鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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ちなみに永琳先生に会おうとすると、人類が発生し始めた400万年以上巻き戻す必要がある。ここでは、地上から飛び立つ前に会うためにそこらへんで地上から出ていったことにする。
誤字脱字があれば即刻報告してほしいものとする。


人生巻き戻し開始

死んだ。俺の最期はなんともあっけなく、家でゲームしてる間に起こった謎の死だった。40も行ってないからまだ死なないだろうと思っていたのだが。どうやら死んでしまったらしい。さてこんな短い独白から分かることは一つ。つまりは、なんで意識があるの?と言うことだ。死んだ時の気持ちの悪い苦しみから解放されたら先ずは土か砂の味。目を開けたら木造建築が全盛期の家だらけなのだから、タイムスリップなのではなかろうか?

 

「…待て、俺は何歳だ!?」

 

素っ裸でいるのは恥ずかしいが、それ以上に視界が低い。その上男と証明するアレが可愛らしいことに。いやこれは確認するべきことではないか。子供かな?子供じゃないかな?と、後ろから騒ぎが聞こえてきた。大通りに面しただけの小道だと思うのだが、なんの騒ぎが?

 

「坊主!退け!!」

 

「はぇあっ!?」

 

後ろから馬が!?避けろって言っても、もう遅いよ!?そんなこんなで馬に蹴られた。頭の気持ち悪い感覚がまた付き纏う。あれこれ、もしかして死んだ?…じゃあまさか、え、これ終わり?…また目が覚めた。今度は土の味と言える。まずい。

 

「…3度目ってあるもんなんだ」

 

目の前には木造建築。なんだろ、さっきと大して変わらない感じかな?いやでも素っ裸。うーん…いやまあ、ね?…これもしかして、死んだらタイムスリップ?まじ?無条件で?…まずいな。病死で駄目だったんだろ?じゃああれだ。寿命だな?そうすればちゃんと死ねるんだろ?…時代戻り過ぎたら言葉が通じないんじゃないかな、これ。とりあえず…掲示板みたいなの探すか。

 

「不便だなぁ…」

 

「うわ、裸の子供だ!」

 

「うわ幕府とかやってる時代か〜…じゃあ刀とか持ってる奴がいるってことか」

 

振り向いた時、お役所さんであろうか。こう言う人はお役人?お代官?がいた。そのまま連れて行かれ、いろいろな質問を受けた。お前は誰、どこ生まれ、何年生まれ。何をしていたのか。なんだかね〜。全部聞かれたことだけを説明して、牢にぶち込まれる。え、どう言うこと?あれか。ふざけ過ぎていると思われたからぶち込まれた感じ?

 

「…まずっ」

 

そこから。不味い飯を食べてたら何やら大勢の人間が入ってきた。一揆だろうか、刀じゃないが鋤だったりナタだったりを持っている。え、まじか。また死ぬとしても、せめて後ろから一撃で死なせて欲しいため後ろを向く。腹に温かい感触が入る。どうやら子供にはこれで良いらしく、そのまま横渡って気持ちの悪い感触を覚えてまた次。もしかして俺、戻ったらすぐに死ぬんじゃ…

 

「…ぅえっ…あ?」

 

「うわっ」

 

「うわ、人だ」

 

「鬼だよ…泣く子も黙る酒呑童子様さ。どうだ、怖いか?」

 

酒呑童子。ゲームをやってれば結構出てきたりする鬼だ。とはいえ実物が女とは知らなかった。しかもこの酒呑童子…首に傷がある。癒着しかけてるような感じの傷。俺はなんか大事そうに抱えられた後に山の中へと連れて行かれた。裸だから山は寒いし湿気が気持ち悪いんでやめて欲しいんですけど。ちょい、水浴びがしたいわけじゃないんだって。

 

「人間は卑怯だ。一泊したいって言ったから泊めたのに…」

 

「…俺のケツ見ながら言うことじゃないよね。」

 

「お前は生意気な子供だな」

 

「文句多過ぎない?」

 

久しぶりにまともな人間と話した気がする。酒呑童子曰く妖怪らしいが。少し出かけると言われてどこかへ消えていった…が。流石に寒い。早めに帰ってくることを祈って待つ。若くして死んで、次まともに生きたのは一揆が起きて死んだ。轢かれて死んだのはカウントしない。

 

「ただいま。ほら、服だ」

 

「おー…どうやって着るのこれ」

 

「子供相応の知識だなお前は…ほら、手伸ばせ」

 

言われるがまま。そういえばこの服って妙に温かいけど、誰かの奪ってきたの?そう尋ねると、どうにも違うらしい。酒呑童子が顔を赤らめた。気持ち悪い。おいどう言うことだと聞けば、なんか隠していた腕を出してきた。何もねえじゃん!なんなら血出てるじゃん!…え、どういうこと?何の暗示?

 

「…私の腕だよ。原材料は」

 

「は?」

 

「この腕もどーせ治る。だから良いんだよ。さ、飯を集めに行こうか」

 

「…ちげーよ自分の腕で服作るとかメンヘラかって聞いてんだよ」

 

「めんへらって…何だそれ」

 

時代錯誤に苦労しながらも俺は酒呑童子と共に生きた。たまにこの鬼重いぞと思ったりもしたが。俺が一回目に生きた年数を超えた辺りに、さらに重くなったが。具体的に言えばいつまでも一緒だよな、とかだな。それを聞いてきた時は死なない限りはと返事をしている。つまりどう言うことかって?重いんだよ!

 

「いやぁ…私の目の前にガキが転がってると思ったら。まさかこんなに大きな男になるとは」

 

「酒呑童子もデカいよ。つーか出会った頃よりでかいよな?」

 

「好きな男の前じゃ大きくいたいのが鬼の生き方さ」

 

「あっそ」

 

そうして長生きした。俺が見た目80くらいになって、体力も衰えた時。酒呑童子は不老不死の何かを探し回っていたらしい。これ自体は50くらいの時からあったのだが、今更長寿関係のものさえ集め始めた。やり方は様々で、取引やら強奪やら。噂話以下のものさえあった。

 

「…これを?」

 

「ああ。お前も人間にしては長生きした方だが、お前のことだ。まだ生きられるだろう?」

 

「残念」

 

そうして俺は死んだ。寿命で。死んだ後の体は自由にしろと言っておいたが、まあそれは良くて。気持ちの悪い感覚が体を襲うこともなく視界が暗転する。ようやく死ねる。まあそんなに死にたい人間ではなかったがな。寿命で死ねたのだから、この土の味は全く別のもののはずだ。例えば、そう、地獄やら天国ではこの土とか。頼む。

 

「…はぁ…」




酒呑童子=伊吹萃香
あのね。時代詳しくないからむっちゃ飛ばしておきたかったの。許してね。
次回永琳先生出します。
ちゃんと出すからね!!
今んとこの時代遍歴として、現代らへん→江戸らへん→鎌倉初期らへん→平安らへん。
らへんってのはな。便利なんだよ。
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