「鈴仙〜!」
「わっ!?」
「寝取られ?????????????????は??????????????」
「蒲柳さん落ち着いて、ほんと、お師匠様が怖いです、や、ちょ、こ、来ないでぇ…」
「怪我してないか!?」
「…いえ、どこも」
背中をなぞる。ん?もう一度なぞる。ふむふむ。怪我してるね?どこでどうやって怪我した?ジュンコって奴と…ヘカーティアって奴?ほんほん。ヘカーティア??…へ、ヘカーティア?あれ、おかしいな…ヘカーティアって奴、古文書とかで割と読んだ名前だったと思う。言うて俺も永琳の時までしか戻ってないから、それこそ神話の時代から生きてる奴とかかな。まあ大したやつではないだろ。
「よし永琳、俺月行ってくるから」
「あ、あの、多分その二人は仙界って場所に…」
「永琳、どうやって行くの?」
「そんな場所連れて行くわけないでしょ何言ってるの」
「まあどうせ目に見えない世界なんだろ!切れば出てくるって!」
「あ、ちょっ」
「ふんっ!」
刀を素早く力強く振るう。するとそこには…スキマかよ。その後すぐに引力を発生して閉じた。空間の修復力ってすげぇ。どうすれば良いんだろ、これ…仙界ってことは多分、仙人だろ?…聖いやあいつはダメだな。あいつと会うなら自力で見つけまくるしか。なんならヘカーティア降ろした方が早くね?神ってどうやって降ろすんだっけ?確か降ろし方講座みたいなのがどっかに…あ、あ!!神を降ろすなら巫女だろ!!
「無理」
「んなっ…」
「そもそもあいつは地獄の神でしょ。残念だけど、私では降ろせないわ」
「…純孤ってやつの特徴教えて?」
「金髪、仙人、後ろに九尾みたいなシルエット」
「八雲藍じゃね?」
「違う」
「なるほど…」
「そんなに行きたいなら紫でも呼べば?あいつならどこでもいけるでしょ」
刀を振るってみる。すると、外の世界。早く消せ早く消せ…良し。八雲紫が飛んできた。と言うわけで八雲紫に頼んでジュンコのいる場所へ。あれ、人里?…なんで?振り返ると、先ほど巫女から聞いた特徴に当てはまる女性が。ジュンコの隣にいる女は…何…この…変なTシャツ着てる人。これがヘカーティア?んん?…もし仮にこいつがヘカーティアだとしたら、古文書にはセンスがないと言う一言を付け加えるべきだろう。
「…あら、私に何か用事?」
「鈴仙を傷つけたの、お前?」
「鈴仙ちゃん…ああ、私ね」
「純孤、ナンパ?」
「さあ?」
「…今から殺すけん、どっか仙界とか言う場所行こうや」
「なるほど…そう言うことね?」
ジュンコに連れられ仙界に。何もない、気持ちの悪い空間。そこに俺とジュンコ、もう一人の変なTシャツ。そうして唐突に弾幕を放ってきたことで戦いは始まった…のだが。弾幕を全て斬り捨てこっそり持ってた(輝夜の珍品から取ってきた)分銅鎖を放る。すると、分銅鎖が消えて行く。風か何かか、微粒子まで分解する風だとすれば俺やばいな。刀を抜いて空間を斬り、修復力による引力で風を無理やり止める。
「あら?」
「後ろ!!」
鬼となり、刀を思い切り振るう。空間を裂き、引力でその場に止め、蹴りをお見舞い。ウチの鈴仙に手を出した貴様の罰じゃくたばって死ね。とか思ってたらおそらくヘカーティアから攻撃を喰らう。死んだわ…起き上がって辺りの空間を裂く。するとヘカーティアらしき人が不機嫌に。…どう言うことか知らんが、空間を裂くのは嫌いらしい。でもお前は関係ないだろ
「あの…お話、良いかしら」
「何。言い訳は聞かんぞ」
「鈴仙ちゃんのことなんだけど…私の子にならない?」
「残念だったな、鈴仙は既にウチの子だ」
「…」
その後純孤は悩むようにヘカーティアらしき人と話し込み、向き合ってこちらを覗き込んできた。俺はまだ刀を構えていると言うのに、純孤は両手を広げてまるで無害と言った感じの様子を見せてきた。刀を握る手はまだ緩まない。だがこいつを切り捨てた途端に後ろのヘカーティアが俺を殺すだろう。さっきヘカーティアの攻撃を喰らってわかったのは、多分俺、あいつに勝てない。
「じゃあ私たち、親同士ね」
「は?」
「へ?」
「そうなると…母親と父親、かしら?」
「待て、待て」
「そうよ純孤、話が突飛すぎるわ」
「そもそも俺は既婚者だ、お前の入る場所はないぞ」
「じゃあ鈴仙ちゃんを手放したら?」
「…ヘカーティア、だよな?」
「え、ええ。」
「ちょっと今からすることに口挟まないでくれる?」
「良いけど…」
純孤の鼻を斬り飛ばす。ふざけんな、と確かな思いを乗せ、綺麗に取る。鼻を返し、もう帰る。いや流石に…狂人とは思わなかったし。今ので鈴仙の傷分は返せたし…もう帰るから。と、刀を抜こうとしたらヘカーティアに止められた。刀が抜けん。諦めるか…と思いきや、ヘカーティアが俺を返してくれると。感謝を述べつつ、ヘカーティアの言葉に耳を貸す。
「空間、切らないでね?私の体に内側から穴が開く感じがして気持ち悪いのよ」
「あ、すいません」
「蒲柳!誰その女!?」
「あれが俺の嫁な」
「…純孤の話は私がなんとかするから、心配しなくて良いわ」
「ん、あざす。永琳、純とか言うやつに会ってきたんだけどさ」
「あぁ、鈴仙に聞いたわよ。…言い方は悪いけど、おかしいんでしょう?」
「まあ、な。鈴仙のこと自分の子供にしようとしてきやがった。鈴仙はウチの子だっつーのに」
「…え、じゃあ私って母親?」
ヘカーティア「だーかーらー!無理なの!」
純孤「理解できない…何故私が叱られているのか…」