【本編完結済】女先生に愛を伝えて結婚するだけの話   作:秋月 ヒカリ

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 思いついてしまったら、書くしかない。


【ナギサ】after story 「反抗期?」

 「お母様っ!何度言ったらわかるんですか!?お父様の洋服と一緒に洗濯はしないで下さいと、あれ程・・・!!」

 

 「はぁ・・・。またですか?それなら私も何度も言っているでしょう?それくらいの事で、わざわざ洗濯物を分けるような手間はかけないと。そんなに嫌なら、自分で洗濯なさい・・・」

 

 「私にそんなスキルなどありませんっ!」

 

 「堂々と何を言っているんですか、恥ずかしい・・・。反抗期だからって、それが免罪符にはならないんですよ?」

 

 「それにしたって、酷いじゃないですか!思春期の娘の衣服と、お父様の衣服を一緒に洗濯するなんて、そんなの・・・興奮してしまうでしょうっ!?」

 

 「待って、俺こんな思春期や反抗期知らない」

 

 

 タクミは目の前で繰り広げられる光景に白目を剥きながら、自身とナギサの愛娘である”城戸カナデ”の言葉にそう呟くので精一杯だった。

 

 

 「狭い洗濯機の中で、私の汗やら何やらが付着した服が、お父様の服と交わるなど・・・思春期の娘を悶え殺す気ですかっ!?」

 

 「そのような考えに至るのはカナデ、貴女が未熟だからです。もう14歳になるのですよ?淑女としてもっと慎みを持ちなさい。あと、貴女の服だけではなく私の服も混ざっているのですから、貴女は私にも興奮していることになりますよ?」

 

 「なっ!?それでは実質、お母様と合わせて3---」

 

 「言わせねぇーよっ!?止めろよマジで!せめて俺の居ないところでやっくれないかなぁっ!?そういう話はさぁっ!?」

 

 「「えぇー・・・?」」

 

 「何で俺の方が空気読めない、みたいな目で見られるんだよっ!?」

 

 

 おかしいだろ・・・。ナギサもポンコツなところはあったけど、ここまで酷くはなかったじゃん・・・。むしろ、淑女然とした深窓の令嬢みたいな雰囲気出してたじゃん・・・。

 

 カナデにしたってそうだよ・・・。小さい頃から確かにパパっ子ではあったよ?でもさ、こんな風に暴走はしてなかったじゃん・・・。

 

 どうしてこうなった・・・。

 

 

 「大体ですねカナデ。貴女は娘なのですよ?父親に欲情するなど、言語道断でしょう?」

 

 「愛は全てを解決します」

 

 「ふむ。言うようになりましたね。その意気や良し」

 

 「良くないが?」

 

 「・・・ですが!お父さんは私のものです!そして私の全ては、お父さんのものです!例え娘だろうと、譲りはしません!」

 

 「あ、興奮すると言っても別に性的な目でお父様を見ているわけではないので、そこは誤解なきよう・・・」

 

 「・・・そうですか」

 

 「ナギサ?何で少し残念そうなの?残念なのは今の君、そのものだぞ?」

 

 「こほんっ!・・・では何故、先ほどはあのような発言を?」

 

 「だって・・・お父様の事が好きなんですものっ!」

 

 「親子としてだよな?」

 

 「そうですか♪」

 

 「だからなんでナギサは嬉しそうなの?」

 

 「あら、あなたったら。親子で仲が良いのは喜ぶべき事でしょう♪」

 

 

 にこにこと笑いながら、ナギサがそう言ったかと思うと急に真顔になる。

 かつてのティーパーティーで、ホストを務めていた時のような眼光でカナデを見据えると静かに口を開く。

 

 

 「---時に、カナデ。貴女の言葉を信じるなら、”今”は親子としての情が強いのでしょう。ええ、母はその言葉を信じます。・・・ですが、物事に”絶対”はありません。もしも貴女のその感情が”恋慕”へと変わった場合・・・貴女は、どうするつもりですか?」

 

 「愛は全てを解決します!あと、桐藤家の権力とか財力とか」

 

 「ふむ。流石は我が娘です。立派に育って母は感動しています・・・!」

 

 「もう、訳がわからないよ・・・」

 

 

 その場に膝を着き、項垂れているとチョンチョンと肩をつつかれる。それに反応し、振り返るとそこには・・・。

 

 

 「「じゃじゃ~ん!ドッキリ大成功~!」」

 

 「へ?ドッキリ・・・?」

 

 

 よくある「ドッキリ大成功!!」のプラカードを持った、ナギサとカナデが立っていた。

 

 

 「何故にドッキリを・・・?」

 

 「最近、お父様とのスキンシップが足りてないなとカナデは嘆いていたのです・・・」

 

 「そんなカナデに相談されて、母として愛娘のために一肌脱いだというわけですっ!」

 

 「よし、君らそこに正座な?」

 

 「「はーい♪」」

 

 

 何故と問うと、スキンシップが足りてないなどと宣う娘と妻。

 

 ふんすっ!と可愛らしい妻のどや顔に、少し癒されながらも色々洒落にならないドッキリの内容に、注意すべく正座させる。

 

 ・・・だから、何で楽しそうなの?

 

 

 「あのね?ドッキリを仕掛けてきたのは、まぁ、この際いいよ?けどな・・・内容をもっとこう・・・なんかあったろ!?」

 

 「えぇー?でも、お父様?先ほども言いましたが、最近はあまり私に構ってくれなくなったではありませんか?」

 

 「いやいや、そんな事はないだろ?」

 

 「ありますよっ!2年前までは一緒にお風呂に入ってくれていたのに、急にあーだこーだと理由を付けて入ってくれなくなりましたし!行ってきますと、ただいまの頬へのキスもなくなりました!おはようと、お休みのハグも回数が減りましたし!それに何より・・・・・・私の大切な”お父様コレクション”を処分されるとは、どういう了見ですかっ!!」

 

 「どれもこれも思春期の娘には、普通しないことだからだよ!?しかも、なんだよコレクションって!?それは知らないぞ!」

 

 「あ、それを処分したのは私です」

 

 「お母様っ!?」

 

 「いや貴女・・・お父さんの写真を飾るのは理解できますよ?だけど、お父さんの使い古した服をパジャマにしたり、等身大抱き枕やブロマイドにポスター、果ては自作ASMRとか何考えてるんですか?」

 

 「いわゆる”パパ活”です!お母様なら御理解できるでしょうっ!?」

 

 「理解は出来ますが、そもそもマイ・ダーリンは私だけの彼ピですので。例え愛してやまない娘でも、許せぬ一線と言うものがあります」

 

 「くそっ!!お母様の裏切り者っ!!!!」

 

 「ねえ?このやり取りも、ドッキリの一つだよね?そうだよね?」

 

 「「いえ、全て事実ですが・・・」」

 

 「嘘だと言ってよ、○ーニィーッ!!」

 

 

 到底受け入れがたい現実に、涙を流しながら叫ぶタクミ。

 

 そこへ「大丈夫ですか、あなた?紅茶飲みます?」や「お父様?なにかお辛い事があったんですね?私の部屋でお話を聞きましょうか?」など、妻と娘が声をかけているとタクミはフラフラと立ち上がって自室へ向かう。

 

 

 「これは幻覚だ・・・きっと、俺は疲れてるんだ・・・。ははは、大丈夫さ・・・少し休めば元通りさ・・・・・・」

 

 

 などと呟き、自室へ入っていった。

 

 

 「・・・ふむ。やり過ぎましたか」

 

 「そうですね。しかし、お父様も今日が何の日か思い出せれば、あんな風にならなかったでしょうに・・・」

 

 「ふふふ♪あの人は純粋なんです♪幾つになっても私が好きになったままで、変わらないでいてくれる・・・本当に愛が止まりません♪」

 

 「・・・よく娘の前でそこまで、惚気られますね?」

 

 「貴女もいずれ、わかる日が来ますよ♪」

 

 「はぁ・・・。わかっていると思いますが、お父様の事が大好きなのは私も同じです。・・・いつまでも、お母様だけのお父様とは思わないで下さいね♪」

 

 「---ふふっ♪良い啖呵です。桐藤の血を引く女ならば、それくらいでないといけません。ですが・・・母を無礼(なめ)ていると、痛い目にあいますよ?」

 

 「---っ!!」

 

 

 母娘の他愛ない会話。しかし、娘の言葉に鋭い眼光と言葉で返す母に、娘は戦慄を覚えずにはいられなかった。

 

 

 「---さて、先ずは貴女の部屋の掃除から始めますか♪ちょうど明日は、ゴミ出しの日ですからねー♪」

 

 「いやぁーっ!?駄目です駄目ですっ!?許して!お母様、それだけは許してーっ!!」

 

 「ふんふんふーん♪」

 

 「くっそぅ!こうなったら、お母様のコレクションも---」

 

 「それ以上を口にすると貴女といえど、お口にロールケーキをぶち込みますよ?」

 

 「ふがふがふがぁーーー!?」

 (もうぶち込まれてますがーーー!?)

 

 

 4月1日に起こった、とある家族の一家団欒の一幕であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~ナギサafter...おわり~




 ナギサルートがだいぶ重く仕上がってた反動で、こうなった・・・。だが、私は反省しない。

 カナデちゃんはちょっとファザコンを拗らせているだけです。
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