禁足地にいる謎の白い美少女NPC   作:妄想壁の崩壊

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※退屈させない白ドレスの娘ではない。(オリ主?)
※捏造あり。
※ワイルズ本編ストーリークリア済前提。

では、どうぞ。


禁足地にいる謎の白い美少女NPC

 

 

【A.禁足地での多忙な一日目】

 

あなたは禁足地に派遣されたハンターである。

 

1000年近くもの間、人の住まない地域だと思われていた禁足地にてある少年の存在が確認された結果、元筆頭ランサー『ファビウス卿』指揮の下調査隊が派遣された。

 

あなたはそんな調査隊の中で、保護された少年『ナタ』の故郷『守人の里』を探すという特別重要な任務を背負った鳥の隊に所属している。

 

あなたがこの任務のためにギルド本部に呼び出されたときは大変困惑したことだろう。

 

なにせあなたは豊富な狩猟経験と腕前は持ち合わせているが、万年ソロで連携はイマイチ……と自覚できる程度のコミュニケーション能力であり、とても未開の(と今まで思われていた)土地にて調査を行える人物ではなかった。

 

あなたにあるのはハンターとしての基本的な能力だけであり、それはとりわけ狩ることである。噂に聞く新大陸調査隊のように現地で痕跡を集めながらモンスターの生態を分析したり、遥か東にある里の住民のように蟲糸を使った人間離れした技を扱えるわけではない。

 

とはいえ、ギルドの重鎮からの直接の命令を拒否できる筈も無いので任務を拝命した結果、あれよあれよといつの間にか砂漠を走る船の上にいたのである。

 

それから、砂漠を泳ぐ海竜種『バーラハーラ』の群れに追われる現地住民の少女を助けて。

 

その少女の兄が『チャタカブラ』に襲われていたところを助けて。

 

ベースキャンプで一息つけると思いきや、鳥の隊の編纂者にしてコミュニケーション能力においてあなたと対極に位置するであろう『アルマ』に村に2人を見送りに行くと連れ出されて。

 

さらにその後、ベースキャンプから見えた救難信号に応じ『ケマトリス』から物資を運ぶサポート部隊を護衛し。

 

セクレトを連れて助力してくれた村人の2人に招かれて村へ赴き、慣れない異文化交流をこなした。……ほとんどアルマ頼りだったが。

 

かくして、禁足地における非常に多忙な一日を終えたのである。

 

そして翌日に隔ての砂原から川を遡上した場所にある森林地帯の調査を行うことを決めたあと、あなたはマイテント内にて眠りについたのだった。

 

【B.邂逅】

 

夜間、あなたはセクレトの鳴き声を聞いて目を覚ました。

 

マイテントから出るとベースキャンプでは相変わらず調査隊の面々が忙しなく働いていたが、昼間と比べて人の数は少ない。皆が明日の調査のために体を休めているのだろうとあなたは思った。

 

さて、そこであなたは自分の眠りを妨げた原因のセクレトの姿がないことに気づく。どうやら単身ベースキャンプを抜け出してしまったらしい。村から借りてきた故、帰ってしまったのだろうか。

 

しかし、助けた村人──『イサイ』から預かった大切なセクレトである。眠気も覚めてしまったことだし、あなたはセクレトを追うことに決めた。

 

とはいえ、何も手がかりは無い。そう思ってるとふいに導蟲が反応を示した。いつもと異なり『青い』軌跡を残す導蟲の光が、ベースキャンプを出て左、北東の方。ケマトリスと戦った草原地帯へと続いていく。

 

有力な手がかりを得られたあなたはその光を頼りに草原地帯へと向かう。

 

そしてそうしばらくしないうちに、流れの緩やかな川へとたどり着いた。イサイたちの言っていた川であろうか。

 

導蟲の光はモンスターの痕跡を示すかのように川沿いへと伸びている。しかし、そこにあったのは人の痕跡であった。

 

直前まで使われていたであろう携帯焚き火セットと、旅道具と思われる荷物が転がっている。

 

誰かがすこし前までここにいたのだろうか。しかし、何故導蟲が……?

 

あなたがそう思ったのも束の間、ふわりと青白い蟲光が広がった。それが意味する事は、導く先の対象があなたのすぐ側にいるということだ。

 

「こんばんは『ハンター』。良い夜だね」

 

突然、背後から声をかけられあなたは驚き振り返る。そこには全身を白で統一した旅人姿の女性が立っていた。驚いたあなたの様子を愉快そうに見つめている。

 

あなたが驚くのも無理はない。背後を取られていながら、狩人としての勘が全く働かなかったのだから。こうして直接対峙していても、まるで揺らめく幻影のような気配をあなたはその女性から感じることだろう。

 

“えっと、君は……?”

 

「私かい?私は……君と同じだよ。君も最近ここに来たんだろう?」

 

あなたの質問に対し謎の女性は要領の得ない回答を返した。『君も』などと言うからには、彼女も最近になって禁足地にやってきたのだろうか?であれば、調査隊のメンバーなのだろうか。

 

あなたは彼女に見覚えがなかった。その特徴的な白装束と、赤い目、尖った耳──竜人族の特徴を持った女性など一度見れば記憶に残るであろうに。

 

だが、あなたはこの一瞬の疑念を葬り去る。何故ならそもそも、あなたが調査隊全員の顔ぶれを知っているはずも無いからである。彼女も調査隊メンバーなのだと、あなたはそう認識した。

 

“なるほど、ところでセクレトを見なかったかな”

 

「セクレト……ふむ。小型の鳥竜のような子かな?それなら向こうにいるよ。案内しよう」

 

そう言うと彼女は散らばっていた荷物をまとめて歩き出した。あなたは彼女を後をついて行く。少し歩くと岩場があり、それをそこをよじ登ると見晴らしの良い丘があった。ちょうど、簡易キャンプを建てられそうな場所だ。

 

そしてそこには美味しそうに何か、ソーセージのような物を貪るセクレトの姿があった。

 

「君が言うセクレトとはこの子だろう。しかし、この子は随分と鼻が良いね。私が一人星見酒と洒落込んでいれば何処からともなく現れて、私のソーセージを鮮やかにも盗んでしまったのだから」

 

“それは……申し訳ない”

 

「構わないさ。しかし、これで肴が無くなってしまったんだが……どうだろう。今宵は月が無く星空を眺めるに丁度良い。良ければ君も同席しないか」

 

夜空を確認すれば、確かに町ではあまり見られない満天の星空があった。そして新月の日であるのだろうか、月の姿は見当たらない。

 

思わぬ晩酌の誘いにあなたは一瞬悩んだが、盗んだ獲物に夢中のセクレトを置いて一人帰るわけにもいかないので渋々頷いた。

 

「もしよかったら、クナファ村のチーズを貰えないだろうか。持っているだろう?」

 

あなたは酒の入ったコップを受け取ると、何故知っているのか疑問ではあるが、確かに持っているチーズを渡した。

 

「ありがとう。このチーズはクセも少なく食べやすいし、お気に入りなんだ。アオキノコと一緒に薫製にして食べると酒がすすむ」

 

そう言って彼女は携帯焚き火セットを組み立てて行く。

 

「眼下の砂原と天上の星を眺めながらとは、乙なものだね。1000年前にこの地にあった文明が滅びて多くの文化、技術が失われただろうが……この景色とチーズが失われなかったこと『は』大変喜ばしい」

 

そう言うと彼女は『乾杯』と言ってグラスを上げた。あなたもそれに合わせ、そして中身を一口含む。ほのかなぶどう酒の酒精が口に広がる中、薫製が出来上がるまでの間は彼女の話を酒の供にした。

 

「しかし、やはり冷えるな。早く酒で身体が温まると良いんだが。昼間はあんなに暑苦しかったはずなのに、やはり砂漠と言うのは暮らすには辛い環境だな。君もそう思うだろう?ちゃんと昼はクーラードリンク、夜はホットドリンクを飲んで……え?『この程度なら問題ない』?……君は頑丈なんだな」

 

「あの星の並びはクシャルダオラ座、隣のあれはテオ・テスカトル座だな。……うん?何故古代の人々は古龍を星座にしたのかだって?ふむ……古い時代から龍は、とりわけ大きな古龍は死ぬとそのエネルギーを以て豊かな生態系を育んできた。血は海に、肉は陸に、骨は森となり、命の苗床となった。ならば、天に昇って星となった龍がいても可笑しくはないと昔の人間は考えたんだろう。あぁ……確か似たような話がおとぎ話であったな。五匹の竜の……『導きの青い星』だったか?」

 

「はふ、はふ……あむ。うん、チーズがとろけて大変美味だ。おいしい、おいし……あちっ」

 

「流れ星が?ちょっと待った、いま双眼鏡で確認する。ふむ、赤い軌跡……いや、あれは違………いや、なんでもないよ、うん」

 

「ふふ……笛を吹くのが上手いね君は。『狩猟笛が上手く扱えるハンターならこれくらい当然』?いや、あれはなんというか、違うんじゃないだろうか」

 

「私に宴会芸?何も無いよ……いや、一つあったかな。仲間、と言うか親戚に舞が得意な娘が居るんだ。その娘が舞うと白いドレスをまるで光のように靡かせてとても幻想的でね。……いや、私は踊れないよ。ただ、その娘に合わせて歌を歌うんだ。こう『〜〜〜♪』」

 

「え?『神々しくて宴会芸とは言えない』?……そうか」

 

そして夜は更けていく。

 

「おや、眠ってしまったかな。随分長い間付き合わせてしまったみたいだね。そうしないうちに日が昇りそうだ」

 

「私はもう行かないと。やるべきことが残っているからね。君も、仲間の下へ戻ると良い」

 

「それじゃあ、またね。君とは、そう遠くないうちに会えそうだ」

 

「君がこの地でどんな狩猟をこなすのか、楽しみに見ているよ。『ハンター』」

 

夜明けが──……

 

【C.目覚め】

 

あなたはマイテントにて目を覚ました。意識が若干朦朧としているが、時間とともにはっきりしてくる。

 

「おはようございます、ハンターさん。本日は森林へ調査を向かう予定です。準備ができ次第、お声掛け下さい」

 

テントの外から聞こえてくるアルマの声に、あなたは今この現実を認識することだろう。

 

身支度を整えながら、昨夜の出来事を思い出す。酒のせいか所々記憶は曖昧だった。にも関わらず、酔いは欠片も残っていない。

 

あれは夢だったのだろうか?

 

そんな疑念を胸に抱きながらも、あなたはテントを出た。そこには昨夜抜け出したことなど素知らぬ顔で唸るセクレトの姿がある。

 

なにはともあれ、禁足地二日目が始まる。小難しいことなど捨て置こう。何故ならあなたは『ハンター』──考えるべきことは、この禁足地にて狩りを全うすることだけである。

 

「おっはよう!相棒!!ボクはもう準備万端だよ……って、なんだか今日は変な匂いするね。うーん、白くて、赤くて、バチバチっとした。例えるなら雷?なんの匂いだろう……?」

 




【謎の白い美少女NPC】
別にミラなんとかさんだと言う訳ではないが、それはそれとして白いし謎だし怪しいNPC。ちなみにシステム的にワイルズの月に新月は存在しない。

これは関係ないが、かの祖龍が現れる時はいつも太陽に大きく穴が空くと言う。つまり皆既日蝕であるが、皆既日蝕と言うことは月は太陽の側にあるので、夜に月が見えるはずもないのである。全然関係ないが。

以降彼女は新月の夜にマップ上にランダムに出現し、釣りをしていたり、焚き火をしていたり、環境生物を観察していたりする。

マップ上でミッション固有のセリフを消化したあとに話しかけると汎用セリフとして『君の持つ武器はこの禁足地においてn番目に使用されているようだね。』とか言う。また食材を渡すと酒料理(幸運や報酬金保険料理)を振る舞ってくれる。

上位に入ると色々フリークエストがもらえるかも。ただしほとんどが食べ物関係。卵納品とか。

ハンターランクが100になると……?

【我らがハンターさん】
コミュニケーションとか苦手な人。自分のことを一般ハンターだと思っている超人ハンター。オリヴィアさんにどうして調査隊にきたの?心境の変化?とか言われててたけど口下手な人がお偉いさんから直接任務言い渡されたら断れないと思います。

【後書き】
続きはジョーに『迷ったら喰ってみろ!』されました。ちなみに、今作はジョーの反省を活かしてジョーの要素を分解してそれぞれのキャラに持ち込んでるって話を聞いたんです。そして、都合よくいないですよね。グルメ枠。

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