【本編完結済】女先生に愛を伝えて結婚するだけの話   作:秋月 ヒカリ

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 メインで内容に行き詰まったり、メインで書けないネタを投下する用に作りました。

 よかったら見てやって下さい。


ええ、既に入籍済みですが何か?

 「まさか、本当に結婚しちゃうなんてな~。出会った時には想像できなかったよ~」

 

 「いや本当に……先生を口説くのは骨が折れたよ…」

 

 「え~?でも、最終的には私っていうお嫁さんを手に入れたんだから、満足でしょ?」

 

 「当然っ!!」

 

 

 新居のソファーで並んで座り、こちらの肩に頭を預けながらからかう様な口調でそう問うてくる先生に、俺は全力で肯定の言葉を叫ぶ。

 

 

 「…本当にあなたは、自分の気持ちに正直だよね。まあ、そういうところに惹かれたんだけどさ」

 

 「これからも、全力で先生への愛を伝えていく所存です!」

 

 「う~ん、それは嬉しいんだけどね?何をするにしても緩急は大事だよ?いっつも全力で同じ様な感じだと、人って慣れて当たり前になっちゃうから。これからは夫婦として、長い時間を過ごすんだからさ、お互いにそういうところも気をつけていこうね?」

 

 「うぐっ…分かりました……」

 

 「はい、素直でよろしい♪」(なでなで)

 

 「…なんか先生みたいだな」

 

 「“みたい”じゃなくて、先生なんですぅ~」

 

 「……でも、俺といる時は俺だけの奥さんでいてほしい」

 

 「……もうっ!独占欲強すぎかっ!そっちこそ、私だけの旦那くんでいてくれなきゃ、私泣いちゃうからなっ!」

 

 「それは任せてよ。ん……」

 

 「ん……。……幸せになろうね。タクミ……」

 

 「うん、スミレさん……」

 

 

 かつては先生と生徒として、これからは夫婦としての未来に想いを馳せて、どちらともなく二人は唇を合わせ微笑むのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~回想~

 

 

 「知らない天井だ……」

 

 

 リアルでこの台詞言うことってあるんだ…。じゃない!何処だよここ!?

 

 

 「あ、起きた?いや~出勤してきたら、建物の前で倒れてるんだもん。びっくりしたよ~」

 

 

 突然声をかけられ、声の主の方へ顔を向けると俺は絶句した。

 

 

 「なんとか君を仮眠室まで運んで…って、どうしたの?そんなにジーッと私の顔を見つめて?あ!もしかして~……私に惚れちゃったとか!……なんちって!」

 

 「はい……。惚れました…一目惚れっす…。胸が苦しいっす……」

 

 「……え?……えぇええええっ!?」

 

 「結婚を前提に、お付き合いして下さいっ!!」

 

 「なんでさっ!?」

 

 

 これが俺こと「城戸タクミ」と、先生こと「春野スミレ」のファーストコンタクトであった。

 

 それからお互いに落ち着いてから、情報交換を行った。

 

 

 「……成る程、君の記憶では家で寝ていたらここにいた。そして、ここキヴォトスの事も知らなくて何故こんなことになっているのか、まったく心当たりが無いと……」

 

 「はい…。その、さっきはすみませんでした!いきなり結婚して下さいとか、付き合って下さいとか!あ、でも!気持ち自体に嘘はないっていうか…!」

 

 「まあまあ、落ち着いて?確かに驚いたけど、別に嫌な思いはしてないから。それにその気持ち自体は、嬉しいしね?」

 

 「はうっ!女神……」

 

 「いちいち反応がオーバーだなぁ……」

 

 

 そんなやり取りをしながら、目の前の女神……失礼、先生から話を聞く。

 

 どうやら、俺が倒れていて運ばれたこの建物は「シャーレ」というらしい。

 そしてこの世界は「キヴォトス」という学園都市で、数千という学園が集まっている場所とのことだ。

 しかも運営は政治など含め、全て生徒である子供が行っているらしい。

 

 それだけでも俺には驚きの情報だったのに、更に度肝を抜かれる情報が俺を襲う。

 

 

 「生徒全員が銃を持ち歩いて、普通に弾丸が飛び交う銃社会…?マジです…?」

 

 「マジです。見たところ、ヘイローも無いし君は外の……それも話を聞く限りでは、どうやら別の世界からの来訪者っぽいね」

 

 「そうみたいっすね…。ていうか、なんか冷静過ぎません?俺、別の世界から来てるんすよ?もっとこう……驚いたりとかないんです?」

 

 「う~ん…驚いてはいるけど、まあ前例が幾つかあってね。それに初手求婚のインパクトが強くて、パンチに欠けてるっていうか?」

 

 「めっちゃ擦ってきますやん……」

 

 「あははっ!ごめんごめん!…それより君、これからどうする?こっちじゃ家も無ければお金も無いし、頼れる人もいないでしょ?」

 

 「はい…。はぁ…確かにどうしよう……」

 

 

 先生に問われて、改めて自分の今の状況を整理して途方に暮れる。そんな俺を見て、先生がある提案をしてくる。

 

 

 「……なら、さ。君、シャーレで働かない?住み込みで、お給料も出すし、私のお仕事を手伝ってくれると助かるんだけど」

 

 「え!?それは有難いですけど…いいんですか?」

 

 「うん!基本的にシャーレに常駐してるのは私だけだし、当番の生徒が来てくれるけど、仕事の量がハンパなくて…。君さえ良ければ、仕事を手伝ってほしいなって」

 

 「やりますっ!!」

 

 「おおう…元気がいいね!じゃあ、これからは仕事仲間として宜しく!えっと……」

 

 「あ、自己紹介がまだでしたね。俺は城戸タクミ、元の世界では高校2年生でした!宜しくお願いします!」

 

 「タクミくんね。私はシャーレの先生をしてる、春野スミレです。年齢は…秘密で♪じゃあ、早速だけど仕事の内容を教えるね?先ずは……」

 

 「うっす!えーと、メモメモ……」

 

 

 こうして、俺のキヴォトスでの生活が始まった。

 

 正直、不安しかないが心に出来た目標のために頑張ろうと思う。

 

 

 (俺は絶対に、先生と結婚する!!)

 

 

 これは、何の脈絡もなくキヴォトスに転生したタクミが、将来スミレ先生と結婚するお話である。




 ちなみに、時間軸的には最終章後しばらくしてタクミがやって来た感じです。

 なんかこう……メインとは真逆のものを思いついたから、勢いでやりました。悔いはあんまり無い。
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