【書籍版1巻2/20発売】貞操逆転ハードモード異世界を鋼メンタル冒険者が生き抜く   作:風見ひなた(TS団大首領)

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第61話「鋼メンタルでハネムーンを満喫し抜く」

 サイドチェストに置かれた瓶からレモネードをグラスに注ぎ、僕はひと息にぐいっと飲み干した。

 

「ぷはぁ、水分が沁み渡る~!」

 

 どうもどうも、ついに念願の脱童貞を果たした賢者モードユージィです。

 ベッドシーンは……まあレーティング的に描写が無理なので、事後ということで勘弁してください。詳しくは書籍版で……あ、それはもういい? これは失礼。

 

 僕の隣では、ウルスナが汗だくになってぐったりと横になっている。

 

 その隣にはアイリーンがぽけーっと蕩けた顔で虚空を見上げているね。

 さっきまで全身砕かれるんじゃないかという勢いでこちらにしがみつきながら、「死んじゃう」とか「好き」とか「負けでしゅ」とか喉が裂けるんじゃないかって勢いで叫んでたけど、疲れたのか今はおとなしくしてるよ。眠ってはいないみたいだ。

 

 アイリーンって感度がすごく良くて、抱いてる最中に何度もイキまくってくれるから楽しくて仕方なかったよ。自分がすっごいテクニシャンになったみたいで、男としての自信つきまくりだ。

 最初はなんだかイカないように我慢してたみたいだけど、女の子は何度もイケるんだからもったいないよね。だから我慢しなくていいよーと囁いてあげたら、途中から素直にイキまくるようになった。この娘が気持ちよさそうで僕も幸せだよ。

 

 

≪説明しよう!

 この世界の常識では、女は男をイカせてこそ一人前という風潮がある! 我々の世界において、女を性的に満足させられない男は雑魚ちんぽ扱いされるのと同じだ!

 つまりショタっ子がイきそうなのを我慢して腰をへこへこさせていたが、「我慢しなくていいんですよ♥ ほーら、好きなだけお姉さんにびゅる~♥♥♥ってしちゃいましょうね♥」と囁かれてあえなく雑魚イキしてしまい、そのまま負け癖をつけられて身も心もお姉さんのものにされてしまった状態である!≫

 

 

 そのアイリーンはまだ快感の余韻が全身から抜けてないのか、瞳をパチパチさせながら時折びくんと腰を震わせている。

 その全身には歯型とキスマークが付けられていて、特に首筋とかふとももとか小ぶりな胸とか、柔らかいところは歯型だらけだ。

 まさに「食い散らかされた」という有様になっている。

 

 あ、はい。僕がやりました。

 体位いろいろ変えながら愛し合ってるうちに気分が盛り上がってきちゃってさ。「この雌食い尽くしてやる、僕のモノだって印をつけてやる」って感じで噛んだり強くキスしたりするうちに、こんな感じになっちゃったんだよね。

 最初はびっくりしてたアイリーンも「食べて食べて♥ あたしをお兄さんのものにして♥」とノリノリで興奮してたので、合意です。

 

 なんというか、自分の中にそんな性癖が眠っていたとは知らなかったよ。いや、まあ結構自分の愛情は重い方じゃないかとは思っていたんだけどね。

 完全におばあちゃん譲りだねこれ。おじいちゃんもよく首がキスマークで真っ赤になってたからね……。

 

 ふと思いついて、体液でぐちゃぐちゃになりながら幸せそうなとろけ顔で自失しているアイリーンの両手を握って、ダブルピースにしてみた。

 

「えへ……♥」

 

 むっ! これは……。

 仰向けになってWピースを見せてくれるアイリーンの痴態に、僕は股間がムクムクと復活してくるのを感じた。

 なんてことだ、この娘無限に抱けるぞ……!

 

「ちょ、ちょっと待て! 相手なら俺がするから、アイリーンはもうちょっと休ませてやれ!」

 

 横で様子を見ていたウルスナが腕をつかんで止めてきたので、僕は正気に戻った。

 いかんいかん、パートナーはいたわってあげないと。イエス純愛ノーレイプ、無理やりのセックスダメ絶対。祖父母の教えを大切に。

 

「お前、本当にタフだな……。それで魔力で肉体をブーストしてないんだよな?」

 

「あ、はい。自前です」

 

 呆れた視線を向けてくるウルスナに、僕は頭を掻いた。

 日本にいたときから結構性欲は旺盛な方だと思ってたんだけどね。

 子沢山で近所の人から純愛種付けおじいさんと呼ばれた人の孫だからね、僕は。まだ20歳なので純愛種付けお兄さんってとこかな……。純愛と頭につけるのを忘れてはいけないよ。僕はお嫁さんしか抱くつもりはないからね。

 

 ウルスナはアイリーンに比べるとなかなかイカなくて、むしろ僕をイカせようと激しく腰を使ってきた。でも僕にも男としてのプライドがあるからね、そうそう負けるわけにはいかない。張り合ううちになんだかスポーツしてるみたいな感じになってきて、それはそれでとても燃えた。

 このメス何としても屈服させてやると、言葉責めしたり体にむしゃぶりついたりと、夢中でウルスナの体を貪ってしまったよ。

 

「はあ……お前、どうしてセックス中に噛みついてくるんだ? 全身歯型だらけだし、首筋もキス痕だらけだぞ。スカーフとか巻かないと人前に出られねえよ」

 

 そう言いながら、歯型のついた二の腕を伸ばして首筋に手をやるウルスナ。

 もちろん彼女も二の腕だけでなく、ほど良いサイズの胸もお尻も脇腹も、全身の柔らかいところに歯型とキスマークがつけられている。

 高貴な姫騎士の白い肌に僕の印をつけたと思うと、改めて誇らしさに胸と股間がいきり立つね。

 

 ウルスナはアイリーンと違って、あまり僕の印をつけられるのは好きじゃないみたいだ。逆にウルスナの方が僕のお腹や胸や股間にめちゃめちゃキスマークを付けてきた。わたくしがあなたのものなのではなく、あなたがわたくしのものなのですわ!って感じ。

 アイリーンもウルスナの真似をしてキスしまくってきたから、3人そろってキスマークだらけだよ。

 

 なんだかウルスナは責めているような口調だけど、まあ大丈夫。

 さっきの言葉責めを通して、ウルスナの弱点はもう見つけてあるからね。

 

「ごめんね。ウルスナは僕のものだってみんなに知らしめてやりたくて」

 

「もう。俺の体面も考えてくれよな」

 

 僕はウルスナの耳元に顔を近づけるとことさら低い声で囁いた。

 

「ウルスナは僕だけのものだ。お前のタマゴが尽きるまで、一生愛し続けてやる。毎年子宮が空になる時間がなくなるくらい、僕の子供を産ませてやるからな……」

 

「~~~~♥♥♥」

 

 ウルスナはぞくぞくと背筋を震わせると、トロンとした目つきでしおらしく頷いた。

 

「はい……あなた♥」

 

 ウルスナはちょっぴりマゾ気質なところがあった。

 あ、痛いのが好きとかそういうんじゃないよ。

 精神的にプレッシャーを与えられるのが好きなんだ。特に僕の子供を孕ませてやる、とか子宮を使ってやるとか、そういうワードで責められるのが好きみたい。

 

 親から子供を産む機械扱いされるのが嫌で家出したのに矛盾してるとは思うんだけど、人間の心って一言で言い表すことができないからね。

 仲の悪い親から妊娠を強要されるのは絶対に嫌だけど、好きな男性には強引に迫られて子供を孕みたい。そういう感じなんじゃないかな。

 僕は共感性が死んでるし、ウルスナが本当にそう思っているのかはわからないけど、とりあえず拒絶はされていないし、興奮している感じはするよ。

 

 とはいえウルスナもアイリーンもバテバテだし、ちょっと休もうか。

 

 サイドチェストには体力回復のポーションも入っているようなのだが、僕には【薬毒耐性】があるのでどこまで効果があるのかは疑問だ。多分普通に栄養価がある素材はそのまま滋養になるんだろうけど、薬物としての効果は発揮しないんじゃないかな。

 となると、精力を回復させるにはご飯を食べるほかないか。

 

 ぐう~。

 うーむ、考えたらお腹すいてきた。

 あれから何時間ヤリ続けてたんだろ。夢中になりすぎて時間がわからなくなってるぞ。

 

 そのとき、キンコンとチャイムが鳴る音がした。

 ドアの向こうから、落ち着いた女性の声が聞こえてくる。

 

「失礼します。ルームサービスをお持ちしました」

 

「え、頼んでないけど」

 

「そろそろお腹が空かれる頃ではないかと思われましたので」

 

 おお……さすが高級娼館だ。サービスが行き届いている。

 

「どうぞご堪能ください。蜜月楼スペシャルメニューでございます」

 

 そう言い残して、ドアの向こうの気配は去っていった。

 うーん、直接顔を合わせないあたりも気が利いているね。セックスした後すぐに他人と顔を合わせたくないもん。

 

 そっとドアを開けてみると、廊下には料理が載せられたワゴンが置かれていた。銀色の覆いがかけられているから中身はわかんないな。

 早速部屋に持ち帰ると、回復してきたらしいアイリーンとウルスナがなになにと言いながら興味津々で寄ってくる。

 

「おっ、こいつは……!」

 

「すごーい、豪華……!」

 

 メインディッシュとなるローストビーフに、ホカホカと湯気を立てる牡蠣のバター焼き。多分羊のレバーと血液を詰めているであろう焼きソーセージ。香ばしく焼き上げられたガーリックトースト。デザートに生ハムの載せられたメロン。

 そういった料理が山と盛られていた。あ、ドリンクとして蜂蜜酒(ミード)の瓶もついているね。

 

 うーん、改めてさすがはゴールドンのおじいちゃんが経営する高級娼館だ。

 デアボリカが食ってた料理より断然うまそうだよ。もしかしてこの国でトップレベルの美食なんじゃないか?

 それに牡蠣、レバー、ニンニク、メロンと精力回復にいいと言われている食材をふんだんに使っているね。栄養素とかまだ判明してなくても、経験則で何を食べると精力が回復するのか知ってるんだろうな。

 

「じゃあ早速、いただきます」

 

 僕はお行儀悪く牡蠣をひっつかむと、ちゅるんと啜った。

 うん、うまい。

 しっかりと火が通っていて食中毒の心配もなさそうだし、香草が載せられていて生臭さも消されているね。

 

「はむ、はむ、はむ……」

 

 僕に続いて料理に手を伸ばしたアイリーンが、夢中でご飯を頬張っている。

 この子は結構食い意地が張っていて、ご飯を食べてるときは夢中になるんだよね。いいぞいいぞ、たくさんお食べ。まだまだ成長期だろうしね。

 

「うん、これはうめえな。蜂蜜酒も進むぜ、さすが“蜜月”と名乗るだけあっていい酒だ」

 

 ウルスナはフォークを使って丁寧に牡蠣の身をくり抜き、淑やかに口に運んでいる。

 本当に細かい所作に育ちの良さが出てるというか、食べている姿だけで絵になるんだよね。正体を隠す気あるの?と思いつつも、その気品ある姿に見とれてしまう。

 

 いや、うまいね。伯爵家で食べた料理よりも断然うまい。

 この世界に来てこれほどおいしい料理を食べたのは初めてだよ。

 

「ただ、惜しいな」

 

「え?」

 

 ぼそっと呟く僕に、ウルスナが小首を傾げた。

 

「精力回復効果があるメニューなのに、タウリンが足りてない。アサリとかタコとか、そういうシーフードを添えればもっと効果的だ。あとナッツもほしいな。ローストビーフに添えるとビタミンEを補えるはず」

 

「…………」

 

「それと野菜だ。たんぱく質を補えるメニューはいいけど、長期的に考えるとやっぱり野菜は摂取すべきだ。ブロッコリーとかないのかな、口当たりもさっぱりするはずだしぜひ添えたい」

 

「何が何で何!?」

 

 もったいない、これほどの腕がありながら惜しいところが多すぎる……! いや、素晴らしい料理であるからこそ、改善点が次々と浮かんでくる!

 

 ええい、栄養管理メニューと聞いては居ても立っても居られないよ!

 

「シェフはどこだ!? ちょっとメニューについて相談させてくれ!」

 

 そう叫びながら僕は普段着に着替えると、風のようにプレイルームを飛び出していた。

 

「……ええと……止めた方がいいの?」

 

「いや……どうせ遊び飽きるまで止まらんだろ。いつも通りに後で迎えにいけばいいさ。お、このソーセージもいけるぞ。ほれアイリーン、いっぱい喰え」

 

「うん! もきゅもきゅ」

 

「ふふっ」

 

 

 

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 結局“蜜月楼”には10日間ほど滞在したかな。

 その間、僕は料理人に栄養学的なアプローチをさせてもらったり、アレス氏たちに請われてダンスを教えたりしていた。

 

 しかし、サンバを教えるにはまず体力をつけなくちゃいけないからね。

 ひとまずブートキャンプから始めて、みっちりと筋肉をつけてもらったよ。もちろん料理にも手を入れ、普段の食事もより栄養バランスの取れたものに改善した。

 

 おかげでイケメン娼夫たちも見せ筋ではない本物の筋肉を手に入れ、夜の持久力も付いたと大好評を得たんだ。

 ただまあ、うん……。

 

「兄貴のおかげでこんなに筋肉がつきました!」

 

「見てくれ、この力こぶ! 鉄塊を軽々と吊り下げられるぜ!」

 

 歓喜の声をあげながら、娼夫たちはたくましく盛り上がった筋肉を披露せんと僕の目の前でマッチョポーズをとっている。

 この世界の男に共通していることなのか、彼らは鍛えれば鍛えるだけパンプアップされていき、みるみるうちに僕以上の筋肉を手に入れてしまった。

 まあそれだけならいいんだけど。

 

「自分の体に自信がなくて女装に逃げていたボクも、このたくましい体を手に入れられました! これも全部兄貴のおかげです! 筋肉万歳! 兄貴万歳! バンザァァァァイ!!」

 

 そう万歳三唱しながら、可憐な白いドレスが悲鳴を上げるほどパンパンの筋肉を披露する元男の娘。

 いや、お前はそれでいいのか? 娼夫としての売りを手放してしまってないか?

 まあ本人が喜んでるならそれでいいけど……。

 

 もちろんアレス氏も筋肉を愛する仲間が増えて大喜びだ。真の仲間ってやつだね!

 

「ありがとう、ユージちゃん! 貴方のおかげで、みんな真の筋肉愛に目覚めたみたいよぉ~! さすがは性者様だわぁ!!」

 

「……性者って言わないでよ」

 

「でも夜はお嫁さんを抱きまくってるんでしょお?」

 

「うん」

 

 

 もちろん夜はアイリーンとウルスナをたっぷり抱いたよ。

 2人とも昼は仕事があるし、イチャイチャしてばかりもいられないからね。

 だが夜はしっかりセックスに溺れさせてやったぜ。

 

 いや、2人に溺れたのは僕もかな。

 どちらかにハメながらもう片方とねちっこいキスを交わして愛を確かめ合う、常にそうしてないと落ち着かないくらいヤリ尽くしたよ。

 エスカレートしてだいぶアブノーマルなプレイもしちゃったしね。

 

 え、避妊? スライムから作ったコンドームは用意されてたよ。2人が即座に引き出しにしまい直しちゃったけど。

 

「孕ませてくれるって言いましたわよね?」

 

「ねー?」

 

 はい……。まあ仕方ない、デキた後で考えよう。こっちだって望むところだ。

 

 唯一の心残りがあるとすれば、そう。

 

 

「それで、今度は2人でキスしてもらいたいんだけど……」

 

「絶対にヤダッ!!」

 

「それだけは断固拒否しますわ!!」

 

 

 百合キスする2人の間に挟まるプレイだけはどうしてかやってくれなかったんだよね。

 3Pの定番だし、憧れてたんだけど……なんでかなぁ。

 

 

≪説明しよう!

 聖女に惚れて重婚したライバル同士の男2人が、聖女から「2人でキスしてるところを見たいんです」と言われた状況である! 既に兄弟同然に仲良くなっていても、ノンケにとって絶対に許容できるものではなかった! 穴兄弟にも越えられない一線がある!≫

 

 

 ともあれ、そんなこんなで楽しいハネムーンライフだったよ。

 ゴールドンのおじいちゃんからは、僕からの知識供与で利益にもなっているし好きなだけいていいと言われていたし、居心地もよかった。

 蜜月の名通り1か月くらいは居座ろうかと思っていたけど、それを10日で切り上げざるを得なかったのは、ある来訪者がやってきたからだ。

 

 冒険者ギルドの使者としてやって来た元全裸女忍者(ジライヤ)は、僕の顔を見るなり叫んだ。

 

「た、大変でござる! ドラゴンが! あのときのドラゴンが、仲間を連れてギルドに襲来したのでござるよ!!」




これから書籍化作業に入りますので、しばらく投稿を中断します。
8月を目途に復帰したいと考えております。

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書籍化でもっとエロくなった加筆バージョンも読めるかもしれないぞ!
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