蒼い空と時計ヅラ   作:月時計

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書きたい時に書きます。

時系列は曖昧ですが少なくともリンバス側は7章は終わっていると思ってください。


プロローグ

 それは、私達がねじれに関する依頼を受けていた時の事だった。

 

「ふぅ……今回はあっさり終わりましたね?」

 

「つ・帰」

 

「つまらん、俺は先に帰る……だそうです」

 

「確かにあまり強くなかったな? 最初は俺らの後ろにワープしたりして焦ったけどたいして痛く無かったしよ」

 

「当人としてはこのような戦いはあまり……騎士道に反する気がしまする……」

 

「ダンテ」

 

 囚人達が思い思いの感想を並べていた頃、ファウストが私に話しかけて来た。

 

 そしてその内容も、推測できている。

 

『自我心道が出現しない事?』

 

「はい、対象に揺らぎが確認できません」

 

『それと気になる事があるんだ』

 

「はい」

 

『このねじれは……いや、ねじれじゃない気がするんだ』

 

私がこう答えた時、ファウストの顔は珍しく怪訝な表情を作っていた。

 

「……ねじれ特有の感覚がしないのですね」

 

『うん……でも、幻想体とか大罪とか……それらとも違う感じがするんだ……こんな感覚は初めてだから自信は無いけれど』

 

「……この件に関しては一度持ち帰りましょう、貴方の推測に従えば自我心道も出現する可能性が低いですし、一先ずは対象の拘束を――――――」

 

 その時だった、たった今鎮圧したばかりのねじれを中心にして、空間に亀裂が入り────―

 

「うわあぁぁぁぁぁ!?」

 

「ちょっと!! 私達吸い込まれてない!?」

 

 凄まじい引力が発生してねじれが私達を呑み込まんとしていた。

 

「総員!何かに捕まれ!!」

 

ウーティスが言う前から既に何人かは柱や地面にしがみついていた。

 

「この亀裂……時を経る程力が強くなれり……!」

 

「これもこのねじれの力なのか!?」

 

 全員が吸い込まれまいと踏ん張っていたが

 

『あっ』

 

 囚人達と違って私はこの引力に抗える程の力が無く足が浮いてしまった。

 

「ダンテ!?」

 

「管理人様!!」

 

「時計ヅラ!!」

 

「……っ」

 

 何人かが叫んだ瞬間、咄嗟に私の腕をムルソーが掴んでくれた。

 

『あ、ありがとうムルソー』

 

「問題ありませ」

 

「うわっ!」

 

 ん。と言い切る前にムルソーの丁度後ろに居たシンクレアの脚が宙に浮いて──────

 

「っ――――――」

 

「ごごごごめんなさいぃぃぃ!!!!!」

 

 ムルソーの体に体当たりをしたシンクレアは私とムルソーを巻き込んで亀裂の中に吸い込まれてしまった。

 

 奇妙な浮遊感とぶつかった衝撃でショックを受けた私は遠のく意識の中、最後に視界に映ったのは一緒に吸い込まれていく囚人達と、少なくとも都市では見たことの無かった……何処までも広がる蒼い空だった。

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