機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男 作:サンバガラス
前回感想でもありましたが、この世界線ではビームはビームと干渉する事が出来るようにします。まあ、フリーダムがやってたからね・・・
アークエンジェルはすんなりとアルテミスに入港許可がおりる。入港する前にゴロウ達はムウに呼び止められる。
「2人ともお互いのモビルスーツの起動プログラムをロックしておけ。君達以外は誰も動かせない様にするんだ」
「どうしてですか?」
「あーーなるほど」
すぐさま格納庫に移動し、起動プログラムをロックし、アルテミスに入港するのだが、銃口を構えられクルーと避難民は食堂に集められ、マリュー、ナタル、ムウは司令官室に連れて行かれた。そこでアルテミスの司令官ジェラード・ガルシアが3人のIDを調べ、大西洋連邦の軍人だとわかっていた。
「確かに君達のIDは大西洋連邦の物の様だ。すまなかったな」
「お手間を取らせて申し訳ございません」
「いや、君の輝かしき名は私にも耳にしているよ“エンデュミオンの鷹”殿。しかし君があの艦と共にここへ現れるとは」
「特務でありますので、残念ながら仔細を話す事はできません」
そう返すムウにガルシアは少し目を細める。
「まあ、先程の補給の件なのだが、こちらも色々と慌ただしくてな、作業が少し遅れてしまうのだよ」
その言葉にナタルが言葉を返す。
「我々は一刻も早く本部の月に向かわなければならないのです。それにザフトも我々を追って」
ナタルの言葉にガルシアはボタンを押し、モニターをマリュー達に見せる。そこにはアルテミス周辺で停泊しているザフトの艦の姿があった。
「見ての通り奴らはアルテミスの周辺をうろついておるよ。奴らが去りさえすれば月とも連絡が取れるだろう。それまではここでゆっくりしていきたまえ。アルテミスは安全さ、まるで母の腕の中の様にな」
ガルシアは兵を呼び出し、マリュー達を客室に連れて行く。一方で、食堂に集められていたクルーと避難民は不安な表情を浮かべている。
「・・・なんでここに集められているんですか?ユーラシアって味方でしょ、大西洋連邦とは仲が悪いんですか?」
「このアークエンジェルに軍の識別コードが無いからだ」
サイの言葉にトノムラが答える。
「・・・本当の問題は、もっと別の事にありそうだけどな」
コジローが溜め息を吐きながらそう呟く。
「でしょうね。まぁ、大体理由は付きますけど」
地球連合軍と言っても1枚岩では無い。対プラントという共通の目的を持って設立された地球連合軍なのだが、所詮は別々の国の寄り集まりに過ぎない。利権や大国の思惑、互いへの牽制などにより足並みが揃ってないのだ。そこにユーラシアの兵が現れる。スキンヘッドの男が横柄な口調で尋ねる。
「私は当衛星基地司令官ジェラード・ガルシアだ。この艦に積んでいるモビルスーツのパイロットと技術者は誰かね?」
「パイロットと技術者だ!!この中にいるだろう!!」
のっぺら顔の副司令官が声を荒立てながら言う。
「あっ」
「待て待て、手上げんなよ」
その言葉に素直に手をあげようとしたキラをゴロウが止めている。
「・・・何故我々に聞くのです?」
「何だと?」
ノイマンが前に出て聞くと副司令官に胸ぐらを掴まれるが、臆せずに話す。
「艦長達から聞かなかったのですか?それとも聞けなかったからですか?」
「やめとけ」
その言葉に副司令官はノイマンの胸ぐらを離す。
「何、せっかく他より早く見せていただく機会を恵まれたんだ。色々と聞きたくてね、でパイロットは何処だ?」
「フラガ大尉ですよ。お聞きになりたい事があるなら大尉にどうぞ」
コジローの言葉にガルシアは少し笑いながら答える。
「さっきの戦闘は我々もモニターで見させてもらった。ガンバレル付きのゼロを扱えるのはあの男だけだ。仮に扱えたとしてもこの艦には2機のモビルスーツがある。もう1人いなくては辻褄が合わないでは無いか」
ガルシアは周りを見渡し、誰も答える者が居ないといやな、嫌な笑みを浮かべて近くにいたミリアリアの腕を掴んで無理やり立たせる。
「キャァ!!」
「まさか女性がパイロットだとは思えんが、この艦の艦長も女性だからな」
「やめてください!!あれに乗っているのは僕ですよ!!」
ガルシアのあまりのやりようにキラは激昂して立ち上がってしまう。
「お嬢さん。彼女を庇おうとする心意気は買うがね。あれは君の様なひよっこが扱える物じゃない。ふざけた事をするな!!」
「フッ!!!」
「ぐわぁ!?」
ガルシアはキラをビンタしようとしたが、あっさり避けられ逆に腕を掴まれてそのまま一本背負でガルシアを地面に叩きつけた。その様子に兵士達は目を丸くして驚いている。
「僕は貴方達にぶたれる筋合いは無いですよ!!」
「司令官!?貴様!!」
「おう、おう、待てい!!」
副司令官がキラに銃を向けようとしたが、その前にゴロウが立ち塞がる。
「な、何だ貴様は!?」
「先にやろうとしたのはあのガルなんとかってやつだぜ。大目に見て欲しいんだがな」
「な、何だと!?撃たれたいか!!」
あまりの小者ぷりに思わず呆れて笑ってしまう。
「・・・はぁ、そんな形で副指揮官か・・・ふっ」
「き、貴様!!誰に向かって「オリャア!!」
ゴロウの蹴りは副司令官の股に食い込む。擬音で言うとこんな音。
☆コッチーーーーン!!!☆
「アビポピィーーーー!!!??」
副司令官は痛みのあまり言葉にならない声をあげて、倒れてしまう。そんな様子を見て周りにいたアークエンジェルの男性クルーと連合の男性は思わず、股間を隠す。そんな中ゴロウだけが高らかに笑っていた。
「シャッア!!金○蹴り決まったぁ!!油断するからこんなのが通用するんだよ!!二等兵から出直してこい!!」
「ふ、副司令官!!や、奴を拘束しろ!!」
「や、やめてください!!うわっ!?」
サイが止めようとしたが、殴り倒され、それにフレイが悲鳴を上げる。
「やめてよ!!その子がパイロットよ!!だってその子コーディネイターだもの!!」
「馬鹿お前!!」
フレイの言葉にガルシアやユーラシアの兵士達は唖然とし、キラを見る。
「こいつがコーディネイターだと・・・こいつを連れて行け」
「待て、キラを連れて行くなら俺も連れて行け、俺ならアストレイを動かせるぞ。因みに俺はナチュラルだ・・・ナチュラルでも扱えるOSの方が魅力があると思うが?」
「・・・良いだろう。こいつも連れて行け!!」
キラとゴロウは拘束されてモビルスーツが置かれている格納庫に連れて行かれた。食堂に残ったトール達はフレイに言っていた。
「お前なんであんな事を言ったんだ!!」
「だって本当の事じゃない!!」
フレイがケロッとした表情的言う。
「キラ達がどうなるとか、考えてないのか!?おまえって!!」
「お前、お前って何よ!!だってここ、味方の基地なんでしょ?パイロットが誰かなんて言っちゃえばいいじゃない。何でいけないのよ!?」
この状態に気付いていないフレイにトールは怒りが込み上げる。
「地球軍が何と戦っていると思っているんだ!!」
一方アルテミスから離れた場所にザフトの艦がいる。現在アークエンジェルを追う為、アルテミスの侵入計画を立てていた。
「傘はレーザーも実弾も通さない。まあ、向こうも同じだがな」
「だから攻撃してこないってこと?馬鹿な話だな」
「・・・」
そう言いながらディアッカは呆れる。そんな中ニコルが真剣に戦略パネルに写っているアルテミスを見ている。
「ともかくあの傘を突破する手段が今のところ無い。厄介な所に逃げられたな」
「どうする?出てくるまで待つってか?」
と笑う様に言うディアッカに苛立ったイザークが睨み付ける。
「ふざけている場合か!!お前は用を終えて戦線に戻られたクルーゼ隊長に何も出来ませんでしたと報告するつもりか!?それこそ恥晒しだ!!」
そう言われてしまいディアッカは黙ってしまう。そんな中ニコルが唐突に口を開く。
「あの傘は常に開いているわけではないんですよね?」
「ああ、周辺に敵のない時はまで展開していない。だが、傘が閉じている時を狙っても、近づいていけば、こちらが衛星を射程に入れる前に察知されて、展開されるだろう・・・お手上げだな」
「・・・もしかしたら、僕のブリッツなら上手くやれるかもしれません」
その言葉にイザーク達は驚き、ニコルは悪戯っぽい表情で少し笑っている。
「ブリッツにはフェイズシフト装甲の他にもう1つ面白い機能がついているんですよ。ーーーーーー」
ニコルはブリッツのもう1つの機能を説明する。
「・・・・成る程な。面白いなその機能は・・・よしその案でいく。今すぐこの艦をアルテミスから離すぞ」
ザフトの艦はアルテミスから離れていく。この時からザフトの作戦が始まっていた。
次回予告
前回の次回予告ムウさんだっただろう?思いっきりカットされていたな・・・なに男性には酷い扱いすんの?やめてくれよ、こっちにも色々とあんだぞ!!
次回 ざまぁないぜ!!
神話の始まりだアストレイ!!