機動戦士ガンダムSEED 虹の向こうから来てしまった男   作:サンバガラス

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PAHSE:18 お前が噂に聞く変態仮面か!?

 

ラクスを返してから数時間後、アークエンジェルを追いかけているガモフ。その艦橋ではイザーク、ディアッカ、ニコルらが戦略パネルを見ながら意見を言っていた。

 

「確かに、足つきが月艦隊との合流前には、追いつく事が出来ますが・・・これではこちらが月艦隊の射線に入るまで10分程しかありませよ」

 

ニコルは難しい顔で言うが、イザークとディアッカは鼻で笑う。

 

「10分あるって事だろ?」

 

「臆病者は黙ってるんだな」

 

その言葉にニコルはムッと顔を顰める。

 

「10分しか無いのか、それとも10分はあるのか、要は考え方って事さ。俺は10分もあるのにあいつらを見送るなんてごめんだな」

 

「同感」

 

イザークの言葉にディアッカは同意する。

 

「それは分かりますけど」

 

「とにかく俺達で足つきを沈める。いいな」

 

「OK!!」

 

「・・・分かりました」

 

ディアッカとニコルはイザークの奇襲作戦に乗るその時だった。

 

「その奇襲、私も乗させてもらうか」

 

「「「!!」」」

 

イザーク達は声の聞こえた方を向く。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方のアークエンジェル。

 

「「・・・失礼します」」

 

艦長室でマリュー達にお叱りの言葉を受けてヘナヘナとなっていた。2人が出ると外で待っていたサイとミリアリアが心配そうに近づいた。

 

「キラ、ゴロウ!!大丈夫?」

 

「お前達もトイレ掃除一週間とか?」

 

「何の話?」

 

サイの言葉にゴロウが聞き返すと。

 

「おっ、それいいね!!やってもらおうかな」

 

2人を茶化す様にムウが言いながら去って行く。ナタルも去って行くが2人に冷たい目線を浴びせていた。

 

「何も無かったが・・・何の話だ?」

 

「そっか、て事は俺達だけか」

 

キラとゴロウがキョトンとしているとミリアリアが説明する。

 

「私達あの後マードック軍曹に怒られたの『お前達は危険って言葉すら知っちゃあいねえのか!?』って。それでトイレ掃除一週間」

 

「ご、ごめん。僕も手伝うよ」

 

キラ達は少し談笑して離れて行く。それから10分後食堂にてサイ、カズイ、ゴロウ、キラが食事をしながら話していると、そこにフレイが入って来る。

 

「フレイ・・・大丈夫なのか?まだ休んでいた方が」

 

フレイは心配したサイの方を見もせず、キラとゴロウの方を向く。キラは身構えるがフレイの声から出たのは謝罪だった。

 

「・・・キラ、あの時は、ごめんなさい」

 

「え?」

 

「あの時、私・・・パニックになっちゃって、すごい酷い事を言っちゃった。貴方達は一緒懸命に戦って、私達をまもってくれたのに・・・私」

 

「フレイ・・・僕の方こそお父さんを守れなくて・・・」

 

キラも謝るがフレイはその言葉を遮る。

 

「私にも分かっているの。貴方達が頑張っているって・・・ゴロウも胸倉を掴んでごめんなさい」

 

「・・・・別に気にして無いから・・・大丈夫」

 

ゴロウは真顔でそう言う。その言葉とは裏腹にゴロウはフレイから嫌な気配を感じとる。

 

(・・・本心からの謝罪じゃ無いな・・・俺達への憎しみが隠し切れて無いぜ)

 

艦橋にてレーダーに熱源をキャッチした。

 

「レーダー波に干渉!!Nジャマー反応拡大!!」

 

「「!?」」

 

「3時の方向、ローラシア級、3機のモビルスーツの熱源も確認!!」

 

オペレーターがそう告げる。突如、艦内に警報が鳴り響く。ゴロウ達はそれぞれの持ち場に着く。

 

『キラ、ゴロウ!!ザフトはローラシア級1にデュエル、バスター、ブリッツが出撃しているわ!!』

 

「あの3機が!?」

 

「敵さんも諦めてくれたら良いんだがな・・・」

 

アークエンジェルからメビウス・ゼロ、ストライク、アストレイが出撃する。アークエンジェルは弾幕を張り3機のモビルスーツを近づけさなさない様にする。数は同じこのまま行けば勝てると確信した瞬間だった。トノムラが声を上げる。

 

「新たなモビルスーツの熱源発生!?シグーでs・・・な、何だこれ!?」

 

「どうしたの!?」

 

「シグーのモビルスーツですが、に、2倍以上のスピードですが接近して来てます!!」

 

同時刻、ゴロウがバスターと戦おうとした瞬間だった。

 

キュピーーーン!!!

 

(・・・何だこのプレッシャーは!?何かが近づいて来る?)

 

プレッシャーを感じた方を向く。そしてモニターにモビルスーツシグーの姿が目に入るが、以前見たシグーより倍のスピードでこちらに近づいて来るのが見えた。

 

「・・・こいつは不味いな・・・」

 

ゴロウはビームライフルを放つが、シグーは紙一重で避けて行く。

 

「チッ!!スピードに特化した機体にしてやがる」

 

すると突如アストレイに通信が入る。

 

『やあ、久しぶりだな灰色のモビルスーツのパイロット君』

 

「通信だと?」

 

ラウ・ル・クルーゼはアストレイに通信で話しかけていた。

 

『私の名はラウ・ル・クルーゼだ。君に受けた屈辱を死に変えて返してあげよう』

 

「ラ、ラウ・ル・クルーゼだと!?」

 

『ほう、私の名を知っていてくれるとは光栄だな』

 

ラウ・ル・クルーゼは馬鹿にするかの様に嘲笑う。このパイロットは恐怖に怯えていると感じるのだが、ゴロウが発した言葉は予想を超えていた。

 

「お前が噂に聞く変態仮面か!?」

 

『・・・・・・何だそれは?』

 





ZGMF-515-2 高機動型シグー
アストレイグレーフレームに対抗するためシグーにバーニアを増設しただけの機体。対ビームシールドを装備している。

次回 あれが種割れか

神話の始まりだアストレイ!!
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