これ以上連載増やすのはどうかと思ったけれど書きたくなったので投下します。
私はポケットモンスター、縮めてポケモンが大好きなおじさんって言われると傷つく年頃のお兄さんである。
特にイーブイとその進化系をこよなく愛する俗に言うブイズ廃人である、旅パにも必ずブイズ入れて来たしピカチュウも嫌いではないがイーブイの方が可愛いと思う。
ちなみにプレイスタイルはストーリーを楽しんでから図鑑埋めや対戦もじっくり楽しむタイプ、しかし個体値を覚えたりするほどじゃない、ブイズ統一趣味パでランクとか気にせず楽しくやっていた。
「ポケモンと触れ合いシステム」実装後は何よりも喜んで本編よりもそっちに時間かけてた気がする。
好きなトレーナーはSVのボタンちゃん、ブイズ統一パ良いよね…。
趣味はブイズグッズ収集、ポケモンセンターは聖域と書いてサンクチュアリと読む。
イーブイリュックももちろん予約して購入した、男がイーブイ大好きで何が悪い!?
今日も市役所でのお勤めを終えて、「明日休みだし贅沢してえびちゅのビールでも飲みながら映画のピカチュウとイーブイフレンズでも見て癒されよう」と思っていた矢先にスケートボードで爆走していたメガネの子供が突っ込んで来たので慌てて避けると子供を追いかけて来たのであろう黒塗りの高級車から拳銃やマシンガンを持った連中がわらわら出て来たではないか!
このままではあの子供が撃たれる…!!!
私に出来ることは咄嗟にメガネの子供の盾になって自分が撃たれることだけであった、不幸中の幸いだったが急所を撃たれて即死というかハチの巣だったため苦しまずに済んだ。
◇◇◇
夢の中で私はイーブイの後を追いかけていた、いきなりなんだと思われるかもしれないがあのイーブイの後を追いかけなければという焦燥感に駆られていたのだ。
ひたすらにイーブイの後を追いかけて階段を登る…自分は死んだはずだ、という疑問も頭から抜け落ちた私は気付くと透き通ったプレートが何枚も並べられて床の様になっている場所に出た。
すると私がイーブイだと思っていた存在は気付くと4本の足を持ち日輪のようなシンボルを背負った言葉に出来ないほどの神々しさを放つ存在…ある程度ポケモンをやったことのある者なら「神」「創造主」…あるいは異世界拉致の前科から「邪神」と呼ぶものになった、その神名を…!
「ウォッホン!! 我がポケットモンスターの中でいちばん 偉くて 強くて 凄い アルセウスですぞ!!(CV 美輪◯宏)」
「存じ上げております、チェンジで!!!」
シリアスは浜で死にました!!!
私が思わずツッコミを入れてしまうとCV美輪のアルセウス、通称ミワセウスはキョトンとした様子でこちらに目線を合わせて来た。
「せっかくの夢なんだぞ?、私をゲットして神様チートで俺TUEEEとかしたくは無いのか?」
「いや、そんなことする位ならイーブイブリーダーになってブイズハーレム育ててウハウハの方を選びますね。あと、個人的にはショウちゃんテル君に酷いことする邪神は好きじゃないんですよ、劇場版でも名前忘れたけど悪の神官にあっさり騙されて死に掛けてたからあまり凄いとは思えないし…。対戦では即死技が効くし…」
「ふむふむ成る程…」
ミワセウスは何やら考え込むと「よし、合格」と声をかけて来た。
「実はな、お前は死んで輪廻転生の狭間にいるのだよ。子供を庇って死ねる善性に目先のチートに惑わされない理性、神相手にもモノを申せる度胸、好きなものを好きと言える良い意味での欲望、よろしい!私好みのニンゲンだ!!」
「それはどーも、で?私もヒスイ送りですか?」
古今東西、「神様に好かれる=嫌われるよりも酷い目に遭う」というのは現実世界における共通認識だ(ギリシャとかインドとか)。
ましてや、今目の前に居るのはレジェンズアルセウスでの前科がバリバリに有るアルパカ邪神…そっけない態度を取ってしまうのも宜なるかな。
というか!私に構うくらいならショウちゃんテル君ノボリさんを元の時代に返してあげなさいよ!!
「ヒスイ地方を流刑地みたいに言うな、あとノボリを飛ばしたのは私じゃないぞ」
「いや、拉致は犯罪だしヒスイは流刑地と地獄の中間みたいな場所でしょう。第一に何でもっと平和な時代や場所に転移させないんです?あと、アルセウスフォンにもSVのスマホロトムみたいな安全機能付けなさいよ!そもそも身一つでいきなり拉致る時点で北◯鮮も同然じゃないですか、ちゃんと説明して同意を得て事前準備や心構えをさせなさい!あと目的達成のための援助もしなさい!それとED後は元の世界に帰れるようにしてあげなさいよ!」
そう捲し立てるとこのアルパカ邪神は「それもそうだ…私のミスだな、認めよう」とわりと素直に自分の非を認めて、「実はヒスイ地方に送り込んだ理由は他にもあるのだよ」と話を続けた。
「まず、あのままだとウォロとかいうキモい奴のせいで世界滅亡していた。これは分かるな?」
「まぁ…それはそうですね、他にやり様あっただろうと思いまくりですが」
自分の崇める神に「キモい奴」認定されてるウォロザマァw
「あとな、ヒスイ地方送り自体がお前たち“ポケモンのいない世界”の人間が“ポケモン世界のニンゲン”になるための試練であり苦行なのだ。ようは肉体と魂をより上位存在にするための儀式だな」
「どういうことですか?」
アルパカ邪神の話によると「ポケモンのいない世界の人間」と「ポケモンの存在する世界のニンゲン」は姿形は同じでも「生物として別種」なんだそうだ。スーパーマサラ人に代表される身体能力、ポケモンと上手くやっていける種族としての順応力と善性(例外はある)、何より神の目線から見て魂の質が違うらしい。
「ポケモンのいない世界の人間」をそのまま平和なポケモンのいる世界に転移させても環境に馴染めずポケモンと上手くやっていけず早死にするらしい、なのでいっそヒスイ地方に送り込んで過酷な環境で肉体と魂を研鑽させる…つまりブッダが苦行の末に悟りを開いたような「上位存在へと至る儀式」がヒスイ地方送りの本質なんだそうだ。
「それにな、私は『ポケモンが大好きでポケモンのいる世界に行きたい』と思っている人間しか選んでいないぞ?、ゲームとは違い試練達成後は本人の意思を尋ねてなるべく希望を叶えるようにしているしな」
「なるほど…確かに言われてみると分かるような気がします、そういうのを事前に説明するべきだとは思いますが」
こちとら市役所職員だぞ!丁寧な説明は当たり前!!米花町はただでさえ恨みを買いやすいという都市伝説があるんだぞ!?
「分かって貰えたようで何よりだ、それでお前の転生先なんだがな…」
アルセウスはそこでもったいぶるように話を切ると、「悪役令嬢転生おじさんは好きか?」と唐突に尋ねて来た。
「はい?なんて?」
「いやだから、悪役令嬢転生おじさんは好きか?と聞いている。そっちの世界ではアニメ化しているんだろう?」
「原作読んでアニメ見るくらいには好きですね…、でも私のヒスイ送りとどういう関係が?」
「いや、私も悪役令嬢転生おじさんが好きでな、せっかくだから屯田林憲三郎みたいな感じで転生させてあげようかと。つまりグレイス=憲三郎の様に悪役ポジションから中身は善人転生してもらうぞ」
「ははーん、さては見る分にはそっちの方が面白いとかいう動機でしょう!やっぱり邪神じゃないですか!?」
「まぁ、チートというか特殊能力と好きなポケモンあげるから。で?どのポケモンにするんだ?」
「イーブイでお願いします」
「イーユイ?」
「イーブイって言ってるでしょうが!!初心者にガチ災厄を勧めないでください!!!」
「安易にチートや強いポケモンを選ばず自分の好きと身の丈に合ったチョイス、良いね。アルセウスポイント+1000!」
「何そのポイント!?」
そうツッコミを入れると同時に「じゃあポケモンも決まったしそろそろヒスイ地方行こうか!大丈夫、米花町よりはマシだぞ!!」と言われると同時に目の前が暗転した。
「ゆめと ぼうけんと! ポケット モンスターの せかいへ! レッツ ゴー!」
見切り発車です。
評価お待ちしております。
メガネの子供…一体何ナン君なんだ…。