闇のハイブリッド恐竜   作:ティガファン

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因みにこの章はヒロアカ本編の10年前です。


第3話「強敵」

筋肉マッチョマンから逃げた俺は拠点に戻った。

 

「ただいま」

 

「おかえり。ご飯は手に入った?」

 

「まぁな」

 

俺は背負っていた羆を地面に下ろした。

 

「今日はコイツの肉を使った肉料理だ。沢山食うぞ」

 

「うん!」

 

クロエは嬉しそうな顔で答えた。

 

「よし。少し待ってろ」

 

俺は調理の準備をした。

 

「包丁は……俺の爪で代用するか?」

 

俺は自慢の爪で羆の肉を切った。

 

切れ味が良かったのか、綺麗に切れた。

 

肉を切ったあと、焚き火を起こしてその上に板状の石を設置し、更にその石の上に先程切った羆の肉を置き、綺麗に焼いた。

 

しかし、俺は重大なミスを起こしてしまった。

 

「ヤベ……皿とフォークがねぇ……」

 

そう。肝心の皿とフォークが無かったのだ。

 

「くそ…流石にこれは盲点だったな…」

 

俺はその事に後悔しながらも皿の代用品となるもう一つの板状の石に先程焼いた羆の肉を置き、更に拾った木の棒を俺の爪を使ってフォークを作った。

 

「よし…これで何とかなったな…」

 

前世から物作りが得意だった俺はフォークを作ることができた。

 

「クロエ、できたぞ」

 

クロエは目をキラキラさせながら調理された肉料理を見た。

 

「これ、フォークって言ってな、こう使うんだ」

 

俺はクロエにフォークの使い方を教えてあげた。

 

「どうだ?できるか?」

 

「うん!」

 

「よし、やってみろ」

 

すると、クロエはフォークを上手く扱い、食事を始めた。

 

「よくできたな。ちょっと外の空気を吸いに行ってくるから、食事が終わったら教えてくれ。おかわりはいっぱいあるから」

 

「うん!分かった!」

 

拠点の外に出た俺は出来るだけ拠点から離れてヤミヤミの実の能力を発動させる。

 

「さて、出てこいよ。いるんだろ?そこに」

 

「HAHAHAHAHAHA!!やはりバレてしまったか!」

 

「そんな尾行をしてたらすぐにバレるよ」

 

俺は尾行していた先程の筋肉マッチョマンを呼び出し、戦闘準備を始める。

 

「で、俺に何の用だ?いや、言わなくても分かる。俺を捕まえに来たんだろ?」

 

「その通りだ。君が彼にやった事は犯罪だ。自分の身を守るにしても過剰防衛だ」

 

「それはいきなり俺を襲ってきたアイツが悪い」

 

「しかし、どんな理由があろうとも暴力はいけないよ?」

 

「そうかよ。それで、俺を捕まえたあと、何をさせるつもりだ?」

 

「君には罪を償ってもらう。君は暴力だけじゃなく、盗みも働いているらしいからね」

 

「そうかい」

 

「では、連行させてもらう」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「拘束する」

 

「なら、やってみな!黒穴道(ブラック・ホール)„!!!

 

俺は地面に闇を広げる。

 

「またそれか!!今度は逃さん!!」

 

「逃げねぇよ」

 

次の瞬間、周りの木々が地面に広がった闇によって吸い込まれる。

 

「なっ!?」

 

「そして…」

 

俺は体から闇を放出すると、

 

解放(リベレイション)„!!!

 

闇からボロボロになった木々とオークたちを勢いよく放出する。

 

「っ!?」

 

勢いよく放出された木々とオークたちを避ける。

 

「俺の闇は全てを飲み込んじまうんだよ」

 

「成る程、そういう事か。なら、その闇に触れなければ良いだけの話だ!!」

 

「そうかよ。闇水(くろうず)„!!!

 

「うおっ!?」

 

俺は手の平から闇を発生させ、そのまま筋肉マッチョマンを引き寄せる。

 

しかし、

 

「SMASH!!!」

 

「ぐはぁ!?」

 

俺はカウンター攻撃を喰らい、そのまま遠くに吹き飛ばされた。

 

「ガハッ…!(なんつー攻撃だ…!今ので意識が吹き飛びかけたぞ…)」

 

俺はなんとか倒れた体を動かし、立ち上がる。

 

(しかし、カウンターか…油断したな…闇水(くろうず)は十分強力な技なんだが、カウンターを喰らいやすいのが弱点なんだよなぁ…)

 

闇水(くろうず)は相手を引き寄せ、直接触れれば能力を使用出来なくする技だ。

 

しかし、この技には弱点があり、それはカウンターを喰らいやすいところだ。

 

(やっぱり覇気を修得しないとダメなのか?だけど、あれを修得できるのか?いや、この世界に悪魔の実が存在したんだ。この世界に覇気が存在しても不思議じゃない…)

 

俺がそんな事を考えていると、あの筋肉マッチョマンが現れた。

 

「HAHAHAHAHA!!さぁ、観念するんだ!!」

 

「するかよ!!黒穴道(ブラック・ホール)„!!!

 

地面に広がった闇は一瞬で周りの木々を飲み込み、

 

解放(リベレイション)„!!!

 

体から闇を噴水のように発生させ、先程飲み込んだ木々を筋肉マッチョマンに向けて勢いよく放出する。

 

「またそれか!!」

 

筋肉マッチョマンは優位に避ける。

 

だが、

 

「隙ありだ」

 

「しまっ!?」

 

俺はコイツの脚を掴み、思いっきり遠くへとぶん投げる。

 

しかし、

 

「HAHAHAHAHAHA!!」

 

「マジかよ…」

 

すぐに戻って来たのだ。

 

「身体能力バケモンかよ…」

 

俺は驚きながらも体から闇を発生させながら筋肉マッチョマンに質問する。

 

「そういや、アンタの名前を聞いていなかった。名前は?」

 

「オールマイトだ」

 

「オールマイト……英語で「全能の」「無限の力を持つ」意味か。いい名だな。因みに俺の名前はインドミナスラプトル。ラテン語で意味は「制御不能な略奪者」だ」

 

「まさに君にピッタリな名前だね」

 

「そうだろ。それで質問だが、アンタ何者だ?ただの人間じゃない事はあの身体能力を見れば分かる」

 

「私はただのヒーローだよ」

 

「ヒーロー?そんなモン漫画やアニメだけの話だろ」

 

「いいや、私は正真正銘、本物のヒーローだよ」

 

「……頭の病院を紹介してあげようか?」

 

「いや、本当だよ!?」

 

「可哀想に……そこまで頭を思いっきり打ったんだな……今すぐ頭の病院に連れて行ってあげるからな……」

 

「いや、本当だから!!信じて!!」

 

「ダメだ…早く何とかしないと…」

 

(ダメだ!全然話を聞いちゃくれない!!)

 

「冗談だよ」

 

「冗談だったの!?」

 

冗談はコレくらいにしておいて。

 

「それじゃあ、戦いの続きを始めようか。何故だが、さっきから楽しくて仕方ないんだ」

 

俺はそう言ってオールマイトに向けて飛び掛かる。

 

「そう来るか!」

 

オールマイトは構わず俺を投げ飛ばす。

 

「うおぉ!?」

 

俺はそのまま投げ飛ばされたが、なんとか体勢を立て直す。

 

「楽しくなって来たな…」

 

「ミナスさぁぁぁん!!何処にいるのぉぉぉぉ!?」

 

「クロエか…まだ楽しみたかったが、今日はコレくらいにしておくか。それじゃあな、オールマイト。またどこかで会おう」

 

俺は周りに闇を放出し、目眩しとして利用し、姿を消した。

 

「しまった!また逃げられてしまったか……しかし、あの少女は一体…彼とは一体どういう関係なんだ…それに、先程放出されたコイツらは一体…これは調べてもらう必要性があるな」

 

オールマイトは闇から先程放出されたオークを見ながら疑問に感じながらボロボロになったオークたちを持ち帰り、警察署に預けたあと、自分の事務所へと戻った。

 

「いや〜、遅れてすまん。ちょっと用事があってな」

 

「用事ってなんなの!?私、すごく心配したんだから!!」

 

「ごめんて…」

 

なんやかんやありつつも、俺たちは拠点に帰った。

 

(一応、念の為に拠点をカモフラージュしたからアイツにバレることないかも知れないが、警戒しておこう。それに、アイツはまだ本気を出しちゃいない……今のうちに鍛えておくか?)

 

そんな事を思いつつ、クロエと一緒に拠点に帰る俺だった。

 

 

しかし、帰る途中に気が付かなかった。

 

ボロボロになったオークたちを持ち帰って処分しなかったこと。

 

そして、この判断ミスによって大きな悲劇に繋がると、この先、俺は知らなかった。




オールマイトの台詞と性格があっているのかちょっと不安です…。
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