機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男   作:サンバガラス

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感想ありがとうございます!!同じガンダムSEEDで作品を書いたのでそちらもよければどうぞ


PAHSE:08 身構えている時には死神は来ないってさ

 

ゴロウ達が帰投して、アストレイのハッチを開けて出るのだが、キラが出て来ない。コジローに話を聞く。

 

「おっちゃん。キラはどうしたんだ?」

 

「いや、なんか出て来なくてな・・・」

 

「あー・・・外部ロックを操作してくれ」

 

外部ロックを操作して強制的にハッチを開ける。そこにはレバーを強く握り締めたまま震えているキラの姿があった。恐らく、戦闘が終わって戦いと人を殺した恐怖が出て来たのだ。それをゴロウは察し、

 

「キラ」

 

キラを優しく抱きしめて頭を優しく撫でる。

 

「・・・!?ゴ、ゴロウ!?」

 

「落ち着け、落ち着け・・・よしよし。もう大丈夫、もう大丈夫・・・」

 

ゴロウに抱きしめられたキラは正気を取り戻し、驚くが次第に安心して落ち着いていく。落ち着いた事を確認したゴロウはキラから離れる・・・キラは少し名残惜しそうにしていた。

 

「落ち着いたか?」

 

「・・・うん・・・ありがとうゴロウ・・・頼めばやってくれるのかな

 

「・・・ほらさっさと出る」

 

キラの小さな声を聞かなかった事にしてキラの手を引いてコックピットから降りる。その後避難艦から人々が降り、艦内の居住区に入る。そんな居住区の一室にゴロウ達が休んでいた。するとカズイが呟く。

 

「この艦どこに行くのかな?進路変更したらしいし、まだザフトがいるのかな?」

 

「そらそうよ。俺の勘だが、ザフトの攻撃は今から激しくなって来るぞ」

 

カズイの呟きにゴロウが答えるとトール達が不安な表情となる。そんな中避難艦にいたフレイが言う。

 

「えー?この艦に乗ってる方が危ないの!?やだちょっと」

 

「なら壊れた避難艦の方がマシだって言うの?」

 

「そ、そうじゃ無いけど・・・」

 

フレイの言葉にミリアリアがムッとした表情で返すとバツが悪そうな表情で答えるフレイ、その時ムウがキラとゴロウ探しに現れた。

 

「おっ、ここにいたか」

 

「どうしたんだ?」

 

「2人ともマードック軍曹が怒ってたぞ“自分の機体ぐらい自分で整備しろと”」  

 

「コジローのおっちゃんが?・・・そういえばこの艦、人手不足だった・・・行くぞキラ」

 

「うん」

 

2人は格納庫に向かった。ムウも離れようとするとサイが話しかける。

 

「あのこの艦は何処に向かってるんですか?」

 

「ユーラシアの軍事要塞だ。まぁ、すんなり入れればいいけどな」

 

ムウはため息を吐きながら離れる。それからモビルスーツを整備し、居住区に戻ろうとすると警報が鳴り響く。

 

《敵艦影発見!!敵艦影発見!!第一戦闘配備!!軍籍のある者は直ちに配置につけ!!》

 

「え!?今!?」

 

「本当だよ!!タイミング悪いな!?はぁー・・・戻るぞ」

 

2人は急いでモビルスーツが置かれている格納庫に向かう。その途中に軍服を着たトール達と会う。

 

「うん?どうしたんだ軍服なんか着て?」

 

「ブリッジに入るなら軍服着ろってさ」

 

とカズイがそう言う。

 

「僕らも艦の仕事を手伝おうかと思ってさ。人手不足だし、まあ、普通の人よりは機械やコンピューターの扱いに慣れてるし」

 

「それでな。まあ、軍服はザフトの方がカッコいいよな。階級章も無いからなんかマヌケ」

 

「生意気言うな」

 

そう言うトールに付き添っていたチャンドラ伍長が叱る。

 

「キラ達ばっかに戦わせて、守ってばかりじゃな・・・俺達もやるよ」

 

「こういう状況だもの私達だってやれる事をやらなくちゃね」

 

トールとミリアリアがにっこと笑みを浮かべて言う。

 

「ほーら、いけヒヨッコども・・・あっ、それと出撃するならパイロットスーツ着ろよ」

 

「は、はい!!」

 

「おう」

 

チャンドラが2人にそう言う。

 

「・・・いい奴らだなキラ」

 

「・・・そうだね」

 

トール達の言葉に胸が熱くなるキラ。

 

「だからこそ、アイツらを守りたい・・・やるぞ!!」

 

「うん!!」

 

2人は更衣室に行き、置かれているパイロットスーツを手に取る。ゴロウは慣れた手つきで着ていく。

 

「パイロットスーツを着るのは久しぶりだな(ホワイトベース時代を思い出す・・・あんまりいい思い出では無いけどな・・・)」

 

ゴロウは更衣室にて連合のパイロットスーツを着ながら、前世の事を思い出していた。外に出るとパイロットスーツを着たキラが待っている。

 

「おっ、似合ってるじゃん」

 

「そ、そう?」

 

その言葉にキラは少し照れる。格納庫に着くと先にいたムウが声を掛けてくる。

 

「その格好、やる気満々ってか?」

 

「・・・戦いは嫌いですけど、この艦は守りたいです」

 

ムウのからかいにキラが口を尖らせてそう答える。

 

「俺だってそうさ。意味もなく戦いたい奴なんていない。戦わないと守れないから戦うんだ」

 

「そらそうだな・・・で作戦は?」

 

ゴロウがムウに作戦を聞く。

 

「俺のゼロで密かに先行し前方のナスカ級を叩く。その間アークエンジェルが敵の攻撃と注意を引きつける。坊主達は艦の護衛だ」

 

「無茶な作戦ですね・・・行けるんですか?」

 

「行くしかないんだよ。まあこの作戦はタイミングが命だからな、お前達も気を付けろよ」

 

「はい!!大尉もお気を付けて」

 

ムウはメビウス・ゼロに乗り込む。ゴロウも自身の頬を叩き、気合いを入れる。

 

「よしやるか!!今回もキラは第一に自分の身を守る事を優先しとけ・・・と言いたいけど今回は難しいだろうな」

 

そう言う。

 

「どうして?」

 

「恐らくだが、敵さん奪っていったモビルスーツで出撃してくるぞ」

 

「本当に!?・・・もしかしたらアスランも出て来る?」

 

「アスランって・・・キラが言っていた昔の幼馴染?」

 

そうゴロウが言うとキラは話した。工場区でザフト軍に銃を向けられたのだが、それが昔の幼馴染のアスランであった事を。そしてその後モビルスーツ“イージス”に乗って行ったと

 

「なるほどな。昔の幼馴染が戦場で会うとか嫌な偶然だな・・・で、キラはどうしたいんだ?」

 

「出来れば、話してみたい。なんでこんな事をしたのかを」

 

「・・・分かった。ならその間に俺が他のモビルスーツの注意を引きつけよう」

 

その言葉にキラは驚く。

 

「そ、そんな事、出来るの!?危ないよ!!」

 

「大丈夫、大丈夫。俺の相棒が言ってたんだけど身構えている時には死神は来ないってさ

 

ゴロウはキッリとしたカッコつけた表情で言うが、キラはキョトンとした顔をしていた。

 

「えーーと、どう言う事?」

 

「多分だけど油断するなって事を言ってるんだと思うぞ」

 

そう笑ってアストレイに乗り込む。さあ、戦いの始まりだ。

 

 





次回予告

もう諦めたから、真面目に次回予告しない事に決めた。言っても使わないだろお前ら。色々とはっちゃけてやるぞ!!このb


次回 見せてもらうか連合のモビルスーツの性能を

神話の始まりだアストレイ!!
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