が付き、急いで駆けつけてくれた。何が起きたのかをヘスティア達に説明した。
「ベル君……」
「はい?」
「あまりその槍を使わないようにするんだ」」
「?わかりました?」
「すまないね(気が付かれないようにしないと)」
ベル達が助けた親子は怪我をしているが、ニイナが治療してくれたことで怪我は治った。一体何が起きたのか説明してくれた。この親子が住んでいた村は先程の黒いサソリモンスター達に襲われて壊滅した。他の者達が無事かは分からない、この親子は避難場所に向かうのだが、食料がないのだ。するとアルテミスがこの親子に食料を渡した。親子は遠慮したが、アルテミスから大丈夫と言われ、親子は素直に受け入れお礼を言い、避難場所に向かうのだった。
「……………人助けはいいんですけど…。食料、全部渡してしまってどうするんですか?」
「残りはパンだけですね」
「私は食べなくても大丈夫だ。」
そう言うが、イプシロンから言われる。
「アルテミス様はよくても!私達は空腹なんですよ!!」
アルテミスは?になっている。ここにいる全員から飽きられている。
「申し訳、ありませんでしたー!!」
土下座している。リリとニイナからポンコツ女神と言われた。ヘスティアはなんでこうなったと言う。天界に居た頃のアルテミスは怖い女神だった。覗かれた時は『恥を知れ!この豚ども!』言った。しばかれているのに男神達は喜んでいた。当時のとこを懐かしいんでいるヘルメス。
日が暮れている為、明日出発することにした。だが食料はどうするかを考える。パンだけでは力が入らない、他にも欲しいが、今歩くだけの元気がない。するとベルとイプシロンは何とかなるかもしれないと言うのだった。
「いただきます!美味い!!」
「なるほどな、マサラの実か!熱すると、中の果肉が溶けて芳醇な香りをするからな」
「流石だよオリオン」
「いやぁ、オラリオに来る前、修行してた時に見つけて。」
一体どんな修行していたか聞かないが、イプシロンは何故かドヤ顔になっている。まぁ、修行相手がイプシロン達だったからな。
「それにしても……あのモンスターはなんだったんだ?」
「サソリ型のモンスターいますが、あれは見たことがありません」
「学区に居た頃は見たことがないです」
ヘルメスは真剣な顔になり、話し始める。
「モンスターの異常な増殖が確認されたことだった。原因を調べるため多くのファミリアが調査したが、全て消息を絶った。」
全てのファミリアが消息した!?一体何が起きたというのだ
「場所は彼の地エルソス。そこの遺跡にはある封印施されていた。」
「封印?何をですか?」
「丘を腐らせ、海を蝕み、森を殺し、あらゆる生命から力を奪う。」
「古代、大精霊達によって封印されたモンスター、アンタレス。」
……アンタレス、そのモンスターが今回起きている原因なのか。でも封印されているモンスターが何故こんなが出来るのだろうか?
「奴は長い時をかけて、深く、静かに力を蓄え―――遂に封印を破った」
封印を破った……。そんなモンスターが居るなんて……。まるで3大クエストのモンスターに近い存在なのか…。
「今回の件をオラリオも重く受け止めていてね、オレのファミリアが派遣したんだ。そこで同じ目的を赴いていたアルテミスと出会った。そして、援軍を呼ぶためにオラリオに戻ってきた」
「待ってください!ではイプシロン様が派遣されたのは!?」
「その通り、ヘラも今回の事を差してね…。魔力捜査が得意なイプシロンちゃんを助っ人として呼んだんだ」
「それにアンタレスを倒せるのはオリオンが引き抜いた槍だけなんだ」
明日も早く行くため、全員早めに寝ることにした。テントは別々になっている。アルテミスとヘスティアは一緒に寝ることになった。アルテミスはヘスティアがファミリアを作ったことを驚いていた。
「ベル君、ヴェルフ君、サポーター君、ニイナ君達はいい子たちだよ」
「ヘスティア…」
「なんだい?」
「貴女はオリオンのことを、どう思っているんだ?」
その質問にヘスティアは赤くなりながら喋り出す。まさか恋愛アンチであるアルテミスそのような質問されるとは思ってもいなかっただろうが…。
「ねぇ、アルテミス。今、君のファミリアは?」
「……ここには居ない。だが、私の帰りを待っている」
そして外に居るヘルメスはとても複雑な顔をしていた。
次の日になり、目的の場所に近づいた。だが、森の色が緑から紫になっていた。これがアンタレスの力…。じゃあ…奥になる遺跡がエルソスの遺跡なのか。
「くぅ!?」
「アルテミス様大丈夫ですか!」
突然アルテミスが胸を押さえる。一体どうしたのだろうかと思っていると、空から光の矢が降り注いだ。ベルたちは避けるが、エルソスの遺跡途中で全員落下した。それにしても先程降り注いだ光の矢はなんだろうか。考えていると足音がする、何かが来る。
「これは…ヘルメス様にベル・クラネル君!?」
「ヴィトーさん!どうしてここに居るんですか!」
「我々のファミリアも派遣されたんです。とにかく我々のテントに案内します」
ヴィトーはベル達をテントに案内してくれる。途中、ヘスティアとアルテミスが止まっていたためベルは行こうとしたが、ヘルメスに止められ、先に行くことにした。時間は掛かったが、ようやくテントに到着した。ヘルメス・ファミリアのテントやエレボス・ファミリアのテントもある。
全員ここで休むことにした。女性たちはお風呂に入っている時、ヘルメスは男性達に覗きしようと言うのだった。ベルとエレボスは嫌がっている。
「何を言っているんだエレボス!ここでやるのが男の浪漫だ!」
「お前はゼウスと同じ言葉を言うな!」
エレボスはそう言うが、ヘルメスは他の男性達共に覗きに向かうのだった。ベルは何処かに逃亡した。エレボスはヘスティアが滝の方に向かったのを発見し、そこに行くのだった。(突然覗きは失敗しましたw)
ベルは森を歩き、出ると綺麗な泉を発見した。その泉に見惚れいると浴びているアルテミスを発見した。
「誰だ!」
「すみません!すぐに離れます!」
離れようとしたが、アルテミスに止められた。まさか怒っているのか思っていると、アルテミスは笑い出す。
「貴女は運がいい。昔の私なら即座に矢を射抜いていた。」
「神様の話、本当だったんですね」
「さぁ…どうだろう?」
「あの……それじゃあ昔の神様、ヘスティア様も今とは違うんですか?」
ベルの質問にアルテミスは答える。
「そうだなぁ、私の知っているヘスティアは結構ぐーたらで、面倒くさがりでー」
「あぁ、そこは変わっていないかもしれませんね。」
ベルは笑顔でそう言う。アルテミスはヘスティアが神殿で引き込んでいたとも話した。それを聞いたベルは驚く、それは見たことがない。アルテミスが来たときは嬉しいそうになり、まるで子犬のようだったと。
その頃ヘスティアは滝に到着し、引き抜いた槍を持っていた。ヘスティアに声を掛けたのはエレボスだった。
「どうしたんだよ、こんなところで一人で」
「ただの散歩だよ…」
ヘスティアはそう言うが、エレボスはウソだと分かっている。それを見抜かれ、槍を隠す。
「良いのか、ベルを探さないで、アルテミスと二人きりだと思うぜ」
「よく言うよ、事情を知ってるくせに……」
「………すまん」
エレボスはヘスティアに謝る。
「本当にこれしかないのかい……。他に方法ないのかい!!」
ヘスティアは泣きながら訴える。エレボスはヘスティアの肩を叩く。
「まだ…希望がある」
「希望…?」
「……あぁ…もしかすると槍を使わずにアンタレスを倒せるかもしれない」
「本当にかい!?」
エレボスとヘスティアはその話し合いをした。
今回如何でした、次回はオリオンの矢は最終章です。感想と評価お願いします、次回もお楽しみに