鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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一瞬で長年が過ぎます。やり残したことあったら間に入らせて出します。多分ないです。
時系列は竹取物語まで。


刹那

「…ながーい」

 

「そうよねぇ。流石に…ちょっと連絡」

 

けたたましいうるさいちょっと本当にうるさい警報音みたいなのが鳴り響く。永琳にはどうも電話の通知音のようなものに聞こえるらしい。耳がおかしいぞ、あいつ。ただ耳が遠いわけでもないらしい。俺にはどうも、遠くなって当然な音にしか聞こえないのだが。まあとにかくだな。そんくらい変な音なのだが、それに見合った焦りを永琳が見せてきた。どうした?

 

「姫様が…地上に!!」

 

「何しに行ったのさ」

 

「わからないわ…そう言えば、昨日…」

 

「来てたな。なんだかウキウキしてたけど」

 

「何か持って行ってた?」

 

「さぁ…」

 

つい先日、と言うには少し不確定なくらいの前、永琳はある薬を作った。ほう…ほー…ほーあい?あ、ほうだい。ほうだいの薬を作った。効果は不老不死。俺の生命維持装置の上位互換である。姫の力を借りて作られた薬らしく、作った途端に権利者から駄目出しされたくらいの薬だ。ちなみに俺が服用しようかと聞いたら断られた。残念。でもそうか、うーん。その薬を隠す時を見ていた記憶があるのだが…

 

「…永琳」

 

「何!?」

 

「な、なぁ…ほうだいの薬ってどこにしまった?」

 

「…ほうだい?そこにあるのは蓬莱の薬…」

 

沈黙。姫が来た時もそうだが、外に出ない限り俺はあまり部屋の中を動かない。なんなら精神だけ歳を食っているので動くのに疲れるのだ。でも風呂とトイレは入ってる。風呂に入る時は生命維持装置を…ってそうじゃない。実にまずいのは、俺が見ているこの場所に、蓬莱の薬らしきものがないと言う点だ。え、永琳…?

 

「は、はは…」

 

「…永琳?」

 

「そう、ね…職場に隠しておくべきだったわ…」

 

「…ちなみにだけど、姫さんはこれどうなるの?」

 

「まあ、まず間違いなく法の裁きに遭うわね。薬を飲んだなら、最悪地上落ち…もしそうなったら、私は」

 

「何言ってんだ永琳。お前の教え子なら流石にそれはわかってるだろ」

 

「ええ、ええ。そうよ、そのはず」

 

「だから飲んできたらお前が何をするのか確信した上だ。受け止めろ」

 

「そうだけども…」

 

その日はもう寝させた。俺も生命維持装置と共に寝る。さてこれからどうなるだろうか。姫もだが…もしかして今、竹取物語になってたりする?まさかぁ…いやでも月の使徒だぁ…うん、うん。知らんぷり。永琳がどうするか次第で俺の今後が決まるんだからな、仕方ない。翌朝起きたら眠れなかったのか、かなりボサボサの頭をした永琳が顔を覗かせて来ていて驚いた。怖い。

 

「…永琳?」

 

「本当に、どうしましょう…このままだと、私のせいで…」

 

「俺の膝に頭を乗せながら悩むことではないな。」

 

「…どうしたら良いと思う?」

 

「そーだなぁ。自責の念が酷いなら、自分の納得のいく償い方をすることだ。俺は生命維持装置つけたことに対する自責の念で何回か悩んだが、こじつけでなんとかした」

 

「…そう、ね。」

 

「地上に堕ちるってんならお前も地上に行けば良い。なーにお前より今の地上に慣れてる俺がいればなんとかはなる」

 

「そう…そう、かしら?」

 

「あーでも、そうなると姫より先に死ぬか。なら、もういっそあの薬飲むか!」

 

なーんてなと笑いながら言ってみて、永琳を立たせる。とにかく、俺もお前も今は姫を見つけてくる情報を待つのみ。だから落ち着いて待て。…何だろうか。行方不明の娘を持つ母を宥める人な感じがする。まあとにかくだな。元気出せよ。とにかくだな永琳。髪を整えられながら言われたくはないかもしれんが、果報は寝て待つんだよ。どんな終わり方でも受け入れられるように、じーっと待つ。それが良いのさ。

 

「そう、ね。それもそうよ。じゃあ、今から仕事の引き継ぎしてくる!」

 

「…姫が飲んでくる前提なの?」

 

そうして数日。いや数ヶ月かな?よくわからんけど、とにかく姫の情報が入った。永琳もそれを聞いてとにかく準備を推し進めた。依姫豊姫の二人を後継にした永琳は姫の裁判を聞きに行った。俺はそこまでこの馬鹿でかい生命維持装置を持っていく度胸がないので結果を尋ねることに。そうしていると永琳…ではなく。謎の女、サグメが来た。筆談だけの女である。

 

「…やほ」

 

『やほ』

 

「いやぁ、どうにかならんかね。これ以上永琳が病むとこいつの生命維持装置自体に響く。」

 

『それは大変。今回の裁判は午前中に終わる予定だからそれまでには帰ります』

 

「お前本当に筆談だから性格がよくわからない」

 

『本当に申し訳ない』

 

「お前割と楽しんでるだろ?」

 

『割と』

 

「月じゃ滅多にない刺激にはなるのかもな。」

 

『警報音が鳴った時はおそらくかなりの玉兎が騒いだはず』

 

「祭りだーって?」

 

『多分』

 

その後も会話を続け、そろそろ昼飯だからと帰らせて永琳を待つ。あのサグメとか言うやつがもしも月でのお偉いさんだった場合、永琳がやろうとしていることを止めに入る可能性がある。ドタバタと大きく音を立てながらドアを開け、焦りながらも肩で息をしている永琳がきた。俺の手を引き外に出る。俺は刀を忘れず、永琳は弓矢を忘れず。うーん、この流れは地上送りだったか?

 

「地上に堕とす。その理由に私の蓬莱の薬があるなら…私にも責任はある」

 

「そんでもって、俺は永琳と一緒じゃないと多分生きていけない」

 

「だから来たの?」

 

「ええ。」

 

「薬は飲んだの?」

 

「ばーか、今から飲むんだよ。永琳、薬」

 

「…ごめんなさい、私一人分しかない」

 

「えっ」

 

「…えっ?」

 

「今、今増やすから待ってて!」




月、長いんだよ。変化もほとんどないし。
純狐が出てない!←そもそもこいつが月でどれくらいの地位なのかわからねえ!だから出せねえ!
サグメは何でいきなり出てきたのか←豊姫と同じで、詳しくわからないから。隔離されてるような話を何処かで聞いたので、能力的にもそんなヤバいやつホイホイ連れ出すわけにもいかない。今回は永琳が頼み込んだから来てくれた。
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