アビドス高校の校門前で、ゲヘナ学院のおもてなしを受けた一行。
他校との交流会には、準備が必要なので一息つくことに。
自分達の学校に戻り、ホームグラウンドに帰って来たとも言える。
だが…
…ここは今や、アビドス高校の生徒達にとって心休まる場所では無くなった。
次なるステージ…
…引き出しネタの始まりである。
「皆この教室で、休憩してくれる?」
先生に連れられて来た教室は、普段は使われて無い空き教室だ。
教室に入ると、5人分の机と椅子が用意されていた。
「ふぁ〜お尻をバンバン撃たれるから、おじさんの腰が痛くなって来ちゃったよ〜」
「ん、ホシノ先輩の言い方…なんかエロい」
「フフッ…(笑)」
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
「お、タブレットに連絡が来たよ〜」
アビドスポイント
監視員が見逃したからセーフ。
アヤネとセリカが、膨れっ面で指を指す。
ホシノとシロコは言語が通じない、外国人の様に誤魔化す。
ノノミは次なる私の、かわいいポイント探しに目を光らせていた。
「この教室では自由に寛いでいいのと、引き出しの中に物が入ってるから確認して下さい…だって」
「引き出しの中…ですか?」
「どうせ碌でも無いものが入ってるんでしょ…?」
「…それは見てからのお楽しみです」
…
「あー座る順番どうしようか?」
「バスと同じでいいんじゃないかな?」
「ん、そうする」
「分かりました〜」
奥からホシノ・シロコ・ノノミ・アヤネ・セリカの順番で座った。
「じゃあ…誰から引き出し確認する?」
私がそう言うと、5人は顔を見合わせた。
…
「では…私から行きます」
「アヤネちゃんから…?」
アヤネが手を挙げて立候補した。
「ここまで散々酷い目に合ったので、もう危ない物は入って無い気がするんです」
「いやいや、アヤネは別に…」
「…ブタ野郎は黙ってて下さい」
「アッハイ」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
セリカ・アウト!!
アヤネの不意打ちブタ野郎発言と、先生の潔さにセリカは轟沈した。
「セリカちゃん〜ドンマイドンマイ〜」
「ブタ野郎扱いまだ続いてたんですね〜」
「ん、アヤネ限定」
ボン!「アッツゥッ!」
ケツバンアーミーさんのドラゴンブレスが火を吹くぜ、てか吹いた。
「では…引き出しの中を確認します」
「アヤネちゃん、頑張って〜」
アヤネが引き出しを開けた。
ズズッ…
「これは…?」
「…何が入ってたの?」
アヤネは、プラスチックのケースを取り出した。
「ブルーレイディスク…?」
アビドスポイント
怪しいBD
「ブルーレイディスク?あー丁度ここに機材があるから見てみようか?」
そう言った先生は、テキパキとテレビやBDレコーダーの準備をしていた。
「皆、これは恐らく…」
「ん、他校の破壊工作」
「もうはじまるんですね…」
「大丈夫…大丈夫…私はもう大丈夫…」
「アヤネちゃん、本当に大丈夫…?」
どの様な攻撃が始まるのか、アビドス高校の生徒達は息を呑んだ。
「じゃあ、ブルーレイディスク再生するよ〜?」
そう言うと先生は、リモコンを手に取り再生ボタンを押した。
するとテレビに映像が映る。
〜68式英語漬け、便利屋と英語を覚えよう〜
アビドスポイント
怪しいBDは英語教材。
「ハローエブリワン、68式英語漬けの時間だよ〜!」
!?
アビドスポイント
童貞を〇す服を着るムツキ。
「今日も楽しく英語を学びましょう〜」
「よ、よろしくお願いします!」
アビドスポイント
ガリ勉ぐるぐるメガネのハルカ。
「…」
アビドスポイント
机の上で眠る不良生徒のカヨコ。
「フフッ…英語なんて楽勝よ!」
…?
アビドスポイント
ショートヘヤでメガネの生徒…?
「ちょっと待った!ムツキ?聞こえますか〜!?」
「な〜に〜先生?これから英語の勉強会なんだけど?」
!?
アビドスポイント
BDの映像なのに意思疎通が出来る。
「勉強会中にゴメンね?それとムツキの服には突っ込まないよ?」
「クフフ…別にジロジロ見ても良いのに〜」
いや、突っ込まないからな。
「ところでさぁ…便利屋68に新しいメンバー入れたの?」
「え?何言ってるの?全員いるじゃん?」
…?
「1人ずつ確認しよっか…ガリ勉ぐるぐるメガネさんはハルカだよね?」
「はい!ベンキョウ!ダイスキ!」
「机の上で寝てる、不良生徒さんはカヨコだよね?」
「…」
カヨコは眠りながら手を振った。
「ゴメン、あともう1人ショートヘヤでメガネの子は誰ですか?」
先生として出来るだけ生徒の名前は覚えてるけど、便利屋68にこんな生徒いたか…?
「はぁ!?先生!?私よ!私!」
!?
その声を聞いた、教室の全員が驚いた。
「も〜アレ見せた方が早いんじゃない?」
ムツキはニヤニヤしながら言った。
その生徒は何かを取り出し、恥ずかしそうにこちらに見せた。
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
学生証顔写真の初々しい陸八魔アルを再現。
今のアルは、学生証の顔写真と同じ顔だった。
「…え?どういうこと?」
「昔は地味だったんですね〜」
「ん、全然アウトロー感皆無」
「そこ!うるさいわよ!」
アウトロー成分ゼロの、陸八魔アルを見て全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
初々しいアルをチラ見した、ケツバンアーミーさんも少し動揺してた。
「もう!こんなの付けてられないわ!」
そう言ったアルは自分の髪を掴み取りメガネを外す、するといつもの長い髪がファサッと現れた。
「それウィッグだったのか!?」
「もぉ〜!ダメじゃん先生〜!この髪セットするの大変だったんだよ〜?」
アルもよく決心したな、そこまでして5人を笑わせたいのか…?
ウィッグとメガネを外し、ゆうとうせいと書かれたハチマキを頭に付けて勉強会が始まった。
アウトローな委員長キャラか…時代が追い付いて無いがアリだな。
「コホン、それでは優等生アルちゃん?」
「な、何かしら?」
「英語で1から100言ってみて?」
…
「何?そんな簡単なこと楽勝ね!」
先ずは簡単な英語から始まった。
「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト、ナイン、テン…」
最初は問題無かった、しかし…
「シックスティーン、セブンティーン、エイティーン、ナインティーン…」
…ここからが始まりだった。
「ナインティーン…ナインティーン…ナインティーン?」
…
「どうしたの?優等生アルちゃん?次は20だよ…?」
「ナインティーン…ナインティーン…」
最初はど忘れしたのかと思われた…
…だが違った。
「テン…テン…テンテン!」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ホシノ・ノノミ・アウト!!
テンを2つ並べて20にする、力技を見た2人は轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「痛っ!」
「テンテンワン、テンテンツー、テンテンスリー…」
「もういいよアルちゃん、フフッ…(笑)」
「テンテン…フフッ…(笑)」
「っ…!!」
ムツキは耐えられず吹き出した。
カヨコは寝たフリしてたけど、まぁ無理だなあれは…
ハルカは偉いなぁ、教科書を読み込んで顔を隠してるよ。
「優等生アルちゃん、英語で100って言ってみて?」
「え?100?」
何をするのか、考えたくも無かった…
…でもやりおった。
「テン…」
分からなくならない様に両手を出し…
「テンテンテンテンテンテンテンテン…」
テンの数を指で数えながら最後に…
「…テン!」
…テンを10回言い切った!
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
「こんなの…こんなの無理だって…」
テンを10回言って100にする、ゴリ押しを超えた何かを見て全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
私はクスリとも笑わない、ケツバンアーミーさんを心から尊敬した。
「っ〜!!」
英語で1から100を言い切ったアルは、怒りに震えながら席を立ち上がり…
ガラッ!ピシャッ!
…そのまま教室を出た。
…
しばらくすると…
ガラッ!
!?
…私達の教室にアルがやって来た!
「あ、優等生の陸八魔アルさんだ」
「うわあああああ〜!!!」
ガシッ!
そのまま私の肩を掴み…
「これは先生の台本なんだから!これは先生の台本なんだから!!これは先生の台本なんだからぁ!!!」
…そのまま体を大きく揺さぶった。
「分かってる!分かってる!この場の全員が分かってるから!助けて!助けて!誰か助けてぇ!」
その後ムツキとハルカが駆けつけて、私の異常震域は止められた。
「あー逝ったかと思ったよ…」
「ぐぅ~…帰るわよ!」
陸八魔オコ…では無く、アルは教室を出ようとした。
「…あれ?カヨコいないけど?」
「ん、まだ向こうの教室で寝てる」
シロコがテレビに映る、カヨコの存在を教えてくれた。
「フフッ…(笑)テンテンワン…フフッ…(笑)」
カヨコはツボに入って動けなかった。
「っ〜!!」
それを見たアルは、走って教室から出て行った。
「それじゃ〜アビドスの皆〜」
「が、頑張って下さい!」
ムツキとハルカはアルを追いかけた。
「こら〜!カヨコ課長〜!!私は英語で1から100ぐらい言えるんだから〜!!!」
「アルちゃ〜ん、廊下走ったらあぶないよぉ〜」
「アル様!待って下さ〜い!」
「あームツキ?イエローカードです、次またその服を着てたら退場処分にしま〜す」
「…チッ」
ボンテージスーツはいいのかと、ゴミを見る様な目で舌打ちするアヤネを見た4人…
…先生いつか泣かすと心に誓い、結束が高まった。
こうして1回目の引き出しネタが終了した。
「次は誰が開ける…?」
1発目からとんでも無いものが出て来て、戦々恐々とせざる終えない5人…
しかし…
「私行きます!」
「おお〜セリカちゃん頼んだよ〜」
立候補したのはセリカだった。
「もう散々な目にあって来たし、何が出て来ても怖くないわよ!」
破れかぶれになるセリカは、勢い良く引き出しを開けた。
ズズッ…
セリカは引き出しから、封筒を取り出した。
「…ん?」
「…それは何ですか?」
「手紙…ですね」
アビドスポイント
怪しい手紙。
「セリカちゃん、手紙の裏に何か書いてあります!」
「…裏?」
セリカは手紙の裏を見た。
「この手紙、先生宛よ!」
「え?私宛?」
私はセリカから手紙を受け取った。
「えっと…開けて見ていい?」
「皆、警戒して…」
「ん、爆発するかも」
流石に爆発はしないだろ…と私は無警戒で手紙を開けた。
「え〜と何々…この手紙が入っていた机の生徒には、手紙に同封されているお題のモノマネをしてもらいます」
「モノマネ…?」
「そのモノマネを言い当てることが出来たら、全員お仕置き1時間免除だって〜」
!!!
「お仕置き1時間免除!?」
「お仕置き1時間免除ですか!?」
「ん、千載一遇の好機」
「チャンスですね〜」
「回答は1人1回までだから注意ね〜」
ピンチはチャンスの姿をして、やってくるとはよく言ったものだ。
果たしてお仕置き1時間免除なるか…?
「じゃあセリカ、お題見せるよ?」
「な…何だってやってやるわよ!」
おーセリカやる気あるなぁ…
「あーセリカにお題見せる前にさ、ちょっと私が見ていいかな?」
「先生のリアクションが、ヒントになるかも…?」
「ん、先生見ていいよ」
ホシノとシロコ、ガチでお仕置き1時間免除を狙ってるな。
まぁゲームは本気でやらなきゃ、面白く無いってよく言うよね。
それでは、お題を確認…
ペラッ…
「あ〜…」
…
「この反応は…?」
「何とも言えませんね…?」
てか私の反応見て、答えを導き出すのインチキじゃないか…?
「セリカ見せるよ〜?お題はこれで〜す」
ペラッ…
…
「…は?…はぁ!?」
!?
うーん、これダメそうだな…
「どう?出来そう?」
「ぐぅ~…やります!」
流石は破れかぶれセリカだ、誰にも止められないな。
「では行きますよ〜!セリカお題のモノマネ…よ〜い、スタート!」
私の合図と同時に、セリカはツインテールを両手で持ち…
…?
「ペ"ロ"〜"!」
!?
…叫びながら振り回し始めた。
「ペ"ロ"〜"ペ"ロ"〜"ペ"ロ"ロ"ロ"ロ"〜"!」
「フフッ…(笑)」
「はい!終了〜!そこまで〜!」
デデーン!!
ノノミ・アヤネ・アウト!!
ペロペロと唸りを上げる、セリカを見た2人は轟沈した。
「シロコちゃん、分かった…?」
「ん、これは難問…」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
「モノマネのお題は何でしょうか?アヤネどうぞ!」
ケツバンアーミーさんのお仕置き後も、容赦無く求められる回答。
「え!?お題の答えですか!?」
お尻を擦りながら思案するアヤネ。
「えっと…ペロペロ言ってたので、ペロロ様…ですか?」
「っ!?」
セリカはしまった!と顔に出る。
「あー成る程ね、ペロロ様…ですが!どんなペロロ様ですか!?」
!?
「え!?そこまで答えるんですか!?」
「まぁペロペロ言ったらペロロ様だって分かるし、簡単過ぎるからね…お題にはどんな様子の〜まで書いてあります」
…
「…背中がかゆいペロロ様?」
「背中がかゆいペロロ様、違います!」
アヤネ不正解。
「うぅ…」
頭を抱えるセリカ、これはマズイな…
「これどうしようかな…」
「ん?先生どうしたの?」
「さっきの内容だと、答えに辿り着けない可能性が出て来てる」
「えぇ…」
「セリカさぁ…もう1回やる?」
!?
「…やります」
やるんか…破れかぶれのセリカスゲーな。
「では行きますよ〜!セリカお題のモノマネテイク2…よ〜い、スタート!」
私の合図と同時に、セリカは再びツインテールを両手で持ち…
「ペ"ロ"〜"!」
…叫びながら振り回し始めた。
「ペ"ロ"〜"ペ"ロ"〜"ペ"ロ"ロ"ジ"ラ"〜"!」
!?
そこには重要なヒントがあった。
「フフッ…(笑)」
「はい!終了〜!そこまで〜!」
デデーン!!
ノノミ・アヤネ・アウト!!
渾身のモノマネ修正版を見て、耐えられず2人が轟沈した。
「ペロロ様じゃなくて、ペロロジラだったんだね…」
「ん、どっちも一緒…」
「そんなこと言ったら、あのペロロスキーがすっ飛んでくるよ…」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ケツバンアーミーさんと入れ替わりで、ヒフミが突撃して来ないか少し警戒した。
「じゃあノノミ、答えをどうぞ!」
「ペロロ様では無く、ペロロジラですね〜」
「今までで1番いいですね〜そうですペロロジラですよ〜では、どんな様子のペロロジラでしょうか?」
…
「ミニオンって小さなペロロジラに、お菓子を食べられて怒り狂うペロロジラ…?」
「…違います!」
ノノミ不正解。
「ではシロコ、答えをどうぞ!」
「ん、先生ヒントは?」
「…え?ヒント?」
どんだけお仕置き免除して欲しいんだか、シロコは交渉が下手だなぁ…
「ヒントはねぇ…この活動が始まってここまでの間に、それっぽい発言がありました」
!!!
…でもヒント出しちゃう、先生は寛大で優しくないとね。
「ん…謎は全て解けた」
スッ…
シロコはサングラスをかけて、エージェントシロコにジョブチェンジした。
これは勝ちフラグか…?
「セリカがツインテールをぐるぐる回してたのは、あれはペロロジラの翼!」
「…ほう」
「先生のヒントは騎馬戦のこと、つまり空に飛び立つ程のスピード!」
「…その心は?」
「ん!空を飛べないのに、飛ぼうとしてジタバタするペロロジラ!」
「…違います!」
ズルッ…
サングラスが床に落ちた。
エージェントシロコ不正解。
「では最後ホシノ、答えをどうぞ!」
「う〜ん、おじさん…何か物足りないんだよねぇ〜」
ホシノは解答に悩んだ。
「あとセリカちゃんがモノマネやってから時間も経過してるし、これっておじさんだけ不公平じゃないかなぁ〜…?」
「…と言うと?」
嫌な予感がした。
「…セリカちゃん?」
「な、何ですか…?」
「…もう1回やって?」
!?
アビドスポイント
ホシノ最後のリクエスト
「…やります」
やるんか…本気だな。
「ありがとう〜セリカちゃん、おじさん皆の思いを込めて答えるからね〜」
「では行きますよ〜!セリカお題のモノマネテイク3…よ〜い、スタート!」
私の合図と同時に、セリカは三度ツインテールを両手で持ち…
「ペ"ロ"〜"!」
…叫びながら振り回し始めた。
「セリカちゃん!もっと!」
!?
もっと!?もっとって何だよ!?
アビドスポイント
ホシノ謎の演技指導。
「ペ"ロ"〜"!」
「セリカちゃん!もっともっと!」
「ペ"ロ"ロ"〜"!」
「ダメだよセリカちゃん!そんなんじゃ足りないよ!もっとだよ!」
「ペ"ロ"ロ"ロ"〜"!」
「本物のペロロジラは、こんなもんじゃないよ!アヤネちゃんぐらい、ひと口で食べちゃうんだから!」
「ペ"ロ"ロ"ロ"ロ"〜"!」
「えぇ!?」
ホシノの指示を聞いたセリカは、アヤネを食べようとツインテールを振り回しながら近づいた。
「ペ"ロ"〜"ペ"ロ"〜"ペ"ロ"ロ"ジ"ラ"〜"!」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
「もう〜ホシノ先輩!?何なんですか!?これはぁ!?(笑)」
「ゴメン、おじさんにも分からない(笑)」
ホシノとセリカの無茶振り見切り発車で、全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
「もういいですね?じゃあホシノ!答えをどうぞ!」
皆の思いを込めた、答えとは…?
「シロコちゃん…」
「…ん、どうぞ」
スッ…
ホシノはシロコからサングラスを受け取り、エージェントホシノにジョブチェンジした。
「情報は大きく2つ、先生のヒントとセリカちゃんが振り回すツインテール…」
「その心は…?」
「セリカちゃんのお題はズバリ!ボンテージスーツでムチを振り回す、ペロロジラでしょ!」
…
「…残念!違います!」
ズルッ…
サングラスが床に落ちた。
エージェントホシノ不正解。
アビドスポイント
お仕置き1時間免除ならず。
…
「あれ?皆どうしたの?」
「…ホシノ先輩?」
ジト目のノノミ、これはそんなに怒って無いな。
「それが皆の思いを込めた答えですか?」
「え?そ、そうだけど…」
「…そうですか」
途中で諦めたホシノ、これを良しとしない者が…
…1人いた。
デデーン!!
ホシノ・フルショット!!
「…え?」
何?フルショット?
「先生?フルショットって何?」
「いや、私も知らないけど?」
ガシッ!
私はホシノの質問に返答していたら、ホシノはシロコとノノミに捕まった。
「え!?何!?」
教室の入口で頭を下げて、その人を待つアヤネとセリカ。
いやいやヤクザの会合かよ!?
勿論入って来たのは、ケツバンアーミーさんだ。
「ちょっ!?フルショットってまさか!?」
ホシノは回避しようとしたが、シロコとノノミに捕まって動けない。
バンバンバンバン!「あ痛っがっいったぁ!」
お尻を4発撃たれて最後に…
ボン!「あっついっ!」
青い炎でヒートエンド。
「ケツバンアーミーさん」
「ありがとうございました」
お辞儀をしてお礼を言うアヤネとセリカに、軽く手を振ったケツバンアーミーさんは教室からクールに去って行った。
アビドス高校もえげつないな…
「ホシノ大丈夫か…?」
「うへ〜先生ありがとうね〜」
私はホシノのお尻に、冷却スプレーをかけてクールダウンを手伝った。
最後のドラゴンブレス弾、アレ普通の弾じゃなかったろ…?
「ん、ホシノ先輩を甘やかしたらダメ」
「シロコの気持ちも分かるけど、このお題もお題で答えさせる気が無いから始末が悪いよねぇ〜…」
…?
「そういえばセリカちゃんのお題、モノマネの答えは何ですか…?」
ノノミが気になって私に聞いて来た。
「モノマネのお題?正解はこれでした」
ペラッ…
〜3倍アホになったペロロジラ〜
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ホシノ・シロコ・ノノミ・アヤネ・アウト!!
アビドスポイント
モノマネの無茶苦茶なお題。
一生懸命3倍アホになったペロロジラのモノマネをしたセリカが顔隠し項垂れる中、それ以外の生徒は轟沈した。
こんなの分かる訳無いだろ…
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
「ところでさぁ…セリカはツインテール振り回してたけど、あれはなんだったの?」
私の素朴な疑問に、破れかぶれセリカは答えてくれた。
「ペロロジラって舌が長かった記憶があったから、ツインテールと自分の舌を3本出して3倍アホになった感じを再現したのだけど…」
…
「ゴメンセリカ、多分ツインテールに目が行ってしまって舌が出てるとこまで皆は見てないと思うよ…?」
「こんなお題!分かる訳無いでしょ!」
セリカはお題が書かれた紙を、くしゃくしゃにしてゴミ箱に叩き込んだ。
こうして2回目の引き出しネタが終了した。