クロノアレンジ(元チラシの裏)   作:ロン毛リオン

2 / 4
嘆きの山と不思議山

 

 

不思議山のゲートはラヴォスが飛来する以前からあった。ラヴォスが飛来して6500万年の間にゲートは北上し、磁場が変化し、周囲の大地を巻き込み、空飛ぶ山となった。浮かぶ山を古代の人々は大地から取り残された悲しい山(嘆きの山)と呼ぶことにした。

 

古代人は魔法が使えた。その力で嘆きの山を大地に戻そう、動かそうとしたが、山は勝手に空に向かった。山はその上にある重力点に引っ張られていただけで、山が勝手に動いている訳ではなかった。不思議な事に山以外はその重力点に引っ張られなかった。

 

山頂にはギガガイアがいた。クロノ達がこのギガガイアを倒すと風が止んで山が落ちる。しかもギガガイアそのものがボッシュを閉じ込める為の封印だった。

 

古代人はこの寒くて過酷なこの場所を罪人の収容施設に利用し、侵入者と囚人を見張るセキュリティシステムとして人造生物(魔族種ギガガイア)を配置した。

 

中世にいた魔王と将軍(ビネガー、ソイソー、マヨネー)はラヴォスゲートに呑み込まれると嘆きの山から出現した。

 

魔王にとって見覚えのある場所だった。最初に嘆きの山に来たのは子供の頃、犯罪者は裁かれた先でどうなるのか気になり、こっそり空を飛んで見に行った。当時は山頂にいる人造魔人兵ギガガイアに驚き直ぐに逃げ帰った。それ以来、40年ぶりにこの地を踏んだ。

 

当時のジャキは魔神器計画の詳細は知らなかった。覚えているのはボッシュが幽閉されて王宮が騒がしかった事。国全体から黒の風(死の気配)を感じ、ラヴォスの異常なエネルギー気配に不安になり、サラの元へ向かいゲートに呑み込まれた。それくらいしか魔神器やラヴォスを知らなかった。ラヴォスがゲートを生み出した元凶であることについて、魔王は今になって知った。

 

魔王は空を飛び、天空都市へと向かった。

未来予知ができる特殊能力者キャラを演じプレゼンした。数分先の未来が見えるとか、都合の良い未来予知ができる訳じゃなく、ラヴォスの影響に関する未来だけが見えるといった偏った能力者を演じた。

 

ボッシュが幽閉される未来を言い当てた事で、ジールに目通りされた魔王は、なぜボッシュが幽閉される事になったのかを関係者に詳しい話を聞いた。ボッシュはラヴォスが暴走すると言い出し、魔神器を破壊する武器を造っていたという。ラヴォスの危険性をボッシュは強く訴えていて、つまりラヴォスを目覚めさせなければ、全ての問題が解決されるのだと魔王は知った。

 

どすれば良いのか。未来からきたジャキだと名乗り、信じて貰えれば解決するかもしれない。魔力の気配色は40年の間に変わったが、ジャキに近い気配色として残っていた。ジールを説得できる可能性はある。名乗り出よう。そう決断した瞬間、魔王の存在は消えかけた。

 

歴史を変えると、今ここにいる魔王の存在が成立しないという意味だった。この時代のジャキがラヴォスゲートに入るシナリオが成立しないと、魔王はこの時代に干渉できないという意味だった。

 

魔王はラヴォスの目覚めを阻止する事ができない。なら目覚めた後からラヴォスを倒せばいいのか? だが黒い風は国中全体に漂っていた。恐らく戦っても勝てはしない。しかし勝てないにせよ、サラを連れて安全な場所に逃げる事はできる筈だ。そう信じる魔王だった。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。