禁足地にいる謎の白い美少女NPC   作:妄想壁の崩壊

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トロコン記念投稿。4月のアップデート、楽しみですね。ワイルズがもっと盛り上がることを願います。

では、どうぞ。


謎の白い美少女NPC【2】

 

【A.禁足地の多忙な二日目】

 

あなたは禁足地調査隊のハンターである。

 

さて、とある白い少女と夢幻のような夜を過ごしたあなたは緋の森への調査へ向かったのであるが。

 

そこで出会った赤い綿毛のような麻痺針を使う鋏角種のモンスター『ラバラ・バリナ』を星の隊のハンター『オリヴィア』との協力の後討伐。

 

そして現地住民『モリバー』から土地利用の対価として『ババコンガ』の狩猟を要求され、これを成し遂げた後。

 

あなたたち鳥の隊は暴走する『ドシャグマ』の群れの危険性をクナファ村に伝えるため一時隔ての砂原へと舞い戻った。

 

そこでモンスター絡みのいくつかのトラブルをいくつか解決した。

 

バーラハーラの群れに襲われ危険な状態にあったクナファ村の門番の男性『ザトー』を救出した後、間を置かず村を襲ってきた『ドシャグマ』の群れを散らしたのである。

 

双方ともにバーラハーラ、ボス個体のドシャグマを『狩る』という手段で解決したあなたであったが、その甲斐あってかクナファ村の信頼を勝ち取ることに成功したのだった。

 

やはり狩り、狩りはコミュニケーションにも使える万能な手段だった!

 

そうして、狩りへの認識を改めるあなたであったが流石に日に四度もの狩猟を熟したあなたの身体は限界だったようだ。

 

万全を期すために一行は翌日再び緋の森の調査へ赴くことを決め、あなたはまだ日の沈まぬうちにマイテントにて休息を取る。

 

仄かな既視感を感じながらも、疲労困憊のあなたは深く泥のように眠った。

 

【B.招待】

 

夜間、あなたは鳴き声に目を覚ました。

 

またセクレトが抜け出したのだろうか……などと思いながらテントを出ると、そこには正式にクナファ村から借りたあなたのセクレトが何食わぬ顔で眠っていた。

 

どうやら、鳴き声の主はセクレトでは無かったらしい。テントの上に、一匹のアワウタイズクが止まっていた。そしてよく観察すれば足に何か括りつけられている。

 

あなたがそれを取るとアワウタイズクは飛び去っていく。それはどうやら手紙のようだ。内容は以下の通り。

 

『昨夜と同じ場所で待っている』

 

どうやらあの夢は夢ではなかったようだ。

 

早くに寝たせいか既に目が覚めている。無視してもどうせしばらくは起きることになるだろうからどうせなら暇を潰そうと、あなたはベースキャンプを抜け出す。

 

そして青い導蟲の光に導かれるままあの丘を目指した。

 

【C.モンスターハンター】

 

「やぁ、ハンター。昨晩の晩酌振りだね。しかし、たった一日で随分な活躍したそうじゃないか。噂には聞いている」

 

たどり着くとそこには既に、彼女がいた。

 

アルマが手配してくれたのであろうか、いつの間にか設置されていた簡易キャンプをまるで自分の住処のように我が物顔で利用する彼女はキャンプファイヤーでマシュマロを楽しんでいる。

 

“噂とは?”

 

「噂は噂。主にクナファ村のね。『嵐の直前に突然現れたと思いきや、気の立ったモンスターをその身一つで退け嵐の明けとともに颯爽と村を去った。鳥のような『狩人』』。娯楽の少ない村の若者はそう言って君を持て囃しているようだ。こうして誰かの活躍が後世に語られて行く……新たな伝説の始まりだな?」

 

揶揄うような口ぶりにあなたは妙に居心地が悪くなり、持った盃に入ったエールを飲んだ。

 

伝説──例を挙げるならば『ココット村の英雄』であろうか。かつてハンターと言う呼称がまだ存在しなかった時代にその身一つでモンスターと相対した存在。その功績は今なお語り継がれている。

 

これまでハンターを知ることの無かったクナファ村にしてみれば、自分がその『英雄(モンスターハンター)』に見えるのかもしれない。

 

「まぁ、無理も無い。これまで彼らはモンスターに抗うなど考えもしなかったはずだからね。君の活躍ぶりを見ればこれまでの常識がひっくり返ったような心地だろうさ。いつか、君に憧れハンターを目指す人間がこの禁足地から現れるやもしれないよ?」

 

あなたは彼女が言うことは最もであると感じる一方、しかし手探りの中モンスターと対峙した先人たちと彼らが生み出した多くの技術、知識、セオリーを身に着けただけの自分が同列に語られることに何とも釈然としないのであった。

 

「……いや、モンスターと力勝負で打ち勝てる君は十分英雄の域にあると思うけれどね」

 

ボソリと彼女は何かぼやいたが、考え事をしていたあなたには聞こえなかった。

 

「しかし良い景色だ。仕組まれた事象とは言え……嵐を越えて豊穣を迎えたこの砂原には生命が生い茂っている。得られる食材は、さぞ美味しいだろうね」

 

不意に彼女がそう呟く。

 

「今度、君に依頼を出しても良いかな? しかるべき時にクエストボードを確認してみてくれ。報酬には色を付けさせてもらおう。よろしく頼んだよ」

 

【D.後日、クナファ村にて】

 

鳥の隊のアルマは緋の森へ向かう前に、クナファ村の様子を見に訪れていた。先日の被害を心配してのことである。

 

が、しかし既に村に目立った被害は無く、瓦礫・残骸が欠片も見当たらないどころか家屋の修理すらも終わっていたのであった。

 

「ご無沙汰しております、イサイさん。あれから村は大丈夫でしたか?」

 

「あぁ、あなたでしたか! 見ての通り、『おかげさまで』ほとんど元通りにまで復興できましたよ!」

 

「それを聞けて安心しました。それで、えっと……『おかげさま』と言うのは……?」

 

「いえ、あの後『はんたーずぎるど』? の人がやってきて復興を手伝ってくださったんです。特に力仕事を手伝ってくださって……それで、お礼を言ったら『礼はチーズと鳥のハンターの分』なんて言うものですから。あの人は皆さんが手配してくださったんですよね?」

 

「えっと……違います。 ベースキャンプの誰かが派遣したのでしょうか……? ちなみに、その人の特徴をお教え願えませんでしょうか?」

 

「そうなんですか? 特徴……とにかく白い服装で、凄く力持ちでした。あと、村のチーズをとても美味しそうに食べて下さるんですよ! いや思い返しても本当に、すごい食べっぷりだったなぁ……」

 

「なるほど……そうだったんですね、ありがとうございます」

 




『チキンとカエルで味比べ』
チャタカブラとケマトリスの狩猟

▽依頼内容
ギルドより依頼です。隔ての砂原にて該当モンスターが暴れており一帯の安全確保のため狩猟をお願いします。こちらの依頼、いつの間にか書類の束に挟まっていたのですが……誰かのイタズラでしょうか?とは言え、調査の弊害であることは確かです。気をつけてくださいね。

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