引き出しネタが終了した際、ユウカのタイキックが先生の先生に命中し名誉の負傷を負った。
ここでついに…
…他校との交流会が始まる。
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
「お、今タブレットに情報が来ました」
私のタブレットに交流会の情報が来た。
「ついにご対面だねぇ〜」
「ん、何処が来ようとも油断しない」
…
「えーと、これから皆に救命救急の体験授業を受けて貰うね」
「…救命救急?」
「別の教室で救護騎士団が救命救急の指導をしてるから、アビドス高校も参加して欲しいとのことだよ」
「救護騎士団ということは…」
「トリニティ総合学園ですね〜」
「ヒフミの学園ね…」
「じゃあ、別の教室に移動しようか?」
こうしてアビドス高校の生徒達は、救命救急の授業を受ける為に移動を始めた。
しかし…
…待ち構えているのは、救護騎士団だけでは無かった。
「この教室だね」
先生とアビドス高校の一行は、目的の教室に到着した。
「ところで救命救急というと、心臓マッサージや人工呼吸でしょうか…?」
「あーそれぶっちゃけ気になってた、銃で撃たれて痛いで済む頑丈なキヴォトス人も救命救急とかいるの?」
…
「あまり必要な場面は無いですね〜…」
「あーやっぱりそうなんだ?詳しい話は中にいる救護騎士団に聞いてみよっかな?」
私は教室の引き戸にノックした。
トントンッ…
「シャーレの先生です、入ります」
「…どうぞ」
この声はミネかな…?
ガラッ!
私は扉を開けて教室に入った。
「ダメですよ!その様な力加減では!救護を必要としてる人々を救えません!」
「これ結構難しいね〜☆」
「ミカ、君は力が強過ぎる」
!!!
中には救護騎士団の3人とティーパーティーの3人が、心臓マッサージの訓練をしていた。
アビドスポイント
ミカの心臓マッサージを指導するミネ。
「先生、お待ちしておりました」
「あー久しぶりだね、このメンバーで会うのはあの時以来かな?」
「その件は申し訳ありませんでした…」
「別に気にしなくていいよ?今こうして生きてるのは、ここにいる皆のお陰なんだから」
「ですが…」
「あ!先生だぁ〜こんにちは☆」
私を見るな否や、スゴイスピードで駆け寄って来たミカ。
「ほらほら、私だけでは無く皆にも挨拶しなさい」
挨拶は基本、古事記にもそう書いてある。
「アビドス高校の皆さん、ご機嫌よう」
「やぁ、今日はよろしく頼むよ」
淑女らしくお辞儀するナギサと、そしてセクシーフォックスのセイア。
「アビドス高校の皆さんもお待ちしておりました…本日は救命救急の体験授業に、参加していただきありがとうございます」
「ミネさんでいいのかなぁ?噂は色々聞いたことあるけど、今日はよろしくねぇ〜」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします!」
セリナとハナエも挨拶を済ませた。
「ところでさぁ…」
「なぁに〜☆」
「教室の隅で山積みになってる、これはどうしたの…?」
…
アビドス高校の生徒達が、教室に入った直後から謎の物体が山積みにされているのが視界に入っていたが…あえて言及はしなかった。
しかし私が聞かない訳にもいかないから、やっぱり聞くしかないよね…?
「あ〜これ?心臓マッサージ?してたら壊れちゃった☆」
!?
「ちょっと待って、これ全部…?」
山積みになってる物の中には、原型が無い物もあるんだけど…?
「エヘッ☆」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
アヤネ・アウト!!
アビドスポイント
山積みにされた物体の正体は、ミカに破壊されたトレーニングユニット人形。
「アヤネちゃんドンマイドンマイ〜」
「ん、まともに考えちゃダメ」
バン!「あぅっ!」
真面目なアヤネに冷静になる様に、ケツバンアーミーさんがゴム弾を撃った。
取り敢えず、まだ壊れていないトレーニングユニット人形が残っていたので手分けして心臓マッサージの訓練をした。
「おー皆上手いな、私の意識が無くなった時もこれなら安心だね〜」
「先生!?縁起でもないことを言わないで下さい!?」
「そ…それもそうだね」
…セリナにめっちゃ怒られた。
「ところでさぁ、先生?」
「…ん?何かなホシノ?」
「さっきミネさんが謝ってた"その件"って、何のことか聞いてもいい?」
…
「あーその件?別に大したことじゃないよ…?」
「…シロコちゃ〜ん?」
「ん、これはウソを付いてる先生」
!?
ぐ…こんな時にもそれを使うのか、私クセは厄介だな。
「あのねホシノとシロコ、真面目にその件は対したことじゃ無いから気にしなくていいんだよ?」
「大したことあるか無いかは、おじさん達が決めるからブタ野郎は黙っててねぇ?」
「…え?」
妙だな、まるで何があったのか知って…
「ゲヘナ学院の風紀委員長ちゃんから聞いたんだけど…」
…その時、暁のホルスが開眼する。
「先生の口にロールケーキを突っ込んだ結果、息が出来なくなった先生の意識が無くなったって聞いたけど…本当かなぁ?」
!?!?!?!?!?
な、何で知ってるの!?
馬鹿な!この情報は余りにも危険過ぎるから、あの手この手を駆使して戒厳令を引いて徹底的に隠蔽したのに…
「嫌だなぁ〜ホシノ、トリニティ総合学園はお嬢様学校だよ?そんな冗談みたいなミスする訳が…」
「事実ですよ」
「…はあああああ!?ナギサ!?おんまぁ何言ってるんだよ!?」
アッサリ認めやがったよ…
「Kittens.Check your weapons and ammo.」
「I've waited a long time for this.」
「Haven't we all.」
「ホシノとシロコは何て?分かる言葉で言ってくれるかな?」
取り敢えず怒ってるのはよく分かった。
「よーし!そこまでだ!全員武装を解除してくれるかな!?」
この風、この肌触りこそキヴォトスだ。
久しぶりだな、この銃社会のヒリ付いた空気はよぉ…
「先生どいて下さい、ソイツらミンチに出来ません…」
「ノノミはそんなことしなくていいんだよ?ほら、アヤネもセリカも銃を降ろして…敵じゃないよ」
「っ…」
スッ…
いつの間にか私の前に、ミカが立ち塞がっていた。
「アビドス高校の皆さんが、怒る気持ちも分かります」
ミカが頭を下げた。
「…ミカ?」
「私達をミンチにする前に、何があったのか見ていただけませんか…?」
頭を上げたミカの右手にある物、プラスチックのケースをホシノに見せた。
アビドスポイント
怪しいBD。
…
するとホシノが左手で合図を出した、それを見たアビドス高校の生徒達は武器を降ろして安全装置をかけた。
「おじさん達、怪しいブルーレイディスクにはいい思い出が無いんだよねぇ〜」
「ん、見てから判断する」
「先生、私うまく出来たかな…?」
ほう…ミカが交渉材料を使って、銃を向けられた相手を説得したのか。
「ミカごめん、今から私ね…」
「…え?」
「…取り敢えず泣く」
そう言った先生は、静かに泣き始めた。
!?
「ちょっと!?何で泣いてるんですか!?」
「いやいやナギサ、これは泣くでしょ…」
「はぁ!?」
あの暴力か暴力か暴力でしか解決の糸口を探れなかったミカが、対話や説得という選択肢が取れるとか…
「成"長"し"た"ミ"カ"を"見"ら"れ"て"こ"ん"な"に"嬉"し"い"こ"と"は"な"い"よ"ぉ"」
もうギャン泣きでいい。
「あと少しで武装解除出来たのに!?先生が泣き出したら台無しではありませんか!?泣くのは後にして下さい!」
「あ、セクシーセイアの尻尾借りるね」
「…へ?」
チーンッ!
「はぁ〜っ!?君という奴は!?私の尻尾で鼻をかむ奴がいるかぁ!?」
「ちょっとセクシーセイアさん、今はケンカをしてる場合では…」
「ナギサ!君もセクシーセイアはやめないかぁ!おい救護騎士団!このバカ2人の頭を早く治してくれないか!?」
「…申し訳ありません、我々には手の施しようがありません」
「はい先生、涙と鼻水をティッシュで取って下さい」
「済まねぇセリナ…」
「もう1枚ありますよ〜!」
「ハナエもありがとう…このティッシュいい匂いがするね?」
…
「ふ〜ん、先生がトリニティの生徒達と仲が良いことが分かったしミンチにしよっかぁ〜…」
「…え?」
「ノノミちゃ〜ん、Weapons free.」
「Time to face the music♪」
「あれ?この場合ミンチになるの、私だけじゃないか…?」
…
「あ…お願いします!私のことはミンチにしてもいいので、先生だけは見逃して下さい!お願いします!☆」
ミカは一生懸命、頭を下げた。
「ミ…ミカさんだけ1人で逝かせませんよ、私も先生の代わりにミンチになります!」
ナギサも一生懸命、頭を下げた。
「君達!私だって先生の盾ぐらいにはなれるさ、ここは私がミンチにだね…」
「あどうぞ☆どうぞ☆どうぞ☆どうぞ☆」
「あどうぞ、セイアさん頼みます」
ミカとナギサは、セイアに譲った。
「何でだぁっ!!」
ベチンッ!
セイアは怒り、ミカとナギサに譲り出された手を叩いた。
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ノノミ・アヤネ・セリカ・アウト!!
アビドスポイント
ネタのくだりはセイアだけ知らない。
「これは助かった、仕切り直すには丁度いタイミングだよ…」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
温まり過ぎたアビドス高校の生徒達に、ケツバンアーミーさんは冷水をかけるが如くゴム弾を撃った。
「色々あったけど、ひとまず落ち着いてくれてありがとう…」
ケツバンアーミーさんの活躍で、生徒達を席に座らせることに成功した。
「おじさん、早くブルーレイディスクの中身が見たいなぁ〜」
「ん、見てから判断する」
「すまない、その前にちょっといいかい?」
…?
私はセイアへすまないの前に一言つけ忘れてないか?と言おうとしたけど、流石に撃たれそうだからスルーした。
「ミカとナギサ、よくも2人で私を謀ってくれたね…」
「何のこと〜?☆」
「フフッ…セイアさん、今日は体調がすこぶるよろしいのですね?」
恍けた2人に目を細くするセイア、席から立ち上がり…
ペタッ…
「2人共少しは…」
ペタッ…
「…反省したまえ」
…ミカとナギサの頭に、字が書かれたお札を貼り付けた。
!?
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
「キツイの来たなぁ…コレ」
「え?何々?☆」
アビドスポイント
ミカのお札(トリニティの裏切り者)
「これはジョークで済むのか…?」
「何ですかこのお札…?」
アビドスポイント
ナギサのお札(お友達ごっこプロ)
キツイトリカスジョークをかまされ、救護騎士団も含めその場の全員轟沈した。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
「何それwナギちゃんウケるw☆」
「ミカさんも面白いですよ、フフッ…(笑)」
ミカとナギサの微笑ましい姿をチラ見しながら、ケツバンアーミーさんはお仕置きを行った。
「今日のセイアは何?もしかしてハナコのインテルが、セクシーインストールされてるの…?」
「先生?君が何を言ってるのかさっぱり分からない…もう一度言ってくれるかい?」
「あのお札はハナコの入れ知恵…?」
「…先生、君が何を言ってるのかさっぱり分からないね」
その返答は、肯定してるのと一緒だぞ…
成る程、ハナコの入れ知恵か〜
私は納得だし、何1つ安心出来る要素はこれっぽっちも無いな。
「それじゃあ、ブルーレイディスクを再生するね?」
「再生する前にお聞きたいのですが、そもそも何故その様な事態になったのですか…?」
リモコンを手に取った私に、アヤネが疑問を口にした。
「なんだっけ?コハルの漢字が読めない件が、テレビ放送でキヴォトス中に広まってトリニティの権威が下がるとかで、私を呼び出してそれに反論したら、ナギサ小1時間の説教が始まったんだよね…?」
…
「…この人バカなんじゃないの?」
「ぐっ…」
「…ダメだよセリカちゃん、ティーパーティーの元ホスト?にそんなこと言ったらぁ〜」
「ぐふっ…」
セリカはぶっちゃけた発言だけど、ホシノは攻めるなぁ…
「あーミカ、この映像ってどの辺から?」
「ナギちゃんの説教1時間経過辺りから、再現してあるよ☆」
あー再現VTRなのか…
「それではVTRスタート☆」
私はミカの合図に合わせて、リモコンの再生ボタンを押した。
3…2…1…
〜王子様を救う、お姫様の活躍〜
…?
『しょーもないことで先生を呼び出したナギちゃん、その怒りは留まるところを知らない☆』
「…何ですかこのナレーションは?」
『説教開始から1時間経過した、その時☆』
『あぁ!ペロロ様を生け捕りにしてるぅ、阿慈谷ヒフミだぁ!』
『え!?何処ですか!?ヒフミさん何処ですか!?』
ダッ!
『なんと先生は説教から逃走する為に、存在しないヒフミちゃんを囮に使いました☆』
「これは本当です、ナギサに対して効果覿面だからね」
「君…胸を張って言うことではないよ?」
ガシッ!
『せ〜んせ?何処に行くの?☆』
『へぁ!?ミカァ!?何でぇ!?』
!?
『今私のこと、フィジカルオバケって言ったよね…?』
『…え?普通に言ってないけど!?』
『逃げようとする先生を、残像で捕まえて椅子にご着席〜☆』
トキが言ってた残像の出所はここかぁ…?
『先生…教師ともあろう者が、ウソを付いて逃げようとしましたか?』
『鬼の形相で先生に迫るナギちゃん、こわ〜い☆』
『いや〜今そこにヒフミがいた様な気がしてさぁ、見間違えだったみたい』
『言い訳は結構です!』
カポッ!
『お口に、合うといいのですが…?』
『ん〜!!…ん?うあいあおえ!?』
『怒ったナギちゃんは、ロールケーキを先生の口にシュート☆超エキサイティング☆』
「本当に何なのこのナレーション…」
…ピコッ!…ピコッ!…ピコッ!…ピコッ!
『ホラホラァ〜もっと美味しそうに食べられないのかい…?』
『そして後ろからセイアちゃんが、ピコピコハンマーで先生をノックアウト☆』
…
「ホシノ先輩訂正します、コイツらホームラン級のバカですね…」
「ダメだよセリカちゃん、時として正論は人を傷つけるんだよぉ〜…」
ホシノとセリカの気持ちは分かるけど、君等も似たようなことやったの私は覚えてるからな、言わないけど…
『ん!?ん〜!!ん〜!!』
『そうですか、美味しいですか、おかわりもありますよ?』
『あれ…?ナギサ?先生の様子がおかしい』
『セイアさんは先生の肩を…』
『…っ』
『…あれ?先生?』
『ロールケーキを味わっていた先生、ユスティナ聖徒神様の身元へ!?アーメン☆ソーメン☆ヒヤソーメン☆』
「さっきからミカは何を言ってるんだ…」
「ん、ホシノ先輩これは…」
「う〜んこれはどっちもどっちだねぇ…」
「ノットギルティ」
やったぜ、銃撃戦が回避されたのなら何でもいいよ。
さて…ここから先は、私の知らない世界だ。
『これは、先生の意識が無い!?』
『ミカさん!救護騎士団を!』
『救護〜!救護〜!』
…
『Blow the charge!』
ボン!!
『Breaching breaching!』
『Go go go!』
『救護の声を聞き、颯爽と現れたのは救護騎士団のミネ団長とセリナちゃんとハナエちゃん☆』
『どうされまし…セリナは意識レベルを確認!ハナエは口の中に入ってるロールケーキを取り出して下さい!』
『先生!聞こえますか!?先生!』
『…』
『ミネ団長、先生の意識がありません!』
『口内のロールケーキ取れました!』
『心臓マッサージは私が、人工呼吸はどなたが…』
『私がやる!』
!?
…え?…マジ?
『きゃ〜先生の人工呼吸に私が立候補、王子様を今度はお姫様が救うじゃんね☆』
『ミカさん、先生をお願いします』
『ミカ、君に先生の命を預けるよ』
『それではミカさん、人工呼吸お願いします』
『先生の為に、祈るね☆』
「カットカット!ちょっと待った!おかしいおかしいおかしい!」
何だぁ!?この雑な急展開はぁ!?
「え〜…これから私と先生がチュ〜する名シーンなのにぃ☆」
…!!!
「…いくつかおかしなところがあったから、確認させてね?」
「そもそもなんだけど、ミカは人工呼吸出来るの?」
「…え?出来るに決まってるじゃん☆」
「私も救命救急の訓練したことあるから分かるけど、心臓マッサージの後に人工呼吸の順番だよね?」
「…あ」
「ミカは力加減の都合で、心臓マッサージ出来ないよね?人工呼吸は練習したの…?」
アビドスポイント
心臓マッサージは出来ないが、人工呼吸は出来るミカ…?
「救護騎士団が駆けつけたところもおかしいよね?」
「そう?爆発と共に現れて、カッコいいじゃん☆」
「救護対象がいるかも知れない部屋に、ブリーチングチャージで突入するの…?」
「うっ…」
アビドスポイント
救護騎士団は特殊部隊だった…?
「ミカの言う通り、これはカッコいいよ?ドラマ性が欲しいが故の演出だね」
…
「先生…?それはどういうこと?」
私の発言に対する当然の疑問だ。
「簡単だよホシノ、映像を巻き戻すよ?」
私はリモコンを使って、目的のシーンに巻き戻した。
「ここのナギサとテーブルが映ってるシーンなんだけど…」
『ミカさん、先生をお願いします』
!?
「な、何よこれ!?」
セリカか驚くのも当然だよな…
「な…何ですかこれは!?」
「ナギサとテーブルが融合して、ナギサの下半身がケンタウロスみたいになってない?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
下半身がケンタウロスのナギサ…?
「ちょっと先生〜!訳の分からない例えやめてよぉ〜!」
「いやいや笑ったってことは、何となく想像出来たんでしょ!?」
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
「それだけじゃないよ…この次にセイアがミカに、私の命を預けるとか言ってるシーンだけど」
私はそのまま映像を、再生して進める。
『ミカ、君に先生の命を預けるよ』
!?
「な…なんだいこれは!?」
「このセイア、八頭身だよね?最早セイアのコスプレしてる別人だろ…」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
八頭身のセイア。
数々の作画崩壊の箇所を指摘した結果、生徒達の腹筋も崩壊させた。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
「それと根本的な話だけど、本当にミカが私とチューしたらミカは恥ずかしさの余り顔を合わせることすら困難だと思うんだよね…?」
「…」
「そこそこ付き合いも長いし、見たところ本人に余裕があるからそう言った不貞行為には及んでないというのは私の勘だね…」
「むぅ〜!☆」
唸ったってダメだよミカ、かわいいけど。
「以上の点から、この映像は…フェイクの可能性が高いと判断させてもらう」
「うぅ〜…」
「でさぁミカ…これ、何処に外注したの?」
!?
「…え?な、何のこと?☆」
「私はこういう映像を作ることを、生業にしてる生徒に心当たりがあるの」
ミカは目を逸らし、ワザとらしく口笛なんか吹いてる…吹けてないのに。
「赤冬に外注したな…?」
「うっ…」
「赤冬…?」
「レッドウィンター連邦学園ですね…」
「あぁ〜あの学園かぁ〜…」
…
「こういう映像は私のスキャンダルになって、炎上するから気を付けてね…?」
「…ごめんなさい」
後でチェリノに連絡しとこ、知識解放戦線のメルは1週間プリン抜きだ。
モミジにメルの目の前で、プリンを2人分見せつける様に食べるお願いしなきゃだな。
「ん、流石鬼畜先生」
「ちょっとシロコ?内心を読んで鬼畜先生に、ジョブチェンジさせるのやめてよ…」
さて…フェイク映像の影響で、空気が冷え冷えになっちゃったから何とかしないと…そうだ。
「…ところでハナエさぁ?」
「は、はい!何ですか?」
「ミカが用意した映像でも、チラッと映ってたけど…」
…?
「…私の口内に詰められたロールケーキ、あれどうしたの?」
「…はい?」
…
あれ?何かハナエだけでなく、セリナの様子もおかしいんだけど…?
「あ…あの…緊急事態だったのと…置く所が…無かったので…」
は?ウソだろ…?
こんな所に地雷案件が?
「食べちゃいました…」
「…食べたぁ!?」
!?
「セリナ先輩と2人で…」
「…セリナと2人で半分こぉ!?」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
ノノミ・アヤネ・セリカ・アウト!!
アビドスポイント
先生が食べかけた、ロールケーキの行方が判明。
ロールケーキの意外な行方を知った者は、3人轟沈した。
顔隠して笑ってるけどセリナ、君も食べたんだろ…?
ぶっちゃけ信じられん。
「もぉ~コイツらも頭おかしい〜!!」
コラコラセリカ!
その言い方だとドラムバッグに詰められる美食研究会や、ボンテージスーツSM女王様のゲーム開発部と同列じゃないか?
やめなさい。
少なくとも私の命を救った救護騎士団を、頭のおかしな連中と同列するのはイカンでしょ…
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
その点ケツバンアーミーさんはスゴイよな、どんなに笑ってもお仕置きの内容は一緒…でも無いな。
「ん、ホシノ先輩…」
「これは判定に困るねぇ〜」
「…ギルティで」
これギルティなのか…?
基準が分からん。
「皆さん、2人に責任はありません…」
「ミネ…?」
「…私がロールケーキを食べる様に指示を出しました」
!?
「…どういう意図でそんな指示を?」
「救護を必要としている先生を、救う為に行った…です」
…?
「…何?今なんて?ミネもう1回言って?」
ミネ頑張って、もう少しだから…
…
「いwりwょwうwこwうwいwでwすw…フフッ(笑)」
「…フフッ(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
ミネ痛恨のエラー。
何時も真面目なミネが、あり得ないことを言う状況に耐えられず本人も含め全員轟沈した。
「おいミネェ!後輩が汚名と泥を被ったんだからぁ、最後まで団長やりきれよぉ!」
「ごめんなさい…(笑)ごめんなさい…(笑)ごめんなさい…(笑)…フフッ(笑)」
結果的には全員笑ったからいいか。
口内から取り出した、ロールケーキを食べるのが医療行為?そんな訳無いよなぁ…
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
ケツバンアーミーさんのお仕置きは医療行為?そんな訳無いよなぁ…
こうしてミカのスキャンダルなネタは終了した。
これ外部に露呈してたら、血を見ることになってたよね?
マジヤバかったわ…
「せ〜んせ?また空気が冷え冷えになっちゃったね?☆」
どの口が言ってんだどの口が…
「私が場を盛り上げる為に、10トン爆弾でも投げよっか?☆」
!?
「ありがとうミカ、冗談でもそんなこと言ったらダメだし絶対にやらないでね?」
「おっけ〜☆」
そのネタ私が内心で思った、ジョークなんだけど何で知ってるの…?
「安心してよミカ、こうなった状況で使えるプランBがあるから」
「プランB?☆」
私はプランBで起用する生徒を見た。
「ナギサちょっといい?」
「…は?え?私ですか?」
「ナギサには場を盛り上げる為に、1曲歌ってもらいます」
…
「…はぁっ!?」
「ナギちゃん頑張って〜☆」
「ナギサの歌か、いいね」
いつの間にか、カラオケボックスセットが用意されていた。
ミカはデンモクを持って、セイアはタンバリンを叩いて準備万端だ。
「急に歌と言われても!?何を歌えばいいのですが!?」
「大丈夫、ナギサが得意な歌だから」
私は曲名が書かれたカンペを見せた。
ペラッ…
「マイクを下さい、歌います」
!?
「ナギちゃんやる気出た〜☆」
「歌います」
「頼んだよナギサ」
「歌います」
「ミカ、この曲名を頼む」
「おっけ〜☆」
「歌います」
ナギサは急に歌いますbotになった…
「ではナギサさん、お願いします!ミュージックスタート!」
…
「ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↓フッ→ミッ↓ ヒッ↓フッ→ミッ↑
ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↑フッ→ミッ↑ ダ↓イ→スッ↑キッ↑
ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↓フッ→ミッ↓ ヒッ↓フッ→ミッ↑
ア↑ジ↑タ↑ニッ↑ ヒ→フ↓ミ↓ ダッ→イ↓スキ↓ス→キ↑
ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↓フッ→ミッ↓ ヒッ↓フッ→ミッ↑
ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↑フッ→ミッ↑ ダ↓イ→スッ↑キッ↑
ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑ ヒッ↓フッ→ミッ↓ ヒッ↓フッ→ミッ↑
ア↑ジ↑タ↑ニッ↑ ヒ→フ↓ミ↓ ダッ→イ↓スキ↓ス→キ↑」
…
「先生…なんだいこの歌は?」
「あーセイアは知らないんだ?この歌はね、ナギサが得意な曲で…曲名はHifumi Daisuki」
「フフッ…(笑)」
アビドスポイント
※既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。
「どんだけヒフミのこと好きなのよ…」
セリカいい質問だ、どれぐらい好きか?
このキヴォトス含めて、三千世界で1等賞だよ。
「よしよし、もう十分だから止め…あれ?デンモクは?」
「ゴメン先生、デンモク取られちゃった☆」
え…?フィジカルオバケのミカからデンモクを奪い取る?
「ちょっと?ナギサさん?もう十分…」
「伴奏中でもごちゃごちゃうるさいブタ野郎共ですね!?」
!?
「その減らず口に全員ロールケーキぶち込みますよ!?」
なんだコイツ、コエーよ…
「ミカ!デンモクを取り返すんだ!」
「おっけ〜☆」
「セイアはミカがダメだった時に備えて、カラオケボックスの電源を落とせ!」
「先生…何もそこまで」
「いいんですかセイアさん!?貴方の尻尾には先生の鼻水…ヒッフッ↑ ヒ↓フ→ミッ↑ミッ↑…」
「今なんて!?ナギサ今なんて!?」
「だからもういいってぇ!誰かぁ!電源を落とせぇ!」
〜数分後〜
結局最後まで歌い切りやがった…
ミカを軽くいなしてたな、一体何処からこんな力が…神秘なの?
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
ヒフミを思う気持ちで完全勝利。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
お仕置きを数分間待たされたケツバンアーミーさんは、疾風のように去って行った。
「先生、よくも私の至高の時間を邪魔してくれましたね…?」
「…え?」
これ私が悪いの?何で?
「罰として先生には…」
え?何?何すんの…
スッ…
…なんかマイクを渡された。
「…今の曲をデュエットで歌ってもらいます」
「…あーいいよ?低音パートだっけ?」
!?
「これが何の罰にな…」
「へぇ〜先生は生徒と2人っきりで、カラオケボックスに行きデュエットを練習してるんだぁ〜…」
…成る程、ナギサはそういう1手を打ってきた訳かぁ。
ホシノの発言を聞いた生徒達は、武器と残弾をチェックし始めた。
何回目だよこれぇ…
「ホシノ落ち着け、話せば分かる…」
「Maybe?」
「…多分?」
あらやだ、今のホシノめっちゃカッコいい。
「先生、ジタバタしないで下さい…」
どの口が言ってんだどの口が…
「ホシノさん、こちらを…」
ナギサは何かをホシノに渡した。
スッ…
「これは…レシートだね、白昼堂々カラオケボックスのフリータイムに2名様ご案内かぁ〜」
ナギサめ、余計なことしやがって…
「慌てないでホシノ、それはナギサの罠だ」
…
「…というと?」
…暁のホルスも地に落ちたものだな。
「そのレシートには誰と誰が、カラオケボックスのフリータイムに入ったかは書いてないでしょ…?」
!!!
「レシートの日付と時間を見せてくれる?」
私はホシノからレシートを受け取った。
「あーこの日か…このレシートの日付と時間ぐらいに、とある生徒からモモトークでメッセージが来てるんだけど?」
私はタブレットを出して、モモトークを起動した。
「…それは誰?」
「阿慈谷ヒフミさんです」
…
「ヒフミからナギサ様とカラオケボックスに来てるから、先生も来ませんか?って誘われたけど絶賛デスマーチ中で断ったんだよね、その後のメッセージであはは…って返信来たけど」
「…くっ」
「翌日は申し訳無かったから、カラオケボックス3人で行ったよ…当然ナギサはそのレシート持ってるでしょ?」
「…中々やりますね、先生」
アッサリ見抜かれたナギサの罠。
しかし…
…予想外の小石に躓く。
「やっぱり先生は、生徒達とカラオケボックスに行ったりするんだねぇ〜」
「…え?それはまぁ」
「私達アビドス高校の生徒達とは、カラオケボックスへ行かないのに…?」
!!!
えぇ…?
「あの、シロコさん?これはギルティ?」
「ん、ギルティ」
なんでや…
「…じゃあ今度行く?カラオケボックス?」
「ん、ノットギルティ」
「…せっかくだからヒフミも誘ってさぁ、なんならここにいる生徒達も含めて皆で行こうか?」
「ん、やっぱりギルティ」
こうしてナギサのスキャンダルなネタは終了した。
カラオケボックスって、大人数の方が楽しいじゃん…1人が歌える曲数が減るけど。
ブーッ!ブーッ!ブーッ!
「…あれ?なんだ?」
…?
「タブレットに連絡が来た、緊急警報…?」
「な、何ですか?緊急警報って…?」
アビドス周辺で異常事態が発生したのか、警戒するアヤネ。
「交流会参加予定生徒がアビドス高校の周辺を巡回中に、自分のことを百合園セイアだと自称する生徒を複数人拘束した…!?」
!?
「…は?」
「じゃあここにいるセイアちゃんはニセモノなの…!?☆」
「セイアさんの影武者ですか…!?」
「ま、待ってくれ!?こんな話を私は聞いてないぞ!?」
まるで意味が分からんぞ、セイアだと自称して何の意味があるんだ…?
「…取り敢えずこの教室に連れてくるから、後は私達に判断して欲しいって」
〜数分後〜
トントンッ…
「誰か来たね、どうぞ〜」
「…失礼します」
ガラッ!
「先生、こんにちは」
「…ミヤコじゃないか、てことは」
「はい…不審者を拘束したのは、我々RABBIT小隊です」
アビドスポイント
不審者を拘束したのはRABBIT小隊。
「あ、えっと、その…先生…こんにちは」
「ミユも一緒か、サキとモエは?」
「不審者は2人いたので、2手に分かれて拘束しました」
アビドスポイント
セイアを自称する不審者は2人。
「えーと、その拘束した不審者って何処にいるの?」
「廊下に待たせていますよ」
「…じゃあ入って来てもらっていい?」
「分かりました、RABBIT4」
「ど…どうぞ〜」
ガラッ!
先ずは1人目、セイアを自称する不審者が入って来た。
!?
「…私が本物の百合園セイアです」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
「…よし」
ミヤコは笑いの刺客として、全員轟沈させることを成功して喜んでいた。
まぁこれは後が怖いけど…
アビドスポイント
百合園セイアのコスプレする尾刃カンナ。
「…これは、よく通ったねえ〜」
「先生、通ったとか意味分からないことを言わないで下さい」
「アッハイ、スミマセン」
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
通るかこんなもんと突っぱねられ様が、お構い無しのゴム弾が撃ち込まれた。
コンコンッ…
「また誰が来た、どうぞ〜」
「失礼するぞ」
「くひひ…こんにちは〜」
「あ、サキとモエか…いらっしゃい」
「不審者を連れて来た」
「あーそうなんだ、早速入ってもらって?」
「了解した、おいRABBIT3」
「どうぞ〜入って入って〜」
ガラッ!
次に2人目、セイアを自称する不審者が入って来た。
!?
「…私が本物の百合園セイアです」
「フフッ…(笑)」
デデーン!!
全員アウト!!
「…よし」
サキもミヤコ同様、笑いの刺客として全員轟沈させることを成功して喜んでいた。
1人目は接点あったけど、2人目の生徒は何でこの案件を受けたんだ…?
アビドスポイント
百合園セイアのコスプレする桑上カホ。
「ちょっと!?髪の色と獣耳ぐらいしか接点無いじゃない!?」
セリカ、それは十分な理由だよ?
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
何故ならこうしてケツバンアーミーさんが、お仕置きしてるからね。
「…わーお。」
「セイアさんが沢山いますね…」
「君達、正気かい…?」
「皆聞いてくれ、私にいい考えがある」
…
私の声を聞いた生徒達は"あこれ絶対に碌でも無いことだな"と察した。
「このままだと誰がセイアなのか、混乱する事態になる」
「…はあっ!?私が本物の百合園セイアだ!」
「いや、私だ」
「いいえ、私です」
…
「ご覧の有様だ、なので最初からこの教室にいたセイアを"1番セイア"と呼称する、ミヤコとミユが連れて来たセイアを"2番セイア"と呼称する、最後にサキとモエが連れて来たセイアを"3番セイア"と呼称する」
…
「勿論このままでは更なる混乱を招く、そこで私がセイアにしか出来ないことを言うから実際にその場でやってもらう、いわゆるオーディション形式で真偽を確かめる…3人の百合園セイア、それでどうかな?」
…
「当然やるよ!」
「…いいでしょう」
「…受けて立ちます」
こうして本物のセイアは誰か、オーディションで決めるという茶番劇が始まる。
「本物のセイアちゃんは〜?☆」
「この中のだ〜れだぁ?」
セクシーフォックスオーディション!
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
さっきのカラオケボックス機材が役に立ちました、まさかこんな偶然があるなんて。
司会はミカとホシノに任せた。
「だからセクシーセイアはやめないか!」
「はーい1番セイアさーん、誰もそんなこと言ってませんよー」
「っ〜!」
怒ってる怒ってる、めっちゃ睨まれてます先生です。
「プログラム1番、先生による宣誓…ダジャレじゃないよ☆」
私はマイクを持って立ち上がった。
「今回、このリングで本物の百合園セイアが誕生するということだけど…」
…?
「…誰でも百合園セイアになれる可能性がある、だから最後まで諦めないで百合園セイアを目指して下さい」
ざわ…ざわ…
「何言ってるんだ!?本物は私だ!」
「セイアの中のセイア達…出てこいやぁ!」
…
「フフッ…(笑)」
あ、サキだけ笑った。
こういうの好きなの?
「プログラム2番、答え合わせ…早くな〜い?」
「百合園セイアと言えば、何処に行っても付いて来るシマエナガちゃんですね」
おおおおお…
「シマエナガちゃんという鳥を、操れる者が間違え無く百合園セイアでしょう」
おおおおお!
アビドスポイント
シマエナガちゃんを使った、アピールタイム開始。
「ということで1番セイア、シマエナガちゃんを呼んでみて下さい」
「こんな茶番を始める前に、最初からこれをやってくれたまえ…」
1番セイアの気持ちは分かるけど、他の2人も気になるから…
「先生、窓を開けてくれるかい?」
「アッハイ」
ガラッ!
私は窓を開けた。
「…おいで」
その声と共に、2羽のシマエナガちゃんが教室に入って来た。
おおおおお…
「アビドス自治区は暑いから、この子達には感謝しないとね…」
2羽のシマエナガちゃんは、セイアの両手に左右1羽ずつ停まった。
おおおおお!
「はい、1番セイアありがとう〜」
パチパチパチパチパチパチパチ!
1番セイアのアピールタイムが終了した。
「では2番セイア、シマエナガちゃんを呼んでみて下さい」
「…分かりました、早速呼び出します」
さて、どんな鳥が出てくるのやら…
「お〜い、入って来てくれ〜」
2番セイアがシマエナガちゃんを呼んだ。
…
ガラッ!
!?
「ちゅ〜ん」
「ちゅちゅ〜ん」
そんな鳴き声と共に、教室に2羽のシマエナガが入って来た。
アビドスポイント
教室の扉から入ってくる、巨大シマエナガちゃん。
「フフッ…(笑)」
アビドスポイント
※既に笑ってしまいましたが、最後までお楽しみ下さい。
「…これが私のシマエナガちゃんです」
「ちゅ〜ん」
「ちゅちゅ〜ん」
「へ〜そうなんだ、名前は?」
「…こちらがフブエナガちゃんです」
「ちゅ〜ん」
「…そしてこちらがキリエナガちゃんです」
「ちゅちゅ〜ん」
アビドスポイント
シマエナガちゃんに名前…?
「2番セイアさぁ、ちょっとフブエナガちゃんに試したいことがあるんだけど?」
「…どうぞ」
「じゃちょっと失礼…」
スッ…
私が取り出したもの、それはドーナツ。
…?
アビドスポイント
フブエナガちゃんの足元で、ドーナツをチラつかせる先生。
…
その時だった。
サッ!
!?
股の間から人間の腕が伸びて、ドーナツを掻っ攫って行った。
…
「…ウメ…ウメ…ウメ…あ、ちゅ〜ん」
「大体分かりました〜ありがとうね〜」
「フフッ…(笑)」
「ダメじゃないですか先生、人間の食べ物を動物に与えてはいけませんよ?」
「あ、そうだったね!ゴメンゴメン!」
アビドスポイント
※人間の食べ物を、動物に与えるのは危険です!絶対にやめましょう!
「ダメじゃないか…フブエナガちゃん?」
「ちゅん?」
その時…
ドゴォッ!!
「ち"ゅ"っ"」
!?
アビドスポイント
恐ろしく速い腹パン、先生は見逃した。
「…え?何?フブエナガちゃん?どうしたの?」
「ドーナツを食べて、体調を崩したのでしょう…」
フブエナガちゃんは、うつ伏せで倒れた。
「ちゅん!ちゅん!ちゅん!」
倒れたフブエナガちゃんを、キリエナガちゃんが起こそうとさすった。
…
「ち"ゅ"う"う"う"う"う" 〜"ん"」
ピクリとも動かないフブエナガちゃんに、キリエナガちゃんは泣いた。
アビドス高校の生徒達、ゲラゲラ笑ってんなぁ…まぁいいんだけどさ。
「…キリエナガちゃんには、何か特技はありますか?」
「そうですね、キリエナガちゃんは拳銃が使えるのですが…」
アビドスポイント
拳銃が撃てるキリエナガちゃん。
「え?それ本当に凄くないか?」
「…全く目標に当たりません」
「フフッ…(笑)」
「ちゅちゅちゅちゅ〜ん!?ちゅちゅちゅちゅ〜ん!!」
アビドスポイント
拳銃が撃てるが、命中率ほぼゼロのキリエナガちゃん。
「何かキリエナガちゃん、怒ってない?」
「…かわいい囀りでしょう?」
2番セイアのアピールタイムが終了した。
「では3番セイア、シマエナガちゃんを呼んでみて下さい」
「はい、分かりました」
3番セイアのシマエナガちゃん…何となく予想出来るかな?
「シマエナガちゃん、入って来て下さい」
3番セイアがシマエナガちゃんを呼んだ。
…
ガラッ!
!?
「ちゅ〜ん」
そんな鳴き声と共に、教室に1羽のシマエナガちゃんが入って来た。
アビドスポイント
人形顔出しタイプの着ぐるみ姿で、教室に現れたシマエナガ(和楽チセ)
「あ〜かわいい〜あ〜最高〜」
3番セイアはスマホのカメラで、シマエナガちゃんの写真を撮り始めた。
アビドスポイント
最早企画関係なく、暴走するチセクラスタ。
「3番セイア、このシマエナガちゃんの名前は…?」
「この子はですね!チセエナガちゃんと言います!」
「ちゅ〜ん!」
「えーと、チセエナガちゃんの特技は…?」
「…そんなもの必要ありますか?」
「え?」
…
「チセエナガはかわいい!それだけでもういいではありませんか!?」
「ちゅん?」
「アッハイ、ありがとうございました〜」
アビドスポイント
かわいいは正義。
3番セイアのアピールタイムが終了した。
「プログラム3番、結果発表〜☆」
「本物の百合園セイアは1番ですね」
「せ、先生言うの速いよぉ…」
…
「フッフッフ…バレてしまったか」
!?
「…え?セイア?どうしたの?」
「ちょっと準備してくるから、少し待っていてくれ…行くよ2人共、お披露目だ」
「…はい」
「はい!」
そう言ったセイアは、カンナとカホを連れて教室を出て行った。
〜数分後〜
ガラッ!
「皆、待たせたね」
!?
アビドスポイント
ラッパーの格好で戻って来た3人。
え?何?何ごと?
「セイア!?一体どうした!?」
「先生、今まで黙ってて悪かったね」
…
「私達はHHSFというグループなんだ」
!?
「HHSF?それは何の略…?」
「ヒップホップセクシーフォックスの略さ」
「フフッ…(笑)」
ウソだろ…なんだよコレ。
私はミカとナギサにアイコンタクトを送った、2人は首を振った。
完璧で究極のドッキリか!?
「それでは聞いてくれ、鳥ラップを…」
「…鳥ラップ?」
カンナ「YO!そこの道行く兄ちゃん♪姉ちゃん♪」
セイア「この時代に突き進むスタイル確立♪独立♪」
カホ「時代の反響♪1人の絶叫♪」
セイア「この鳥社会に生まれた私達若者♪それでも耐え抜く私のスピリットデメリット♪」
カンナ「これって友人?」
カホ「愛情?」
セイア「鳥参上♪」
3人「EYAー♪」
カンナ「この矛盾の中で行きている私達の苛立ち♪」
カホ「許せなくやるせなく鳥助け人生♪」
セイア「さあ立ち上がるなら今♪道進むなら今♪」
カンナ「これって純情?」
カホ「正常?」
セイア「鳥参上♪」
3人「EYAー♪」
…
これもしかして練習したのか…
セイア達、頑張ったなぁ…
「あの、先生…」
「どうしたの?ミヤコ?」
「下手クソなラップですね…フフッ(笑)」
アビドスポイント
ミヤコ辛辣。
おいミヤコ、それを言っちゃーおしめーよ。
「…もうやってられるかぁ!!」
!?
「あれ?…2番セイア?」
「私は百合園セイアさんではありません!尾刃カンナですよ!」
私は2番セイアの顔をよく見た…
…
「…おぉ!組長!」
「組長ではありません!公安局の局長です!」
「…そうとも言うね」
「そうとしか言いませんよ!?…たくっ私は帰るぞ!」
「ちょっと!?ま、待ってくれ!?何処へ行くんだ!?」
帰ろうとするカンナを、セイアは慌てて止めた。
「HHSF、ヒップホップセクシーフォックスは今日限りで解散だ!」
!?
アビドスポイント
HHSF、唐突の解散宣言。
「待ってくれ!金なら払う!いくらだ!?いくら欲しいんだ!?」
「フフッ…(笑)い、いくら積まれても解散だ!」
教室を出ていくカンナ、それを追い掛けるセイア。
「ちゅ〜ん」
「ちゅちゅ〜ん」
それを追い掛ける、フブエナガちゃんとキリエナガちゃん。
「では先生、アビドス高校の皆さん」
「これから先も頑張ってねぇ〜くひひ…」
「で、出てこいやぁ〜…こう、ですか?」
「フフッ…(笑)」
RABBIT小隊も去って行った。
「先生…この様な機会を与えていただき、ありがとうございます」
「え?あ、うん」
「帰りましょう、チセエナガちゃん」
「ちゅ〜ん」
3番セイア…ではなくカホとチセエナガちゃんも去って行った。
「…セイアちゃん待って〜☆」
「…セイアさん!待って下さい!」
「あ、ミカとナギサ〜」
「なぁに先生?☆」
「何でしょうか…?」
「頭に張られたお札、剥がした方がいいよ…?」
…
「お札?ああそういえば…」
ペリッ!
「…そんなものありましたね?」
ペリッ!
2人はお札を確認した。
…
「セイアちゃ〜ん!O☆HA☆NA☆SHIがあるんだけど〜!☆」
「私もお話があります!セイアさん!待って下さい!」
セイアとのお話の為に、ミカとナギサも去って行った。
そして最後に…
「私達の演し物は終わりです、アビドス高校の皆さんお疲れ様でした…」
「お…お尻を汚されゴホゴホ!怪我されましたら!」
「すぐに治療しますね〜!」
そう言った救護騎士団の3人も、教室を去って行った。
…
デデーン!!
全員アウト!!
アビドスポイント
そして誰もいなくなった。
バン!「あ痛…」
バン!「ん"っ!」
バン!「痛っ!」
バン!「あぅっ!」
ボン!「アッツゥッ!」
散々待たされたケツバンアーミーさんの、お仕置きが執行された。
セリナが汚されと怪我されの、ダジャレをぶっ込んで来たのがちょっと気になった。
こうしてトリニティ総合学園の、演し物が終了した。
私達は先程まで休憩していた、教室に戻ることにした。
果たして次なる交流会の学校は…?