鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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妖夢「真剣でやりましょう」
蒲柳「本当に言ってる?バカ?」


果たし状

舞台は冥界。観衆には姫二人と医者一人、看護師…兎が一人。主役は俺と二刀流の少女の二人のみ。ちなみにだが、俺は構えを取らない。居合以外で構えるのは嫌だから。後構えなくてもすぐに出せるし。そう考えていたら二刀流が走ってきた。速さはなかなか、妥協点。難点は刀をぶつけただけで止まったところか。

 

「…今、抜きました?」

 

「当てただけだ」

 

「随分と早くないですか?」

 

「見えなかったのならもう一度やれば良い」

 

煽ると今度は石を投げて確かめてきた。腕で石をはらったのを見計らってかまた突進。今度は見えるように少し遅く。空気を滑らかに斬りすぎて空気を破る音すら聞こえない最高速の居合。永琳にはありえないと言われた。泣くぞ。とにかく素晴らしく早い斬撃ということだ。その斬撃を持って相手の刀を切る…つもりが、鍔迫り合いに。こうなったらどうするかって?答えは簡単。見えないくらい早く動かせるんだから、それくらいの速さで刀を叩きまくる。

 

「当ててるんですよね!?ていうか刀あります!?」

 

「振動感じてるだろお前…」

 

「一番おかしいのは普通にしゃべってくることです!!」

 

「下」

 

「あうっ!?」

 

「はい、終わり。」

 

居合彫刻によって培われたこの動きは、今も居合彫刻をすることで保たれている。というよりも、居合彫刻のおかげでこの動きはもっと早くなっている。居合彫刻様々ってことだ。輝夜に手頃な木材を貰い、尻餅をついたような剣士を見つつ木を切り削る。完成、尻餅少女である。名前は妖夢と言うらしい。妖の夢とは、胡蝶の夢みたいな名前である。

 

「…私、こんな顔してました?」

 

「ええ、ばっちりと。可愛い顔ね〜」

 

「さて…冥界なんて居たらそれこそ死者にされそうなんだが」

 

「死なないくせに」

 

「だから今みたいな試合の方がやりやすいのよね。私帰ってるから」

 

「輝夜…私も帰るから。鈴仙はここに残って、蒲柳と一緒に帰ってくれる?」

 

「はい、わかりました!」

 

そんな感じで各々解散となったのだが。妖夢はどうやらもう一本と行きたいらしい。いつぞやの依姫を思い出す。あれは…うん。まあ…アレだが。当時よりもかなり刀に頼った戦いをしていると言う点で言えば俺はマシになったのだろう。永琳に言わせれば、だが。しかしどうにも妖夢はなんでもありを望むらしい。つまりは妖夢もなんでもありの方が強いと言うことだ。期待しようか。

 

「では…覚悟!」

 

初手で斬撃を飛ばして来る。飛んできた斬撃を避けて、その先に妖夢。妖夢が全力でその2本を振ろうとした時に腹を蹴る。吹き飛ばないところを見るにどうやら踏み止まれるらしい。ので峰で滅多打ち。からの空手チョップ。なんでもありなので石畳剥がして叩く。結局これが一番手っ取り早く痛がらせることができる。三回殴りかけた時点で鈴仙が止めに来た。なんでもありなので鈴仙を蹴り飛ばしもう一度…とやったらギブアップされた。

 

「…えー」

 

「限度があるんですよ!!」

 

「鈴仙、ちょっと黙れ」

 

「ごめんなさい…」

 

「あ、あの…」

 

「何?」

 

「最後どこ叩きました?」

 

腰。骨盤。石畳でこう、どすりと。殴り殺すつもりで、ドンっと。いやかなり本気で。刀?鈍器の方が楽だから。刀は力がちょっと。え?腰が痛くて何も出来ない?いや知らんよ…鈴仙、こう、波長でなんとかならん?なる?なるの!?お前すげえな…どんな手を使えば波長とか言うやつ操れるの?え、耳?耳使うの?…目も?五感か…鼻あたり麻痺してる俺には無理か。

 

「あ、ほんとだ良くなりました!」

 

「永遠亭で適切な処置を受けてくださいね。多分骨が凹んでます」

 

「えっ?」

 

「こう…普通ならこうなんですけど。貴女は…こう、三角形が食い込んだみたいに」

 

「うわほんとだ…え、じゃあなんで平気なんですか?」

 

「催眠です」

 

「催眠…幽々子様の空腹感も催眠でどうにかなりませんか?」

 

「いやぁ…感覚麻痺の類なので」

 

何が感覚麻痺の類なので、だ。意味がわからんぞ。空腹も感覚だろ。まあいいわ、さっさと帰るぞ。鈴仙、さっさと。鈴仙を立たせて前を向く。帰り道どこ?あ、あっち?了解した。鈴仙に連れられて帰る。ちなみに俺はいまだに飛べないのでここに来るのにも鈴仙に頼ったのは言うまでもなく。揺られまくって疲れて。地上に降り立つ。

 

「っ…と。歩いて帰るか?」

 

「それでお願いします…腕が疲れました…」

 

「わかった」

 

「あ!」

 

「何?」

 

「…妖夢さん、連れて帰れば良かったんじゃ…」

 

「…鈴仙、がんばれ!」

 

「ちょちょっ!?蒲柳さん!?」

 

「俺は永琳に言っとくから!」

 

「えぇ!?」

 

そうして走り去る。竹林に突っ込むまでに何回かは死ぬだろうが、でもまあ良いだろ。刀がありゃ死んだ判定にはならないのだからね。走るうちに景色が変わり、上から見た時に見た覚えのない空間へと出た。永琳が新しい実験でもやってるのか?と思うが実験を俺でやることはまずないので、おそらく違う。結界は一番ない。永琳は最初の結界でさえ面倒だと言っていたからだ。

 

「…ん?ここどこ?」

 

「ちょいと、距離をいじらせてもらっただけでアンタはここにいるよ」

 

「マジ?」

 

「で、目の前にいるのが閻魔様」

 

「エンマ?」

 

「小町、もう良いです」

 

「はい」

 

…どうやら閻魔相手に俺は何かせねばならんらしい。何をしても良いんだが…なんか雰囲気で言えば、『なんでもするから許して!』なんて言う雰囲気ではない。そんなこと言ったら滑って涙目になりそう。まあ良いんだが…で、何?目の前の緑髪でスカートが妙に短い少女に対して何を言えば良いの?閻魔だし、多分機嫌取っても意味ないでしょ?

 

陀田一任(だた かずと)。貴方は死んでも死なない大罪人なので、ここで罰を与えます」

 

「へぇ!?」




小町「空間を弄ったのは私の能力。場所は出鱈目」
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