鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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ちなみに題名と中身は一切関係ないことが多いので、ヨロシク


苦労

「永琳〜」

 

「はいはい」

 

「珍しいな、輝夜が甘えるなんて」

 

「…二人きりの時は結構甘えてるのよ?」

 

「へぇ」

 

「嫉妬?嫉妬なのね?永琳に易々と抱きつくことができる私に!」

 

うるさいなこいつ。てゐと会ったのでてゐと遊ぶ。ちなみに鈴仙は薬を売りに行った。どうやら里の治安は良くなったらしい。良かった。俺はもう行きたくねえけどな。寅丸に聖徳王…今後も増える可能性を鑑みて…いやでも、あとは妖怪だよな…?じゃあやっぱり行っても…聖徳王が嫌だから行きたくない。寅丸とはたまに会うくらいだったのだが、それももうないだろう。

 

「待った」

 

「待ったなしウサ」

 

「嘘だろ…」

 

「あ、後お客さんが来てるウサ」

 

「え、誰?病人?」

 

「赤と白と黄色の妖怪。」

 

「…俺のこと知らないよな、そいつ」

 

「え?あー…」

 

多分知ってるやつだ。客人を待たせるのは流石に気まずいので、てゐとの遊びを中断、もとい破棄して抗議の声も無視しつつ。寅丸を出迎えた。抱きつくな。嫁さんいるんだから。あとなんか後ろの方に誰かいない?…誰?誰この人?なにこの…ネズミかな…いや違うか?とにかく何だかネズミっぽい耳を付けた奴が後ろに立っている。なにやら寅丸は探し物をしにここまできたのだそうだ。アホかこいつ?

 

「それで?探し物ってなんだ」

 

「宝塔ですね。こう…なんでしょう、あれ?」

 

「嘘だろ御主人…」

 

「あーいや、でもそういや鈴仙がなんか拾ったとか言ってたな…ちょっと待ってろ」

 

鈴仙のタンスを引っ張り出し、変な奴を探す。なんだこの…見るからに変なものは。真ん中にオーブか何かが入ったよくわからない、城のようなものを持っていく。鈴仙曰く、この物質が放つ波長はどこかおかしいらしい。なにがどうおかしいのかはあえて聞いていない。鈴仙が拾ってくるものの中には中々に見たくもないものがあるのだ。あんなもん誰が見たいんだよ…やばい思い出したら吐きそうになってきた。

 

「ほらよ」

 

「おお!まさにこれです!」

 

「ところで…お前の能力でこいつも集まらないのか?」

 

「集めるためにも出歩かないと行けないんですよ…いや、本当に。」

 

「嘘をつかないでもらいたいね。座ってるだけでお金が置かれていただろう?」

 

「あれは物乞いだと勘違いされただけで」

 

なにやら言い訳は続く。無視して俺はてゐのいた部屋に戻ったのだが、すでにてゐはいなかった。悲し。そんなこんなで今度こそ暇になった俺は床に寝転がりながら今の人間関係を思い出す。嫁、友人、母、被害の関係…そういえば俺、他に結婚したやついないよな?いたら永琳が面倒なことをしだすからどうかやってないことを祈る。頼むぜ俺。まあ今思い出せないからおそらくは結婚してないだろう。

 

「…うわっ!?」

 

「蒲柳は自分のことでもあやふやなのよねぇ」

 

「閻魔様に聞いてみたら?」

 

「なんで見知らぬ女に旦那のこと聞かなきゃ行けないのよ。」

 

「お師匠様は独占欲が強いですよね」

 

「…え、何?なんでこんなこと言われてるの?」

 

「鈴仙の力で夢見心地のまま話させたのよ。結果、何も得られず、ね」

 

「おい輝夜、お前が仕掛けただろ」

 

「…さぁ、どうかしら?」

 

「この家において俺のプライバシーなくない?」

 

拗ねる。が、拗ねても何もないので。ここにきて不老不死最大の悩み、暇が来たのかもしれない。永琳の腹に頭を埋め、プライバシーを要求するも、返事はない。それどころかなんの反応もない。あれおかしいな…反応はあると思って腹に埋めたんだけど…頭を離して永琳を見上げる。と、なにやら悦に浸っている顔をしている永琳が。え、何?前もこんなことあった気がする…いやでもそんなことより、今はこの永琳だな…

 

「惚気が始まったわ、さっさと退きましょ」

 

「姫様、そろそろお風呂の時間ですよ」

 

「…え?」

 

「っあ、ちょっと、いきなりびっくりするじゃない。」

 

「あ、うん…」

 

「…な、何?顔に何かついてたりするかしら…」

 

「いやお前、今の顔は何…?」

 

「え?あ、…な、何かしらね?」

 

「え、嘘だろお前」

 

永琳が本気で誤魔化そうとしているのを見るに、何やら見られてはいけない顔だったらしい。惚気の話なら…ぇ…ガチ恋の顔…?いやいや…ちょ…んー…考えてみる、か…?永琳がそんな顔をするとは到底思えないんだが。いやまあ、もう一回顔を埋めてみる。今度は反応があった。その上で背中を撫でられた。あーいや、これはあれだな。うん。母性を感じます。結構落ち着く。これね、ダメね。中毒性があるね。

 

「もう…」

 

「いや流石に嫁にこれやらせるのは…な?」

 

「まあ、そうね。ちょっとよくわからないけど…」

 

「お前たまに考えが止まるよな」

 

「どんな時かしら」

 

「キスした時とか」

 

「…え?」

 

「?」

 

「え、した、の…?」

 

記憶が抜けてるってことか。なるほどこいつはやばいな。記憶が抜けるほどの衝撃を与えた覚えはないし、そんなにすごいことだったとかは俺も考えていない。永琳からしたらそんなに衝撃のあることだったのかなぁ…わかんないわ。何、キスをもう一度?思い出すかもしれない?いやいや…ショック療法じゃねえんだぜ?そもそも記憶が抜けてるんだから…

 

「…そう、ね」

 

「だろ?」

 

「…貴方の言う通りよ…」

 

何やら落ち込んだ声。仕方ない…振り返り、永琳の顔を近付ける。頭突きの速さで付け、そのまま離す。さて俺はもう知らんと逃げ出す。永琳はまた固まっただろうか?いやまあ、俺も恥ずかしいんだよな。こう言うのを真剣にやるのは。

 

「…デレたのね」

 

「あいつがあんな顔してるなんて思いもしなかった…」




永琳はまた固まり、記憶があるにもかかわらず記憶にないからもう一度と言い張りましたとさ。
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