怒れ、怒りがお前を強くする   作:クシャトリラ・ダストン

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のほほんとした学校生活

「「「う、おおおおおおおっ!!」」」

 

「松田! イッセー! 鬼怒川にブーストストリームアタックを仕掛けるぞ!」

 

「何やってんだお前ら」

 

 

 学校にて、時刻は早朝。

 俺は変態3人組の奇襲を受けていた。

 

 

「「「くたばれ鬼怒川ァ   !!!」」」

 

「くたばるわけねぇだろ、アホらしい」

 

 

 突撃してくる奴らをふらふらと避けつつ教室へと向かう、相手にしてたらキリなさそうだからな。

 

 

「クソッなぜ当たらねぇっ!?」

 

「……やっぱすげえな鬼怒川……」

 

「ぐ、いやまだだ、確実にあいつも消耗している筈! このまま続けて仕掛けるぞ!」

 

 

 と、戯言を宣うあいつら、こっちは人の域を超えた悪魔だぞ、朝とは言えど。

 また仕掛けようとした次の瞬間。

 

 

「「「   あっ」」」

 

 

 消耗していたのか何なのか、あいつら同士でぶつかってバランスを崩した。

 あーあ。

 

 

「「「ぬ、ぬわーーーっ!!」」」

 

「……朝から元気だね、ほんと」

 

 

 悪魔になってからは朝の元気さとは無縁だからなぁ、若干お前らが羨ましいよ。

 

 まことに不服ながら、これが俺の日常である。

 退屈はしないな、うん。

 

 

 


 

 

 

「ふあ……」

 

 

 元気爆発な奴らをあしらい、無事に午前の授業を終わらせた頃のこと。

 

 

「鬼怒川君」

 

「……支取生徒会長」

 

 

 支取(しとり)蒼那(そうな)先輩、部長達と同い年の3年でこの学校の生徒会長だ。

 

 

「先日の件で、詳しくお聞きしたいことがあります」

 

「はぁ」

 

 

 先日の件……というと、この前部長と話し合っていた件か。

 

 

「それに関しては、俺個人ではなく部長に聞いた方が早いと思いますけど」

 

「これはオカルト研究部の方それぞれにお聞きしています。何か些細なことでも構いません」

 

「成程」

 

 

 相変わらず超真面目なお方で。

 木場や小猫にも聞くってことかい。

 

 

「ちなみに、あなたが最後になります」

 

「はい?」

 

「……いえ、ただの確認です。深い意味はありませんので、ご心配なく」

 

「了解です」

 

 

 


 

 

 

「……と、言った次第です。これ以上は特に何も」

 

「成程、ご協力ありがとうございます」

 

 

 ピシッとした雰囲気だから、あんまり得意じゃないんだよな生徒会室。

 ……グレイフィアさんを想起するからだろうか、あの人なぁ。

 

 

「それと、鬼怒川君」

 

「はい」

 

「桃と手合わせしてあげてもらえませんか」

 

「……はい?」

 

「か、会長!?」

 

 

 桃? 今反応したのは……あー……。

 

 

「……花戒と手合わせ、ってことですか?」

 

「そう言うことです」

 

「そりゃ構いませんが、今は時間が取れません」

 

 

 堕天使問題をどうにかしなきゃならないからな。

 見回りだったり、契約者のとこ巡りだったりでほんとに時間が取れない。

 

 

「では、この案件が終わった後にでも如何ですか」

 

「ちょ、ちょっと待っ……!」

 

「……問題ない、とは思います」

 

「えっ」

 

 

 手合わせすることに抵抗はない。

 俺にだって得はあるからな。

 

 

「しかし確約も、いつになるかも不明です。それでよければ」

 

「構いません、これは私のお節介のようなものですから」

 

「?」

 

「っ〜!」

 

 

 花戒(はなかい)(もも)というのは、そこで悶えている白い奴のことだ、熱でもあるのか。

 

 あいつ自身あんまりパッとしない……と言うと失礼にあたるが、組み手なんかにおける守りの技術は目を見張るものがある……ってところかね。

 人を評価する目に長けてない、あまり参考にはならん。

 

 

「……じゃあ、とりあえず失礼します。昼飯も食べないとなんで」

 

「お時間を取らせましたね、改めてありがとうございます」

 

「いえ、この程度であればいつでも構いません」

 

 

 互いに世辞を述べつつ生徒会室を後にする。

 ……堕天使、堕天使と言えば、あのチビか。

 

 

「イシュタム……」

 

 

 どっかにそんな名前の女神様がいた気がしなくもないが……どこで知ったんだっけ。

 

 

「まあ別人か」

 

 

 堕天使としてのイシュタム……あのチビの姉。

 これまでの接敵で見かけた堕天使は3人。

 

 狡そうな男と、あのチビ……ミッテルトなんて呼ばれてたか、あいつとレイナーレ、つまり兵藤の彼女。

 余程でもないと男を姉様とは呼ばん、つまりまだ他にも堕天使はいる。

 

 

「……何人いてもやることは変わらんが」

 

 

 とは言え見なかったことにするとチビに言った以上、この邪推はしばらく心の内に留めなきゃならん。

 心構え程度にはなるだろうさ。

 

 

「ってやべ、急がねぇと昼飯間に合わねぇ!」

 

 

     こうして、教室に戻ったら戻ったで兵藤達に絡まれ昼飯が間に合わなかったことをここに記す。

 ……俺何かしたか?




花戒桃→小説では黒髪、アニメだと白髪だとのことなのでこの小説では白髪。あと木場じゃなくて主人公が好き?
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