鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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無敵艦隊永琳
VS
(永琳が攻撃できないので)無敵艦隊輝夜&蒲柳
VS
何も知らないてゐ


帰って寝よう

「おお!大分似てきたんじゃないか!?」

 

「苦節二百年余り…盆栽もかなり極まってきたわ!」

 

「楽しそうねぇ、てゐ」

 

「お師匠はやるなと言われてるからね」

 

「永琳は直ぐに極めるからなー」

 

かなり長かった…今の西暦がわからない以上、変化なんてあるわけもなく。俺のウサギの模型のモデルをしているウサギも変わらない。個体差がわからないのでその一匹の耳を少し切っている。なんだっけ去勢手術関係のなんかだった気がするがまあいい。こうして毎日同じウサギを見つけて彫り、また切る。ウサギ嫌いはいつの間にか消えていた。が、代わりに彫らないとムズムズして来た。もうウサギ彫った方が良いのでは…

 

「テイ、今何年かわかるか?」

 

「え?今?…わかんない」

 

「えっ」

 

「時代がよく変わるからさぁ…覚える気ないウサ」

 

「あーそっか。刀でウサギの像作るから退いて」

 

「あ、はい」

 

「ふんっ!」

 

ここで曲げて、ここは真っ直ぐ、そんでこう。居合でなんとかウサギ…?な感じの彫刻を作る。割と初回にしては良い感じだろう。不満があるとすればやはり後ろの方は切れないから壁に埋まった彫刻になったことかな。全くもって、こればかりは仕方ない。前後で切る速度を調節出来れば、なんとか前の方だけ癒着…いや、相手は植物だ。しかも切れてる。無理だな、これは。

 

「…下手だな」

 

「出来が悪いのね」

 

「この技術を利用すればお前の服だけ切ることできるの忘れんなよ?」

 

「永琳ー!私剥がされちゃう!」

 

「えっ!?」

 

「首落とすぞ。お前腹切れ」

 

そうして今日もまた時間が過ぎていく。また二百年…かな。それ以上が過ぎて、彫刻バカ上手くなったよな??とか思っていると、永琳から重々しい雰囲気で話しかけられた。彫刻を彫る手を止め、永琳に連れられ俺の部屋へ。ちなみにまだ布団は永琳と輝夜の部屋である。二人ともそろそろ部屋を離した方が良いのでは…?と何回も訴えているのだが、どうにも分かれる気はないらしい。

 

「…穢れがあると変化が進むのね」

 

「ま、そうだな。お前も結構…変わった…変わったかな?」

 

「違うのよ。そうじゃなくて…こう、私的にはアプローチしているつもりなのだけど…」

 

「何がだ」

 

「庇護欲?」

 

「それはアプローチするものではないな」

 

「まあ、好意から発する庇護欲かしら…」

 

「つまりは輝夜か…」

 

「…蒲柳、貴方よ」

 

「なるほど俺か」

 

動揺すると思ったか?残念だが俺は曲がりなりにも何十回は文明の下でなんとか寿命全てを使い果たした人間だ。人に好意を持たれたことはない。どういうことかって?動揺しているってことさ。なして俺がこんな好意を持たれているのさ。よくわからんとしか言えん…よくわからん。本当によくわからん。目の前に現れた全裸の男(幼い)に対してどんな接し方をしてどんな心変わりが起きたら好意を…?

 

「…俺か」

 

「そう、貴方。…分かった?」

 

「えぇ…何回も生きててアレだが、人との交際経験はないんだよ…」

 

「私もよ」

 

「っ…な、なあ!そう、えーと、あ、なあ!家族じゃないか、もう。だったらこんなことをする意味は」

 

「嫌よ。そうね、戸籍標本で私の隣に線を引いて並べたいの。」

 

「好意の伝え方が直球すぎる。せめて同じ布団で寝ても問題のない関係とかにしよう」

 

「あら、告白?」

 

こいつ本当に…グッと気持ちを抑えて留まる。部屋出たい。けど永琳から逃げることなんてことはできないだろう。爆速っつーかまずこいつ全能力が人間じゃないし。うーん…受け入れた方が良いんだろうか。というか絶対そうなんだよな。今後暮らす上でこの告白は絶対的に受け入れた方が良い。さて…そんな気持ちで応えて永琳は嬉しいのか。そもそもこいつどうなったら嬉しがるのか。付き合うってどんなこと?いやそれはよくて…

 

「…分かった。俺もお前のことは好きだ。」

 

「じゃあ戸籍謄本で私の横に線書かかれる立場にいてくれるのね」

 

「なあお前そろそろさあ」

 

「あ…そうね、これから貴方は八意蒲柳よ。そう名乗りなさい」

 

「はいはい…」

 

「蒲柳の苗字が変わったと聞いて」

 

「屋敷内結婚はありなんですか!?」

 

「なんでバレてるの!?」

 

「こんな屋敷に防音設備あるわけねえだろ!?」

 

そうして時期が…行われるわけもなく。そこから先もなぜかいつもと変わらない日が進んだ。違いがあるとすれば輝夜が自身の立ち位置について尋ねまくったことだろうか。まあそれは確かに…と気になっていたのだが、家族なのは家族なので。変わることはないらしい。もう一つ変わったことがあるとすれば、刀を振り回してる俺を永琳が見ている時間の増加だろうか。何分かしか席を離さない。なんで?

 

「…はぁ。見られてるとやりづらいんだが」

 

「刀で彫るのも上手くなったわね」

 

「なんで後ろの方も…??」

 

「そりゃお前、走って木材跨ぐように飛んで彫ったんだからなぁ」

 

「あ、通りで、木材がでかいわけだ」

 

「こんな大きな木の幹…どこで?」

 

「輝夜が持って来てくれた」

 

「便利だなその言い訳」

 

「事実だ!」

 

永琳にもやらせてみる。流石にこれは永琳でも出来ないだろう。ふっ、さあやってみろ永琳。そのロングスカートのような長いワンピースで、どうやって跨ぎながらやる?永琳が走り出し、手もつかない側転。こちら側にスカートの中身が露わに。思わず目を逸らす。拍手が聞こえ始めて、視線を戻す。するとどうだろうか。多少歪とは言え、かなり精巧な兎が。

 

「輝夜〜!」

 

「泣いて良い、貴方はもう泣いて良いのよ!?」

 

「ちょっ、え!?」

 

「いや流石に、二百年かかった特技を一瞬で真似されちゃったら…可哀想ウサ」

 

「輝夜に初日で取られた…!?」

 

「いや多分そうじゃないウサ。」




輝夜「とってないとってない」
蒲柳「取られてない取られてない」
永琳「あ、そう…?」
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