絶対に笑ってはいけないアビドス高校24時   作:ケイゾーイビ

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10話

細かすぎて伝わらないモノマネ大会が終わり、トイレから戻って来た先生。

ここでまた、交流会の準備が整った。

 

ブーッ!ブーッ!ブーッ!

 

「お、今タブレットに情報が来ました」

私のタブレットに交流会の情報が来た。

 

アビドスポイント

派手なスーツから着替えた先生。

 

「今度は何処なの…?」

「えーと、レクリエーション室に集まってるので来て下さいだって」

 

 

「アビドス高校に、レクリエーション室なんてあったかなぁ…?」

「…聞いたことが無いですね」

ホシノとノノミは、嫌な予感しかしなかった。

「交流会の為に用意したんじゃないかな?」

「ん、今回の学校はどこ?」

「それがさ、この送られて来た情報には書いて無いんだよね…」

 

 

「つまり、行ってからのお楽しみってことなの…?」

セリカは真顔で言った。

「…お楽しみかどうかはちょっと、まぁ行けば分かるよ?」

アビドス高校には存在しない部屋、レクリエーション室へ移動を開始した。

 

〜数分後〜

 

ここはアビドス別館の部屋、臨時に用意されたレクリエーション室。

私とアビドス高校の生徒達は、目的の場所に到着した。

「多分ここかな?」

「ここは空き教室だったかなぁ…?」

教室の扉に"れくりえーしょんしつ"と折り紙で切られた字が貼り付けてあった。

「いつの間にこんな…さっきの落とし穴といい、学校を魔改造しないで下さい」

「大丈夫だよ、終わったら元に戻すから」

私はアヤネにお小言をもらいながら、その歩みを進めた。

「じゃ中に入ろうか」

 

トントンッ…

 

「…どうぞ〜」

ん?この気怠そうな声は…

 

ガラッ!

 

「…先生、お待ちしてました」

「あ!先生だ!いらっしゃーい!」

 

アビドスポイント

万魔殿の棗イロハ&丹花イブキ。

 

「おー2人共、アビドス楽しんでる?」

「…先程までイブキと砂遊びしてました」

 

アビドスポイント

アビドス自治区まで来て、砂遊びするガチ勢イブキ。

 

「大丈夫?ちゃんと水分取ってる…?」

「…区切りのいいところまで遊んだので、ここで休憩してました」

「アビドス高校のお姉ちゃん達ー!こんにちはー!」

挨拶は基本、古事記にもそう書いてある。

「イブキちゃん、こんにちはぁ〜アビドス自治区は暑いからちゃんと水分取ってねぇ〜」

「アビドスを楽しんで行って下さいね〜」

ホシノとノノミはしゃがみ込み、イブキの目線に合わせて話かけている。

パーフェクトコミュニケーション。

私に足りないものだ…

「…ん?こんな小さな子供も、笑いの刺客なの?」

「先生ならやりかねませんね…」

「アイツもう鬼畜先生に、ジョブチェンジしたんじゃないの…?」

他3人は私を含めて警戒してる。

だから鬼畜先生はやめなさい…

「イブキ砂遊びが楽しくてねー!3時間遊んでたのー!そしたらユンちゃんも疲れてきちゃってー!だからここでお休みしてるんだー!」

「さ、3時間…!?」

 

 

まさかの伏兵だが、ギリギリセーフ。

 

アビドスポイント

砂遊びガチ勢のイブキ(3時間)

 

「ん?イロハ?今イブキがユンちゃんって言ってたけど…誰?」

「あぁ…ユンちゃんですね、先生はご存知ありませんでしたか」

「イロハ先輩ー!」

「…そうですね、イブキと遊んだ思い出を写真に撮ったのでこちらのプロジェクターをご覧下さい」

そう言ったイロハが、レクリエーション室にあるプロジェクターを起動した。

「…皆さん、この子がユンちゃんですよ」

恐らくイブキが、砂遊びをしている写真が映し出されたのだが…

 

!?

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

「あ〜…ユンちゃんって、この子かぁ!」

 

アビドスポイント

ユンボで砂遊びする、イブキ笑顔の写真。

 

これは工事現場とかで使ってる大きな重機じゃないな…軽トラに乗せられる小型のユンボだね。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

お仕置きガチ勢の、ケツバンアーミーさんも負けられなかった。

 

「このユンちゃんさぁ、免許いらないの?」

「…私有地の中なので、セーフじゃないですか?」

「でも危なくない…?」

「…安心して下さい、写真撮影の際にイブキがユンちゃんを動かしてる様に乗せてるだけなので、危険は一切ありません」

「…アビドス自治区まで、ユンボ運んで来て撮影会したのか!?」

万魔殿の行動力おかしいだろと思いつつ、これはあの生徒も絡んでるなと予想した。

「それで…本当に3時間も砂遊びしてたの?」

流石にユンボで3時間砂遊びは、ガチ勢でもキツイんじゃないかと思った。

「…先生の言いたいことは分かります」

「イロハ先輩ー!」

「…分かってますよイブキ」

 

…?

 

「…今からこの写真をズームアウトしますので、よくご覧下さい」

そう言ったイロハは、プロジェクターに映された写真をズームアウトした…

 

!?

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

「な、なんだこりゃ〜!?」

 

アビドスポイント

平屋建てコンビニサイズの忍者ニンペロさん砂山と、ユンボに乗るイブキ笑顔の写真。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

砂山に負けない熱盛りお仕置きを、ケツバンアーミーさんはお見舞いした。

 

「これは熱盛りとかってレベルじゃないだろ!?イブキは北の将軍様かよ…」

「…北の将軍様?何のことですか?」

「そんなことよりさぁ、これ万魔殿の将軍様が1枚噛んでるだろ…?」

「…さぁ、何のことだか分かりませんね」

イロハよ、その返答は肯定してるの同じだぞ…

まぁ、そりゃ絡んでるよな…

「…デモンストレーションは、こんなものでいいでしょう」

小型のユンボで平屋建てコンビニサイズの砂山を、忍者ニンペロさんに熱盛りするのがデモンストレーションなのか…?

「…今回は交流会ということで、アビドス高校の皆さんにはゲヘナで流行ってる遊びを見てもらいます」

 

 

「ゲヘナで流行ってる…」

「…遊びですか?」

「ん、先生は聞いたことある…?」

「流行には詳しい方では無いけど…それでも遊びが流行ってる、という話は聞いたことがないね」

今ゲヘナで何が流行ってるんだ…?

「…先生はご存知ありませんでしたか、ゲヘナで流行ってる遊び」

 

「ゲヘナ名物、つのドリルですよ」

 

「ゲヘナ名物…?」

「…つのドリル?」

何だそれ、初めて聞いたけど…?

「…安心して下さい、別に危険な遊びではありませんから」

「いや、危険な遊びだったら止めるけど…?」

「…それもそうですね、では今からその遊びに詳しい人と記録係を呼びます」

 

 

記録係は分かる、多分あの生徒でしょうね。

遊びに詳しい人…?誰だ?

「…入って来て下さ〜い」

 

ガラッ!

 

「やっと来たか、先生!」

 

!?

 

「あんまり万魔殿のリーダーを、待たせるんじゃないぞ!」

「来たか…いると思ったよ」

「こんにちは、先生~!レクリエーション室でも、張り切っていきましょう~!」

「記録係…君かぁ」

 

アビドスポイント

羽沼マコト&元宮チアキ。

 

という訳で今回の交流会は、ゲヘナ学園の万魔殿みたいだ。

「マコト議長さぁ…アビドス自治区に重機運び込んで何してるのさ?」

「何を言ってるんだ先生…?確かに重機は持って来たが、イブキが使ってるミニショベルだけだぞ?」

 

!?

 

「…えぇ?」

ウソ付け!?あの砂山作るのに、ミニショベルだけで何日掛かるんだよ!?

「…砂遊びの件は置いといて、ゲヘナで流行ってる遊びについてなんだけど?」

「あぁ…その件か、私も詳しくは知らん」

あれ?そうなの…?

 

…?

 

「イロハ?マコトは詳しく知らないらしいけど…どうなってるの?」

「…」

 

 

「な…?何だ?イロハ、その顔は?」

「…マコト先輩!こんな所で何してるんですか!」

それは…それは唐突に始まった。

「何をしてるかだと?キキキッ!このマコト様もレクリエーション室で、イブキと遊びたいからここに来たまでだ!」

「…万魔殿で仕事が山積みになってます、帰りますよ」

「断る!仕事なんぞ出来る奴にやらせればいい!そんなことよりイブキと遊ぶぞ!」

「…どうしても帰りませんか?」

「無論だ、イロハ!お前だけイブキと遊ぶなんで不公平じゃないか!」

「帰らないのであれば…」

イロハの口元がニヤッとした。

「…少し痛い目に遭ってもらいますよ?」

 

!?

 

「…は?どういうことだ?」

「…え?ちょっと?なにするの?」

なんかイロハが攻勢に出てる。

「マコト先輩ー!イロハ先輩が怒ってるよー!大丈夫ー?」

マコトの後ろにいたイブキが、マコトを心配した。

「大丈夫だイブキ、イロハは怒ってる訳じゃないから安心しろ」

マコトとイブキが話してる間に、イロハはある道具を取り出した。

 

スッ…

 

それは長さ40cmぐらいの、柔らかい棒だった。

 

…?

 

アビドスポイント

イロハの右手に、つのドリル棒。

 

イブキとの話を終えて、マコトはイロハに振り返った。

「そもそも痛い目に遭うだと?イロハ貴様、このマコト様に何を…」

イロハはつのドリル棒で…

ベシッ!「うわぁ〜!おい!何をする!?」

…マコトの胸を叩いた!

 

!?

 

ガシッ!

 

その勢いのままイロハは、マコトの肩を掴み…

「お、おい!?何だ!?」

…後ろからイブキも服を掴んだ。

 

ベリッ!

 

!?!?!?!?!?

 

イロハとイブキはマコトの服を剥がした…!?

 

アビドスポイント

いつもの制服からスクール水着になる、マコトの早着替え。

 

「おいコラ!何をするんだ!」

ベリッ!という音からして、マコトの制服には細工がしてあったのだろう。

マジックテープか何かで、止めてあっただけなのかな…?

「フフッ…(笑)」

 

アビドスポイント

既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。

 

「…マコト先輩、帰りますよ」

「帰らないと言ってるだ…」

ベシッ!「うわぁ〜!おい!」

ベシッ!「うわぁ〜!おい!」

ベシッ!「うわぁ〜!おい!」

ピタッ!「うおぃ…来ないのかぁ!?」

「…」

「来んのかと思ってたらこっち来ないのか!来んのかと思ってたらこっち来ないのか!来んのかと思ってたらこっち来ないのかぁ!」

「…」

「何か喋れよお前も!?えぇ〜っ!?」

「…マコト先輩?」

「何だぁ!?」

「…服の下にスクール水着を着てるとか、もしかして変態なんですか?」

「別に着てもいいだろ!?」

「…本当に?」

「体育の授業で水泳がある日とか、お前はスクール水着を着て学校に行かないのか?」

「フフッ…(笑)」

 

アビドスポイント

イロハ、マコトのカウンター受ける。

 

「マコト先輩…急に真面目になるのやめて下さい、帰りますよ」

「帰らないぞ!私もイブキと遊ぶんだ!」

「…そもそも今日は体育の授業ありませんよね?やっぱり変態なんですね」

帰らないマコトを痛めつけるべく、イロハはマコトの足元にしゃがんだ。

「何をしてるんだ?…お前?」

イロハはつのドリル棒で…

「帰りますよっ」

ベシッ!「つま先はやめろ!」

…マコトのつま先を叩いた。

ベシッ!「つま先はやめろって!」

更につま先を叩く…

ベシッ!「顎やめろお前!」

…と見せかけ顎を叩いた。

ベシッ!「顎やめろって!」

イロハは立ち上がって、マコトの右腕を掴み…

ベシッ!「脇やめろ!」

ベシッ!「脇やめろ!!」

ベシッ!「脇やめろ!!!」

…上げた右腕の脇を3回叩いた。

マコトは叩かれた脇を広げて、イロハに訴えた。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、わーきー!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、マコトに対して聞き耳を立てた。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、わーきー!!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、人差し指を立てて発言を催促した。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、わーきー!!!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、申し訳なさそうにお願いした。

「毛細…なんで聞こえないんだお前!?この距離だぞ!?」

イロハはマコトの発言を確認した。

「…毛細血管がいっぱい詰まってるところ脇、という部分がちょっと聞き取りにくいですね」

「そう言ってるだろ!」

「フフッ…(笑)」

アビドス高校の生徒達は、もう諦めてゲラゲラ笑ってた。

「最初から最後まで!全部聞こえてるだろ!?」

「…マコト先輩」

「何だぁ!?」

「…スクール水着の胸元に"まこと"って名前書いてありますけど、それ意味あるんですか?」

「別に書いてあってもいいだろ!」

マコトは胸元の名前を指差しながら…

「ココに名前が!書いてあった方が!分かり易いだろ!ココに!名前が!」

…イロハに名前の重要性をアピールした。

「フフッ…(笑)分かりましたから、帰るか立膝つくか選んで下さい」

「…帰らないし、立膝もつかないぞ!」

 

スッ…

 

「フフッ…(笑)」

 

アビドスポイント

素直に立膝つくマコト。

 

「立膝なんてついて何を…」

ピトッ「つのドリルするな!」

立膝をついた理由、それは身長の問題だった。

ピトッ「つのドリルするな!」

マコトの身長が高過ぎて、イロハがつのドリル出来ないのだ。

ピトッ「ドリルするな!」

ピトッ「するな!」ピトッ「するな!」

ピトッ「するな!」ピトッ「するな!」

私は手拍子を求めるアスリートの様に、頭の上で手を叩いた。

パチンッ!パチンッ!パチンッ!パチンッ!

ピトッ「するな!」ピトッ「するな!」

ピトッ「するな!」ピトッ「するな!」

長かったネタも、最後の仕上げを迎える。

ベシッ!「つま先!」

ベシッ!「顎!」

ベシッ!「脇やめろ!」

ピタッ!「ドリルせんのか〜い!」

「フフッ…(笑)」

 

 

「ハァ…ハァ…どうだぁ!先生!」

私は親指を立てて、称賛した。

「マコト、PERFECT」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

「もぅ〜!何なのこれぇ〜!」

セリカはウンザリしながら苦言を呈した。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

ケツバンアーミーさんは、コイツらもっと笑ってたけど…と思いつつルールなので1回ずつで勘弁した。

 

「これがゲヘナ名物、つのドリルなの?」

「そうだ、中々面白いだろ?」

知ってたのか…何が詳しく知らん、だよ。

「…それよりマコト、随分叩かれてたけど平気なの?」

「イロハが使ってる棒か?アレはミレニアムサイエンススクールのエンジニア部と共同開発した、叩いても痛くないつのドリル棒だ」

 

!?

 

「なんだそりゃ!?」

「痛みを無くす代わりに、いい音が出るように調整するのは大変だった!」

かがくのちからってすげー。

万魔殿とエンジニア部は何やってんだよ…

ネタが終わった後、イブキがイロハに…

「ねえねえイロハ先輩ー!」

…ニコニコしながら。

「どうですかイブキ?これがゲヘナ名物、つのドリルですよ?」

「これの何が面白いのー?」

 

!?

 

えげつないことを言うのだった。

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

アビドスポイント

イブキが小悪魔では無く大悪魔。

 

大悪魔イブキに耐えられず、全員轟沈した。

「むぅ、イブキにはまだ早かったか…そんなことより!私達のイブキが!ミレニアムデカ女の影響を受けたのか!?」

「…これは度し難い事態ですね」

「待って待って、それ語弊があるから!?リオはそんなこと言って無いから…」

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

某戦車アニメのやだもーみたいなもんですよ、そーですよね?ケツバンアーミーさん?

 

「…記録係チアキ、よく撮れた?」

「バッチリですよ〜!マコト先輩のスクール水着早着替えは連写しました〜!」

「…よし、その写真をモモトークで私に送ってくれ」

「高く付きますよ〜?」

「…以前、私の企画に便乗し儲かったって聞いたけど?」

 

 

「お好みの写真を好きなだけ持って行って下さい〜!」

「…よろしい」

「おいコラ!堂々と何を話してるんだ!チアキもそんな写真を先生に送るな!」

バレたか、耳のいい奴め…

「さて、アビドス高校の諸君…」

 

…?

 

「…手本はこのマコト様が示してやったぞ、次はお前達の番だ」

 

!?

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ホシノ・ノノミ・アウト!!

 

見てもらうと言ったのに、いつの間にかやることになってて2人轟沈した。

「何言ってんの!?そんなこと出来る訳無いでしょ!?」

セリカはマコトに抗議した。

 

バン!「あ痛…」

バン!「痛っ!」

 

そもそもアビドス高校の生徒達、つの無いでしょと思いつつケツバンアーミーさんはお仕置きした。

 

「何だ1回じゃ覚えられなかったか、ならばもう1度…」

「そういう問題じゃ無いわよ!」

「ごちゃごちゃうるさい奴だな、お前は…キキキッ!何だ今話題のケツドラセリカさんじゃないか!?」

「…は?」

 

 

「ケツドラ…」

「…セリカさん!?」

「…ん?何だ?お前達知らないのか?」

…嫌な予感がするな、何だこのプレッシャーは?

「お前達、今SNSのトレンドを独占してるぞ?」

 

!?!?!?!?!?

 

「はぁ!?」

「おいイロハ」

「はぁ…こちらのプロジェクターをご覧下さい」

マコトの指示でイロハはプロジェクターに、SNSで話題のトレンドを表示した。

 

#黒見・ケツドラ・セリカ

#黒見セリカ(ただしドラゴンブレスはケツから出る)

#ドラゴンブレスラーメン

#柴大将新作ラーメンはよ

#ハンカチソムリエアヤネ(≡ω≡)

 

「キキキッ!よかったなお前達!アビドス高校の宣伝だけではなく!ネットミームの仲間入りじゃないか!」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ホシノ・シロコ・ノノミ・アウト!!

 

アビドスポイント

アビドス高校の1年生、驚異の活躍。

 

後輩の素晴らしいバズりっぷりに、先輩3人は轟沈した。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

 

ガシッ!

 

「…え?何?」

私は急に肩を掴まれた。

「先生…」

「…何だセリカか」

そんな怖い顔しなくても、言いたいことは分かってるよ。

 

 

「けしてええええええええ!!!」

「リライトしてええええ!!!」

無茶言うなよ!?

 

アビドスポイント

先生の内心と発言が逆になる。

 

ガシッ!

 

「先生…」

今度は反対側の肩を掴まれた。

「何?今度はアヤネ?」

 

 

「起死回せえええええええ!!!」

「リライトしてええええ!!!」

だから無茶言うなよ!?

 

アビドスポイント

先生の内心と発言がグチャグチャになる。

 

「あのさぁ…SNSのトレンド操作したらね、言論統制になるからダメなんだ、シャーレの先生が言論弾圧したらマズイよね?」

「いい!」

「いいです!」

「良くないわぁ!?」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ホシノ・シロコ・ノノミ・アウト!!

 

アビドスポイント

いとも容易く、尊い犠牲となる先生。

 

先生を犠牲に保身へ走る後輩を見た、先輩3人は轟沈した。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

 

犠牲の犠牲となった者達へ、ケツバンアーミーさんのゴム弾は犠牲になった。

 

「不適切なトレンドは通報しなさい、君らに出来ることはそれしか無いよ…」

アヤネとセリカはスマホに齧りつき、気に入らないトレンドを片っ端から通報した。

スマホに依存する子供の縮図だぁ…

「…先生、申し訳ありません」

「え?どうしたの急に…?」

いきなりイロハは、私に謝罪して来た。

「…先程お見せしたつのドリルですが、完璧な物ではありませんでした」

 

 

「と言いますと…?」

「…マコト先輩と私の身長差で、テンポが悪くなりまして」

「テンポ…?あー身長が合わなくて、立膝をついた所かな?」

「…そうです、良く分かりましたね?」

「何となくそんな気はしたけど、別に気にしなくていいんじゃない…?」

「…しかし交流会の機会で、半端な物をお見せする訳には行きません」

 

 

「…実はこのゲヘナで流行ってる遊びに、詳しい人がもう1人来てます」

 

!?

 

成る程、そっちが本命か…

「そ、そうなんだ…その人は別に呼ばなくてもいいんじゃない?」

「何を言ってるんだ先生!?アイツはこの日の為に練習したんだぞ!?それを無下に扱うのか!?シャーレの先生とは薄情なんだなぁ!?」

「わ…分かりました!呼んで下さい!お願いします!」

「キキキッ!最初からそう言え!」

やるじゃないか…

変態スクール水着議長め…

 

「おーい!入って来い!」

 

 

ガラッ…

 

!?

 

明らかに来たくなかったのであろう…

イヤイヤオーラ全開の…

ゲヘナ学園最高戦力が降臨した…

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

アビドスポイント

ゲヘナで流行ってる遊びに詳しい生徒、空崎ヒナ。

 

「ウソでしょ…?ヒナウソでしょ…?」

「っ…」

ぶっちゃけフラグはあった、マコトのスクール水着とかおかしいよね。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

眼の前で起きていることはウソではないことを、ケツバンアーミーさんのお仕置きが痛みと共に教えてくれた。

 

「キキキッ!待っていたぞ!空崎ヒナ!お前が来るのを!」

「ちょっとマコト議長?これは本当にどういうことなの…?」

「…どうもこうも無い、先生に会わせてやると約束してやったら喜んでこの企画に参加しただけだ!」

 

!?

 

「ヒナ…?それ本当…?」

「っ…」

あれれ?おかしいよ?

ヒナが目を合わせくれない…

「いやいや!?そんな遠回りしなくても、会いたいなら呼び出してくれたらすぐに駆けつけるんだけど!?」

 

 

あれ?

「ん、ホシノ先輩…」

「…これは重体だね」

「…先生ー壊れちゃったー?」

「…大丈夫だイブキ、これから私達が治してやるからな」

「そっかー!」

「…これは本当に重体ですね」

 

ざわ…ざわ…

 

確かに最近忙しかったけど、これは一体何が起こっているんだ…?

「空崎ヒナ、これでお前にも分かっただろ?先生の異常な状態に」

「っ…」

「さっきから私を異常者扱いしてるけど、これは何で…」

「…ブタ野郎は黙っていて下さい」

「そうなんだ、分かった」

イロハにブタ野郎って言われた、なんでこのネタ知ってるの…?

「おい、始めろ」

マコトの一言で、それは再び唐突に始まった…

 

 

…かと思われた。

「…ねぇマコト」

「ん?お前どうしたんだ?さっきからおかしいぞ?」

「…マコトは本当に、こんな恥ずかしいことしたの?」

「は?」

 

 

「空崎ヒナ、お前なn…」

その時、羽沼マコトは木星圏に帰りニュータイプした。

「…キキキッ!そうだ!先生の治療する為に、こんな格好になったのだ!」

「…ん?」

あれ?そうだっけ?

「そう…分かったわ」

「空崎ヒナ!そんな恥ずかしがっていて、先生を治せると思っているのか!?」

「…え?」

「先ずは緊張を解す為に、大きな声でネタのオチを叫んでみろ!」

 

…?

 

「わ、分かったわ…」

マコトの様子が変わったな、ヒナに何をさせるつもりだ?

どの道碌なことじゃないだろ、ここは一旦止めた方がいいな…

「ち…」

…ち?

妙だな…いい始めは"ち"ではなく、つのドリルの"つ"だけd

その時、先生は木星圏に帰りニュータイプした。

「…クソ!」

 

ダッ!

 

私は気が付いたら走り出していた。

ヒナを救う為に…

 

ガシッ!

 

…しかし。

「キキキッ!病人は大人しくしてるんだなぁ!?先生!?」

マコトに捕まった!

「な、ちょっ!?離せよ!?この変態スクール水着議長!」

「やかましい!空崎ヒナの晴れ姿を!ここで指を加えて見ていろ!」

「おいチアキ!シャッターチャンスだ!万魔殿支持率1ケタの羽沼マコト議長が!スクール水着姿でシャーレの先生を羽交い締めにしてるぞぉ〜!?」

「いいですね〜!いただきます!」

「やめろチアキ!撮るんじゃない!ええいイブキ!先生にじゃれ付き攻撃だ!」

「わーい!」

イブキは私の腰にしがみついた。

「ちょっとイブキ!?今はちょっと!?」

「暴れ出す病人の鎮圧は!このマコト様に任せろ!さぁ言え!空崎ヒナ!大きな声で言ってみろ!」

「ち…」

「やめてヒナ!?それは完全な状態じゃないからダメだって!?」

「…いいえ、先生に良くなって欲しいから言うわ!」

「アホか!?そんなんで良くなる訳無いだろ!?マコトに騙されてるって!?」

「ち!」

「イロハ!イロハ!お前に最重要任務を言い渡す!」

「…え?何ですか?」

「イブキの耳を塞げ!今すぐだ!」

「…は、はい!」

イロハは慌てて、イブキの耳を塞いだ。

そしてその瞬間は訪れた。

「ち〇びドリルせんのか〜い!!!!!」

 

!?

 

私は床に崩れ落ちた。

「あああああ〜!だから言ったのに〜!」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

アビドスポイント

ヒナ痛恨のエラー。

 

人は何故、過ちを繰り返すのか…

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

幾度も過ちを繰り返そうとも変わらない、そうケツバンアーミーさんのお仕置きはね。

 

「キッ…キキッ…キャヒャヒャヒャヒャッ!」

マコトはゲラゲラ笑ってた、コイツにもお仕置きして欲しいわ…

「え、何で…?先生?良くなった?」

「いいですか?ヒナ、落ち着いて聞いて下さい…」

「な、何…?」

ここは腕の見せ所か?

私頑張っちゃうよ〜ん!

「先程ヒナが言った、ンッドリルはね…私の故郷で流行ってたネタの正式名称なんだ」

「…え?」

「風紀委員長のヒナが言うと、立場的に良くないということになって…ゲヘナで流行ってるのはつのドリルにしようって決めたの」

「…は?」

「つまりンッドリルって大きな声で言う必要は全く無かったの、そもそもそれ言っても私が良くなるとか…全部マコトのウソなんだよ?」

「キキキッ!何を言うか先生!このマコト様の活躍で!最高のショーが見られたろ!」

「…」

なんでかは分からないけど、ヒナはつのドリルでは無くち〇びドリルだと認識していた。

それにいち早く気が付いたマコトは、ヒナに恥を掻かせる為に誘導した。

ヒナが説明を聞いて無かった…なんてあり得ないし、その頃から仕組まれてたのか…?

 

 

全く意味の無い恥ずかしいことを、大きな声で言わされた結果…

「あ、あ、あ、あああああ〜!!!」

…ヒナは感情が爆発し、床に崩れ落ち転がり始めた。

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ホシノ・アウト!!

 

激しく矛を交え戦ったヒナ、その無残な姿を見たホシノは轟沈した。

何が腕の見せ所だよ、こんなん誰だって無理やろ!

 

バン!「あ痛…」

 

しかし…事態はこれだけでは収まらない。

「イロハ先輩ー!」

「…?どうしました?イブキ?」

「ち〇びドリルってなーにー?」

 

!?

 

アビドスポイント

大き過ぎたヒナの声。

 

「おんまぁ!?イロハァ!?何やってんだよぉ!?最重要任務はどうしたぁ!?」

「あ、あ、あ…」

イロハはことの重大さからか、恐怖に震え上がり始め…

「イブキが…イブキが…あああああ〜!!!」

…ヒナ同様イロハも感情が爆発し、床に崩れ落ち転がり始めた。

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

シロコ・アウト!!

 

縁起のいい紅白ゲヘナツインモップが、床を綺麗にする様子を見てシロコが轟沈した。

 

バン!「ん"っ!」

 

「マコト様は悪くないマコト様は悪くないマコト様は悪くないマコト様は悪くないマコト様は悪くないマコト様は悪くない…」

顔色を悪くしながら、俺は悪くねぇ!と自問自答している哀れな実行犯…

「私のイブキが…イブキが…あああああ〜!!!」

…マコトの感情も爆発し、床に崩れ落ち転がり始めた。

「先生ー!先輩達は何してるのー?」

「これ?これはね?ダンゴムシさんごっこだよ」

「ダンゴムシさんごっこー!?イブキもするー!わぁー!」

イブキもダンゴムシさんになり、床を転がり始めた。

「ダンゴムシさんはね?絶対に遠くに行くぞ!っていう気持ちが強くてね?行き止まりにぶつかると右左右左の順番で進むんだよ?」

「ダンゴムシさんは旅行が好きなのかなー?」

 

アビドスポイント

ダンゴムシの交替性転向反応を、丁寧に説明する先生。

 

「あああああ〜!」

ヒナが転がり…

「イブキがあぁぁぁぁ〜!」

イロハも転がり…

「マコト様は悪くないぃぃぃぃ〜!」

マコトも転がり…

「わぁー!ゴロゴロー!」

かわいいダンゴムシさんイブキも転がり…

「いいですねぇ〜!ここはゲヘナだったのですねぇ〜!」

チアキもカメラを転がした。

 

…なんなのよこれ、奇跡なのよ。

 

私はポケットから、赤い旗を取り出した。

「…ん?先生?その旗は何?」

取り出した赤い旗を、静かに振った。

「レッドフラッグ、赤旗中断です」

「モータースポーツ用語ですね…」

 

アビドスポイント

一時休戦の合図。

 

ガラッ!

 

!?

 

ケツバンアーミーさんが入って来たが、ショットガンは持っていない。

「…手分けして皆を落ち着かせて下さい、お願いします(ぴえん)」

 

 

こうして散開し、事態の収拾を図ることになった。

 

〜数分後〜

 

取り敢えずなんとかなった。

ヒナはホシノとシロコが介抱した。

半泣きのヒナを起こし、髪の毛に付いたゴミを取っていた。

イロハはアヤネとセリカが介抱した。

半泣きのイロハを起こし、髪の毛に付いたゴミを取っていた。

イブキはノノミが介抱した…?

「ゴロゴロー!」

「ゴロゴロ〜!」

ダンゴムシさんごっこは延長戦に突入した。

マコトはケツバンアーミーさんが介抱した。

スクール水着姿のマコトに対して、ケツバンアーミーさんの吊り天井固めが炸裂していた。

「い"だ"だ"だ"だ"!"助"け"て"く"れ"!"」

SPECIAL枠のアタッカー生徒が、STRIKER枠のタンクかアタッカーをこなせる生徒に勝てる訳無いよな…

「…ヒナとイロハの髪が綺麗になるまで、ケツバンアーミーさん頼みます」

「…」

「と"い"う"か"コ"イ"ツ"誰"な"ん"だ"ぁ"!"」

いいぞ、もっとやれ。

チアキは各々の写真を撮っていた。

「チアキ、マコトの様子を重点的に撮影してくれ」

「謎の覆面レスラーが!マコト先輩をボコボコに!いいですねぇ〜!」

「撮"っ"て"な"い"で"助"け"ろ"!"」

 

〜数分後〜

 

「皆、落ち着いた?」

ケツバンアーミーさんによる、48の必殺技で燃え尽きたマコトは捨て置いて状況は概ね沈静化した。

「アビドス高校の皆と、ケツバンアーミーさんもありがとうね」

レッドフラッグ、赤旗中断は解除された。

しかしこの程度で生徒達は、黙って引き下がらないのである。

「…ところで先生?」

「ん…?イロハどうしたの?」

「…風紀委員長に説明してた件ですが」

え?何かあった?

「…ンッドリルという部分が、ちょっと聞き取りにくいですね」

「え…?」

「…何て言ったのか、はっきり言って下さい」

 

!?

 

…何だって?

「いやいや待て待ておかしいおかしい!」

「何だ?別におかしく無いだろ?はっきり言ってくれないか?先生?」

マコトもう復活したの…?

「何言ってんだよ!?イロハもマコトも説明会で話を聞いてるから知ってるだろ!?」

「…ちょっと何言ってるか分からないですね?」

「何で何言ってるか分からないんだよ!?」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ノノミ・アヤネ・セリカ・アウト!!

 

アビドスポイント

どうしても言わせたいゲヘナVSどうしても言いたくない先生。

 

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

「いやこれはねぇ!卑怯ですよ!ちょっと話を聞いて欲しい!」

絶対に言わないからな。

「あのですねぇ!風紀委員会の立場的に、この名前はマズイからつのドリルにしませんか?って提案したのはイロハなんですよ!?」

 

!?

 

「つまり分かってて私に言わせようとしてるんだよ!こんなの卑怯だろ!?」

「フフッ…(笑)」

 

アビドスポイント

イロハ自滅。

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

柄にもなく先生をハメようとしてるイロハの自滅に、全員轟沈した。

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

停戦開けでも容赦しない、ケツバンアーミーさんのお仕置きは変わらなかった。

 

「知ってて聞いてくるとか、こんなのおかしいでしょ…?」

「先生…」

後ろからちょんちょんと背を突かれて、私はヒナに振り向いた。

「…ヒナ、ヒナは分かってくれるよね?」

「私もンッドリルという部分が、ちょっと聞き取りにくかった…」

「えぇ…?」

「…だから、もう1回言って欲しい」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

ホシノ・アウト!!

 

アビドスポイント

ヒナも勿論ゲヘナ側。

 

顔を赤くしながら、ヒナにお願いされた。

こんのゲヘナツインモップがよぉ!?

 

バン!「あ痛…」

 

「…分かりました!言います!マコトはイブキの耳を塞いでてよ!?」

「分かっている!」

これ言わなきゃダメ?ええいままよ…

「私の故郷で流行ってたのは、ち〇びドリルです」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、私に対して聞き耳を立てた。

「私の故郷で流行ってたのは、ち〇びドリルです!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、人差し指を立てて発言を催促した。

「私の故郷で流行ってたのは、ち〇びドリルです!!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、申し訳なさそうにお願いした。

「私の…なんで聞こえないんだイロハ!?この距離なのに!?」

イロハは私の発言を確認した。

「…私の故郷で流行ってたのはち〇びドリルです、という部分がちょっと聞き取りにくいですね」

「そう言ってるでしょ!?」

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

アビドスポイント

いつの間にか、ネタが始まってた。

 

「最初から最後まで全部聞こえてるじゃないか!?」

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

最初から最後まで、ケツバンアーミーさんのお仕置きは全部恐ろしい。

 

このまま引き下がるのは忍びないな、私も何か仕返しを…あ。

「ヒナもイロハも分かりました?」

「ええ、分かったわ」

「…まぁこれぐらいで勘弁してあげますよ」

「そう?助かるよ?じゃヒナさぁ、つのドリルやろっか?」

「…は?」

 

!?

 

もう解散する空気だったが、それを打ち砕く一言が告げられた。

「え、な、なん、で?」

「最後だし見たいよね?」

「…本音は?」

「ヒナが一生懸命練習したって、マコトが言ってたし見たい」

「お前まさか…このまま帰る気でいたのか?ゲヘナ学園風紀委員会の風紀委員長が、アビドス高校のレクリエーション室で、床を転がって掃除しただけで帰るつもりか?」

 

 

「ん、ホシノ先輩…」

「流石にこれは、無理だよね…?」

「おい、始めろ…」

 

!?

 

「…風紀委員長!ダメじゃないですか!こんなところにいたら!」

それは、再び唐突に始まった…

「い、いいじゃない!私だって先生に!甘えたい!じゃれ合いたい!泣き言だって言いたいの!」

 

!?

 

アビドスポイント

ヒナ吹っ切れる。

 

ヒナにおちゃめな機能か…欲しいな。

「…風紀委員会で仕事が山積みになってます、帰りますよ」

「帰らないわ!私も先生とレクリエーション室で遊びたいの!」

「…どうしても帰りませんか?」

「か、帰らないわ!」

「帰らないのであれば…」

イロハの口元がニヤッとした。

「…少し痛い目に遭ってもらいますよ?」

 

アビドスポイント

全く同じ流れ。

 

「ヒナ先輩ー!イロハ先輩が怒ってるよー!大丈夫ー?」

マコトの後ろにいたイブキが、ヒナを心配した。

「大丈夫よイブキ、私は50口径の弾が当たっても痛くも痒くもないから」

「フフッ…(笑)」

 

アビドスポイント

既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。

 

ヒナとイブキが話してる間に、イロハはある道具を取り出した。

 

スッ…

 

それは長さ40cmぐらいの、柔らかい棒だった。

 

アビドスポイント

イロハの右手に、つのドリル棒。

 

イブキとの話を終えて、ヒナはイロハへ振り返った。

「いくら痛い目に遭おうとも、先生と遊ぶまで帰らな…」

イロハはつのドリル棒で…

ベシッ!「うわぁ〜!もう!何するのよ!?」

…ヒナの胸を叩いた!

 

ガシッ!

 

その勢いのままイロハは、ヒナの肩を掴み…

「ちょっ!?何なの!?」

…後ろからイブキも服を掴んだ。

 

ベリッ!

 

!?!?!?!?!?

 

イロハとイブキはヒナの服を剥がした…!?

 

アビドスポイント

いつもの制服からスクール水着になる、ヒナの早着替え。

 

「ちょっと!何するのよ!」

ベリッ!という音からして、ヒナの制服にも細工がしてあったのだろう。

マジックテープか何かで、止めてあっただけなのかな…?

「フフッ…(笑)」

「…風紀委員長、帰りますよ」

「帰らないと言ってるでしょ…」

ベシッ!「うわぁ〜!もう!」

ベシッ!「うわぁ〜!もう!」

ベシッ!「うわぁ〜!もう!」

ピタッ!「うわぃ…来ないのぉ!?」

「…」

「来んのかと思ってたらこっち来ないの!来んのかと思ってたらこっち来ないの!来んのかと思ってたらこっち来ないのぉ!」

「…」

「何か喋りなさいよ貴女もぉ〜!?もう〜っ!?」

「…風紀委員長」

「何かしら…?」

「…マコト先輩とスクール水着でペアルックですね、そんなに仲良しだったのですか?」

 

!?

 

「べ!?別にそんなんじゃないから!?」

「フフッ…(笑)」

「…風紀委員長、帰りますよ」

「か…帰らないわ!」

帰らないヒナを痛めつけるべく、イロハはヒナの足元にしゃがんだ。

「何をしてるの?…イロハ?」

イロハはつのドリル棒で…

「帰りますよっ」

ベシッ!「つま先はやめて!」

…ヒナのつま先を叩いた。

ベシッ!「つま先はやめてって!」

更につま先を叩く…

ベシッ!「顎はダメ!」

…と見せかけ顎を叩いた。

ベシッ!「顎はダメよ!」

イロハは立ち上がって、ヒナの右腕を掴み…

ベシッ!「脇やめなさい!」

ベシッ!「脇やめなさい!!」

ベシッ!「脇やめなさい!!!」

…上げた右腕の脇を3回叩いた。

 

ヒナは叩かれた脇を広げて、イロハに訴えた。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、ワキー!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、ヒナに対して聞き耳を立てた。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、ワキー!!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、人差し指を立てて発言を催促した。

「毛細血管がいっぱい詰まってるところ、ワキー!!!」

「…」

イロハは聞こえなかったのか、申し訳なさそうにお願いした。

「毛細…なんで聞こえないのよ貴女!?この距離なのに!?」

イロハはヒナの発言を確認した。

「…毛細血管がいっぱい詰まってるところ脇、という部分がちょっと聞き取りにくいですね」

「…そう言ってるでしょ!」

「フフッ…(笑)」

アビドス高校の生徒達は、もう諦めてゲラゲラ笑ってた。

「最初から最後まで!全部聞こえてるじゃない!?」

「おい!空崎ヒナ!」

「な、何かしら…?」

「何処に名前が書いてあった方が分かり易いんだ?言ってみろ!」

 

!?

 

アビドスポイント

マコト、ヒナにキラーバス。

 

「っ…」

ヒナは胸元の名前を指差しながら…

「ココに名前が!書いてあった方が!分かり易いでしょ!ココに!名前が!」

…マコトに名前の重要性をアピールした。

「フフッ…(笑)」

「…もう満足しましたか?風紀委員長、帰りますよ」

「…帰らないわ!まだ何もしてな…」

ピトッ「つのドリルしない!」

身長の問題は解決した。

ピトッ「つのドリルしない!」

イロハとヒナの身長は丁度いい。

ピトッ「ドリルしない!」

ピトッ「しない!」ピトッ「しない!」

ピトッ「しない!」ピトッ「しない!」

私は手拍子を求めるアスリートの様に、頭の上で手を叩いた。

パチンッ!パチンッ!パチンッ!パチンッ!

ピトッ「しない!」ピトッ「しない!」

ピトッ「しない!」ピトッ「しない!」

長かったネタも、最後の仕上げを迎える。

ベシッ!「つま先!」

ベシッ!「顎!」

ベシッ!「脇やめて!」

ピタッ!「ドリルせんのか〜い!」

「フフッ…(笑)」

 

 

「ハァ…ハァ…どうかしら!先生!」

私は親指を立てて、称賛した。

「ヒナ、PERFECT」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

「ん、ホシノ先輩…」

「…風紀委員長ちゃん、やり切ったねぇ」

…パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!

ホシノとシロコは笑いの刺客であるヒナが、相当な練習量をこなし成し遂げた芸に喝采を送りたい気持ちが抑えられなかった。

「あ、貴女達やめなさいよっ!?…何の拍手なのよこれ!?」

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

ケツバンアーミーさんも、ヒナに喝采を送るついでにお仕置きを送った。

 

「良いものを撮らせていただきました〜!ありがとうございます〜!」

チアキもホクホク顔で、シャッターを切りまくっていた。

そろそろお開きだから最後に何か…

「ヒナとマコト、こっち来て〜」

「…え?」

「…ん?」

私の呼び出しに前に出て来た。

 

…?

 

「ヒナとマコトさぁ…何処に名前が書いてあった方が分かり易いのか、2人で言ってもらっていい?」

 

!?

 

「キキキッ!先生は仕方ない奴だな!おい!やるぞ!」

「っ…」

 

ヒナとマコトは胸元の名前を指差しながら…

「「ココに名前が!書いてあった方が!分かり易いだろ!」でしょ!」

「「ココに!名前が!」」

…2人で名前の重要性をアピールした。

 

「フフッ…(笑)」

 

デデーン!!

全員アウト!!

 

ヒナとマコトの十字砲火に、耐えられず全員轟沈した。

 

「いい写真が撮れました〜!ありがとうございます〜!」

 

バン!「あ痛…」

バン!「ん"っ!」

バン!「痛っ!」

バン!「あぅっ!」

ボン!「アッツゥッ!」

 

何処に名前が書いてあろうが、ケツバンアーミーさんのお仕置きは関係無かった。

 

ネタが終わった後、イブキが…

「あー!もうこんな時間ー!忍者ニンペロさんアニメの時間だー!」

見たいテレビ番組を思い出したイブキは、レクリエーション室を去って行った。

「イブキ!?走ると危ないわよ!私も帰るから待って〜!」

1人で出て行ったイブキを、追い掛けて服を拾ったヒナも去って行った。

「…イブキ〜待って下さい〜イブキ〜」

出て行ったイブキを追いかける為に、イロハも去って行った。

「お、おい!待て!このマコト様を置いて行くなぁっ…!?」

マコトもイブキ達も追いかけようとしたが…

 

ズルッ!

 

…拾った服に足を引っ掛けて転んだ。

 

!?

 

「…あぁ!?」

「おぉ…!?」

転んだマコトを捕まえて受け止めた。

「ゔぅ…マコト大丈夫?」

「す…済まない先生、ありがとう」

「マコト…さっき床を転がった影響で、髪にゴミが付いるからイブキに取ってもらうといいよ」

「キキキッ!先生は抜け目がないな…」

 

 

「…あ、シャッターチャンスですね〜?」

「「いや撮らなくでいいだろ!?別にいかがわしい場面じゃないんだから!?」」

スクール水着の生徒に押し倒されてる…よし、いかがわしい場面じゃないな!

「くぅ…っ!アビドス高校の有象無象共っ!これで勝ったと思うなよっ!?」

顔を赤くしたマコトは、やられ役みたいなセリフを残し足早に去って行った。

最後に…

「私達万魔殿の演し物は終了です〜!アビドス高校の皆さん〜!お疲れ様でした〜!」

…チアキが頭を下げて、去って行った。

 

アビドスポイント

そして誰もいなくなった。

 

私は起き上がり、服に付いた埃を払った。

 

「じゃあ、休憩してる教室に戻ろうか?」

「ん、私達ともラッキースケベするべき」

「…ちょっと何言ってるのか分からないなぁ?」

 

 

しばらくアビドス高校の生徒達に、ジト目の集中砲火を受けることに…




#イブキのつのドリル見たい
「つのドリルー!せんのかーい!」
「いいですね〜!イブキちゃん〜!」
「おい、もう無駄な争いは止めよう」
「…こうしてゲヘナは平和に?なる訳無いじゃないですか」
「そうね」
「ん…?」
#イブキのち〇びドリル見たい
「このトレンドなーにー?」
「クリィーク!クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!クリーク!」
「よろしい、ならばクリークだ!」
「…ハールノーウーミーレーローレーロー」
「Just another day at the gehenna.」

「因みにつのドリルはね〜!」
「温泉施設のライブに披露する演し物として、私達が流行らせたことにしたんだ!ハッハッハッハッハー!」
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