鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

47 / 56
最初はこの作品、永琳とイチャラブする予定だったんです。
萃香が出てくる一話までは。


忠実

「…どうした永琳」

 

「今更なんだけど…蒲柳、貴方の死に戻りって今はどうなの?」

 

「今も多分健在だ。まあ死ぬ前に薬の効果でここにいるだけだな」

 

「もしかしたら死に戻り続けてるかもって考えたんだけど…こう、パラレルワールドみたいな」

 

「多分ないな。パラレル蒲柳がいるならお前のところに会いに行ってるはずだ」

 

パラレル蒲柳って何よ、と二人して笑う。まあ確かにパラレル蒲柳なんてものは存在しない。確信できることがある。俺は死に戻ったとき、気持ちの悪い感覚を覚えていた。その時点で死に戻りの始まりだとすれば、その全てが意識が途絶えてから起こるものだからだ。蓬莱の薬は死後も意識そのままに再生する。嬉しいことだね。そうして永琳と笑いあった後に永琳が何やらシリアスな顔でコチラを見る。

 

「…いえ、これは杞憂ね」

 

「何が?」

 

「月よ。今は戦争だ何だって忙しいらしいのよ。」

 

「それも鈴仙か」

 

「そうよ。何やらヘカーティアと純孤って奴らが月に攻め入ってるらしいわ」

 

「こっちに戦火が及ばなきゃ良いんだが…」

 

「もしもそこに貴方がいたら、私はそこにいたか気になったのよ。地上に行った時、貴方がそれを断っていたら。なんてね」

 

俺がそんなことをするわけがない。できるわけでもない。ただ結婚に関しては、まあ…断ってもよかったかもしれない。断ったところでだが。断れば俺のここでの立場がなかっただろう。鈴仙と永琳の間どころか、永琳と鈴仙が割とガチな攻め方をしていただろう。輝夜はそれ見て笑ってる。そういえばてゐに頼んだアレはどうなったんだろうか。いや今まで頼んでたことを忘れた俺が聞くのもアレだが。

 

「俺の死体って見つかった?」

 

「んー…この辺ではもう見ないウサ。そもそも現代で死んだ覚えあるの?」

 

「いや、そろそろ亡くなる頃だとは思うが…」

 

「そりゃ、外の世界も暦は2010は通ったウサ。もう死体も出て来なくなる頃ウサ」

 

「あいや、そうじゃない。そろそろ俺が死ぬ頃だから。」

 

「…引くウサ」

 

そうなると、俺の様子が見たくなってきたな。いやまあ、見たくないのが本音にはなるんだ。今の元祖俺は…まあ嫌な奴だし。親のせいとはいえ、何であんなに捻くれてたのかなぁ…永琳の背中を見ながら考えても答えは出て来ない。まあ出てくるわけもないが。そのまま永琳に絡みつくと永琳が固まるので、そのまま永琳が持っていた写真を見る。俺の写真だった…しかも画角的に隠し撮りだ。

 

「永琳」

 

「っ…っ!?」

 

「永琳…お前が俺の作った彫刻に対して何か言うようにだな。俺だって写真の俺を見るくらいなら俺を見て欲しいんだぞ」

 

「あら…じゃあ常に上裸でいてくれるの?」

 

「あっこいつ!写真全部上裸じゃねーか!?どこで撮った!?」

 

「因幡達に協力してもらったのよ。さあ、見て欲しいんでしょ?上裸になってくれる?」

 

こいつ…なんて策士。俺がこれをすることがわかってたんだ。なので仕方ない。俺は永琳に抱きつき、放して腕を広げたまま待機する。すると永琳は俺が手を広げ始めた時からすでに俺に抱きついていた。速すぎんだろ…と驚愕していると、永琳が頭を俺に埋め込ませながら押し倒してきた。そう来るか。永琳はやはり計算高いな…輝夜を呼び、引き離すように頼むとどっか行きやがった。

 

「いやいや、私そう言う話はちょっと」

 

「輝夜、気にしなくて良いわよ」

 

「そうよね」

 

「永琳、どいて」

 

「はいはい」

 

「久々に母さんに会おうかなぁ」

 

「どっち?」

 

「萃香の方。永琳のことで悩んでますって言うの」

 

「…本人に言えば?」

 

「かーっこいつ」

 

かと言って萃香の母さんに会うわけにもいかない。今日は何もしない日だから。部屋に戻って天井を見上げる。ちなみに何だが、永琳の体から滲み出た結果にできたシミはまだ畳に残っている。流石にその上には永琳が寝ている。俺が主張するまでもなくそこは率先とやってくれたので、あの時は本当に申し訳なかったのだろう、とか思ってみる。でもこいつ常識ねえしな…

 

「蒲柳〜、今から妹紅と殺し合うからついてきて」

 

「またかよ輝夜」

 

「じゃあ行くわよ!」

 

「永琳も行こうぜ」

 

「良いわよ」

 

着いて早速始まったのだが、俺は永琳に抱きついたままである。そのまま殺し合いが始まる。妹紅は炎で、輝夜は…あれ蓬莱の枝じゃね?最近寄越さないなと思ったら殺し合いに使ってたのか。なるほどお前寄越せよ。最近だと岩削ってんだぞ。久しぶりの木造は仏だったし。おまけは喜んでもらえてよかったです。そこは鈴仙に感謝しといた。

 

「おい蒲柳、危ないから下がれ」

 

「妹紅に言われたんじゃ仕方ない」

 

「そうね」

 

「隙あり!」

 

「ぁあ!?」

 

「あ、鈴仙」

 

「あれ?蒲柳さんもお師匠様も、なんでここに?」

 

「殺し合いの鑑賞」

 

永琳に庇われるような形で俺は突っ立ってるのだが、近接戦に関しては俺の方が上手いし、守るのも迎撃するのも俺が得意なはずなのに。永琳に甘えておくことにした。さて鈴仙が何やら里で貰ってきたものがあるとかで。彫刻を渡してきた。なるほどこれは、因幡の彫刻。クオリティとしえはそんなにかな。と思って裏を見たり色々していると…これ俺のじゃん。しかも結構最初の方。

 

「実は私が小遣い稼ぎで…」

 

「…じゃ、彫刻も売るか」

 

「えっ」

 

「そうね。命蓮寺で売るくらいなら、かしら」

 

「えっえっ?」




聖「…だそうです」
寅丸「売上と称しての慰謝料計画が…」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。