【本編完結済】女先生に愛を伝えて結婚するだけの話   作:秋月 ヒカリ

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 息抜きに書いた内容が、意外と読んでもらえててビックリした作者です。

 お気に入り登録も、ありがとうございます。甘ったるいものを書きたくなったら、どんどん更新しようと思うのでのんびりと更新をお待ちいただければ幸いです。


うちの奥さんは世界一可愛い

 ~現在~

 

 

 「おはよぅ~……」

 

 「おはよう、スミレさん。何だか眠そうだね?」

 

 「むぅ~…。タっくんのせいでしょう~?なかなか眠らせてくれなかったから……この狼さんめ!」

 

 「でも、もうこれで終わりって言ったら、「もう愛してくれないの…?」って放さなかったのはスミレさんですよ~」

 

 「あ~あ~!き~こ~え~な~い~!」

 

 「あはは。ほら、もう朝ごはんできるから顔洗っておいで?」

 

 「う~…!これで勝ったと思うなよ~…!」

 

 「あ、スミレさん!」

 

 「ん~?」

 

 「…愛してます」

 

 「……ずっこいぞ。…私も、愛してる!」

 

 

 照れ顔で洗面所へ走る愛妻が可愛い。うん、うちの奥さんは世界一可愛いな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~回想~

 

 

 「で、君は誰なのかな?何で男の子が、先生と二人きりで部屋の中にいるの?」

 

 「あの…まずはその物騒な銃を、こちらに向けないでもらってですね……」

 

 「あはは☆今、質問してるのは私で貴方はそれに答えるのが仕事でしょ?…早く答えるじゃんね?」ジャキッ!

 

 「ひゅっ…!こ、答えます!答えますから!命だけは助けて…!」

 

 「騒がしいなぁ~……って、何やってんのミカ!?」

 

 

 「あ、先生~!こんにちは!」と、スッゴい笑顔で挨拶しながら、未だに俺の頭に銃を突き付けている翼の生えたエンジェル…。

 いや、ふざけてる余裕はないな。だって、先生にニコニコ笑顔を見せながら、俺の胸ぐらを掴んだ手はギチギチと締め上げ続けてるもん…!

 

 

 「私がお茶を淹れにいってる間に、何が起きたのさ!?」

 

 「え~?だって、先生に会いに来たら見知らぬ男の子がいるんだよ?男は狼なんだから、先生を守らないといけないでしょ☆」

 

 「だとしても、やり過ぎだよ…。ミカ?その子は大丈夫だから、手を放してあげて?いい娘だから、ね?」

 

 「む~…。先生が、そう言うなら……」

 

 「ケホッ…!し、死ぬかと思った…!」

 

 「大丈夫?ほら、お茶飲んで落ち着いて?」

 

 「ありがとうございます…。んく……っはぁ~!落ち着きました……」

 

 「じゃあ、取り敢えず説明しようか。ミカ、こっちにおいで?」

 

 「は~い!」

 

 

 ソファーへ移動して、先生と俺は天使さん改め、「聖園ミカ」さんに事の経緯を説明した。

 

 

 「え……という事は、タクミくんは先生と同じ身体能力って事だよね…?わ、私、そんな君になんて事を…!」

 

 「わ~!?そんなに気にしないでいいですから!ほら!俺、こんなに元気ですから!」

 

 「で、でも…私もうちょっとで、タクミくんを蜂の巣にするところだった…!」

 

 「ガチの命の危機だった!?いや、それでも結果的に何ともないしっ!ノーカンですって!」

 

 

 青い顔で自分を責める聖園さん。この時の俺は今になって思うと、色々とテンパっていたのだろう。

 だから、あんな行動をしてしまったんだ…!

 

 

 「…ああっ!もうっ!ごめん、聖園さん!」

 

 「ふぇ…?え……ふぇええ~~!?」

 

 「ちょ!?タクミくん!?」

 

 「よしよ~し、聖園さんは悪くないよ~。いい娘だよ~…!」

 

 

 そう、抱き締めて頭を撫でるなんて暴挙に出るなんてなッ!!

 

 まあ、結果的に青い顔してたのが、赤みが差してきて血色が良くなったからヨシっ!

 なお、困惑の声とぐるぐるお目目は気にしないものとする。

 

 

 「ん…恥ずかしいけど、なんだろう……とっても安心する…。可笑しいな…初めて会ったばっかりなのに……」

 

 「え、あ、その…それなら、良かったです…?」

 

 「良くないから!ほら、二人とも離れて!」

 

 「うわっ!?」

 

 「あ…」

 

 

 先生が見かねて二人を引き離すも、タクミはいきなりの事に驚くが、ミカにいたっては名残惜しそうにしていた。

 

 

 「もうっ!何やってんの、タクミくん!女の子にいきなり抱き付くなんて、セクハラだよ?気をつけなきゃ」

 

 「はい…すみませんでした……」

 

 「……私は別に、悪くなかったけどなぁ~」

 

 「…ミカ?」

 

 「な、何でもないよっ!?うん、何でもないです…!」

 

 

 そんな一幕もありつつ、その日はミカを交えた三人で業務を回して一日を終えるのであった。

 

 なお、業務初日でやり方の分からないタクミに、ミカがやたら引っ付いて教えてきたため、タクミは集中出来ずにミスを連発してしまいましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~現在~

 

 

 「……なーんて事も、あったよねー」

 

 「いきなりどうしたのさ?食事中に昔話なんて」

 

 「べっつに~?ただ、あの時のミカが言ってた「男は狼」ってのは間違ってなかったな~って、思っただけです~」

 

 「んぐっ!?…そ、それは……!?」

 

 「しかも、あの後からミカとやたら仲良くなってたしさ~?一目惚れとか、結婚してくれとか、一番最初に言った相手の目の前でさ~?」

 

 「か、勘弁して下さいよ…。大体、俺は一貫してスミレさんだけに求婚してたじゃないっすか…!」

 

 「ふふっ♪そうだね。結局それで、私がタっくんを捕まえちゃったもんね♪」

 

 「…で?なんでこんな話を?」

 

 「ん~?そりゃ、朝から奥さんを照れさせてくれちゃった、旦那様への悪戯だよー。にひひ♪」

 

 「スゥー……。…俺の嫁さんの可愛さは世界一じゃ、おらぁーー!!

 

 「タっくんも、世界一の旦那様だよ♪」

 

 『プラナちゃん、私、朝から頭痛が痛いです』

 

 『アロナ先輩……。これがこれからも続くんですよ…?』

 

 『どんな拷問ですか!?うわあ~~んっ!!』

 

 

 新婚夫婦の熱はまだ、当分の間冷めそうにないのであった。




 え?ミカがチョロすぎないかって?……ミカなんてなんぼチョロくても良いですからね!しょうがないっす!
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