引き出しネタの餌食となった、アヤネとセリカ…
本来は子供の学び場である教室、そこで繰り返される悲劇…
しかしまだ続く…
…引き出しネタの後半が始まる。
「次は誰が開ける…?」
「は〜い私行きま〜す」
「ノノミちゃんファイトだよ〜」
ここからは座り順通りか、ノノミが引き出しを開ける。
「…開けますよ」
ズズッ…
…
中身を見たノノミは…
「ハァ〜…」
ズズッ…
!?
…ため息と共に引き出しを閉じた。
「…え?何?どうしたの?」
「…またですよ先生」
「…また?」
ズズッ…
ノノミは諦めて引き出しを開け、プラスチックのケースを取り出した。
!?
アビドスポイント
怪しいBD。
「…またぁ?」
「ん、また出た」
「あーまたブルーレイディスク?じゃあここに機材あるから見ようか?」
「せ〜んせ?」
「…何かな?」
「これ、叩き割ってもいいですか?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
アヤネ・アウト!!
ニコニコしながらえげつないことを言う、ノノミを見たアヤネは轟沈した。
「あの〜叩き割ったとしてもテレビに映像が急に流れて来て、結果は変わらないと思うよ…?」
「…ですよね〜」
バン!「あぅっ!」
アヤネにえげつないお仕置きをする、ケツバンアーミーさんが去って行った。
結局ノノミの抵抗虚しく、ブルーレイディスクを再生することに…
「じゃあ、ブルーレイディスク再生するよ〜?」
…そう言うと先生は、リモコンを手に取り再生ボタンを押した。
するとテレビに映像が映る。
〜68式英語漬け、便利屋と英語を覚えよう〜
!?
〜その2〜
…
アビドスポイント
怪しいBDは英語教材その2。
「もういいってば…もう…」
数分前に見たことある映像に、ウンザリするセリカは小声でぼやいた。
「ハローエブリワン、68式英語漬けの時間だよ〜!」
アビドスポイント
退場処分を警戒し制服に着替えたムツキ。
「今日も楽しく英語を学びましょう〜」
「はい!ベンキョウ!ダイスキ!」
アビドスポイント
ガリ勉ぐるぐるメガネのハルカ。
「…」
アビドスポイント
机の上で眠る不良生徒のカヨコ。
「フフッ…英語なんて楽勝よ!」
アビドスポイント
頭にゆうとうせいと書かれた、ハチマキを付けるアル。
「コホン、それでは優等生アルちゃん?」
「な、何かしら?」
「英語で1週間の曜日を言ってみて?」
…
「何?そんな簡単なこと楽勝ね!」
再び簡単な英語から始まった。
しかし…
…それはいきなり始まった。
「…マンデー」
「マンデー?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ホシノ・ノノミ・アウト!!
「あれ〜大体日曜日から言うけど…アルは違うのかな?」
1週間の始まりは月曜日でしょ?というアルの常識に、ブン殴られた2人は轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「痛っ!」
ケツバンアーミーさんも2人のお尻を、ブン殴る勢いでゴム弾を撃った。
「フフッ…(笑)」
カヨコ、寝たフリ失敗。
「優等生アルちゃん、続けて…?」
ムツキはしばらくアルの様子見する。
「…ウェンズデー」
「ウェンズデー?」
…
火曜日が消えてしまった恐怖からか、全員ギリギリセーフ。
「サーズデー、フライデー、サッタデー、サンデー…」
取り敢えずアル的に、全ての曜日を言い終わり一安心な顔をしている。
…
「優等生アルちゃん…1つ足りないよ?」
「…え?」
「月曜日を言った後、火曜日飛ばしたよ?水曜日はちゃんと言えたけど…火曜日は?」
「…火曜日?」
…
火曜日飛ばしの水曜日は耐えたが…
…次は耐えられなかった。
「火曜日…火曜日…教わって無い…?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
何故疑問形なのかという衝撃も込みで、暗黒の火曜日に全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
私はクスリとも笑わない、ケツバンアーミーさんを心からリスペクトした。
「っ〜!!」
英語で1週間の曜日を言い切ったアルは、怒りに震えながら席を立ち上がり…
ガラッ!ピシャッ!
…そのまま教室を出た。
ガラッ!
…前回よりも速いスピードで、私達の教室にアルがやって来た!
「あ、英語の火曜日は教わって無い優等生の陸八魔アルさんだ」
「うわあああああ〜!!!」
あ!ちょっと待った!それはやめてよ!
アビドスポイント
アルの得意技、PSG1片手撃ち。
「片手でも命中させられるわぁっ!」
「あ〜!待って下さい!それだけは止めて下さい!助けて!助けて!誰か助けてぇ!」
その後ムツキとハルカが駆けつけて、私の爆発飛散は止められた。
「いや〜今度こそ逝ったかと思ったよ、あとこれ本当に私の台本だからね…?私の世界であったネタを、台本にしただけだから皆は勘違いしないでね…?」
「はぁ…はぁ…つ、疲れた…」
アルは自分の冤罪を晴らす為に、全力疾走でここまで来たみたいだ。
「アル様!これをどうぞ!」
ハルカはスプレー缶を渡した、これは…酸素スプレーかな?
「ありがとう…ハルカ…」
ハルカからスプレー缶を受け取ったアルは、酸素を吸引し始めた。
ペラッ…
すると突然、スプレー缶のラベルが剥がれた…?
…?
剥がれたラベルをムツキが拾って確認し、更にスプレー缶を見た。
「アルちゃん!?これ…酸素スプレーじゃないよ!?ヘリウムガスだよ!?」
!?
「なななな、なっ、なんですってーーーーーー!!!???(半音高い)」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アルの半音高い声を聞いた者は轟沈した。
「こんなのズルいよなぁ…鬼に金棒じゃん」
アビドスポイント
アルにヘリウムガス。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
ヘリウムガスは引火性が無いので、ケツバンアーミーさんはガスを気にせずゴム弾でペンペンした。
「今度こそ帰るわよ!(半音高い)」
「あれ…またカヨコいないけど?また寝てるのかな?」
そう思った私は、テレビの画面を見た。
「あ、やっぱりカヨコ寝てる…ん?」
何かプルプル震えてないか…?
「フフッ…(笑)火曜日…教わって無い…フフッ…(笑)」
またツボに入って動けなかったのか…
「っ〜!!」
それを見たアルは、走って教室から出て行った。
「今度こそ本当に帰るね〜」
「お、お先に失礼します!」
ムツキとハルカはアルを追いかけた。
「こら〜!カヨコ課長〜!!私は英語で1週間の曜日ぐらい言えるんだから〜!!!(半音高い)」
「ちょっとその声、面白過ぎるって(笑)」
「アル様!待って下さ〜い!」
…
「ヘリウムガスか…パーティーグッズの定番だけど、面白い生徒が使うと危険だね」
「先生、思い出さない様にしてるので言わないで下さい…」
「アッハイ、スミマセン」
こうして3回目の引き出しネタが終了した。
「あ〜もぉ〜ここ休憩する部屋なのに…全然休めないねぇ〜」
ホシノは椅子に座って天を仰いだ。
「まぁまぁ〜引き出しの物はあと2つ、半分だよ半分?」
「やっと半分終わったんですね〜…」
「ん、まだ半分…」
元気がいいアビドス高校の生徒達も、度重なるお仕置きで疲労の色が出て来たか…
「ん、次は私が行く!」
「シロコちゃん、気を付けてよぉ〜」
シロコ行きます!と手を挙げて、やる気を見せた。
「ん!女は度胸!」
さぁ、今度は何が出るんだ…?
ズズッ…
「…ん?」
引き出しから出て来た物は…
「…鍵?」
…鍵が出て来た。
「あーこれロッカーの鍵じゃない?」
アビドスポイント
1番ロッカーの鍵。
「キーホルダーに、1番って書いてあるね」
「ん、多分あのロッカー」
「シロコ開けてみて?」
「分かった」
シロコは鍵を使って、1番のロッカーを解錠した。
「…ん?」
「今度は何が…?」
「…箱が入ってた」
アビドスポイント
怪しい箱。
「シロコ、こっちに持って来て〜」
「分かった」
箱を自分の机に置いたシロコ。
果たして、中には一体何が…?
「ん、開けます」
「もしかして…こっちが爆弾かなぁ〜?」
「え?待って待って、怖いんだけど!?」
「シロコちゃん開けましょ〜」
「ん!女は度胸!」
パカッ!
「ドカーン!!!」
「うわぁっ!!!」
私は大きな声にビビり散らした。
この声は、ホシノだな…
…
「あーびっくりした、全員無事…?」
「先生ビビり過ぎでしょ…」
私の様子に呆れた顔をするセリカ。
「…前にも似たようなことがあってさぁ」
「本当、先生は私達がいないとダメな大人なんだから…フフッ…(笑)」
デデーン!!
セリカ・アウト!!
「あ…」
何かいい雰囲気になったけど、例外は認められなかった。
ボン!「アッツゥッ!」
ルールを忘れたセリカに、その身を持って教え込むドラゴンブレス弾が撃たれた。
「…で?箱の中には何が入ってたの?」
「ん、人形と手紙」
アビドスポイント
箱の中には人形と手紙。
「…人形?人形ってどんn」
…
「…ん?先生?」
おい…
おいおい…
おいおいおい…
「マジか」
「シロコちゃん、これプラモデルだよ」
「…プラモデル?」
「このプラモデル、腕の関節が粉々になってますね〜」
アビドスポイント
壊れたプラモデルと手紙。
「これ…先生のプラモデル?」
「ホシノ…これはね」
私は涙目で説明した。
「1/144スケール、KAITEN FX Mk0マグネットコーティングだよ…」
「…高かったの?」
「…そこそこですね」
「…そっか」
「ん、この手紙は先生宛て」
アビドスポイント
手紙は先生宛て。
「手紙の裏に何か書いてありますよ…?」
「…裏?」
〜教室のバツ印の上で読んで下さい〜
「バツ印…?」
「あの…床にバツ印がありますよ」
「あ、あれか…ありがとうアヤネ」
「いえ…」
壊れたプラモデルを見てから、明らかに様子がおかしくなった先生に5人は動揺した。
先生は手紙を持って、バツ印の上に立って便箋を開けた。
「手紙の相手は、ハハッ…ユウカさんだ」
…
「ユウカ…」
「…さん?」
乾いた笑いでユウカを、さん付けする先生を見て恐怖した。
これは好感度が下がったなぁ…と。
「手紙読むね、えーと何々…?」
先生へ
執務室を片付けていたら、先生のプラモデルが床に落ちてしまい。
直ぐに拾おうとして見たら、プラモデルの腕が壊れてました。
ごめんなさい。
早瀬ユウカより
…
「…普通に謝罪の手紙だねぇ」
「ん、反省してると思う」
ホシノとシロコにそう言われたら、何にも言えないじゃんか…
アビドス高校の生徒達に感謝しろよ…
「まぁ…執務室に置いといた私も悪いし、お咎め無しでいいでしょう」
「先生も機嫌直して下さい〜」
ここまでなら…
…ただのいい話で終わる。
しかし…
…これも他校からの破壊工作だった。
パッ…
「…ん?」
何故か自分が立っている場所にスポットライトが当たり…
!?
…部屋が暗くなった。
「え?なにこれ?どゆこと?」
部屋の中は暗くて見えないが、私だけはよく見える状態になった。
『この時、先生は思った…』
!?
「何この声!?てかこの声…」
『あ〜んのミレニアムアシフット!ま〜た私の大切なプラモデルを壊したのか!これで何回目だよ!』
「…え?ちょっ何言ってんの?」
『というか執務室に飾ってあるプラモデルが、床に落ちただけで壊れるか?どうせあのご自慢のUMA、ミレニアムオオフトモモで潰して壊したんじゃね〜の?』
「いやいや!?何言ってんだよ!?」
「フフッ…(笑)」
アビドスポイント
※既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。
『大体ユウカさぁ、アニメ版ブルーアーカイブでチュートリアルがカットされて自分の出番が減ったからって、アビドス高校の生徒達が水族館に行った際に、記念写真を撮る一般生徒枠で出て来たけど…どんだけ出しゃばりなんだよ!』
「思って無いよそんなこと!」
『そんなんだから私に影で、三脚とか呼ばれてるんだよ!』
「言ってない!そんなこと言ってない!」
『まあプラモデル壊したことを交換条件に、あの100kgの太ももでも触らせてもらって…チャラにしよっかなぁ〜』
「フフッ…(笑)おい!何言ってんだよ!」
するとスポットライトが消えて、部屋が明るくなった。
デデーン!!
全員アウト!!
何を言っても許される強権を振るわれ、冤罪塗れにされる先生を見て全員轟沈した。
「ちょっと…これは卑怯じゃな〜い?」
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
ケツバンアーミーさんも、お仕置きという強権を振り回した。
「先ず今の現象について、幾つか確認したんだけどいい?」
…
「私の内心を読み上げたあの声…多分ユウカ本人だな」
!?
アビドスポイント
先生内心の声(ユウカ)
「つまりさぁ…ミレニアムアシフットとかミレニアムオオフトモモとか三脚とか100kgの太ももとか、自分に対する自虐ネタをどんな気持ちで読み上げてんの?って話なんだ」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
高レベルの自虐ネタを、惜しげも無く発言する冷酷な算術使いに全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
「でね…今の悪口は私の口から言われたことになって、この後言った言わないで追及されるんですよ!こんなの卑怯だろ!」
「水族館で記念写真を撮った話が、やけにリアルだったねぇ…」
「…ぶっちゃけそこは、本人も薄々思ってるのかもね」
こうして4回目の引き出しネタが終了した。
「やっとここまで来たね、皆お疲れ様〜」
さて、いよいよ引き出しネタも最後だ。
「最後は私だねぇ、ホシノ行きま〜す」
「ホシノ先輩〜トリですよ〜」
「ん、大トリに相応しい役者」
「ホシノ先輩、気を付けて下さい…」
「最後は一体何が…」
ホシノは躊躇うこと無く、引き出しを開けた。
ズズッ…
しかし…
「ハァ〜…」
ズズッ…
…直ぐ様引き出しを閉じた。
…
「…またですか?」
「…まただねぇ」
「ん…またあれ」
ズズッ…
ホシノは引き出しから、プラスチックのケースを取り出した。
!?
「ウソ!アイツら…本当に帰るって言ってたのに!」
「私達を安心させる為の、ウソだったのでしょうか…?」
アビドスポイント
怪しいBD。
「最後もブルーレイディスクなの?まぁ何が来るか分かってるなら、対策が出来るよね…取り敢えずこの機材で見てみようか」
私はホシノからブルーレイディスクを受け取り、準備を進めた。
「じゃあ、ブルーレイディスクを再生するね…」
…そう言うと先生は、リモコンを手に取り再生ボタンを押した。
するとテレビに映像が映る。
〜68式英語漬け、便利屋と英語を覚えよう〜
…
〜そのささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささささ…
!?
「…え?何?どうした?」
その時…
プシュー!!
!?
…機材から煙が吹き出した!
「うわぁ〜!?なになになに!?」
「先生!危ない!」
ホシノとシロコは電光石火の勢いで、私の安全を確保した。
「びっくりした…ありがとうホシノ、シロコも助かったよ」
「ん、先生はビビり過ぎ」
「いや、無理があるでしょ…」
その時、テレビの画面に何かが写った。
〜呪いのブルーレイディスク〜
!?
アビドスポイント
怪しいBDの正体は呪いのBD。
「呪いのブルーレイディスク!?」
「ほ…本物なの!?」
「ゴメンこれは無理!無理無理無理無理!」
私ホラー系はダメなんだって!
「せ…ん…せ…い…せ…ん…せ…い…」
「ヤバイ!何か私が呼ばれてる!」
テレビの画面内は、霧に包まれてよく見えない。
やがて霧の中から…
…人が出て来た。
「せぇ〜ん〜せぇ〜い〜!」
その正体は…
…オバケよりも怖い存在だった。
「で…出たぁ〜!太ももオバケ〜!」
「だ…誰が太ももオバケですか!?」
アビドスポイント
呪いのBD、正体はユウカ。
「あ〜本当に…怖かった…」
「よしよし〜いい子いい子〜」
私は感情がジェットコースターしたので、しばらく精神を落ち着かせた。
太ももオバケ放ったらかしで…
「だ!か!ら!誰が太ももオバケですか!」
「いや今は言ってないから…」
落ち着いた私は、我慢の限界だった。
「ちょっとユウカさん?さっきから私に対する扱いが酷くないですか…?」
「…丁度いい機会です、先生」
「な、何かな?」
「私は今日…洗いざらい物申しますから、覚悟して下さい!」
お〜…このユウカ、目が本気だな。
呪いが怖いから話を聞こうか…
「へ〜散々自虐ネタを宣いてたけど、まだ何か言うことあるの?」
「っ〜!!」
あヤバイ、めっちゃ怒ってる。
「さっきのアレも何なのさ…私の内心?言っておくけど、あんなことこれっぽっちも思って無いからね?」
「先生、お聞きしたいことが幾つかあります…」
「はい?何ですか?ユウカさん?」
「先生の隠しごとの件です」
「私の…隠しごと…?」
隠しごと?悪いけど両手の指で、数え切れない程あるからどれのことだか…
「先生はダメな大人なのに真面目な大人のフリをしてたことを、何で私に相談してくれなかったんですか!」
…
「あのねぇユウカさん…」
「…何ですか!?」
「それは出来ない相談なんだよ…?」
「…はぁ?」
何かと思ったらその件か。
これ説明しなきゃダメ…?
「ん、先生」
「…シロコ?」
シロコだけでは無く、5人からジト目の集中砲火を受けてた。
「せ〜んせ?」
最後にノノミが顎で、説明しなさいと催促して来た。
「アッハイ」
一応言ってみるか。
「ユウカさん、例えばなんだけどさぁ…」
「…何ですか?」
「私とユウカさんが執務室で真面目にお仕事してるじゃん?その時に「実はダメな大人なんです(ぴえん)」って言ったら信じるの?」
「それは…というかそれ、タイミングが悪いのでは?」
「まぁ極端な例だがら一理あるね…なら教えて欲しいんだけど、適正なタイミングって具体的に何処?」
「…」
ユウカは何も言えなかった。
「ユウカの気持ちは分かるけど、私の口から言えないこともあるんだよ…例外を除いて」
「…れ、例外!?」
「生徒に私の本質を見抜かれた時だよ」
「っ!?」
「アビドス高校の皆は、1週間ぐらいだったかな…?」
「ん、私が1番」
「アヤネちゃんは信じない派だったねぇ」
「ち、違います」
アビドス高校の皆には、割と早い段階でバレた…
キヴォトスに来て日が浅いとはいえ、私もまだまだだと反省したよ。
「…」
ユウカは黙ってしまった。
しめしめ、もう一押しだな…ヌヘヘ。
ではここで取っておきのネタを…
「いつだったかな〜?ユウカと同じセミナーの同僚ノアさんが、初めて私のお仕事を手伝いに来ていただいた時の話だけど〜」
…?
「お仕事を始める前に、作業の確認をしてよろしく〜ってスタートしたのね…で大体5分ぐらい経過してノアさんに声をかけられたんですよ、そしたらなんて言われたと思う?」
…
「先生は何でダメな大人なのに、真面目な大人のフリをしてるんですか?って言われたんだよ…」
「…はぁっ!?」
!?!?!?!?!?
アビドスポイント
先生の本質を会って5分で見抜くノア。
あの時はマジで怖かった、この生徒だけは敵に回してはいけないと思ったよ。
最速でバレたのはノアだけど、キヴォトスに来て初めてバレたのは…
「…はい!この話は止め!やめやめ!次の話に行きます!」
「あ、逃げた…」
「に、逃げてません!」
…この場にいるユウカ以外の全員が、不利になる前に逃げたと思ったんじゃないかな…?
「誰がミレニアムアシフットですか!?」
「それ私言って無いよね?」
「誰がミレニアムオオフトモモですか!?」
「それも言って無いよね?」
「誰が三脚ですか!?誰か100kgの太ももですか!?あと太もも触りますか!?」
「それも言って…今なんつった!?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ノノミ・アヤネ・セリカ・アウト!!
「皆気を付けてぇ〜あの人も笑いの刺客だよぉ〜」
「ん、真面目な話に被せてくる狡猾で冷酷な算術使い」
私とユウカの夫婦漫才の様な、ボケとツッコミに3人轟沈した。
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
私とユウカの流れる様な会話と同じ様に、ケツバンアーミーさんも流れる様なお仕置きを披露した。
よしよしいいぞ!
この調子なら、ユウカは押し切れそうだな!
内心ウキウキでこんな顔してるよ(^ω^)
「では最後にこの件についてですが…?」
最後?最後って言った?勝ったなガハハ!
「…最後って何?」
「こちらの領収書です、内容は自動車の大型免許取得にかかった費用ですね」
「…え?」
「先生は区営バスの運転手さんに、ジョブチェンジなさるつもりですか?」
「…なっ!?」
!?
な…何で知ってるの!?
ここまで碌でも無いことを、追及して来たのは囮だったのか!?
私の1/144スケール、KAITEN FX Mk0マグネットコーティングは関係ないだろ!?
お、落ち着け私…まだ終わって無い…
「あ〜それ?私さぁ、大型免許取ったの…」
「…免許見せて下さい」
「今は持って無い、置いて来ちゃった…」
「…そうですか」
…
「あーもぉー!私がウソを付いてるクセとか見て、嘘発見みたいなことはもう止めるんだぁ!そうです!私は大型免許取ってません!別の方に取ってもらって!費用は私が出しました!これでいいですかユウカ!?」
もう面倒くさいからさん付けなんてしないわ、ユウカの顔がさっきの私みたいだ。
「先生、何勘違いしてるんですか?」
「ひょ?」
「先生が正直に白状しようが、ウソを隠そうが関係ないですよ?」
「いやいや…今私正直に言ったじゃん」
「お忘れですか先生、これは呪いのブルーレイディスクですよ?」
「呪いのブルーレイディスク…?」
「この映像がテレビの画面に表示された時点で、先生の運命はもう決まってるんです」
…?
「先生、禊のアビ・エシュフ・タイキック」
「…え?」
デデーン!!
センセイ・禊のアビ・エシェフ・タイキック!!
パ~ラ~♪
突然、戦闘民族の様なBGMが流れ始めた。
「待って…何?いや無理無理無理無理!聞いてない!聞いてない!私それ聞いてないんだけど!?」
ガチャッ!
すると1番ロッカーの中から、生徒が現れた。
!?
私は振り向かず、教室の出入り口に走った。
「先生、何処に行くんですか?」
「…その声はトキだな!?」
「はい、貴方のパーフェクトメイド飛鳥馬トキちゃんです」
逃げられる訳が無いが逃げる。
最初から諦めるなんて私には出来ない。
ガラッ!
教室の扉が開いた、挟み撃ちか…?
「こんにちは先生〜」
そこにはニコニコ笑顔のノアがいた。
「あ、生塩先輩こんにちは〜」
「…生塩先輩!?」
私はノアをときめかせることで、退路を確保した。
俺の勝ち!何で負けたか。
明日まで考えといて下さい。
「先生、何処へ行こうというのですか?」
ガシッ!
「うわぁ〜!!!」
先程まで教室にいたトキが、廊下から現れて捕まった。
!?
「トキ!?何でこっちにいるの!?」
「ご存じないのですか?今流行りの残像ですよ?」
それ何処で流行ってるの…?
こうして僅か数秒で、私の逃走は失敗した。
私は両手を挙げた状態で、教室の中に連れ戻された。
「あれでも逃げられないなんて、ミレニアムサイエンススクールの生徒はスゴイねぇ…」
「ん、先生は狡猾だけどあの人は無理…」
「…それで?私はどうなるのかな?」
「もう逃げませんか?」
「逃げないよ、というか逃げられる訳無いし逃がすつもりも無いでしょ?」
「では準備しますので、ここで待ってて下さい」
「準備のお手伝いします」
「ありがとうございます」
これから何するんだ…?
ノアとトキは教室の引き戸を2枚外して、出入り口を広くした。
待って、そもそも何でトキはメイド服?
アビ・エシュフタイキックは誰がするの?
…
「ユウカちゃん!お願いしま〜す!」
ギュピッ…ギュピッ…ギュピッ…
「いや…なんか変な足音が聞こえr」
そこに現れたのは…
「先生、覚悟はいいですか?」
…パワードスーツを装備したユウカだった。
アビドスポイント
アビ・エシュフを装備した、民族衣装のユウカ。
!?
「いや待て待て待て!おかしいおかしいおかしい!」
「逃げないで下さい、怪我しますよ?」
「怪我で済めばいいね!」
おいおい冗談キツイぜ。
ユウカのタイキック…?
あの太ももでタイキック…?
〇ぬ、太ももに〇される。
「先生を安心させる為に、お試しでアビ・エシュフ・タイキックします」
「既に手配済みです」
「こちらに」
いつの間にかノアとトキで、お試しの準備がされていた。
あれ何…スイカかな?
ゴォッ!
!?
するとユウカのパワードスーツ右足から、風圧が発生した。
何あれ!?アフターバーナー!?
「おりゃあー!!」
スパッ…
パカッ!
!?
ユウカは右足を振り抜いた、その後スイカが真っ二つに割れた。
ノアはそのスイカを持って、アビドス高校の生徒達に持って行った。
「アビドス高校の皆さん、差し入れです」
「わぁいすいか、ほしのすいか大好き」
「塩はありますか〜?」
「こちらの食塩をどうぞ」
「ん、流石パーフェクトメイドさん」
「恐縮です」
ちょっとユウカさん?それもうタイキックじゃなくて、タイキックブレードでは?
「無理無理!本当に無理だって!」
「出来るか出来ないかではありません、やるんですよ」
「分かった!これだけは言わせて、その太ももでタイキックされたら私のお尻は粉微塵になるけどいいんだな!?」
「フフッ…(笑)」
アビドスポイント
※既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。
「ごちゃごちゃうるさいブタ野郎ですね…行きますよ!」
「ブタ野郎はもういいから!?じゃあこうしよう!アビ・エシュフは外して?パワードスーツ無しならタイキックしてもいいから!」
…
「先生…」
「え?何?やめてくれるの?」
「今なんて言いましたか…?」
「え?ユウカもブタ野郎って呼ぶの好きなの…?」
「フフッ…(笑)そっちじゃありませんよ!?というかそんなこと言ってませんよね!?その後ですよ!その後!」
…
「…アビ・エシュフ外して?」
「分かりました!パワードスーツは外しますね!」
スポッ…
アビドスポイント
アッサリパワードスーツ、アビ・エシュフを外す民族衣装のユウカ。
…
しまった…これは、ドア・イン・ザ・フェイスという交渉術だ!
最初はパワードスーツのアビ・エシュフ・タイキックでお試しをチラつかせて、私が混乱してる間に本命のタイキックをねじ込んで来やがった!
「おいユウカ貴様、私がオススメした今期の春アニメを最後まで見たな!?」
「え!?べ…別に見てませんよ?」
「ウソが下手!私にはウソ付いたクセが出てるとか指摘するのに、ユウカもウソを隠すの下手っぴだな!アニメで得た知識を私に使うなよ!」
「ほら!パワードスーツは外しました!早くタイキックしますよ!」
「へぇ〜先生とユウカさんは今期見たアニメを語り合うぐらい仲がいいんだねぇ〜」
…
「…ん?」
「…え?」
あ、風向き変わったな。
ホシノの一言を聞いた生徒達は、武器と残弾をチェックし始めた。
「いやいや世間話ですよ?そうでしょ?」
「そ…そうですね」
「ユウカちゃん、その話詳しく」
「私にも詳しくお願いします」
「先生、撃たれるのとタイキックどっちがいい…?」
「分かりました!タイキックでお願いします!その前に神に祈らせて下さい!」
「大袈裟ですね…」
私はお尻を出して、神に祈りを捧げる。
ええいままよ。
俺はこのトラウマアロナちゃんバリアが、秒速490メートルのタイキックを止めてくれると信じている。
自分は身動きせず、ひるまないと信じている。
生徒達を信じている。
アロナも俺を信じている。
「おりゃあー!!」
ユウカが足を蹴り上げた。
先生のお尻へ禊のタイキック。
その時、先生はふと思った。
あーでも、限定生徒を募集してる時のアロナは世界で1番信じられないな…
ドゴォッ!!
「あ"い"た"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"い"っ"!」
先生は崩れ落ちた…
「フンッ!」
「ではアビドス高校の皆さん」
「これから先も頑張って下さい」
ユウカは怒って教室を出て行った後、ノアとトキはお辞儀をし外した引き戸を戻して去って行った。
デデーン!!
全員アウト!!
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
ケツバンアーミーさんのお仕置きは痛いが、動かない先生が気になってそれどころでは無かった。
「先生大丈夫…?」
「ん、ユウカさんは手加減してた」
ホシノとシロコは私を心配してくれた、けどスマン…今は動けん。
「…ホシノとシロコの見解は正しいよ、だからユウカの名誉の為にも言わせてね」
…
「タイキックがね、キ〇玉に当たった…」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
ユウカのタイキックが先生の先生に命中。
「もぉ〜!何いってんの!先生のバカァ!」
「セリカゴメン!本当に申し訳ない!」
最悪の理由で動けない、先生の発言で全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
尺取虫みたいになってる先生をチラ見しながら、ケツバンアーミーさんはお仕置きを執行した。
「ゴメン…もうちょっとこのままで…」
こうして5回目の引き出しネタが終了し、現時点で用意されている引き出しネタは全て完了した。
いよいよ他校との交流会が始まる。
次の交流会テーマは、本日2025年4月6日(サンデー)24時までにします。
※次回はスキャンダルで