機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男 作:サンバガラス
マリュー達は客室に閉じ込めらていた。
「いくら、不明艦といってもこの扱いは不当です!!」
「仕方ないだろ、連中は我々を艦に返したくないのさ」
不満が出るナタルをムウが落ち着かせながらそう言う。そしてムウは少し悩んだ顔をしていた。
「フラガ大尉どうされたのですか?」
マリューが尋ねる。
「いや、ちょっとな。連中がこのアルテミスだけは絶対安全だと思い込んでしまっている事だよ。・・・・嫌な予感がするな」
場面は変わり格納庫についたキラ達はストライクの足元にいる。
「ストライクとアストレイのOSのロックを外せば良いんですよね?」
「ふむそれもそうなのだが・・・君にはもっと、色んな事が出来るだろう?例えばコイツらの構造を解析し、同じ物を造るとか、逆にモビルスーツに対して有効な武器を作るとか・・・」
無茶な事をニヤニヤしながら言ってくるガルシア。それに突っ込むゴロウ。
「そういうのは1個人がやるんじゃ無くて企業がやるんだよ。コーディネイターっていってもやれる事とやれない事があるぞ」
「・・・そうですよ。なんでそんな事をしないといけない理由がありません」
「だが、君は
その言葉にキラは衝撃を受ける。
「裏切り者・・・!?」
「どんな理由でかは知らないが、どうせ同胞を裏切った身だ。ならユーラシアで戦っても同じ「いい加減黙ってくれねえか?そこの副司令官と同じ目にあいたいか?」・・・は、早く解除しろ」
「・・・キラ、気にするな。お前はお前だ。コーディネイターであろうと、キラに変わりは無い。裏切り者とか深く考えない方がいい」
「・・・うん」
ゴロウは優しくキラの頭を撫でる。2人はそれぞれの機体のハッチを開けてOSのロックを外す作業に取り掛かる。その頃アルテミスの周辺で停泊していたザフトの艦が離れていく。
「定時哨戒、近接防空圏内に敵影無し」
「もういいだろう。全周囲光波防御帯収容。第二警戒体制に移行しろ」
アルテミスの管制室内ではザフトの艦が離れていき、攻撃をやめたものだと判断する。アルテミスから光の傘が消える。それを確認し、ザフトの艦から静かにブリッツが出撃する。ブリッツが出撃するのをデッキから見ているイザークとディアッカが話している。
「しかし地球軍も姑息な物を造る」
「ニコルには丁度いいさ。臆病者にはね・・・」
出撃したブリッツの機体の各所にある噴射口からガスの様なものが噴き出していく。するとブリッツの機体が消え始めていく。これがニコルが言っていた面白い機能。ステルスシステム“ミラージュコロイド”である。
「ミラージュコロイド生成良好・・・散布減損率37パーセント・・・いける」
ブリッツはアルテミスに気付かれずに取り付き、光波防御帯を作り出すリフレクターを見つけ、攻撃を始める。
そして格納庫にて爆発の揺れを感じた。
「何事だ!?この振動は!?」
副司令官が無線で怒鳴ると驚くべき答えが返ってくる。
《モ、モビルスーツです!!防御エリア内にモビルスーツが侵入しています!?》
「な、何だと!?」
その知らせにガルシア達は呆然とする。傘の絶対性を過信していた彼らにとって、あり得ないことだったからだ。
「か、傘が破られた・・・?そんな馬鹿な!!」
兵士達も呆然としており、ゴロウとキラはその隙にハッチを閉めて、モビルスーツを動かす。それにガルシアが我に返る。
「き、貴様達何をする!?」
『攻撃されているんでしょ!?こんな事している場合ですか!?』
「キラは艦の護衛。俺はやってきたモビルスーツを迎撃する」
ゴロウはキラに指示を出す。
『わかった!!気を付けてね!!』
そう言ってストライクはカタパルトに向かう。
「おうよ!!・・・それと」
アストレイは頭部をガルシア達の方に向ける。
「まあ、キラをいじめたケジメはつけてもらうからな。一方的に殴られる痛さと恐怖を教えてやろう」
「な、何を言って」
ババババババババ!!!!
「「わぁぁぁ!!?」」
ガルシアと副司令官の周りに向かってバルカンを数発撃つ。2人は頭を抱えてしゃがんでいる。
「ふん!!ざまぁないぜ!!」
アストレイもカタパルトに移動すると同時にソードストライカーが装備される。
「勝手に出て来たって事はトール達もブリッジにいるな、でかした」
アストレイはアークエンジェルから出撃する。同時刻、客室に閉じ込めらていた部屋に大きな揺れを感じる。
「チッ!!攻撃を受けたな!!わぁぁ!!!今の爆発で部屋に亀裂が入った!!?く、空気がぁぁ!?・・おら、叫べよ。ドアを開けさせるんだ」
ムウが必死に演技をし始め、マリューも演技を始める。
「キャァァァァ!!!助けて!!死んじゃう!!!」
「うわぁぁぁ!!!助けてくれぇ!!!」
「・・・・え?」
ナタルは突然の事に演技が出来なかった。ムウは叫びながら扉の近くに立つ。そして騒ぎに気付いて扉を開けた兵士を殴りつけ気絶させる。
「今だ!!行くぞ!!」
「ええ!!アルテミスと心中なんてごめんだわ!!」
「・・・はぁ・・・」
3人は客室を出てアークエンジェルに戻る。場面は変わり、アストレイは感覚で敵を捕捉する。
「この感覚は・・・いた。ブリッツだな」
『あの機体は・・・この前の灰色!!今日で撃たせて貰う!!』
「そらよ!!」
ブリッツは左腕に装備されているピアサーロック“グレイプニール”を発射するが、アストレイもソードストライカーの装備であるロケットアンカー“パンツァーアイゼン”を発射し、互いの武器がぶつかり、相殺する。
『前回はまともにやって駄目だった。ならこれならどうだ!!』
ブリッツはミラージュコロイドを使い透明になる。
「透明になったか・・・だが悪いなニュータイプにそれは通用しない・・・そこ!!」
ビームブーメランを投げ飛ばしながら、対艦刀を構えてブリッツに切り掛かる。
『何!?』
「チッ!!やっぱ重いなコレ」
間一髪避けたが、ニコルは恐怖していた。透明になったモビルスーツを見つけられないと思っていたら、的確に狙って攻撃して来たのだ。だが、避けた事と恐怖により投げていたビームブーメランが背後から来ていた事に反応が遅れ、ブリッツの右太腿の関節に当たり、斬られてしまった。
『し、しまった!?』
「足をおいていけぇぇ!!」
アストレイは対艦刀でブリッツの左足を切り落とす。
『り、両足が!?うわぁぁぁ!!!』
そのままガラ空きになったブリッツのコックピットを蹴り飛ばす。その時キラから通信が入る。
『ゴロウ、アークエンジェルに戻って!!発進するよ!!」
「わかった。今回は命は奪わないが、その代わりこの両足は頂いていくぜ!!ありがとございやしたぁ!!!」
アストレイはブリッツの右太腿と左足を回収してアークエンジェルに戻る。
『に、逃げるのか!?』
ニコルがそう叫ぶが、時すでに遅し、アークエンジェルは爆発していくアルテミスを脱出していった。
次回予告
正直今回は言う事が無いから。簡潔に言うぞ。俺マリューさん達から尋問される。以上!!
次回 ほらこんな空気になるから言いたくなかったんだよ!!
神話の始まりだアストレイ!!