悪役イケメン転生ブイズ廃人おじさん   作:久保サカナ

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なんか書きたくなったので新アニポケ編の序章も書きます

新アニポケはサトシの旅から10年後という設定でやります、原作がどうなるかは知りません






未来のお話 アイスとナンジャモとプロデュース

 

 

 

「どっちに行こうか?」

 

「ピッカァ!」

 

 

 

今ようやくサトシとの長い長い旅路/いつまでも終わらない夢が一区切りついたのだった。

 

ここまで長かった………感動のあまり目に熱いモノが込み上げて来る………!

 

1000年の旅路の中で1番濃密で退屈しない数年?数十年?であった、ヒンメル達と旅をしたフリーレンもこんな気持ちだったのだろう。

 

 

 

「さて、私達は何処に行きましょうか、タルトちゃん?」

 

「ぶいぶい」

 

 

 

肩の上のタルトちゃんにそう尋ねると背負っていたイーブイリュックの中からアルセウスフォンを念力で取り出した、タルトちゃんは慣れた手つきでスイスイタップして操作するとタウンマップの街が写し出された。

 

 

「テーブルシティ…パルデアですか、そういえば最近(数年〜数十年)行ってませんでしたね」

 

「ぶいっ!」

 

 

 

性格が「ひかえめ」のタルトちゃんだがお気に入りの抹茶アイスのお店があるのだ、この店はガラル出身の店長とマホイップによって経営されており日替わりではあるがアイスのフレーバーの種類は全部で63種類!

 

以前(数年〜数十年前)に行った時は学生さんの憩いの場になっていたのを覚えている、なんか私も気分がタイプワイルドからアイスクリーム・シンドロームな気分になったため私達は天界の笛でオラシオンを参考にした私のオリジナル曲である「パルキアを呼び出すメロディ」を奏でて亜空間ゲートを開かせるのだった。

 

 

 

「パルデアのテーブルシティまでお願いします」

 

『我をタクシー代わりに使うか………』

 

「後でアイスあげますから」

 

『ミルキィソルトの気分だ』

 

 

 

そうしてアンノーンが大量に浮遊している亜空間を通ったが………テーブルシティではなくハッコウシティなのであった、パルキアは間違えたようだ。

 

 

 

「仕方ありません、直ぐにタクシーで移動を………」

 

「ぶいぶい〜!」

 

 

 

タルトちゃんの手を指す方を見るとポケモン世界語で「積み積み⭐︎ホイップ」と書かれたマホイップが描かれたポップな看板が見えた、どうやらハッコウシティにも支店が出来ていたらしい。

 

早速店内に入ると甘い香りが漂わせるマホイップがカウンターの上に乗りお客様に店員さんが盛ったアイスを手渡ししていた、マホイップはパルデアでは珍しいため写真を撮っている人間も居る。

 

カウンターに近づいて冷凍ケースの中に並んだアイスを見るとタルトちゃんの大好きな抹茶アイスがちゃんとある、タルトちゃんはくりくりお目目を輝かせてぶんぶん尻尾を振っていて店員さんから微笑ましく見られている。

 

肩で思いっきり尻尾を振られるともふもふの尻尾が頰に当たって幸せなんじゃぁ〜〜〜

 

でも、いつまでも立っていると邪魔なので腰のラブラブボールを一撫でしてエーフィのムースちゃんを出して他のメンバーの食べたいアイスをテレパシーで聞いて私に伝えてもらう。

 

 

 

「すみません、ミルキィソルトを一つ、トリプルミックスを3つ、ミルキィ抹茶を一つ、キャラメルミックスを一つ、ミルキィバニラを4つお持ち帰りでください」

 

「9000円になります、マホイップお渡ししてね」

 

「まほわ〜」

 

「えふぃっ」

 

 

 

ムースちゃんは器用にサイコキネキスでアイスを浮かべて持った、イートインコーナーもあるにはあるがブイズ6体を出せるほど広くは無いしパルキアとマーシャドーの分もあるからな。

 

そして店から出て人目につかないベンチまで行こう…と思ったがどうやら後をつけられているのだ、悪の組織のような嫌な感覚やプロの気配の消し方ではなく完全に素人だった。

 

とりあえず一旦人目につかないベンチに座るフリをしてヒスイ流の身のこなしで追って来た相手の背後を取った、相手は目の前に居た相手がいきなり背後に周った事にひどく驚いたようであった。

 

 

 

「一体誰かと思えば………最近売り出し中のポケチューバーのナンジャモさんではないですか」

 

「ひゃあっ!?エエエエエ!!スピネル博士ボクのこと知ってんの!?」

 

 

 

そこに居たのは後のハッコウシティジムリーダーにしてリアルでもゲームでもアニメでも(色んな意味で)人気キャラクターのナンジャモであった。

 

まだ頭の上のコイルが無い…売り出し直後か?

 

混乱させてしまったようなので、とりあえずベンチに座らせて私の分のアイスを渡した。

 

ナンジャモは酷くギクシャクした様子であったが「私からの奢りです、それで?何で私の後をつけて来たのですか?」と尋ねる。

 

 

 

「推しからの投げ銭ならぬ奢りアイス!?こほん、失礼しました…実はボク、ポケチューバーですが今スランプ中でして………」

 

 

 

とりあえずポケモン達にアイスを渡してナンジャモの話を聞くことにする、ナンジャモ結構好きなキャラクターなんだよな。

 

ナンジャモの話によると、今の企画である「積み積み⭐︎ホイップフレーバー全種類食べ比べしてみた」を行おうとしていたところ動画投稿者の先輩であり推しでもある私の姿を見つけてつい後を追ってしまったそうだ。

 

確かに私はサトシと旅をしていた時から当時黎明期であった動画投稿サイトpoketubeに手持ちのブイズ動画や伝説ポケモン達の実況解説、各地の神話伝承の実地調査などの動画を投稿して来た、ちなみに今1番人気があるのはサトシのバトルログシリーズだ、次が女性陣のコンテストシリーズ。

 

専用のチャンネルも開設して今は登録者は5000万人を超えている…もうインフルエンサーと言っても良いかもしれない、一応本業は学者なんだが。

 

ナンジャモは私に憧れてアカデミーを卒業後、ポケチューバーになったは良いが最初は順調だったもののスランプに陥ってしまったらしい。

 

 

 

「ボクは自分が自分でも分からなくなっちゃって………すみません、スピネル博士みたいに世界を何度も救っている凄い人から見ればくだらない悩みですよね………」

 

「そんなことはありません、悩みというものはいつだって自分で抱えるには重過ぎるのが困り物です。ナンジャモさん、私と一バトルお願い出来ますか?これでコラボ企画という形で一つ投稿出来ますよ」

 

「ええっ!確かにボクバトルは好きだけど最近やってなかった…そうですよね!一戦お願いします!!」

 

「はらばり〜」

 

 

 

彼女の顔にトレーナー特有の獰猛な笑みが浮かんだ、ナンジャモのハラバリーも喜んでいる、さて未来のジムリーダーの腕はいかほどか。

 

 

「嘘ぉ………まさかのシャワーズ一体で手持ちが全滅…!当たらなければどうということはない、当たっても効かなければどうということはないを実現したバトル、これが伝説と戦える実力なの…?」

 

「ありがとうございました、良いバトルでしたよ」

 

 

 

これは一切の御世辞では無い、彼女には「バトルの才能」「電気ポケモンに好かれる才能」がある…あと「エンターテイナーの才能」か。

 

愛嬌があるというかどこかのアークファイブの主人公なんかよりもよっぽどエンタメしている、実際に敗北したのにも関わらず周囲からは「良いバトルだったよー!」「チャンネル登録するからねー!」と暖かい声援が響いている。

 

この才能を腐らせるのは惜しい…ナンジャモの手を取って視線を合わせる、途端に彼女は赤面した。

 

原作スピネルって顔と声と仕事だけは良いからな、他はドブのヘドロだが。

 

 

 

「ナンジャモさん、私にプロデュースされてください。ちょうどサトシとの冒険が終わって暇だったところなんです、それに貴女の才能を腐らせるのは惜しい」

 

「(無言で頰をつねる)痛いって事は夢じゃない!?アババババ!ボクで良ければ!!」

 

 

 

その日から私のナンジャモプロデュース企画が始まった。

 

 

「とりあえずジムリーダーを目指しましょう、貴女のバトルの才能を活かせるし電気統一パで行けるしジムチャレンジで自然にポケチューバー活動も出来ます」

 

「公務員じゃないですか!?ボクに務まるかなぁ…」

 

「悪の組織の首領にもニート野郎にもエアプ女にも出来ます、ちなみに悪い見本ですからね?私がプロデュースする以上そんな仕事はさせません」

 

「お…押忍!!!」

 

 

「何かね、ムコニャの名乗りとか「嫌な感じ〜!!」みたいなのはトークに活かせると思うんですよ」

 

「スピネル博士の「ムコニャがひたすら名乗りをあげて吹っ飛ばされる動画詰め合わせ」めちゃくちゃバズってますもんね!」

 

「ここで宿題です、貴女も名乗りや決め台詞を考えて来なさい」

 

「ムムム…難題ですね!」

 

 

「シトロン、依頼した『コイル型アクセサリー』確かに受け取りました。相変わらず良い出来です」

 

『今こそサイエンスが未来を切り開く時!アクセサリーだったからユリーカの意見も聞きましたよ、電磁浮遊で片側が浮き続ける仕組みに不審者撃退スタンガン機能!あと緊急時のライトやラジオ、充電器機能に太陽光による自然発電機能にえーとそれから………』

 

『おにーちゃん話が長い!説明書に書いてあるから読んでね!ミアレも復旧しているからスピネル博士もまた遊びに来てね〜!!』

 

『デデンネ〜』

 

 

「というわけでニート野郎、電気タイプジムリーダーやるコツを教えなさい」

 

『もう復職してるからニートはやめてくれ………そうだな、地面と草タイプ対策だな。一体くらい弱点をつくポケモンが居ても良いと思う』

 

「オクタン手持ちに入れている奴は話が違いますね…パルデアだとちょすいドオー対策が必要ですね」

 

 

「貴女とポケモン達には私の伝承する『早業』『力業』そしてサンダースのレモネード君と編み出した『雷の奥義』を習得して頂きます、大丈夫。サトシも出来ました」

 

「アババババ!世界の頂点と並べと!?うぅ〜やぁ〜ってやるぞ〜!!!」

 

 

「ついに今日がジムリーダー採用試験の日ですが、この1年間私の教えについて来れた貴女ならば出来ます。深呼吸してリラックスしてベストを尽くしなさい」

 

「スゥ〜ハァ〜よし!!見ていて下さい師匠!!ボクは絶対に受かってみせます!!!」

 

 

そして………

 

 

 

「ハラバリー!『早業』からのチャージビーム!!」

 

「はらばりっ!」

 

「試験官のポケモン戦闘不能!よってこの試験、受験者ナンジャモの合格となります!!」

 

 

 

観客席の私の目の前ではナンジャモのハラバリーの一撃によって試験官のムクホークが倒された、よしこれで実技試験は合格だ。

 

目の前ではナンジャモがハラバリーと抱き合いながら喜んでいる、近くに行って祝おうとした私であったが背後から拍手とコツ…コツ…とした靴音と共に威圧感を感じた。

 

 

 

「このパルデアを照らす新しいジムリーダーの誕生、実に祝福するべきですねスピネル博士?」

 

 

 

振り返るとこのパルデア地方のトップチャンピオンにしてポケモンリーグ理事長を務める才女、オモダカ女史が立っていた。

 

いや、この人「純粋にパルデア地方の事を想っている」「若者の成長を心から喜んでいる」というのは理解出来るのだが………ぶっちゃけローズ委員長という悪堕ちした実例もあるしやはり「アオキさんにブラック労働を強いているブラック政府のTOP」というのがどうしても気にかかる。

 

あとジムリーダーからは全会一致で嫌われているっていうのが人柄を表しているだろう、いやニートやエアプや悪の組織の首領みたいなのを許さないという意味ではホワイトかもしれないが。

 

おそらくだが自分が仕事が出来てしまうから他人にも同じタスクを無意識のうちに強要してしまうタイプのブラック上司だろう、「オモダカさんは人の心がわからない」って言い捨てられて辞表を突き付けられるタイプだ。

 

 

「先程のナンジャモさんが使用した独自のバトル技法、大変興味深いです。聞くところによると貴方が伝授したものだとか?」

 

 

 

意訳すると「お前もパルデアリーグに所属して業と奥義を広めろ」だろう、だがパルデアリーグは営業とジムリーダーと四天王の三足の草鞋を履かせてさらに他地方の特別講師までさせる労働基準法をシカトしたブラックの泥沼………その上、宝食堂の支払いは経費で落ちないというのがブラック通り越してダークネスだ。

 

ジムリーダーを薦めておいて何だがナンジャモがブラック労働させられる様ならば1000年間のコネと繋がりをフル活用してコイツをその椅子から引きずり落とす覚悟と準備は出来ている。

 

 

 

「私はあくまで教えただけです、実際に血肉に出来たのは彼女の普段の努力があってこそですよ」

 

「私は貴方の教え方あってのものだと評価していますよ」

 

 

 

流石は海千山千のリーグ理事長、食らいついて離さないサメハダーの様にしつこい。

 

私は「今は弟子を祝ってやりたいのです、失礼します」と言って早々に立ち去る事にした、去り際すれ違う時に「私は諦めていませんよ」と囁かれた。怖っ。

 

 

「ナンジャモ、おめでとうございます。貴女とポケモン達の努力が実を結びましたね」

 

「いやいや〜!師匠の教えあってのものですよ〜!!」

 

「はらばり〜!!」

 

 

 

そう言いながらナンジャモにあるものを渡す、未来の彼女のチャームポイントにしてこの世界では私がシトロンに依頼して作製された物になる。

 

 

 

「およ?コイルの形のアクセサリー?可愛い!!」

 

「私からの合格祝いですよ、安全安心のシトロニックギアです」

 

 

 

早速ナンジャモが頭にコイル型アクセサリーをつけようと苦戦していたので私の手で着けてあげる、よし!原作ジャモだな!!

 

ナンジャモは何やら顔を赤らめると「これからもよろしくお願いします!!!」と頭を下げて来た、意外にも彼女は律儀なのだ。

 

 

 

後日。

 

 

 

「皆の者ー!準備はいーいー?」

 

「あなたの目玉をエレキネット!何者(なにもん)なんじゃ?ナンジャモです!」

 

「おはこんハロチャオー!」

 

「ナンジャモの~?ドンナモンジャTVの時っ間っだぞー!」

 

 

 

こうしてジムリーダー兼インフルエンサーナンジャモはデビューしたのだった。

 

なお、某プロスノーボーダーからは「前の方が良かった」とめんどくさい感想を持たれた(でもファン辞めない)

 

 

 





最初は別のヒロインとの出会いを書く予定だったんですがいつの間にかナンジャモ色になってました。

恐るべしナンジャモ。

この世界のナンジャモは早業と力業を本気出す時は使って来ます。

最後の方は何ーシャなんだ…
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