鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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「ただいまと言った足元には、僕の死体が転がっていました」


地上回帰

例えるなら。生命維持装置をつけた理由を聞かれて、死ぬことが怖いからと言った奴が、自分の死体を見つけて何を思うのか。おそらくはそのほとんどが、呆気のない感情に支配されて何も思えないだろう。その先にはそれを自分か疑うものもいる。ただ今の俺が言えるのは、どうしようもない吐き気と眩暈によってまともに立てないと言うことだ。その状態は姫に安否の確認をされるほどだった。

 

「永琳…すまん」

 

「良いのよ。結界は作ったからとりあえず長居してもいいわ」

 

「死体捨ててきたわ〜。子供とは言え重いのね」

 

「ちょっと」

 

「あっ…そうだ、私の名前!永琳みたいに作ることにしたのよ!ここのおじいちゃんが私のことを輝夜って呼んだから、輝夜ね!?」

 

「姫…もう死体はないんだよな?」

 

「え、ええ」

 

振り返る。本当になくて安堵。さて色々と話はあるのだが、まず永琳には超特急で蓬莱の薬を作ってもらうことに。疲れた、と切り株に腰掛ける。ケツが痛いのでなんだと切り株を見たら、竹が生えてた。諦めて生命維持装置に腰掛ける。暇つぶしによくみてわかったのだが、これ竹じゃない。タケノコじゃねーか。切り株からタケノコ生えてんじゃん。どうなってんの?

 

「…出来た」

 

「速いな」

 

「すでに何個も作ってるのよ。作る機械があればあとはすぐに終わるわよ。」

 

「ほ〜。動力は?」

 

「姫様の力で維持させてる。そうね…少し古いけど、太陽光からエネルギーを取ろうかしら?」

 

「古いんだ」

 

「じゃあ早速飲ませましょう!」

 

「粉物だから、咳き込まないようにね」

 

「あーい」

 

飲む。が、よくわからん。ので試しに肌に傷を作ると、すぐに再生した。永琳からしても成功らしい。俺はよくわからなかった。さてそんな万能不老不死になったので生命維持装置とのおさらばだ。体に馴染んではや一万年近く。それ以上かもしれん。数えてないんだからわかるわけがない。そうして、輝夜、永琳、蒲柳三人の暮らしが始まる。家を建築するところからだが。

 

「作れたわ」

 

「早えって。」

 

「みんなで作るんじゃないの…?」

 

「あっ…」

 

「まて何で弓矢を構える?」

 

「倒壊しました。じゃあ建てましょう」

 

「はいよ」

 

肉体労働である。かなり面倒なのだが、これをやらなければ色々とダメなので、ちゃんと仕事しよう。材料は調達して、切ったりする。永琳は万能だったらしく、その教え子である姫もかなり万能だった。俺はと言うと、釘の打ち方一つなっていないと言うことで材料を運ぶ係になっている。この役目が普通姫では?まあ大工仕事なんてしたことはなかったが。それこそ今がいつかも知らないが、鬼に頼れば…それは無理だろうな。

 

「今日は骨組みまでね。姫様」

 

「…輝夜って名前付けたんだから、その名前で呼んで」

 

「輝夜、布団は持ってきてる?」

 

「三人分ちゃんと持ってきてるわよ!」

 

「結界を張って虫が入らないようにするから、少し待ってて」

 

「水浴びしてくる」

 

各々の用事を済ませてさあ眠ろうとして。そこで一悶着。布団で三人並んで寝るのは良いけど、誰が真ん中なのか。姫の駄々が始まる。だがまあ、真ん中が良いとは誰も言わないので必然的に真ん中になるんだが。ほら、喜べよ。そうして眠る。誰かと並んで寝るなんて、最後にあったのはやはり聖徳太子あたりだろうか。結局月では永琳と共に眠ることはなかったのだから。

 

「…輝夜」

 

「なぁに?」

 

「ちょっと寄っていい?」

 

「えー…良いわよ」

 

そんなこんなで翌日。永琳に起こされた俺たちは、また今日も大工をするのだった。が、その前に女性陣が水浴び。その間に資材を一箇所に集めて運びやすくする。そうしないとあとで永琳から何を言われることやら。もしかしたら何も言われないかもしれないが、まあやっておいた方がいいのは事実なので。今日はどこまでやるのだろうか。気になります!

 

「屋根よ。雨を防ぐことは大事だもの。じゃあ、瓦こっち」

 

「はーい」

 

「…私は?」

 

「輝夜にこんな危険な作業させるわけないでしょ」

 

「だって」

 

「ふーん?」

 

「なんなら永琳に任せた方が良いのかな」

 

「昨日言ったこと忘れた??」

 

「そうは言うけどお前、朝起きたら骨組みから肉付けもされてたの笑わない?」

 

「それは永琳のせいよ」

 

さて永琳を見ていると、なんかモタモタしてる。何だろう…作業自体は早く終わってるんだけど、道具を選ぶ時とかにわざと時間をかけてる気がする。もしかして永琳って、全部自分でやった方が早いタイプの人か。でも三人でやろうねって言われたから手加減してめっちゃ遅くやってる?傷がつくよ。俺たちの心に。永琳に一回猛スピードでやってみてと言ってみたところ、わあ早い。残像見えてる気がするんだけど

 

「えぇ…?」

 

「あ、畳張り始めた」

 

「いつ作った??」

 

「すごい速いわ」

 

「外装は終えたから、今から水道やってくるわね」

 

「…昨日あんなに時間かかった理由は?」

 

「材料調達」

 

なんと、昨日遅かったのは事実。その上で今日は手加減したらしい。で、今の水道発言から…もしかしておそらく竹取物語の時代に水道電気ガスの設備が完備した家を作ろうとしている?まじか、技術力半端ないぞこの人。そのあと何やかんやと時間が経ち、今日は水道で終わりねと言って布団を敷き始めた。ゆっくりとかそう言うの知らないのかな、この人。

 

「…輝夜」

 

「何?」

 

「変なこと言わずに作られた建物に入って寝てればよかったか?」

 

「そうね、そうかも」

 

「いやでもあれは倒壊したから」

 

「私が壊させたみたいなところあるから言わなくていいのよ」




永琳が便利。万能超人だから。
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