鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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風神録は行きません。でも早苗さんとも関わりません。あの人、今は嫌いなので。


何も

「…人里かぁ」

 

「何年振りなんですか?」

 

「ざっと1000万年近いな」

 

「はぇ!?」

 

「冗談だ」

 

「あっなんだ…」

 

「大体600万年だな」

 

ちなみに多分本当だ。一回にあたり大体三百年巻き戻ることを閻魔に聞いたからな。ちなみに閻魔からは『それもあなたの歩む道です』と言ってくれた。いえ、永琳と共に歩む道ですと答えたら大罪人の癖に洒落るなと怒られた。なんで。まあそれはそれとして、今俺は人里にいる。お使いではない。妹紅に誘われたわけでもない。鈴仙?仕事だ。つまりはただの散歩。

 

「今のスイーツたべたいだけですよね」

 

「…仕方ないだろ。俺には600万年振りの味なんだから」

 

「お師匠様から頂いてるお小遣いです。無駄使いしないでくださいね。」

 

「何歳だと思ってんだ?」

 

そうやって途中見つけた甘味だからと団子を食べてもう満足。大福やらもあるが、いまはちょっと。ちなみに最後に食えた甘味は飴だったことは言っておく。美味かった…その時でさえ何回かの生を巡った後の飯だったからな。まあ、鈴仙にはこの気持ちは分からなかろうが、な。でも団子でさえも俺は満腹に等しくなるくらいデカいのに、饅頭とか大福って、どれくらいデカいんだ…?

 

「やめてくださいよ。横に並んで歩くだけでも結構珍しい目で見られるんですから」

 

「お前なんか今日態度デカくない?」

 

「だって、連れ歩いてるのを私の部下って言えば皆大体納得するじゃないですか」

 

「俺は納得しないがなぁ。いやあしかし、俺の知ってる偉人ってのは幻想入りしねえのかな」

 

「…例えば?」

 

「日本で一番な偉人か…誰だろうな?織田信長とか?」

 

「誰ですかそれ…」

 

歩き回って少し腹も空いてきたから、大福を食べる。これもこれで美味い。うーん、でも俺が望むケーキは流石にないようだ。外からレシピ本でもなんでも流れてくれば、永琳か俺で作れる。輝夜に見つからないようにこっそり食べることにはなるが。材料もなんとかなるだろ。なんなら鈴仙あたりに買ってきて貰えばいいし。そうと決まればさっさと…どこにあんの?レシピ本。いやそもそもあるのか??

 

「ま、良いや」

 

「あやや!新しい薬売りさんですか?」

 

「誰こいつ?」

 

「新聞記者です。同意もせずに取材してくるので苦手ですが」

 

「…鬼になって良いと思う?」

 

「良いわけないですね。でも私はここでさよならするので、詳しくは知らないです」

 

「…あや?ここからはどうされるんですか?」

 

さて勘にはなるのだが、多分こいつ天狗。天狗を掴んで人里の外へ出る。よかった、鬼にならずともこの天狗くらいの行動は抑えられる。外に出て力を込めて鬼になって見せると、どうにも理解してんのか分からん顔をしている。なんだお前それ理解してんのか?…我、鬼。どうやら天狗は無条件で鬼を危惧するわけではないようだ。うーん、武力行使も面倒だしなぁ。萃香…呼ぶか?呼んだところで来るのか?

 

「萃香ぁ」

 

「ほいほい」

 

「ひゅいっ!?」

 

「あ、天狗か…まさかお前私の子に何かしたんじゃないだろうな?」

 

「い、いや!?そそ、そんな、そんなことは!」

 

「萃香〜…美味い甘味知らない?」

 

「お?そうだねぇ…いや、そこの新聞記者さんなら知ってるんじゃないかな?」

 

「えっ」

 

「それもそうかぁ」

 

というわけで人気ではない、隠れ家的な甘味を教えてもらった。萃香と共にそこへと行き、萃香は団子を頼んで俺は羊羹を頼んだ。ここには桜の木の盆栽が置いてあり、そこに咲く数輪の桜を見ながら食べるのがこの店の醍醐味らしい。桜は好きだぞ。季節の変わり目を全力で示してくれる。冬春夏の移行はいまだに体が慣れない。だって昔は極アツか極…サムは違え。極寒だったし。だから桜好きだよ!

 

「花見は?」

 

「あんまり好きじゃない。酒の席になるとどうもね」

 

「ふーん?…え、酒好きじゃないの?」

 

「ん?…あんまりかな。飲んだ酒が不味かったかもしれんが」

 

「鬼なのに…ありえない…」

 

「どっかの時代で自棄酒しまくったからな。二十年くらい」

 

「死ぬだろ」

 

「いや、意外と行けた。こう…店の貯蓄全部飲んでようやく急性アルコール中毒で…パタリと」

 

「迷惑すぎる。じゃあさ、今の私の匂いも苦手か?」

 

「ん?…悪い酒の臭いは嗅覚がもう効かないんだわ」

 

だから宴会とかも行ったろ。ほら、えーと…イヘンカイケツの。あれどっちかっていうと祝いか?まあ良いわ。とにかくそういう場は良いんだ。酒の席が嫌だ。味に慣れて酔えもしない酒を飲まされて何を話せと?俺が酔えるのは永琳特製のよく分からん酒だ。月の酒とか言ってたな…まあとにかくそういうのでしか酔えない。だからよく分からん酒を持ち寄るな。

 

「でも鬼になったってどこで聞いた?」

 

「…いや…見てたから…」

 

「見てた?」

 

「その…嫁さんと喧嘩した時とかに…な?」

 

「…嫁姑問題か…」

 

「いやいや!その時!たまたま!たまたまだから!」

 

「あ、そう?なら良いけど」

 

そう言って店を出て、料金をその場に偶然たまたま何故か運良くいた新聞記者が支払いを快く払わせてから人里の徘徊を再開する。萃香はどうにも昨今は人間と妖怪がガチンコでぶつからないんだ!と愚痴を垂れる。まあそれはそうなのだが、それをされるとおそらく妖怪をぶっ殺す人間が生まれるのでやめておいたほうがいい。例えば、丸太で山を切るやつとか。いねえかそんなやつ。

「お前はできるだろ」

 

「妖怪はな。相性次第ではあるけど」

 

「相性か…あ、そう言えば蒲柳の能力ってなんだ?」

 

「なんそれ?」




保留「死に戻れるくらいしかないよ!」
永琳「嫌ってるでしょ」
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