鬼畜死に戻リプレーヤー   作:覚め

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イメージ的には脱獄時のオールフォーワン。通じなかったらググってくだしぃ。


生命維持装置

「…いや俺も怖かったんだけどさ。これはないでしょ」

 

「これは当然よ。心臓が止まったとき、電気信号を送る為に埋め込むでしょ?脈拍、血圧、その他諸々を調べるために測定機。他もあるから、そうなるのは当然よ」

 

「見た目はただの瀕死な人じゃない!?」

 

「貴方が怖いって言ったからやったのよ。まずは感謝でしょ」

 

「それはありがとうね!!でも、それ専用の服がないと生きていけないのは恥ずかしい!!」

 

「胸元開いてないと危険なのよ?」

 

俺の身の丈と同じくらいの大きさを持つ生命維持装置とやらをその場に立てて文句を垂れる。いやでも…だって…むぅ。確かに俺が頼んだ。自然死だって前の生に行くんだったら、心臓発作→死、つまりは突然死も自然死だよねと八意に聞いたら肯定されたのでどうにかしてと頼み込んだのだ。 そしたらこうなった。俺が何したってんだマジで。寝る時どうすれば良いの?

 

「…椅子も出るけど」

 

「おお…ああ…」

 

ちなみにこの姿を姫に見せたのだが、少し笑われた後に落ち着いた声でまた笑われた。うん…胸元がすげー開いてるもんこの服。俺も笑うよ。初めて見た時これは笑って良いやつなのかと迷うくらいの格好だった。杖の代わりに冷蔵庫でバランスを取っているようだといえば分かるだろうか?とにかく変。アンバランス。

 

「八意、取り回し悪いなこれ」

 

「仕方ないでしょ。それで?取り回し以外で不満は?」

 

「ない、と思う。八意は所々変だがこういうのがすぐ作れるくらいには頭が良いんだよな、ありがたや」

 

「…何言ってるの。後は…経過観察ね。皮膚を貫通してるところが変になったらすぐに教えて。異物感は治らないでしょうけど」

 

「わかった」

 

そのまま月日が流れ。とは言っても一週間の経過観察だったわけだが、そのまま俺は生命維持装置が体に馴染むことを待った。異物感は段々と減り、もはや体の一部と言えるほどに。生命維持装置に誰かが触れれば、その感触が俺に伝わるほどに馴染んだことを八意に伝えると、所謂感覚の延長なのだとか。つまり、本当に馴染みきったのだ。外出してもよしと言われたので外に出る。

 

「いやでも重さは変わんねえわ」

 

「それを宙に浮かせるにはまた手術しないとダメよ」

 

「まあそうなるわな」

 

「うわっ…あ、蒲柳さんでしたか」

 

「依姫だ」

 

「いえ、この辺りで妙に大きい男が歩いている…と…いうわけなのですが言い分はありますか?」

 

「八意」

 

「私がやったことよ」

 

「えっ」

 

「これは生命維持装置。月でも突然死は発生するかもしれないから、それを防ぐためでもあるんだけど、その効果を調べる為に使ってるのよ」

 

「ああ、そうでしたか…それでは」

 

「あいつ自警団みたいなのに入ったの?」

 

「元から所属してるわよ。姉妹共々」

 

「頑張ってるなぁ」

 

そうして歩くことにも慣れ、着々と生命維持装置に慣れていく。ただやはりというかなんというか、生命維持装置の存在感はすごい。なんかこう、存在感の比率としては生命維持装置が半分以上を占めている気がする。気のせいだろうか?気のせいであって欲しいが。八意は特に気にする様子もなく、生命維持装置の数字をジッと見つめている。ちなみに今は姫様のところへ向かっている。

 

「また来たの?」

 

「仕方ないだろ、月での知り合いなんかお前か八意か、依姫って奴と豊姫ってやつしかいねえんだわ」

 

「へぇ…つい最近まで子供だったのに」

 

「それでもオレはお前らより年上だ。累計すればな」

 

「確か裸で××の前に出たのよね?」

 

「仕方ない。死に戻り先に服は持っていけない。いやでも、うーん。最近月は法律が決まったりし始めたんだっけ」

 

「ええ。地上は島流し先だとか、穢れ持ちは地上行きだとか。最近だと玉兎っていうのが階級として加わったのよね?」

 

「はい。私たち月の民と、玉兎。その二つの階級が出来ました」

 

「その玉兎が可愛いのよ。私好みなのよね」

 

そう言って一人連れてくる。ブレザーだったか制服だったかの服を着て、ウサ耳を垂らした…少女かな…?が来る。そうして姫の膝に乗り、頭を撫でられているのを見ながら八意に視線を送ってみる。こっち見てた、視線を戻す。残念だが俺はそういうちっこい奴よりも…こう、手のひらサイズが良いんだよ。膝のせサイズはちょっと。

 

「可愛くないって」

 

「そうは言ってないんだよ」

 

「私も、実験台として気軽に扱えるから助かるのよね」

 

「八意だけ意見が違うぞ」

 

「××は…ほら。同棲相手に生命維持装置とかつける人じゃない?」

 

「姫様、私は志願されれば扱うだけです」

 

「え、それ自分からやりたいって言ったの?」

 

「自然死したら何年巻き戻るかわからないから、突然死とか怖いよなって言ったらこうなった」

 

「…え、永遠の命とかないと不安にならない?」

 

知らん。そうして生命維持装置について話し、家に帰る。八意はどこか首を傾げているような雰囲気だった。理由を聞けば、姫を見て心拍数が上がらない奴はいないから、らしい。見せに行った時はそもそもこの機械のせいで心拍数上がってたわけなので、ちゃんとデータが取れる瞬間だったわけだ。が、結果上がらず。お前本当に男かということだ。泣いて良いすか。

 

「八意」

 

「何?」

 

「名前の件は考えてくれたか?」

 

「そうねぇ…全く。考えてすらないわ」

 

「暇つぶしに考える時に名前考えようぜ」

 

「…はぁ。今晩考えるわよ。それで良い?」




八意「りん…琳…永琳…!」
玉兎「何だこの人…」
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