鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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蒲柳が死に戻るのヤダヤダな願いを叶えるためには蓬莱の薬を飲めオラしなければなりません。
あの薬、なんか対象者の死を消してる感じがするので。


同棲時代

「許可取れた」

 

「あっさりですねぇ」

 

こたつに入りながらぐーたら。八意はどうやら仕事があるらしく、俺は少し…本当に少しだけね?肩身が狭い。帰ってきた八意を迎えて飯でも作ってやるかとおそらくキッチンの場所に行くが、俺の手に合わない。そう、俺は実際子供の見た目なのだから。よくわからん生物と遊んでこいとも言われたがよくわからん生物ってなんだよ。

 

「労いが無いわ…」

 

「八意、飯いる?」

 

「いる」

 

「わかった」

 

何やらお疲れのようである。重い包丁を持ってよくわからんものを切っている最中に思い出す。そういえば俺、鬼に育てられたことあったな。八十年間言われてきた力の使い方は身体がよく覚えている。意識的に思い出そうとしてみると、案外包丁を扱うのが楽になった。力だけで種族の立ち位置を決める奴らの使い方だ、理にかなっているらしい。

 

「できた〜」

 

「見た目の割には味が良いのよね」

 

「八意はいつか料理人に殺されるな」

 

「なんでかしら」

 

「自分の作ったもの貶されるからだよ」

 

「ああ、なるほど。でも貴方の料理はこれで良いの。私が楽に食べられるから」

 

「…褒めてるんだか貶してるんだか」

 

食べ終わったら八意は何かをしてから寝る。俺も風呂に入ってから寝ようかなと思って服を探していると…お気に入りの服がない。鬼に作ってもらった服を模したあの服がない。着心地はアレが一番だったのだが、どうにもない。八意から貰った服を着ることにする。

 

「完全に近代化を感じる水温だ…」

 

月の生活が始まって一週間。八意に何か言われたりしたが、今は仲良くやっている。と思う。ただ俺が風呂に毎日入っていると言えばなんか驚きの目を向けられたのは不満ではあるが。人類が石でナイフ作ってても俺は毎日水浴びだけはしていたからな。意外と心地良いぞ。滝は。何回か死んだけどな!!

 

「よし…寝るか」

 

「ねえ」

 

「うわびっくりした」

 

「貴方、この家から出たことある?」

 

「ないけど」

 

「そう…そうよね。貴方の靴買い忘れてから、どうしてるのか気になったのよ」

 

「だからって風呂上がりに来ないでよ。見てほら、上裸だよ俺?」

 

「…他人に見せて恥ずかしい体ではないと思うわ」

 

「ちげーってそういうことじゃないんだわ」

 

八意…最初に会った時もそうだけど、裸とか気にしないタイプなのか?初めて会った時もそうだが、随分とこちらを無視して話す。まあそれが八意なんだろうが。まあそれは死ぬほどどうでも良い、さっさと寝ようかね。ちなみにこの家は寝床が一つしかない。疲れてる八意に寝床を押し付けて寝るのが最近の日課でもある。ちなみに寝心地はクソ良かった。昼間に一回寝たら次の日の昼まで寝てた。八意にはため息つかれた。

 

「こっちで寝ても良いのに」

 

「…いくら俺が子供だからってそれはダメでは?」

 

「気にするの?」

 

「以前の生涯ではそれでかなり苦労した」

 

「そう」

 

そうして翌日。よくよく考えたらの話なんだが、月の自転と地球の自転は速さが違うのにどうして翌日なんてものが存在するのだろうか?…まあ八意がなんとかしたんだろう。朝起きると珍しく八意が家にいた。今日は仕事がないらしい。なんともまあ、珍しい。と言うよりも月に来てからやることがたくさんあっただけらしいが。絶賛ニートやってる俺にはわからん。

 

「本当はサボりなんて言ったらどうする?」

 

「どうもしない。それはお前が決めることであって俺が決めたりすることではないからな」

 

「…実を言うと、貴方の話は全部嘘だと思っているの」

 

「俺も嘘だと思いたいね」

 

「実は貴方を月に連れてくるために結構気を遣ったの」

 

「同居人 メリーさんと化す 解決策」

 

「…どう言うこと?」

 

「なんでそんな急に話し始めたのかなーって」

 

「だって、久しぶりじゃない。こうやって話すこと自体が」

 

「…あ、そういやお前職場じゃ浮いてるとか言ってたな」

 

「頭が良すぎて…ね」

 

それは嫌われるなと一言返すと、それでも姫様は構ってくれていると返してきた。それって姫様とやらが構ってるから関わりづらいだけでは??違う?違わないよね。そうだよね?まあそれはともかく。職場に姫様が来るとは…どうしたらそんな、気軽な姫が出来るのか。俺の知ってる姫は…そもそもいねえな?聖徳太子とか鬼は女王だしな。

 

「そのオニが羨ましいわ」

 

「八意、今度茶葉買ってきて」

 

「無視するの?」

 

「いや…茶葉が切れたから。そんで、理由は?」

 

「だってそうすれば貴方に色々なことを教えれたのは私でしょ?羨ましい」

 

「姫と離れることになるぞ」

 

「それもそうね」

 

「鬼は鬼で重かったし」

 

「具体的には?数字で」

 

「そっちじゃない。こう…感情が重い」

 

「感情が…腕で服を作ることも重いって言うの?」

 

「重いんじゃない。それは異常なだけ」

 

実際どうやったかは知らないが、そう言う服を作られたと言うだけだ。あ、まさか出来るとは言わないよね。流石に…その細い腕では紙切れくらいの厚みでようやくじゃない?と、まあこんな感じの会話をしていると八意が何かをくれた。刀だ。日本刀とも言う。さてなぜこれをくれたのか?知らん。記念日ではなかったはずだ。

 

「貰ったの。でも私は弓の方が好みだから、貴方にあげる」

 

「ほー…実は刀の扱いに心得があるって言ったらどうする?」

 

「その細い腕で何回振り回せるのかしらね」

 

「…っ…ぃ!」

 

「一回が限度?」

 

「きっつ…」




酒呑童子「男なら武!刀くらい使えるようにしろ!」と言うわけ。
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