機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男 作:サンバガラス
「ほーえ、そのピンクのハロはアスランが作ったのか・・・まさか、俺と同じ物をつくる奴がいたとは。しかもラクスの婚約者はアスランと」
ゴロウはピンクのハロを手に持ちじっくりと観察している。
「あの人優しいんですが、無口な人なので・・・でもハロをくださいましたの」
ラクスはフフと軽く笑う。
「私が気に入りましたと申し上げるとその次もハロを・・・」
キラはアスランが何個もハロを作ってラクスに渡す光景を想像してしまう。
「相変わらずなんだね。アスランは言葉がちょっと足りない時とか変な所で不器用になったりするからね」
そんな会話をしていると、突如艦内に警報が鳴り響く。
「また襲って来たのか?しつこいな行くぞキラ」
「うん。ラクスさん。今度こそ、この部屋から出ないで下さいね」
キラはラクスに注意する。
「また、戦いが始まりますのね。分かりましたわ。・・・お二人方ご武運を」
2人は部屋から飛び出て急いでパイロットロッカーへと向かうのだが、途中でキラはフレイに手を掴まられて止められてしまう。
「キラ!!戦闘配備ってどう言う事!?ぱ、パパの船はやられたりしないわよね!?ねぇ!?」
軽いパニック状態になっているフレイにキラはなだめるように安心させる言葉を言う。
「だ、大丈夫だよ。僕達が行くから」
「キラ急ぐぞ!!」
キラはフレイの手を離し、2人は急ぎパイロットスーツを着て格納庫に付く。既にムウは出撃し、ゴロウ達もモビルスーツに乗り込みカタパルトに移動させる。
『ゴロウ、キラ聞こえる?敵はナスカ級が2艦、ジンが9機、それとイージスがいるわ!!気を付けて!!』
「うわ敵がめっちゃいるな」
ミリアリアから現在の戦況を聞きいていると割り込む様にサイが通信してきた。
『ゴロウ、キラ、先遣隊にはフレイのお父さんがいるんだ。頼む!!』
「さっきのパパの船とか言ってたのはそれか」
「わ、分かった」
カタパルトにつき、ストライク、アストレイは出撃する。既にザフトは連合のモビルアーマーメビウスを軽々と落とし、護衛艦の一つであるバナードが撃沈されていた。そして本隊のモントゴメリにジンが攻めるが、ちょうどメビウス・ゼロが割り込み、それに続きストライク、アストレイが参戦する。ジン達はアストレイを発見すると9機の内6機がアストレイにマシンガンを放ちながら追尾する。
『アスラン!!例の灰色のモビルスーツを発見した!!あとは頼むぞ!!』
『了解した。こちらはストライクを・・・捕縛する』
「うおっ!?ジンが6機こっちに来やがった!!俺対策か!!すまん、キラ、ムウさんそっちの艦の救助は頼む!!」
「分かった!!気を付けてね!!」
アストレイはビームライフルを構え、戦いを始める。だが、アストレイが抜けた事で戦況は最悪となる。ムウはジンを1機損傷させるも、ゼロの機体も損傷してしまい離脱し、キラはイージスと交戦するのに精一杯でとてもじゃ無いが護衛艦を助けに行くことが出来ない。ヴェサリウスの司令室でラウ・ル・クルーゼはニヤリと悪い笑みを浮かべる。
「あの灰色には他の試作型と違いフェイズシフト装甲が無いはずだ。ならやりようはいくらでもある。どんなに腕のいいパイロットであったとしても数には勝てない。足掻いてられるかな?」
そう考えるラウ・ル・クルーゼ。実際にはアストレイの時間稼ぎにしかなっていないのだが、この状況においてそれは上手くいっていた。
「チッィ!!クソ!!数が厄介だな!!(撃破する事は容易いが、キラ達の援護に行けないのがキツい!!もう少し速度を上げたいが・・・これ以上は機体が持たない・・・せめてマグネットコーティングがしてあれば良いのにな!!)」
そう文句を言いながらも確実に1機1機撃破していく。フェイズシフト装甲が追加された右腕や両足による格闘攻撃にジン達は翻弄されてしまう。コックピットにビームが貫き、ビームサーベルで切り裂いたりと6機のジンを撃破するも時既に遅かった。
「あっ!?落とされた!?チッ!!」
ヴェサリウスの主砲が2本のビームが放たれる。そのビームはモントゴメリの艦体を貫き、凄まじき爆発が起きる。それから直ぐにアークエンジェルから全周放送された。
『ザフト軍に告ぐ!!こちらは地球連合所属艦アークエンジェル!!当艦は現在プラント最高評議会会長シーゲル・クラインの令嬢。ラクス・クラインを保護している!!』
「この声はナタルさんか!?これただの人質を取っている宣言じゃねえか!!・・・・嫌になるな」
この放送によりザフト軍は一時撤退する事になる。
とあるジンのパイロットの話をしよう。今回の作戦の一つに連合の灰色のモビルスーツの撃破があり、内心自分達よりも劣っているナチュラルごときに6機のジンで向かうなど過剰戦力では無いかと考えていたが、いざ灰色のモビルスーツと対面するとその考えは間違えていなかったと判断する。
『う、うわぁぁぁ!!!??』
『は、早い!!ロックオンがでk』
『何なんだ!?何だよこのナチュラルは!?』
『ひ、火が!?母さん!!』
「あ、あ、あぁぁぁぁ」
仲間が1人1人と目の前で撃破されていく。エリート部隊では無いがアカデミーを共に卒業し、コーディネイターの平和を願い、戦争の早期終結の為、戦う事を誓った仲間が、仲の良かった仲間が、さっきまで飯を共にした仲間達が無惨にも殺されていく。数はこちらの方が多くマシンガンを撃つも灰色のモビルスーツには掠りもせず、ビームライフルで撃ち抜かれいく。更には
『あ、頭が!?メインカメラがやられた!!た、助けt』
速度が乗った脚部で頭を蹴られ、取れてしまう。メインカメラが壊れて助けを求める断末魔を聞く。その直後ビームサーベルで貫かれる。残った獲物はお前だけだと思わせる様に灰色のモビルスーツは最後のジンの向き、ビームサーベルを構え、スラスターを噴かす。
「く、来るな!?来るなァァァァァァ!!!」
恐怖に呑まれ、マシンガンを放つもの軽々と避けられる。
「こ、この、悪魔がぁぁぁぁ!!」
それが最後の言葉となりビームサーベルに切り裂かれこの世を去った。
次回予告
人質を使うとか俺は嫌なんだけどな。・・・・嫌な記憶を思い出す。ギュネイ野郎をブン殴りたくなって来た。ついでに赤い馬鹿も殴りたくなったわ。
次回 しょうがねぇなぁ
神話の始まりだアストレイ!!