鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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蒲柳彫刻展。
ウサギと永琳しか見にこない。
鈴仙は1960〜1970年くらいに来たので、ともう幻想郷はできています。


ウサギに人気

「…」

 

「な、何を…?」

 

「竹林中に彫刻置いてる」

 

「…雨水で削られますよ?」

 

「えっ」

 

「地盤が丈夫だから土に生まれることはないですけど、でも雨水が」

 

「でももう家に置く場所ないんだよな」

 

苦情が来た。永琳から。流石に多すぎるだろ!!とのこと。仕方ない、竹林の外に行ってウサギの奴だけ売ってみるか。いやそれか別のやり方…なんかあったかな。そう思って竹林を歩いていると、何やら変な人に出会った。長く白い髪に…ダメだ服の種類わかんね。でも多分俺の知ってる現代の数世代前といった感じ。鈴仙を後ろに下がらせて、話してみるか…?と悩む。しかしその人間の手元には俺の像が。

 

「そこのお嬢さん!」

 

「うぇっ!?」

 

「そのウサギの像をどうするおつもりで?」

 

「え、あ、竹林に置いてあったから、ウチに飾ろうと」

 

「飾るの!?」

 

「…」

 

「鈴仙見ろ!俺の作った彫刻認められたぞ!」

 

「そんなバカな」

 

そういって大はしゃぎ。その彫刻の制作者が俺であることを話すと、何やら疑いの目が。仕方ないこちらもそれを証明してみせようか。鈴仙に頼んで木を持って来てもらう。手持ちは刀しかないが、まあ良い。鈴仙に木を投げてもらい、それを斬る。居合彫刻・空である。そのまま斬った後、落ちて来た彫刻を手に取り、先ほどのお嬢さんに渡す。改めて容姿を見ると、お嬢さんだった。勘で突っ走って男だったらどうしようとか思っちゃった。

 

「おお…確かにこれは、認めるしかないな」

 

「時間さえあれば、お嬢さんの彫刻も作れる」

 

「本当か!?」

 

「あのすみません、私は…」

 

「あー…ナイフ取って来たら帰って良いよ」

 

「ひどくないですか?」

 

そう言って世間話。お相手は藤原妹紅と言う。藤原か。一度だけ世話になったことがあったかな、といった関係のお家柄だ。最も本家かどうかは覚えてすらいないが。さてそんな感じの絡みをしていたところで鈴仙がナイフを持って来た。じゃーねーと帰し、木を削り始める。妹紅のとったポーズは仁王立ちだった。が、なんか燃えてた。流動体の彫刻…!?面白ぇ…一瞬で削り取ってやる!出来た!

 

「なんで燃えたの?」

 

「ん?あ、私は…長生きでさ。こう言うことができるようになったんだよ!」

 

「長生きかぁ…やっぱ長生きだと一芸を極めたくなるよなぁ」

 

「え、結構若そうに見えるけど」

 

「実年齢1万歳以上。詳しい年齢は知らん」

 

「…お前も、薬を飲んだのか?」

 

「えっ…じゃあまさかお前」

 

「薬を飲んで不老不死になったのか!?」

 

「うん」

 

両手を掴まれ勢いよく聞かれ、思わずうんと言ってしまった。が、相手はどうやら仲間を見つけたとかなり喜んでいる。妹紅はどうやら魔が差して飲んだらしく、俺は故意で飲んだのだから結構違うはずだ。まあそんなことは関係なしにかなり盛り上がっている様子。妹紅はそれほどに一人で生きていたらしい。いや俺は死に戻りが…これは良いか。流石に薬を飲んでるからと言って信じてくれるわけでなし。

 

「まさか仲間がいるなんて」

 

「探せば色々といるぞ。」

 

「へぇ。」

 

「さっきの奴はちがうけどな」

 

「あの兎耳の」

 

「そう。」

 

「意外といないじゃないか」

 

さて、今話しててわかったことを言おう。こいつ、なかなかに友好的だな。妹紅の薬発言、輝夜の脱走。それらを考慮して…多分にはなるんだが、こいつ不老不死歴千年ちょいか。俺からすれば…多分、端数。ただ久しぶりに俺の彫刻を喜んだやつを見たので満足だった。さて帰って彫刻するか。今度は何彫ろうかな。家でも彫るか。結構時間かかりそうだけど、多分できるだろ?

 

「…設計図ないからって今から作んなくて良いから。」

 

「私が設計図を描き終えるか、貴方が彫り終えるか…勝負!」

 

「そんなもん永琳の勝ちに決まってるじゃんか〜」

 

「負けたら勝った方の言うことなんでも聞く」

 

「逃げ道ないの??」

 

猛スピードで削る。屋根を彫り出し、そのまま部屋部分へ。楽するために襖は閉じた状態。永琳が何を望むのかによるが、やはり不安はない方が良いので負けじと速度をあげる。相手の進捗なんか確認してられるか!脳裏に妹紅が思い浮かぶ。瞬間、永琳からドギツい目線が。作業の手は緩まらず、なんならスピードが上がっている。対して俺はその視線ですこし萎縮している。とはいえサクサク進んではいるんだ。

 

「っできたぁ!」

 

「…3秒前にお師匠様が」

 

「鈴仙」

 

「はい?」

 

「ここで不正手伝ってくれたら今度好きなことやってやる」

 

「えっ?」

 

「鈴仙」

 

「あ、はい」

 

「不正したら即刻貴女が培養液に浸かるわ。安心して、誰も気付かないから」

 

「本当にやるからなそいつ」

 

「ひいっ!?」

 

「ほら、結果言えよ」

 

「もちろん不正はなし、でね?」

 

「ぁ、ぅ…お、お師匠様!」

 

「はい勝ち」

 

まあわかってた結末だ。俺が勝てる分野なんてそれこそ彫刻でしかなく。さて永琳の命令は何かと待つ。勝てると思わなかったからちょっと待ってとも言われるが、いやはやこれは。何を期待して何を期待しなければ良いんだい?それほどに俺の腕は永琳から見てすごいと言うことで、この彫刻も救われた。輝夜の盆栽はどうやら種類が多すぎたらしく、ある日唐突にやめた。と言うよりは今の盆栽の処理にあくせくしている。俺が斬るように仕向けるな。

 

「…その、ね。全然同じ部屋で寝てないじゃない?だから、そう…これからは一緒に寝ましょう?」

 

「鈴仙」

 

「惚気ですか」

 

「俺こんな馬鹿正直に想いぶつけられたの初めてだわ」

 

「てゐ、本当なの?」

 

「多分…」

 

「初々しいわねぇ」

 

「ほら、姫様も」

 

「本当だ…」




蒲柳「ちなみにまだ部屋で寝てたりする。何年も寝てるとこっちの方が心地いい」
輝夜「私のせい…!?」
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